本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『最強の魔除け』(日下由紀恵)

 お薦めの本の紹介です。
 日下由紀恵さんの『成功する人が知らずにやっている最強の魔除け』です。

 日下由紀恵(くさか・ゆきえ)さんは、スピリチュアル心理カウンセラーです。
 相談者の魂とアクセスする「魂のアクセス・リーディング」カウンセリングが話題となり、日本だけでなく、海外でも注目を集められています。

誰でも「幸運の星」を頭の上に持っている!

 世の中には、自分から不幸のタネをたぐり寄せてしまう人がいます。

 いわゆる「運の悪い」人ですね。

 街を歩いていると、死神がついている人と遭遇することがあります。
「早くなんとかしないと死の淵(ふち)へひっぱられてしまう!」と心配するのですが、見ず知らずの人にいきなり話しかけるわけにもいきません。

 突然やって来る重い病気の宣告。
 明日のことも考えられず、死んで早くラクになりたいと願うような心の闇(やみ)。
 健康には人一倍気を使っていたのに、なんの落ち度もなくやって来る不慮の事故。

 死神につかれてしまうとあっという間に、「死」を目の前につきつけられるのです。

 なぜこんなお話をするのでしょう。
 それはあなたをただ怖がらせるためではありません。
「悪」「邪気」「死神」・・・・・これらをこの本では「魔」と呼びますが、こういった良くないものの正体を知り、良くないことが起こるメカニズムを知ることで、寄せつけないようにすること(=魔除け)がだれにでもできるようになるからです。あなたには、ぜひそのことを知ってもらいたいのです。
(中略)
 そんなことを言っている私にだって「魔」は突然やって来ます。

 家のなかで、だれもいない部屋から毎晩足音が聞こえる。
 ある日突然、家中の水道がいっせいに破裂する。
 想像もしなかったところから請求書がいきなり送られてくる。

 これ、すべてこの1年のうちに私の身に降り注いだことです。普段、ひとけのない田舎のポツンとした一軒家に住んでいるので、こんなことが起こるとパニックです。
「きゃー」と大きな声がでて泣いてしまうこともあります。
 それでもめげずに、ちょっと一息ついて浄化につながる魔除けのステップを確認します。そうすれば、魔はほどけ天界とつながりきちんとした解決策があらわれてきます。

『最強の魔除け』 まえがき より 日下由紀恵:著 フォレスト出版:刊

「魔除け」というと、おまじないのようなものを想像しがちです。

 日下さんは、「おまじない」だけではなく、もうずっと前から私たちの生活のなかに取り入れられている魔除けの方法がたくさんあると述べています。

 本書は、日下さんが神様から聞いた効果バツグンの魔除けの方法をまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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結界を張る「植物」の選び方

 結界とは、ネガティブなものから自分の身を守るためのバリアです。
 神社にある鳥居やしめ縄なども、結界を張ることを目的として設置されています。

 結界を張るというと、難しいことのように感じますが、私たちにも手軽にできます。
 例えば、「植物を置く」という方法です。

 植物は邪を吸い取る優秀かつ手軽な魔除けアイテムです。
 邪が吸い寄ってきやすいというのは、あなたの吐き出す二酸化炭素の質が重く濃くなっているのですが、植物をお部屋に置くことで空気清浄機の代わりになってくれ、邪気が住みづらい空間を作ってくれます。
 高価なものは必要ありませんので、1部屋に1つ観葉植物を置いてみましょう。テーブルやデスクの上なら200円前後のもので十分です。
 ポイントは、ポトスのように葉の部分が丸く大きいものを選ぶこと。
 特に仕事部屋や人が集まるリビングやダイニングには、部屋の広さにあった邪魔しない程度の適度な大きさのある植物を選んでみてください。
 私たちの邪気を吸い取ってくれる植物に、感謝しながらお水をあげると一層パワーアップします。
(中略)
 部屋のなかとは違い、家の外に置いておくと強い魔除けになるのが、柘植(つげ)、柊(ひいらぎ)、松などの常緑木。
 これらは神社にもあり、邪を吸い取る役割をしています。葉が固くとがっていたり、ギザギザがあったりと、玄関先に鉢に入れて置いておくことで家に魔が寄るのを断固として防いでくれる強い味方です。
 また、バジル、ミントなどの香りの独特なハーブ類も、邪気をはらって幸運を呼び込んでくれます。

『最強の魔除け』 Chapter1 より 日下由紀恵:著 フォレスト出版:刊

 植物には癒やし効果がある、と言われています。
 それは、邪気を吸い取ってくれる「魔除け効果」も含まれているということ。

 家の中にも、外にも「天然の結界」としての植物を置く。
 手軽にできる運気アップ法ですね。

魔に嫌われる方法

 人間の波動を決めるのは、「心」です。
 日下さんは、心で考えていることがすべて振動数になって、それの人の波動を決めていると述べています。

 良い波動は、ピンボールのようにとても軽やかです。
 一方、悪い波動は、鈍くて重たい振動をしています。

「魔」も、悪い波動同様、鈍くて重たい振動を持っています。
 似た波動は、引き寄せ合いますから、運気の悪い人(悪い波動の人)は、ますます悪くなります。

 では、「魔」を避けるには、どのような方法があるのでしょうか。

 普段なにげなく出会う状況のなかに、魔をよけるチャンスが隠されています。魔が苦手に思う人というのはどんな人でしょう。

◇あいさつなど人とのコミュニケーションがしっかりとれる人
 ご近所さんや職場の人とのあいさつなど、魔は会話でコミュニケーションをとる人が嫌いです。
「おはようございます」「おつかれさまです」
 たったそれだけですごすごとどこかへ移動します。

◇見ず知らずの人へ声掛けできる人
 レストランやカフェなどでの「ごちそうさまでした」「ありがとうございます」などの他人への明るい声掛けはあいさつのなかでも特にポイントが高くなります。
 気分のいいときに積極的に実行してみましょう。

◇街で配られているチラシやティッシュなどを受け取る人
 魔は「無視」が大好き。だから無視しない人からは逃げ出します。さっそく街で配られるものを受け取ってみましょう。
 必ず運気が上がります。

◇落ちているゴミを拾う人
 自分の家の敷地ならまだしも、路上のゴミを拾うのはハードルが高いもの。「一週間に1度、1つ拾う」を実行してみましょう。一気に魔がささなくなってきます。

◇第0チャクラを刺激する靴を履いている人
 第0チャクラというのは地面との接地点である足裏です。靴というのは「人生がスムーズに進むことのできるアイテム」の象徴。魔はここに意識が向いている人が苦手です。高価でなくていいのです。ヒールがすり減ってカンカン音がしていませんか。履きづらくて足が痛くなっていませんか。
 この機会にお気に入りのウォーキングシューズやスニーカーを1足新調してみましょう。すぐに神様とつながることができます。

『最強の魔除け』 Chapter2 より 日下由紀恵:著 フォレスト出版:刊

 どれも、今日から簡単に始められることばかりですね。
 意識して毎日の習慣にし、「魔」を寄せつけない幸運人間を目指しましょう。

お金と上手に「縁結び」をする方法

 お金の神様は、つねに私たちのそばにいて、今、あなたに奇跡的な大当たりを落とすそのタイミングを見計らっています。

 では、お金との縁結びをもらえるタイミングとは、いったいいつでしょうか。

 では、私が神様から聞いた「お金との縁を結ぶ方法」をこっそり教えましょう。

◇はじまりのイメージ・・・・・神様がお金というものをつくったのは、あなたの可能性を引き出したいからです。お金を手に入れるためにできることを考えなければなりません。これはあなたの「天職」を潜在意識から掘り出す作業です。どんな仕事でお金を稼ぎたいかイメージしましょう。

例)海辺でカフェを経営したい/売れっ子の歌手になりたい/カウンセラーになりたい

◇神様に意思表示・・・・・「はじまりのイメージ」で浮かんだ仕事をあなたの「天職」にするために今できることを紙に書きましょう。

例)コーヒーに関する資格をとる/自作のCDをつくってみる/セミナーなどに参加し知識を得る

◇お金にかえるアクション・・・・・イメージした仕事を実際にお金に変換するためのアクションを起こしましょう。

例)カフェでアルバイトをしてみる/フェア会場などに出品する/ネットでお悩み相談を受け付ける

◇成功をイメージ・・・・・仕事が順調にいっているときの状況、なりたい自分の姿を具体的にイメージしましょう。

例)都内のタワーマンションの最上階に住み、夜景を見ながらジャズを聴いている/たくさんの仲間にめぐまれている/ブランド品を値段を見ないでオトナ買い!

 現在の状況と比べて落ち込みそうになったら「ありがとうございました」という言葉で成功イメージをくくるようにします。これでお金と上手に縁結びができました。

『最強の魔除け』 Chapter3 より 日下由紀恵:著 フォレスト出版:刊

 最初にすべきは、しっかりした「はじまりのイメージ」を確立すること。

 自分は、何を仕事にしたいか、何でお金を稼ぎたいか。
 現実的な可能性を度外視して、あくまで自分の「ワクワク感」や「情熱」を基準に選ぶことがポイントです。

 達成したいこと。
 それを実現するために、「今」できること。

 その二つが明確になって初めて、神様が手助けしてくれるということですね。

神水に触れる「手水舎」

 全国から人が訪れる有名な神社も、地域で大事にされている小さな神社も、神様のパワーの入り方に変わりはありません。

 神様の持つ波動の最大の特徴は、「リラックス」です。
 日下さんは、あなたの波動がリラックスしていればしているほど、効果のある神社参りとなると述べています。

 コツは、お参りのルールに気を取られすぎないこと。
 日下さんは、「神様とつながる」ための具体的な方法をいくつか挙げています。

 手水舎(ちょうずや)は手を洗うのではなくお水に触れるのが目的です。
 神社内の水はすべて心を清める力の高い神水(かみみず)。触れるだけで邪気をはらってくれるものなので、ルールが不安なときは「触れる」だけでOK。

 お供(そな)えに欠かせないお賽銭(さいせん)は「願いをかなえてもらうための料金」ではありません。そうではなくて、「邪気を払ってもらう」ことこそが目的なのです。
 お賽銭はあなたの心の邪気を移しとって神社へ放つ役割をしています。
投げ入れる前に30秒くらいの時間をとって、しっかりと左手で握りしめましょう。お金に心の悪を移しこみ、賽銭箱へ投げ入れましょう。
 そのとき、ふんわり投げるのではなく、箱に当てて「チャリーン」などの音が出るようにします。そして、その音を耳をすまして聞いてみてください。邪気が払われ、魔が去っていき、心が洗われるのがわかります。
 投げ入れる硬貨は、直感で選んでOK。ただし1円玉では音が出にくいので、お財布の中を見てそれ以外の硬貨でピンとくるものを選びましょう。

 結果が言葉になっていてわかりやすいため、おみくじでは一喜一憂しがち。大吉が出れば大よろこび、凶ならばこの世の終わりと感じてしまいます。
 しかし、おみくじの役目はもっと深いところにあります。
 運気が波に乗っているときにはあえて「大凶」が出て舞い上がりすぎないようにしたり、落ち込んでいるときには「大吉」が出てはげましたり・・・・・など行動や心のバランスをとってくれるのです。
 つまり神様が「あなたはもっと自信を持っていいよ!」と伝えてくれるのがおみくじというもの。また、「中吉」や「末吉」などは、あなたが自分のすごさに気づいていないと出てくるもの。「強い運気は自分を信じる心に宿る」ということを肝に銘じておみくじをひいてみましょう。

『最強の魔除け』 Chapter4 より 日下由紀恵:著 フォレスト出版:刊

 確かなのは、神様は私たちが参拝しに来ることを喜んで下さっているということ。
 作法よりも、参拝できることへの「感謝」の気持ちが大切です。

 神様への最低限のマナーを守ることは重要です。
 ただ、あまり畏まりすぎずに「神様とつながる」ことを楽しみましょう。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 この世の闇にどっぷりとつかり、様々なサタンたち(悪魔)と対峙してきた日下さん。
 魔の原点はどれも、幸せを突然奪われ傷つけられた衝撃、言葉では尽くせぬ深い悲しみの念であることを知りました。

 日下さんは、その悲しみを見つめることが最大の魔除けであり、イヤなものを不要なものとして切り捨てるのではなく、悲しみを共有することで良いエネルギーに変えていくことができるとおっしゃっています。

 正体がわからないから、怖い。
 怖いからといって逃げると、ますます自分に近寄ってくる。

「魔」や「闇」、それに「死」も、そのようなものなのでしょう。

 正体がわかってしまうと、大したことがない。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という言葉もありますね。

 科学では解明できない「見えない世界」としっかり向き合うこと。
 それが「不運」を遠ざけ、「幸運」を呼び込む秘訣です。

 本書は、そのための導入書として、うってつけの一冊といえます。

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