本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

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【書評】『お金と引き寄せの法則』(エスター・ヒックス + ジェリー・ヒックス)

 お薦めの本の紹介です。
 エスター・ヒックスさんとジェリー・ヒックスさんの『お金と引き寄せの法則 富と健康、仕事を引き寄せ成功する究極の方法』です。

 エスター・ヒックスさんとジェリー・ヒックスさんは、見えない世界にいる教師の集合体である「エイブラハム」との対話で導かれた教えを、全米で広める活動をされています。

「引き寄せの法則」で富や健康を手にするためには?

 私たちが存在する世界には、人の思考は「波動」であり、似たような波動の思考を引き寄せるという「引き寄せの法則」を中心とした、「永遠なる宇宙の法則」が存在しています。

 エイブラハムは、この「法則」の意識的、実践的知識を持つ者だけが、自分自身の人生経験の「意識的な創造者」になれると強調しています。

(詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ↓)
 『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』

 本書は、お金や健康、仕事など、私たちの人生の大切なことについて、エイブラハムが教える「法則」をどう当てはめるのかを解説した一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「転換のプロセス」で人生は変わる!

 私たちの宇宙は、目に見えるもの、見えないものも、すべて「波動」がベースとなっています。
 そして、そのすべてが強力な「引き寄せの法則」に従っています。

 私たちは無意識の間にも、似ている波動のものを集め、似ていない波動のものを遠ざけています。
 自分の発している波動が変化することで、「引き寄せの法則」の“作用点”も変化し、現実に現れる兆しや指標も変化します。

 自分の波動を変化させる秘訣は、「転換のプロセス」です。

「転換のプロセス」とは、すべての物事には実は「望むこと」と「望みが満たされないこと」の二つの面があることをはっきり認識し、望むことを意図的に語ったり考えたりすることを指す。「転換」すると、すべての事柄について望ましい面を自分のなかで活性化できる。それができれば、すべてについて望むほうのエッセンスが経験のなかに現れる。
 ここでとても重要なことを指摘したい。これが望むことだと言いながら、同時に自分の言葉を疑っていたら、あなたの言葉はあなたが望むことを運んではくれない。あなたの波動としての思考がどんな方向の創造をしているかを本当に示しているのは、あなたの感じ方だからだ。「引き寄せの法則」はあなたの言葉に反応するのではなく、あなた自身が発している波動に作用する。
 ただし、望むことと望まないことをいっぺんに語ることはできないから、望むことを語れば語るだけ、望まないことは口にしなくなる。そして今の状態ではなくてこうなってほしいということを真剣に語り続ければ、やがては(それも比較的短時間で)波動のバランスが変化する。しょっちゅう語り続けていれば、気分も言葉に寄り添っていく。
 この「転換のプロセス」にはもっと重要な力がある。望むものが欠けているというネガティブな方向に目を向けていると思ったら、「これは望むことではない。それならわたしが望むこととはなんだろう?」と自問すれば、答えは自分のなかからわき上がってくる。そしてその瞬間に波動の変化が始まる。「転換」は人生がたちまちよくなるツールなのだ。

 『お金と引き寄せの法則』 Part 1 より  エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス:著 吉田利子:訳 ソフトバンククリエイティブ:刊

 私たちが発している波動は、自分自身の考え方や感情によって決まります。
「引き寄せの法則」を、自分の思いどおりに働かせるためには、それらを変化させる必要があります。

 例えば、「いつもお金が足りない」と「もっとお金があったら楽しいだろうな」という考え方。
 この二つは全く違った波動であり、それがやがては全然違った結果を引き寄せます。

まず「波動」をバランスさせる

 人生の真の成功は、どれほどのお金や物を持っているかで決まりません。
 エイブラハムは、大事なのはあなたがどう感じるかで、どう感じるかは「本当の自分」と調和しているかどうかで決まると述べています。

 つまり、「満ち足りている」と感じることが自分の波動をバランスさせ、「満ち足りている」状態を呼びこむということです。

エイブラハム(前略)
 ほとんどの人は、「欠けている」という立場から何かを望む。たいていは自分が持っていないから欲しがる。だから、何かを手に入れても本当には満足できず、深いところで不満が残る。なぜなら、いつだって持っていないものは必ずあるから。そのために次はあれが欲しいと思い続け(それが手に入ってもやっぱり満足できない)、人生が終わりのない闘いになる。自分が持っていないから欲しい。それを手に入れられれば隙間を埋められるだろうと思う。だがそれは「法則」に反している。
 欠けているという立場からする行動は常に非生産的だ。そして、常にまだ欠けているという気分につながる。人々が感じている空虚感は物では埋められないし、行動で満たすこともできない。人々が、欠けている、空虚だと感じるのは、自分の願望の波動と習慣的な思考の波動がずれているためだ。
 いい気分になる思考を選択すること、違うストーリーを語ること、肯定的な側面を探すこと、本当の願望に「転換」すること、ポジティブな「もしも」を探すこと――これが隙間を満たす方法だ。すると実に興味深いことが起こる。欲しいものがどんどん経験に流れ込んでくる。だが、欲しいものが流れ込んでくるのは隙間を満たすためではない。なぜなら空虚感なんかもうないのだから。空虚感がないからこそ、物はどんどん流れ込んでくる。
 確かにあなたがたは素晴らしい物を集めるだろう。望むこと、所有すること、行動することをやめなさいというのは、わたしたちのメッセージではない。あなたが気分よく感じるところから望み、集め、行動しなさい。それがわたしたちのメッセージだ。

 『お金と引き寄せの法則』 Part 2 より  エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス:著 吉田利子:訳 ソフトバンククリエイティブ:刊

「お金がない」というネガティブな思考からの行動は、実際に「お金がない」状況を引き寄せます。

 思い描いたものを引き寄せるには、自分が気分よく感じるところから望み、集め、行動すること。

「お金があってうれしい」
「お金があることに感謝」

 そんなお金に対するポジティブなイメージを忘れないようにしたいですね。

お金やガンに対するネガティブな気分

「引き寄せの法則」は、自分が強く関心を寄せることやモノを引き寄せます。
 それがネガティブなものなのか、ポジティブなものなのかは関係ありません。

「お金が足りないこと」(経済的な欠落)に関心を向けると、お金が足りない状態を引き寄せます。
「病気になること」(健康的な欠落)に関心を向けると、病気そのものを引き寄せます。

ジェリー それでは、お金についてネガティブな気分でいるためにお金が得られないのと、「ガンになりたくない」と思っていてガンになるのとでは、どんな違いがあるのでしょうか?
エイブラハム それはこういうことだ。あなたは考えていることのエッセンスを受け取る。だから健康の欠落について考えていれば、健康の欠落が実現する。お金の欠落について考えていれば、お金の欠落が実現する。物事のポジティブな面を引き寄せているかネガティブな面を引き寄せているかは、考えているときにどう感じるかでわかる。
 宇宙には「ノー」は聞こえない。あなたが「ノー、病気は欲しくない」と言うとき、あなたは病気に関心を向けているから、「イエス、望まないものよ、わたしのほうに来なさい」と言っているのと同じだ。
 関心を向けるとは、そのエッセンスを招き寄せることだ。「お金が欲しい。でも手に入らないだろう」と言えば、あなたの関心はお金がないことに向いているから、「わたしが望まないお金不足よ、わたしのほうに来なさい」と言っているのと同じことになる。
 お金が手に入る方向で考えていれば、必ず明るくていい気分になるはずだ。お金を遠ざける方向で考えていれば、必ず嫌な気分になる。それで違いがわかる。
「健康の欠落にピントを合わせているとガンになる可能性がある。では、お金の欠落にピントを合わせていても、お金が入ってこないのはなぜか?」とあなたは聞いた。お金(望むこと)を得るのも、健康(望むこと)を得るのも同じだ。ガン(望まないこと)になるのも、お金が入らないのも(望まないこと)同じだ。
 何を考えるにしても、どんな言葉を口にするにしても、ポジティブな感情でしなくてはいけない。そうすれば望むことを引き寄せるモードになる。ネガティブな感情がある間は、望まないことを引き寄せるモードになっている。

 『お金と引き寄せの法則』 Part 2 より  エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス:著 吉田利子:訳 ソフトバンククリエイティブ:刊

 お金を引き寄せるには、「お金が足りない」ことではなく、「お金が手に入る」ことに意識の焦点を当てること。
 健康を引き寄せるには、「病気」ではなく、「健康である」ことにピントを合わせること。

「いいものが欠けている」と考えていると、どうしてもネガティブな感情を抱きます。
 そのネガティブな感情が、「招かれざる客」を呼び込んでしまうということですね。

「幸福なこと」が自然な状態

 エイブラハムは、「人は誰でも幸福であることが自然な状態だ」と述べています。
 病気になるのは、自分の中に、それに抵抗する思考があるからです。

エイブラハム あなたがたの核心には健康と幸福がある。それ以外の経験をしているのは波動のなかに抵抗があるからだ。抵抗は、「望むことが実現していない」というほうにピントを合わせているから生じる。望みの実現を「許容・可能にする」には、望むことにピントを合わせることだ。抵抗はあなたの「源(ソース)」の視点と合致しない思考によって引き起こされる。望みの実現を経験できるのは、思考が「源(ソース)」の視点と合致したときだ。
 あなたがたはもともと元気で、完全に健康で、完璧な身体でいることが自然なのだ。それ以外の状態を経験しているのは、あなたがたの思考のバランスが望むことではなく望むことが実現していないほうに傾いているからだ。
 そもそも病気になるのは抵抗のせいで、病気が長引くのも抵抗のせいだ。経験のなかで望まないことが創造されるのは、望まないことに関心を向けているためだから、望むことに関心を向けるべきだ、というのは当然だろう。
 ときどき、あなたがたは元気になることを考えているつもりで、実は病気のことを考えている。その波動の違いを見分けるには、思考に伴う感情に注意を向けさえすればいい。明るくていい気分を手がかりに元気になる思考をするほうが、ただ元気になろうと考えるよりずっとやさしい。
 まず、明るくていい気分になると決めて、それに合致することを考えなさい。そうすると、自分でも気づかずに恨みや劣等感や無力感を抱いていたことがわかるだろう。だが、気分や感情にもっと関心を向けようと決めたら、そういう病気を引き起こす抵抗の思考を見逃さなくなる。あなたがたにとっては病気は自然ではないし、ネガティブな感情を抱くことも自然ではない。あなたがたは核心では「内なる存在」と同じなのだから、本当は元気で、とても明るくていい気分でいるはずなのだ。

 『お金と引き寄せの法則』 Part 3 より  エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス:著 吉田利子:訳 ソフトバンククリエイティブ:刊

 病気は、外からやってくるというイメージがありますが、じつは自分自身が創り出しています。
 やはり、健康になるためのポイントは、「意識の焦点の合わせ方」です。

 病気による「つらい」「痛い」といった感情にフォーカスすると、それらを呼び込みます。

 健康でいるためには、健康そのものに焦点を合わせること。
 いつでも「元気で、明るくていい気分」でいることを心がけたいですね。

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「お金がほしい」と願っているのに、経済的に苦しいまま。
「健康でいたい」と願っているのに、病気が絶えない。
「仕事を見つけたい」と願っているのに、失業したまま。

 それらはすべて、意識の焦点を当てるところが間違っているために起こります。
 多くの人は、望むことそのものではなく、「望むことが欠けた状態」をイメージしています。

「引き寄せの法則」がうまく働いていない人は、意識の焦点を変えてみる。
 たったそれだけで、人生が好転します。
 少しずつでも、できることから試してみたいですね。

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