本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『ウニヒピリ』(イハレアカラ・ヒューレン)

 お薦めの本の紹介です。
 イハレアカラ・ヒューレンさんとKR女史の『ウニヒピリ ホ・オポノポノで出会った「ほんとうの自分」』です。

 イハレアカラ・ヒューレンさんは、ハワイ在住の米国人です。
 ハワイに伝わる癒しの秘法をアレンジして個人に応用した「セルフ・アイデンティティ・ホ・オポノポノ」の第一人者です。

 KR(カマイレラウリイ・ラファエロヴィッチ)女史は、「SITHホ・オポノポノ」の創始者、故モーナ女史の一番弟子です。

自分が気づいていない、“もうひとりの自分”

 私たちには皆、今まで存在を気づかなかった、“もう1人の自分”がいます。
 それが、「ウニヒピリ」と呼ばれる存在です。

 ウニヒピリは、表には出てきませんが、ひと時も離れずに、私たちの人生を陰で支え続けています。

 ホ・オポノポノによると、ふだんたった1人だと思っていた「自分」は、じつは全部で3つのものでできているんだって。1つは「ウハネ」、“表面意識”のこと。ふだんの自分は、こっちに多くいるみたい。もう1つは「アウマクア」、“超意識“のこと。ディヴィニティっていう、とても大きな存在に、唯(ただ)1つながれる父親みたいな部分。
 そしてこの本の主人公、「ウニヒピリ」。子供みたいな存在だけれど、それはそれはたっくさんの情報をもっていて、わたしたちの人生に、とっても大きな影響を与える存在なんだって。そして、このふだんはバラバラの3人が1つになると「ほんとうの自分」というのに出会えるそう・・・・。

 『ウニヒピリ』 はじめに より  イハレアカラ・ヒューレン、KR:著  サンマーク出版:刊

 ヒューレンさんは、あなたがもう一人の自分と出会い、ホ・オポノポノのプロセスを通じてもっとかかわりはじめることによって、“もう一人の自分”は、あなたが今生きているこの人生に驚くほど協力してくれるようになるだろうと述べています。

 本書は、ホ・オポノポノを通して出会う“もう1人の自分”とは何かをわかりやすく解説した一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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すべての問題は“過去の記憶”の再生にすぎない

 ウニヒピリ(潜在意識)は、私たちがこれまで経験してきたあらゆることに関する情報、つまり「記憶」をもっています。
 ここでいう記憶とは、私たち自身が体験した記憶だけでなく、宇宙の誕生から現在まで、すべての生命体、すべての鉱物などが体験した記憶です。

 私たちの身のまわりで起きることは、すべて、このウニヒピリがもつ記憶が原因で起きています。
 ホ・オポノポノでは、その原因となっている記憶を消去すれば問題を解決できると考えます。

 あなた(表面意識)が体験することは、何でもウニヒピリが記憶として保管しています。
 わたしたち人間が感じるものは“ウニヒピリ”が再生する記憶にすぎません。これは皆さんに理解してほしい重要なポイントです。
 このことへの理解が薄いと、ホ・オポノポノのプロセスは最後まで実行されません。SITHホ・オポノポノの創始者であるモーナ女史は、いつも言っていました。
「そう、なにもかもわたしだったのです。すべては、自分のなかで起きていることなのです」
 あなたにも、ここのところまで納得してほしいのです。
「自分自身を見なさい。いつでもひたすら自分を見なさい」
 このことだけを繰り返し、繰り返し、わたしたちに伝えてくれました。
 もう、おわかりかと思いますが、ここでいう“自分”とは、まさしくウニヒピリのことです。
 問題が起きているときは、メモリーバンクのなかにあった記憶が再生されている状態なのですが、同時にそれはウニヒピリのなか、つまり自分のなかで起きていることでもあります。
 そして、あなたが自分からウニヒピリに働きかけて(クリーニングして)記憶を消去してもらわないかぎり、問題はいつまでも再生されつづけます。
 ウニヒピリはというと、あふれそうなほどの記憶が常にバンバン詰め込まれ、まったく身動きがとれない状態です。
 あなたが意識していようといまいと、あなた自身のなかにウニヒピリはいます。そしてあなたの一部であるまさに“自分”が今そのような状態にあるというのが事実なのです。
「セルフ・アイデンティティ・スルー・ホ・オポノポノ」が大切にしているのは、ウニヒピリと辛抱強く、愛情深く関わることです。関わりつづけることです。
 ウニヒピリに対して、

「今ここで体験したり感じたりしていることは、問題や苦悩なんかじゃない。ただ、あなたが保管してきた記憶が再生されているだけだよ。そしてその記憶は手放せるんだよ」

 と話しかけてみてください。焦らなくてもいいのです。あなたは今日クリーニングを始め、そしてそれを選択するかぎり、ずっと続けていくことができるのです。
 時間をたっぷりかけて、ウニヒピリとともに最初から学んでいきましょう。

 『ウニヒピリ』 1 ありがとう、ウニヒピリ より  イハレアカラ・ヒューレン、KR:著  サンマーク出版:刊

 私たちに振りかかるトラブルは、すべて過去の記憶からウニヒピリによって引っ張りだされて、「再生」されたものです。
 トラブルの根本を断ち切るには、その発生源となる「記憶」を消去する必要があります。

「ウニヒピリ」とよい関係を築くには?

 多くの人にとって、ウニヒピリは、「幼い子供のような状態」です。
 ウニヒピリとよい関係を築くポイントは、あなたが心からウニヒピリを大切にしているということを、その子自身が感じられるようにすることです。

 ウニヒピリとのコミュニケーションにおいて、クリーニングでもなんでも、その場で必要とされる以上に自分の気がすむまで疲れ果てるまでやろうとする人がいます。みんながんばりすぎてしまうのですね。
 やりすぎたり、逆に足りなかったりするのは、ウニヒピリと上手な交流ができていない証拠です。ウニヒピリとの関係がスムーズであれば完璧なタイミングや、完璧な量をウニヒピリがいつでも教えてくれて、自然とあなたにもわかるからです。
 がんばりすぎはバランスを乱すもとですが、意識の側が支配的になると、そのように力が入ってしまいます。ウニヒピリに対して過剰な量の仕事を無理やりさせているわけですから、がんばった相応の結果を求めても残念ながらむだになってしまいます。
 ウニヒピリの声を無視して、あなた=表面意識の側が勝手に張り切って24時間フル活動したところで、ウニヒピリと協力して働くたった10分より、よい仕事ができるはずがありません。

 とても成功しているビジネスマンの友人と話していたときのことです。
 その方は「より賢く働き、がんばらないこと。それが成功の秘訣(ひけつ)です」と言いましたが、わたしにはそれが「成功したければ、常にウニヒピリとともに働き、クリーニングしなさい」と言っているように聞こえました。
 あなたががんばりすぎることで、あなただけでなく、ウニヒピリを虐待しているのとほとんど同じ状態になってしまいます。
 成功でも真の幸せでも、なんでもそうですが、あなた自身がケアされてピカピカの状態になったときに、それらはやってきます。
 自分のケアの秘訣は、あなたのなかにいるウニヒピリに関心を向け、問いかけつづけることです。クリーニングをしつづけることです。今働くべきか、遊ぶべきか、休むべきか・・・・・ウニヒピリにいつでも問いかけて、あなたとウニヒピリの関係が常に親しく、信頼や愛情に満ちた状態にしておきましょう。ウニヒピリが燃え尽きないようにね!

 『ウニヒピリ』 2 ごめんね、ウニヒピリ。 より  イハレアカラ・ヒューレン、KR:著  サンマーク出版:刊

 ホ・オポノポノでは、「自分に起こるすべてのことは、自分に責任がある」と考えます。
 つまり、ウニヒピリが過去の膨大な記憶のなかから呼び起こして、再生しているということ。

 振りかかる問題は、「自分をもっと大切にしてほしい」というウニヒピリからのサインです。
 問題の本質は、自分の外ではなく、自分の中にあります。

 “もうひとりの自分”であるウニヒピリに関心を向け、問いかけつづけること。
 いつも心がけていたいですね。

「私」と「ウニヒピリ」の“共同作業”

 ウニヒピリにとって“母親”である私たち(表面意識)の仕事は、クリーニングを始め、積極的に子供とつながりをもつこと。

 一方、“子供”であるウニヒピリ(潜在意識)の仕事は、私たちからの情報と記憶庫にしまわれたありとあらゆる記憶を集め、クリーニングの対象となるものを導き出し、消去されるまでクリーニングをしていくこと。

 ウニヒピリとして、わたしがよくイメージするのは、図書館に駆け込む小さな子供です。
 その図書館には何百万、何千万もの本が納められたフロアが何階にもわたってあります。小さな子供は、その図書館のスペシャリスト。膨大な本のなかからぴたりと的確な本を見つけ出すことができます。子供はこんなふうに言っています。
「どこに行けばその本があるのか、僕にはよくわかるんだ。ほら、ここにあったよ! 僕たちはこの本を使って、ホ・オポノポノをするんだ!」
 そして今度は、あなたとウニヒピリは、一緒にアウマクア(超意識)へ、その本(記憶)を送ります。アウマクアはその記憶にさらに磨きをかけ、ときにはさらに必要な情報や要素を加え、純化したものとしてディヴィニティに届ける――これがホ・オポノポノのプロセスの概要です。このプロセスの初期段階であなたはできるだけウニヒピリの記憶に不純物(期待)を加えないことです。ウニヒピリが本来の能力を発揮するために、あなたの役割にただ集中することも大切なポイントです。

 『ウニヒピリ』 3 ゆるしてね、ウニヒピリ。 より  イハレアカラ・ヒューレン、KR:著  サンマーク出版:刊

 現実とは、ウニヒピリがクリーニングの機会を私たちに与えるために創り出したもの。
 そこには必ず、消去すべき“過去の記憶”が、根本の原因として存在しています。

 起こった出来ごとに対して、「クリーニングすべきは何か」という視点から見ること。
 それがウニヒピリを理解し、自分が成長するための秘訣ですね。

過去の記憶が消去されることで、未来が変わる!

 ヒューレンさんは、問題を記憶の再生としてクリーニングしないかぎり、根本的な解決とは言えないと述べています。
 問題の根本を断つための大きな助けとなるのが、ウニヒピリです。

 ウニヒピリは、常に(よい、悪いに関係なく)、私たちが記憶をクリーニングできるよう働きかけています。

 “ホ・オポノポノ”自体はあまりにもスケールが壮大なため、わたしがひとことで定義することはできません。
 しかし、ホ・オポノポノのプロセスを日々の生活に取り入れ、クリーニングを始めると変化が起きるということは、今、わたしが理解していることの1つです。
 つまり、クリーニングで過去の記憶を消去し、今が変わることによって、自分の未来を変えることができるのです。

 ウニヒピリは、あなたに消去してもらえるよう、必死に過去の記憶を再生しつづけます。それをあなたが消去しないかぎり、この先に起きることはすべて過去の記憶の再生になります。つまり、新しい未来、将来なんてものは存在すらしないのです。
 ウニヒピリはある意味でとてもまじめです。あなたが見ているDVDの停止ボタンを押さないかぎり、何度でも何度でもウニヒピリはまた最初から、そのDVDを再生してくれます。どんなにストーリーに飽きようが嫌いであろうが、あなたが停止ボタン、つまりクリーニングを通してそのDVDを消去しないかぎり、次のDVDは始まりません。
 停止ボタンを押すということは、まずあなたの意志でクリーニングを始め、クリーニングを続けていくうちにウニヒピリがそれを受け取り、その記憶そのものに変換を起こすということです。最後には再生が停止され、消去されていきます。
 この一連のプロセスの先に、はじめて未来という新しい道があるのです。
 このことを知っていたら、今すぐクリーニングせずにいられませんよね。
 記憶が1つ消去されていくごとに、身体的に、精神的に、そしてスピリチュアル的にも変換が訪れます。

 『ウニヒピリ』 4 愛しています、ウニヒピリ。 より  イハレアカラ・ヒューレン、KR:著  サンマーク出版:刊

 私たちに起こるすべての問題は、消去すべき“過去の記憶”で、ウニヒピリが呼び起こしたもの。
 記憶の再生は、クリーニングでしか止めることができません。
 クリーニングを続けて“負の連鎖”を止め、新しい自分に生まれ変わりたいですね。

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 ホ・オポノポノにおける私たちの究極の目標は、「ゼロになる」ことです。

 ウニヒピリの呼び出す“過去の記憶”をすべて消去し、全体(ディヴィニティ)と同化すること。
 私たちは、ウニヒピリが繰り返し再生する“過去の記憶”を通じて、クリーニングの機会を得ています。

「自分に起こるすべてのことに意味がある」

 この言葉の意味は、ウニヒピリの存在を意識することで、より深く理解することができます。

 自分を変えるのに、外部の環境は関係ありません。
 必要なのは、もうひとりの自分(ウニヒピリ)と向き合い、クリーニングを続けることです。

 クリーニングの基本は、以下の4つの言葉です。

  • ありがとう(Thank you)
  • ごめんなさい(I’m sorry)
  • 許してください(Please forgive me)
  • 愛しています(I love you)

 何度も繰り返し唱えて、口ぐせにしてしまいましょう。

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