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【書評】『「言葉」が人生を変えるしくみ その最終結論。』(石田久二)

 お薦めの本の紹介です。
 石田久二さんの『「言葉」が人生を変えるしくみ その最終結論。』です。

「言葉」が人生を変えるしくみ その最終結論。 (スピリチュアルの教科書シリーズ)

石田 久二 Clover出版 2019年09月01日
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by ヨメレバ

 石田久二(いしだ・ひさつぐ)さんは、メンタルコーチ、講師、旅人です。

今すぐ変えられるのは「言葉」だけ!

 思い通りの人生を引き寄せるためのキーワード。
 それは、「言葉」です。

 石田さんは、言葉を適切に扱うことで、誰でも願望実現が可能だと強調します。

 空海によって開かれた真言密教では、私たち人間は、心・口・意の3つから成り立っていると言われています。身とは肉体、口とは言葉、意とは心を指しますが、もう少し意味を広げて考えると、肉体とは身体を使うことなので、行動とも置き換えられますし、意の心とは思考を指しているとも言えます。
 つまり、思考、行動、言葉、この3つは、三位一体と言われ、これらが一致するときに夢が叶うのです。

 ところが、思考というものは、「変えなさい」と言っても、すぐに変えられるものではありません。例えば、給料日までのあと3日間を100円で過ごさなければならないとしたら、すごく心細いですよね。
 なのに、「そのネガティブ思考がよくない。もっと気楽に楽しみなさい」と言われても、なかなかポジティブ思考にはなれません。そもそも、あと3日間を100円で過ごさなければならない状況にあっても、楽天的な思考ができる人だったら、悩んだりはしないはず。
 よく「思考は現実になる」と言われますが、そもそも、思考を変えることがいちばん難しいもの。だから、思考を変えられず、現実もよくならない人が多い。そこが問題なのです。

 では、行動はどうでしょうか?
 例えば、どうしてもアイスクリームが食べたくなった場合、コンビニにアイスクリームを買いに行くくらいのアクションなら、すぐに起こせます。でも、「人と100人会ってください」と言われたら、時間はかかるし、だいたい100人も知り合いがいるかどうかは怪しいでしょう。
 簡単なことであればすぐにやれても、難しい行動になるとなかなかできなくなるのが「行動」。だから、そう簡単に動けないのです。

 残るは「言葉」。
「成功しました。ありがとうございます」と言ってみよう、と言われたら、成功していなくても、心からそう思っていなくても、今すぐ言うことができます。つまり、言葉は一瞬で変えることができるツールなのです。 『「言葉」が人生を変えるしくみ その最終結論。』 プロローグ より 石田久二:著 Clover出版:刊
 本書は、「言葉」が人生を変えるしくみについて徹底的に研究した「その最終結論」をわかりやすくまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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現実はすべて「認識」が引き寄せた結果

 私たちは、「認識」することで現実をつくっています。
 つまり、言葉として存在しないものは、認識できない。言葉が現実をつくっていて、世界は言葉で成り立っているということです。

 また、認識するためには、「感覚」を働かせることが重要です。

 つまり、見る、聞く、触れる、嗅ぐ、味わうといった「感覚」を通して、すでにある世界を知覚し、それを「言葉」によって切り分けた瞬間、そこに「認識」が生まれるということです。

「認識」=「感覚」+「言葉」
 この方程式があって初めて、私たちのなかに新しい世界が広がっていきます。ところが人間は、自分の興味関心のあるものしか、認識しようとしないのが現実です。

 例えば、夜空には無数の星々が輝いています。世界中の天体愛好家・専門家たちが「新星」を見つけようと、今も夜空を眺めているでしょう。一方、私たちも同じ夜空の下にいるにもかかわらず、天体への関心はないので、新星を見つけることなどできません。もし、見つけたとしても、それが「新星」だと認識することすらできません天体に関する知識もなければ能力もないからです。

 実際、私たちは、仕事をしたり、遊んだり、旅行をしたりするなかで、無数のものを目にしています。しかし、記憶に残っているものはその一部だけ。それは、私たちが認識できるものしか見ていないから。認識できないものは、関心事としてあがらない。だから、見逃してしまうのです。
 そう考えると、認識とは次のような方程式も成り立ちます。

「認識」=「関心」+「能力」

 新星を発見したいなら、新星であることを認識するための「関心」と「能力」を身につける必要があるでしょう。
 いろいろなものを認識して世界を広げていきたいと思うなら、さまざまなことに対する「関心」と、知識や技術などの「能力」を身につけることが欠かせません。この2つがかけあわさって、初めてその人の世界に「新星」が登場するのです。

 そう考えると、すべての願望は、すでにあるものを認識できていない状態と言えます。例えば、「十分なお金が欲しい!」という願望なら、その人が認識している世界には十分なお金はないけれど、認識していない世界には、十分なお金が存在しているということ。
 目の前の現実は、すべて自分自身の「認識」が引き寄せた結果なのです。そのことを1枚の図で説明すると、次のようになります(下の図1を参照)。

「世界」にはまだ知らないインジェラもあれば新星もあるし、全く見も知りもしない「@1:,/1@j@pu;@y:dselbp」なんてものも存在するでしょう。そのフィルターには「穴=関心」が空いており、そこには「レンズ=能力」が取り付けられています。そうやって見える部分(=認識できる部分)が、今のあなたの世界のすべてです。

 しかし、本当の「世界」はまだまだそんなものじゃありません。そこで新たにフィルターを付け替え、これまで認識していなかった部分に「穴とレンズ(関心と能力)」を当てるとどうなるでしょう?
 瞬く間に世界が広がります。ひょっとしたら、広がった新たな世界に「お金を稼ぐ方法」や「彼氏/彼女」があるのかもしれません。いや、間違いなくあるのです。 『「言葉」が人生を変えるしくみ その最終結論。』 第1章 より 石田久二:著 Clover出版:刊
図1 認識 と 関心 と 能力 の関係 言葉 が人生をかえるしくみ 第1章
図1.「認識」と「関心」と「能力」の関係
(『「言葉」が人生を変えるしくみ その最終結論。』 第1章 より抜粋)
 石田さんは、認識できないものは、言葉として存在できない。つまり、言葉として存在できないものは、現実にはならないと述べています。

「ない」のではなく、「知らない」だけ。
「知らない」ものは、現実にならない。

 現実を変えるには、世界を変える必要はありません。
 自分の「認識」を変えるだけでいいということですね。

現実を超えた、4次元、5次元の世界とは?

 私たちは、生まれた瞬間「あるがまま」の世界を体験します。
 このすべてが「あるがまま」の世界(お釈迦様が「空(くう)」と名づけた世界)を「0次元」と呼びます。

 そして、成長するにしたがい言葉を獲得することによって、「あるがまま」の世界は急速に切り分けられ、独自のフィルターを通した、独自の「世界」をつくりあげていきます。

 この自我により、あるがままの世界が切り分けられていく世界を「1次元」と言い、言葉を獲得し独自のフィルターで「認識」する世界を「2次元」、それが「現実」となる世界を「3次元」と言います。

石田さんは、苦は1次元の「自我」、2次元の「認識」、3次元の「現実」によって生み出されると指摘します。

 願望実現において重要なのは、設計図である「認識」を変えて、思い通りの「現実」を創造することです。
 その突破口となるのが、メタレベル、つまり次元を上げることです。

「次元を上げる」とは、どういうことか。
 石田さんは、以下のように説明しています。

 まず、直線しかない世界、それが1次元。直線の上に人が立っていて、その先にリンゴがあるとします。そのリンゴを取りたいけれど、その間には障害物があって進めない。その場合、2次元に移動するとリンゴをとることができます。なぜなら、2次元は平面の世界だから。障害物を迂回するように横から回り込めば、直線上にあったリンゴは、横から簡単に取ることができます(下の図6を参照)。

 では、人とリンゴの間に強固な壁があり、その壁を壊せない場合、どうやってリンゴを取ればいいと思いますか? 2次元にいる限りリンゴをとることはできませんが、3次元に進み、その壁の上によじ登れば、リンゴを取ることができるようになります。つまり、立体の世界に行けば、リンゴを取れるのです(下の図7を参照)。

 次に、絶対に壊せない箱のなかにリンゴが入っていて、そのリンゴを取りたい場合、どうすればいいでしょうか?
 3次元のままでは取ることはできませんが、ここに「時間軸」が加わる4次元の世界に行くとリンゴを取ることができます。具体的には、その箱に入る前(過去)に戻れば、リンゴを取ることができるわけです(下の図8を参照)。

 ちなみに、4次元の世界に行くと悩みがなくなります。例えば、5年前に悩んでいたことを思い出してみてください。その悩みは、今どうなっていますか? おそらく、ほとんどの人が、「今はありません」と答えるでしょう。
 つまり、悩みとは消滅するもの。ということは、今の悩みとは幻想にすぎないものと言えます。だから、悩みが生まれたら、「幻想」と考えるのです。すると、悩んでいることがバカらしくなっていきます。

 では、リンゴと箱が同時に出現したとして、過去に行ってもリンゴを取り出すことができない場合は、どうしたらいいでしょうか?

 その場合、5次元に行くとリンゴを取ることができます。
 5次元とは、パラレルワールドとも言われていて、いろいろな3次元(現実)が存在する世界のこと。素粒子物理学のリサ・ランドール博士によると、3次元とはスライスしたパンのようなもの。つまり、他の3次元(スライス)も同時に存在する可能性があり、それぞれのパンは5次元という塊に貼り付いていると言います。

 例えば、今独身のキャリアウーマンだとしても、別の3次元には専業主婦になってリッチな生活をしている自分、起業して輝いている自分など、思いつくだけの無数の現実が存在しています。これらは、どれも自分の可能性。だから、どれか一つチョイスすることができるのです。
 話をリンゴに戻すと、5次元においては、箱の外に出ているリンゴもあれば、簡単に取り出せる箱のなかにリンゴが入っているかもしれないし、そもそも箱が存在しないかもしれません。そのなかから一つ、リンゴを取り出せるものを選べば、リンゴを手にすることができるのです。

 つまり、自分が望む3次元を自分の意思で選ぶことができる、そんな夢のような世界が5次元なのです。 『「言葉」が人生を変えるしくみ その最終結論。』 第2章 より 石田久二:著 Clover出版:刊
図6 1次元 と 2次元 の違い 言葉 が人生を変えるしくみ 第2章
図6.「1次元」と「2次元」の違い

図7 2次元 と 3次元 の違い 言葉 が人生を変えるしくみ 第2章
図7.「2次元」と「3次元」の違い

図8 3次元 と 4次元 の違い 言葉 が人生を変えるしくみ 第2章
図8.「3次元」と「4次元」の違い

図9 5次元 のイメージ 言葉が人生を変えるしくみ 第2章
図9.「5次元」のイメージ
(『「言葉」が人生を変えるしくみ その最終結論。』 第2章 より抜粋)
 どんな困難な問題や悩みも、次元を上げることで解決ができるということ。
 つまり、現実(3次元)の問題は、4次元、さらに上の5次元にまで上昇することで解決できるということです。

 5次元つまり、無数のパラレルワールドが存在する世界まで行くことができれば、人生は思うがままに選び取ることができますね。

「変化を嫌う潜在意識」の説得術

 望みを叶えるための最も大切な秘訣。
 それは、「潜在意識に望みを刻み込むこと」です。

 潜在意識とは、自覚しない意識(無意識)のことで、意識(自覚している意識の2万倍もの力を持っているからです。

 その潜在意識が、最も怖がっていること。
 それは「変化すること」です。

 なぜなら、潜在意識にとって最も守りたい「安心・安全」とは、「現状」を維持することだからです。

 石田さんは、願いを叶えるためには、潜在意識が願望を違和感のないものにする必要があると述べています。

 変化を求める思考と、変化を嫌う潜在意識。このギャップを、私は「心のコリ(ブレーキ・ブロック)」と呼んでいますが、この心のコリは大きくなればなるほど、身体に症状としてあらわれます。身体とは潜在意識そのものだからです。

 小さな症状で言えば、肩コリなどの身体のコリ。例えば、「もっと上司に認められるような仕事がしたい」と思考で願っていても、その変化は難しい、と潜在意識がこばむので身体が緊張し、肩など身体がこってくるのです。
 その例で言うなら、「右隣に嫌いな人が座っている」だけでも右肩がこったりすることもあるでしょう。「座って欲しくない(変化)」と「座っている(現状)」のギャップがコリとして身体に出るわけです。
 同じように、24時間、現状に対する不満などを思っていると、身体にてきめんに響きます。不満も「本当はこうありたい(変化)」と「現状」とのギャップによって生じるもので、不満ばかり思っていると、しばしば頭痛や胃腸の不調を訴えたりすることがあります。

 願望を持つこともメカニズム的には不満と同じで、やはり「本当はこうありたい(変化)」と「現状」とのギャップによってコリが生じるのです。

 例えば、「収入を今の5倍にしたい!」と願ったとしましょう。しかし、「今の収入の5倍」というのは、明らかに大きな変化。すると潜在意識は、それ以上行動させまいとベストの力で働きかけてきます。
 それで諦めればまだいいですが、「見返したい!」とか「認められたい!」などの頑張り精神でムリを続けていると、最後の手段として、身体を壊したり、事故など不可抗力のようなケースで「変化」を抑制したりすることもあります。
 潜在意識を決して見くびってはいけません。変化させないための力は想像以上に強く、「変化するくらいなら、動けなくなったほうがマシだ」と思うほどに抵抗するのです。
 では、どうすれば変化を受け入れ、願望を実現することができるのでしょうか。
 この図は「願望」が「実現」に向かうまでのフローチャートです(下の図11を参照)。

 これまで見てきた通り、「願望」は「意識=言葉」によってあらわされ、「潜在意識=感覚(身体)」に影響を与え「認識」をつくります。ここで「言葉」と「感覚」、つまり「変化した状態」と「安心・安全」との間にギャップがあれば「心のコリ」が生じ、「実現」を妨げます。

 ただし、「変化」と「安心・安全」との間には常にギャップがあるため、コリが生じるのを避けることはできません。では、どうすればいいのでしょうか? 
 答えはコリをほぐせばいいのです! または、ギャップが生じてもコリを自動的にほぐせる体質、むしろコリを楽しめるような人間になればいいのです!

 どうすればそんな体質、人間になれるのでしょうか・・・・・?
 結論から言うと、本当に叶えたい願いだけを持てばいいのです! 5次元人は「思いの力」だけで、あらゆることを実現すると言いましたが、叶えたくないことを思う暇などなく、ただ単純に叶えたい願いのことだけを思っているものなのです。 『「言葉」が人生を変えるしくみ その最終結論。』 第3章 より 石田久二:著 Clover出版:刊
図11 願望が実現に向かうまでのフローチャート 言葉 が人生を変えるしくみ 第3章
図11.願望が実現に向かうまでのフローチャート
(『「言葉」が人生を変えるしくみ その最終結論。』 第3章 より抜粋)

 強く願っていても、実現しない。
 それは潜在意識が、その望みを受け入れるのを拒否している証拠です。

 逆にいえば、身体に不調があるということは、「本当はこうありたい(変化)」と「現状」との間にギャップがあるということ。

 身体とは、潜在意識そのもの。
 そういう視点から見ると、これまで理解できなかったものもクリアになりますね。

矢沢の自尊心を回復させた奥さんの一言

 言葉の力を最大限に働かせるためには、メンタルを整えることも重要です。
 石田さんがメンタルコンディショニングの中で最も重視するのが「自尊心」です。

 自尊心とは、自分をごく自然に肯定できる心のことで、決して強がるわけでなく、自分を大切にできるがゆえ、ダメな自分もすべて受け入れて、自分を大好きでいられる心です。

 自尊心が人生を劇的に変えてくれる。
 そんな強烈な生き様を示してくれているのが、ロックンローラーの矢沢永吉さんです。

 矢沢(親しみをこめてあえて愛称で)はその著書『成り上がり』(角川文庫)などでも紹介されている通り、幼少期は、両親の離婚によって祖母と2人で極貧生活を送っていました。唯一のご馳走と言えば、卵を薄く溶いてつくった祖母特製プリンくらい。
 そんな矢沢は自らの生い立ちへの恨みと野心をバネに18歳で上京し(最初は横浜)、紆余曲折ありながらも、誰もが知るスーパースターになりました。しかし、どんなに売れても、スターになっても、いつまでも故郷広島のことでくだを巻いたり、両親の悪口を言うことはなくなりませんでした。

 つまり、矢沢がスターになった原動力はまさに「承認欲求」であり、スターになったあともその欲求は消えることがなかったのです。心理的には幼くして自分を捨てた両親に向けられていたのでしょう。頑張って結果を出せば出すほど、承認してくれない両親の存在が大きくなる。とても苦しかったと思います。

 そんなある日、信頼する仲間の裏切りにより35億円の借金を背負わされたのが、矢沢が50歳になる直前のこと。さすがの矢沢も「終わった」と思い、マスコミもそのことを面白がって書きたてました。
 ストレスで毛も抜け、お酒でごまかす毎日が続く。そんな矢沢の姿を見た2人目の奥さんであるマリアさんがこう言いました。

「矢沢が本気になったら返せない金じゃない」
 その言葉を聞いた矢沢はハッとなって、3回聞き直しました。
「矢沢が本気になったら返せない金じゃない・・・・・」
 この瞬間から矢沢は生まれ変わり、広島のことも両親のこともすべて許し、6年くらいで本当に借金を返してしまいました。そして、そろそろ70歳に近づこうかとする今も、ステージでマイクを振り回しています。

 何が起こったのでしょうか?
 幼少期から矢沢の自尊心はズタズタで、それを取り戻すために承認欲求をバネに頑張ってきました。しかし、自尊心が回復しない限り、どんなに成功しても恨み節は消えることなく、借金などのアクシデントを引き寄せてしまいます。

 そんな矢沢を救ったのが、当時の矢沢をいちばんよく見ていた奥さんでした。「矢沢は裸の王様だ」と叱責することもある奥さんだからこそ、「矢沢が本気になったら返せない金じゃない」という言葉が魂に響いたのです。新たな人生の幕が開きました。

 本当は両親からの承認が欲しかった。しかし、どんなに求めても得られない。その怨念がさらなる不幸を引き寄せ、どん底にまで落とされた状態だからこそ、奥さんの声が「両親」にも勝る神の声のように響いたのです。3回聞き直すくらい魂を揺さぶられ、その言葉をスッと受け入れた瞬間、すべてが終わり、すべてが始まったのです。

「矢沢が本気になったら返せない金じゃない」という奥さんの言葉によって、傷ついた自尊心が一瞬でマックスになったように、「言葉」の威力は、思った以上に大きいものです。
 矢沢を最終的に救ったのはパートナーの存在だったかもしれませんが、人生を変える「言葉」との出会いはいつどのようにやってくるのか予想はできません。もしかしたら人生のどん底を見たとき、文字通り天から光が射し込むように降ってくるものなのかもしれません。

 その言葉は身近な人の一言かもしれないし、テレビや本、ネットを見ているときに偶然目にするワンフレーズかもしれない。または、ある歌の歌詞から突然飛び込んでくるものかもしれません。

 いずれにせよ、言葉は人生を変えます。できることは、人生を変える言葉を受け取る準備をすることだけ。
 その準備とは、「きっとよくなる/どうせよくなる」という言葉を、今、受け入れることです。 『「言葉」が人生を変えるしくみ その最終結論。』 第4章 より 石田久二:著 Clover出版:刊
 望みを妨げる一番の障害は、自分自身の中にあります。
 それは、自分に対する評価のなさ、つまり自尊心のなさです。

「自分は、その望みが叶うに値しない」

 そんな自己評価の低さが、実は、願望実現の最大の障壁となっているんですね。

 石田さんは、叶わないことは願わない。自然と叶うことだけを願っている。そのような状況が最も自尊心が高いと述べています。

 私たちも、ぜひ、そのような最強の引き寄せマインドを身に着けたいですね。

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 潜在意識にまで望みを刻み込む。

 言うは易く行うは難し、ですね。

 潜在意識にまで落とし込めたかどうかを知る手がかりとなるのが、違和感が消えて、普通に受け入れられるようになって来たかどうかです。

 顕在意識から潜在意識への橋渡し役。
 それが「言葉」というツールの持つ力です。

 石田さんの引き寄せ理論は、「言葉」が主役であることからもわかるように、量子力学も絡めた、とても論理的です。

 イメージや直感などの右脳的な引き寄せ理論になじまない人でも、すんなり入ってこれるのではないでしょうか。

 まずは理屈から入りたい。
 そんな人には、ぜひおすすめの引き寄せ本です。

「言葉」が人生を変えるしくみ その最終結論。 (スピリチュアルの教科書シリーズ)

石田 久二 Clover出版 2019年09月01日
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