【書評】『100%自分原因説で物事を考えてみたら・・・・』(秋山まりあ)
お薦めの本の紹介です。
秋山まりあさんの『100%自分原因説で物事を考えてみたら・・・・』です。
秋山まりあさんは、ITコンサルタント、催眠新療法士です。
人気ブログ、『一瞬で願望がかなって幸せになる方法』の著者としても有名な方です。
「100%自分原因説」で思い通りの人生に!
秋山さんは、今、あなたに起こっている現実は、すべてあなたの過去の思考によって創られて
いると強調しています。
あなたの現実は、あなたの思考を変えるだけで変わっていくというのが、100%自分原因説の考え方です。
一見、「他の人のせいで自分がこんな目にあっている」と思える出来事も、じつは、「すべて自分の過去の思考が原因だ」というのが、とてもよくわかるようになります。それを学んでいくのが、クリエイティブパワーメソッドです。
今あなたに起こっている出来事は、すべてあなたの過去の思考の思い込みでできていることがわかったら・・・・。それを心の底から理解できたら・・・・。あなたの心を修正するのは、今よりもとても簡単です。
100%自分原因説で考えることができなければ、潜在意識を活用することはできないと考えます。ごとかで矛盾が生じてくるからですね。
「思考は現実化する」ことや、「引き寄せの法則」をうまく活用していくうえでも、100%自分原因説をベースにしていくことで、今までの悩みや解決したいことや知りたいことに近づくことができます。『100%自分原因説で物事を考えてみたら・・・・・』 1章 より 秋山まりあ:著 パブラボ:刊
秋山さんは、100%自分原因説で物事を考えると、とってもイージーに生活が変わり
、自然体になり、肩の力も抜ける
と述べています。
本書は、100%自分原因説にもとづき、クリエイティブパワー(創造エネルギー)を自由に使いこなす方法についてまとめた一冊です。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。
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「引き寄せの法則」の仕組みとは?
自分の現実は、自分の思考どおりに現象化される。
いわゆる、「引き寄せの法則」です。
秋山さんは、この法則の仕組みについて、以下のように説明しています。
たとえば、あなたの世界が水滴でできていると仮定してみます。あなたの思考が水滴です。それが水溜り(あなたの思考の海)に落ちると波紋が広がります。
たとえば、自分が裕福で幸せな生活をしている姿を仮定したとします。その思考はポトンと落ちて波紋が広がっていきます。あなたの最初の思考はは、たったの1滴で小さかったのですが、波紋が広がると円周も大きくなってきますね。
あなたが円の中心でよいことを考えると遠くのほうに広がって、遠くではその思考が拡大して見えるので、すごく大きな出来事が起こっているように見えます(一番外周の波紋)。
たとえば、この場合、トップアイドルと俳優などの芸能カップルの幸せなニュースを聞いたり、大富豪特集などの新聞記事やテレビを見るかもしれません。
また、本屋さんではセレブ旅行やお金持ち特集や豪邸などの雑誌を見るかもしれません。
これがあなたの思考の外周です。もう少しわかりやすくすると、たとえばこれがコップの中の出来事と仮定しょう。
あなたの1滴の思考は広がってコップの内側に到着すると、波紋がぶつかって、また真ん中に戻ってきます。
送り出す思考の量が多ければ多いほど思考に重力が生じ、現実化していきます。一度広がった思考は、大きな出来事になったり一度広がった思考は、大きな出来事になったりしますが、また戻ってくると凝縮して濃い出来事になってきます。
真ん中のあなたに戻ってくるとき、遠くからだんだんとあなたの願いが叶っていると感じます。身近な人で成功者が出てきたり、あなたが望むような暮らしをする人が現れてきたら、もう少しであなたも裕福で幸せになれます。
よく「成功している人をねたんだり悪口を言わないようにしましょう」と言いますが、成功している人をねたんでいると、せっかく自分の思考が現実化して自分に近づいてきているのにそれを拒絶することになってしまいます。
自分のまわりに成功している人や、あなたの望む生活をしている人がいたら、思いっきり褒めましょう。
よいことを引き寄せようと思わなくても、あなたが心地よい思考(受け取りたいこと)を送り出せば送り出すほど、現実となってあなたに戻ってきます。あなたはできるだけ鮮明な思考を送り出すように、無我夢中になればよいのですね。あなたは必ずあなたが送り出した思考を受け取っています。
受け取っていないと感じる人は、思考の量が少ないか、途中で受け取らない決断をしている人です(自分を否定したり、だれかを非難したり、否定している人)。
自分で小さなことからどんどんイメージして、思考を送り出して実験してみましょう。
そのときに注意することは、慣れるまでは、一度にたくさんのことを思考しないことです。一つの思考を集中して送り出すこと。そうすると早くに現実化するのを感じることができます。『100%自分原因説で物事を考えてみたら・・・・・』 1章 より 秋山まりあ:著 パブラボ:刊
「いくら願っても叶わない」
その理由は、送り出す思考のイメージがあいまい、または、心の奥底では「叶うはずがない」と信じているからです。
思考するということは、水の入ったコップに1滴の水を落とすこと。
生じた波紋は、必ず自分に跳ね返ってきます。
できるだけ鮮明な思考を、無我夢中で送り出すこと。
余計なことを考えずに、自分の望むことだけをひたすら考えましょう。
「潜在意識」の働きとは?
100%自分原因説では、意識を「意識」「前意識」「無意識」の3つに分けて考えます。
意識は、いつも自分が考えていることで、自分が考えていると認識できるもの
。
前意識は、普段は思い出さない深い記憶下にある思考ですが、必要なときには思い出せる意識のこと
。
無意識は、自分では認識できない思考
のことです。
意識と前意識は、表層意識(顕在意識)と呼び、無意識のことを深層意識(潜在意識)と呼びます。
意識全体に占める表層意識の割合は、たった5%。
残りの95%は、深層意識に支配されています。
秋山さんは、潜在意識の働きについて、以下のように説明しています。
では、実際に潜在意識はどのように働いているのか見てみましょう。
潜在意識の働きによって、たしかに思考が現実化されているというのを確認するのには、どうしたらいいでしょう。
思考が現実化するのなら現実は思考と考えることもできますね。つまり、今の現実を見ればあなたの思考は丸見えということです。こわいですね。
人によって、信じ込みや思い込みのパターンが違いますので、しっかりとした原因は思考を見ていかないとわかりませんが、だいたい次のような感じです。
あなたのまわりがお金持ちばかりだったら、あなたはお金持ちになるという思考を送り出していますし、逆にあなたも含めて、あなたのまわりの人がいつもお金に困っていたら、あなたはお金に困るという思考をしていることになります。
子どもが「面倒くさい」と言っていたら、あなたが面倒くさいと思っていることがあるということです。
では、恋愛でうまくいかない人はどのような思考かというと、いつも不安なことが頭から消えない人です。
また、「自分が何をしたいかわからない」という人は、そのままそういう思考を送っているからそういう思考になっています。
子供のことで「困ったな〜」ということがある人は、困った状況(いつも困ったなと思っている)を思考している人です。
仕事でうまくいかないときは、「うまくいかないかもしれない」という思考をしていたということです。
だれかとトラブル中の人は、「そうなったらイヤだな」と思考していたということです。
スパムメールで、アダルトメールがよく入ってくる人は、アダルトな思考をしていた人です(無意識部分)。
大切なのは、なんでその思考をしていたかというところです。
なんでその思考をしていたかは、自分でそうだと信じてしまったからなのですが、つまりこの思考こそが、信じ込み・思い込みの思考なのですね。これは意識的に信じた場合も無意識に信じた場合もです。
自分で創った思い込みや信じ込みがパターン化されて、「同じパターンの法則」になっていきます。
この同じパターンの法則は、時間を超えて、人物を変えて、あなたの人生に繰り返し現象化します。
潜在意識の働きとはこのように、
- あなたの思考を忠実にスムーズに現実化すること
- そして、あなたの生命維持をひたすらまじめにすること
1日も休むことなくです。潜在意識はだれより働き者で素直で行動力・実行力があり、何よりあなたのことをだれよりも愛しています。それを毎日の生活で感じてみましょう。
『100%自分原因説で物事を考えてみたら・・・・・』 2章 より 秋山まりあ:著 パブラボ:刊
潜在意識には、自分が過去に考えたすべての思考が蓄積されている
とのこと。
それらが原因で、自分では気づかないうちに今の現実が創り出されています。
逆にいうと、現実に起こったことを観察することで、自分の潜在意識には、どのような思考が存在するのかがわかります。
自分の置かれている今の状況は、潜在意識、つまり「自分」に100%原因がある。
その事実を受け入れることが、現実を変える最初の一步になりますね。
あなたは「シナリオ・ライター」
100%自分原因説で考えると、私たちは自分の人生の目的を考えてから生まれてきていることになります。
人生というストーリー(シナリオ)の“あらすじ”は、あらかじめ決まっているということです。
生まれた場所、時代、家族関係などは、ストーリーを展開していく上での“背景”です。
そして、そのストーリーをどう展開させていくかは、私たち自身(潜在意識)に委ねられています。
あなたは、毎日の暮らしの中で自分の決めたあらすじに肉づけをしながら、より魅力的なストーリーを創造しています。
思考が現実化する世界に住んでいるあなたは、自分の送り出した思考に責任を持つことがとても大切です。
あなたが送り出した思考は、どのような思考も潜在意識に受け渡されます。その思考の量が一定量を超えると現実化します。
毎日の積み重ねの思考があなたの現実を創っていき、あなたのストーリーのあらすじに厚みを持たせていきます。
どのようなストーリー展開にしていくかを、あなたは自分で決めることができます。
つまり、脚本(シナリオ)を考えていくことができます。また、他の人はあなたの現実を変えることはできません。100%自分原因説で考えれば、あなたの現実ではあなたが主役です。大胆に自分の望みを確認してみましょう。そして、「自分が本当に望んでいること」「本当に思いたいこと」、そこに意識を集中しましょう。
自分の気持ちと逆の気持ちや、うそを言わないように気をつけて、本当に感じていることだけに集中してみましょう。
もし、このとき自分の思考が「人を自分の思いどおりにしたい」という思考だったとしたら、潜在意識のパワー(クリエイティブパワー)は使えません。
だれかを自分の思いどおりにしたいという思考を感じたら、それは幼いわがままな思考ですから、そのとおりには現実化しません。
潜在意識は一人称でしか物事を認識しませんから、だれか=自分です。あなたがあなたの現実の創造主です。
たとえば、彼(彼女)に好きになってもらいたいと思っても、彼(彼女)=あなたと潜在意識は認識しますので、自分に自分のことを好きになってほしいと思っていることになります。
あなたの思考を魅力的にすることによって、それに見合った環境になり、それに見合ったまわりの人になっていきます。
自分を磨いて魅力的な人になっていくと、シナリオにも厚みが増し、魅力的なストーリーになっていきます。どんどん思考を送り出しましょう。『100%自分原因説で物事を考えてみたら・・・・・』 4章 より 秋山まりあ:著 パブラボ:刊
「人生」というストーリーの醍醐味は、困難を乗り越えて目的を達成することにあります。
最初から最後まで、トラブルも波乱もない平穏無事なストーリーはつまらないですよね。
今、自分の置かれている逆境は、ストーリーをより魅力的にするための“スパイス”です。
人生の主役は、あくまで「自分」。
人生の脚本(シナリオ)を書いているのも「自分」。
潜在意識のパワーを上手に使って、より魅力的なストーリーを創りあげたいですね。
毎日10分の「心のトリップ」
秋山さんが、今まで難しいとされていた「潜在意識に到達する方法」として挙げているのが、「心のトリップ」です。
椅子やソファーに座り、背筋を伸ばして肩の力を抜きます。慣れてきたら、横になって寝る前にすると効果的です。
目をつむって、ただただ呼吸に意識を向けます。普通に鼻から吸って、鼻から吐いての状態を感じてください。
いろいろな感覚やイメージや雑念が浮かんできますが、気にしないでとにかく呼吸を感じてください。
そうすると、呼吸が速かったりゆっくりだったり、今までは呼吸を意識したことがないと思いますので、自分は静かにしているときはこんな呼吸なんだ・・・・というのがわかってきます。
今までわからなかったことがどんどんわかるようになってくる最初の出来事です。
悲しいとき、怒っているとき、うれしいとき、願いが叶ったとき、すべて呼吸が違います。近いうちに、すべて感じることができると思います。
呼吸に意識を向けていると、だんだん呼吸が落ち着いてきます。自分の心地よい呼吸に落ち着いてきます。
ゆったりと自分の呼吸を感じてください。何も考えずに、ただ呼吸を感じればいいです。
10分間、この心のトリップワークをしましょう。目覚まし機能の携帯を使うといいでしょう。今から10分後にアラームをセットして、ゆったりと呼吸を感じてください。
では、はじめてください。10分したらここへ戻ってきてくださいね。
(中略)
ゆっくり目を開けます。アラームを止めて、伸びをしましょう。
心のトリップをしているとき、何かを感じましたか?
ぜひ、ノートなどにメモをしていきましょう。こんな簡単な呼吸を感じるということで、瞑想よりはるか上の次元に行くことができます。
物体のない世界につながることができるのですね。呼吸を感じるだけです。
無になりなさいとか、何かを思い浮かべなさいとかではなく、呼吸を感じるだけでいいのですね。このあまりにも簡単な潜在意識への到達方法は、なかなか教えてくれるところはありません。
この心のトリップをして、フワッと浮かんだり、金色の光に包まれた感じがしたり、無重力の状態を感じたりしたとは、潜在意識とつながった状態です。コアステートの状態です。
このときにあらゆる問題がデリートされていきます。
あなたが毎日、心のトリップをする度に潜在意識につながり、つながると無の状態になりますので、そのときに過去の情報はデリートされます。その日1日の情報もきれいに整理してから寝られるといいですね。この心のトリップは毎日することをオススメします。
いろいろな日常のことも、すべて改善されます。宇宙を感じてくださいね。『100%自分原因説で物事を考えてみたら・・・・・』 9章 より 秋山まりあ:著 パブラボ:刊
秋山さんは、潜在意識とつながることで、以下のようなメリットが得られると述べています。
- 無の状態になれる
- とても気持ちよくなる
- チャクラ(新しい目)が開く人もいる
- オーラが見えるようになる人もいる
- 潜在意識の過去の情報をデリートしてしまう
- 宇宙とつながっている感覚がわかる
1日10分ほど、自分の呼吸に意識を集中させるだけのエクササイズ。
たったそれだけで、瞑想するより大きな効果を得ることができます。
ぜひ、試してみたいですね。
[ad#kiji-shita-1]
『今、自分に起こるすべての現実は、自分の過去の思考によって創られている』
秋山さんの提唱されている「100%自分原因説」は、一見、過激な理論であるようにみえます。
しかし、注意深くその内側を探ってみると、「引き寄せの法則」が成り立つには、むしろ「100%自分原因説」は当たり前に受け入れざるを得ないものだとわかります。
今、自分の前にある問題は、自分の潜在意識にある偏見や思い込みが引き起こしたもの。
逆にいうと、問題やトラブルが、自分の偏見や思い込みを浮き彫りにしているということです。
“現実”という自分の外の世界を変えたいのならば、“潜在意識”という自分の中の世界を変えればいい。
秋山さんの「100%自分原因説」は、明快に力強く、私たちを後押ししてくれます。
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