本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『その名は、バシャール』(さとうみつろう、ダリル・アンカ)

 お薦めの本の紹介です。
 さとうみつろうさんとダリル・アンカさんの『その名は、バシャール』です。

 さとうみつろう(さとう・みつろう)さんは、作家、思想家、音楽家です。
 現在は、全国各地でトークショーやピアノライブを開催するなど、活躍の場を広げられています。

 ダリル・アンカ(Darryl Anka)さんは、チャネラー、特撮デザイナーです。
 バシャールと合意のもと、1984年以来、世界各地でチャネラーとしてご活躍中です。

その名は、「バシャール」

 さとうさんの対話の相手であるBASHAR(バシャール)は、アンカさんを通して、さまざまな忠告を与える「宇宙存在」です。

 BASHAR(バシャール)。
 それが何なのか、説明するのは容易ではない。
 一番近いイメージは、“宇宙に置かれたスーパーコンピューター”がどんな質問にも瞬時に答えていくという様子だ。
 そう言われると、映画『2001年宇宙の旅』のHALというコンピューターを想起する人もいるかもしれないが、それよりはもう少し人情もあってユーモアもある。
 まぁ、宇宙の中に青白く光るスーパーコンピューターをイメージしてもらえたらいいだろう。
 そのBASHARはこう言った。
「私たちが何なのかよりも、私たちが何を話したかを重視してくれたら嬉しいです」
 僕もそう思う。
 誰が話したかが重要だと思う人なんて、たいてい権威が好きなだけで、そもそも話の本質には興味がないのだ。でも、何を話しているかに注意を向けられる人は、たとえ子どもとの会話にさえも多くのことを学べるだろう。

 『その名は、バシャール』 巻頭 より さとうみつろう、ダリル・アンカ:著 ヴォイス:刊

「宇宙はどのようにしてできたのか?」
「私とは何なのか?」

 小さい頃から、そんな深遠な問いに思いを巡らせるのが大好きだったという、さとうさん。

 知的好奇心あふれるスピリチュアル思想家と、地球人の知らない知識を持つ別次元の存在。
 両者の対話からは、これまでの科学の常識が覆される、衝撃の新事実が次々と明らかになります。

 本書は、さとうさんとバシャールの、多岐にわたるテーマについての3日間にわたる対話をまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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簡単すぎて、できないこと

 バシャールは、目の前の『現実』は、100%、その人が構築していると指摘します。
 つまり、私たちは、「人生」という映画における、監督であり、出演者であり、観客です。

『現実』を、自分の思い通りに、創り上げる。
 バシャールが伝える、そのための最善の方法は、「ワクワクすることをする」ことです。

BASHAR シンプルとは、本来のあなた自身である自然の姿と調和が取れている状態のことです。
ですので、シンプルの方が、より本質に近いと言えます。
みつろう ワクワクすることをする。こんな簡単なことでいいの? って僕たち人間は思っちゃう。
要するに、できないんだよね(笑)
「ワクワクすることをするだけで人生がより良い方向へ行くだなんて、ウソでしょ?」「ウソに決まっているよ。」「ねぇ、ウソって言ってよ!」「いいわ。とにかく、私は絶対に信じないからね!」「苦しい方を選択することが、人生を上手に乗りこなす秘訣なのよ!」って。結局、シンプルなことが信じられないというより、複雑を望んでいるんだよね。本人が。そして、願い通りに目の前に、「うまくいかない人生(=複雑)」を進展させている。うーん。やっぱり、目の前の現実はだれにとっても100%その人の望み通りだね(笑い)。
BASHAR 私たちは、別の言葉を使うこともできます。複雑とはネガティブのことです。
シンプルとはポジティブのことです。これらは同じことを違う言葉で表しているだけです。
みつろう そうだよね。問題を複雑化させる人ってネガティブなマインドの方が優勢なんだけど、ブツブツ言いながらも、結局はそうすることのほうが好きなだけなんだ。
僕はバシャールのことを知った2010年にはまだサラリーマンだった。
そこから徐々に、「自分のワクワクすることをやる」を実践していって、今ではほとんど自分の好きなことしかやっていない。
本を書いて、詩集も発売して、講演会をして、音楽ではメジャーデビューまでして。良いことだらけ。こんなに上手く行きすぎて、いいのだろうか(笑)。
BASHAR 「こんなに上手くいかないのが、人生なはずだ」を信じ直してみますか?
みつろう 嫌に決まってんじゃん(笑)
きっとこの対話の本を読んでいる人も「ひょっとすると、人生って簡単に上手くいくものなのか?」って思い始めていると思う。だから、この本を手にした。ところが、今その人が思っている以上に、もっと「簡単に上手くいく」のが人生だよねバシャール。
初めの一歩は、それを信じるか、信じないかだけ。
でも、難しいんだよねー、「複雑」を信じて生きてきた人間という種族にとってはさ(笑)。
BASHAR 「難しいんだよね」ですか?
「人生は簡単(シンプル)」ではなかったですか?
みつろう 簡単すぎて、難しいんだよ(笑)。
今思えば、「人生はほんとはシンプルだ」を信じていく過程って、芋づる式だった気がするなぁ。ひとつずつ確かめながら、徐々にそれを信じていく。
BASHAR そうです。目の前の小さな「ワクワク」を信じることから始めてください。
それはより大きな「ワクワク」を引き連れて来てくれます。

 『その名は、バシャール』 DAY1 より さとうみつろう、ダリル・アンカ:著 ヴォイス:刊

 演じているのが自分ならば、シナリオを書いているのも自分、演出をしているのも自分。
 それが、私たちが存在する『現実』という映画です。

 ネガティブなこと、不安なことばかり考えていると、それらを現実の世界に引き寄せられます。
 逆に、「ワクワクすること」を考えていれば、それらも現実化するということ。
 最初の一歩目が大事です。

『現実』という映画を、ハッピーエンドで締めるのか、悲劇的な結末で終えるのか。
 それは、私たち一人ひとりの手に委ねられています。

「ワクワク」ツールキットは、3つで1セット

「ワクワクすることをやる」

 これは人生を劇的に変化させるツールですが、それだけでは十分ではありません。
 次の3つをセットで使わないと、正しく機能しないからです。

  1. 自分が一番情熱的になれるものを
  2. 自分の能力を最大限に使って
  3. 結果に対する執着をゼロにして行う

 バシャールは、これら3つを合わせて、「ワクワクのツールキット」と呼んでいます。

BASHAR 肉体レベルのマインドと、ハイヤーマインド(「わたし」を超えた高次の私)があります。「金持ちになる」という結果にだけ執着することが、自分自身に制限を与えていると気づけたなら、「金持ちになりたい」という固定された執着がとれるかもしれません。
もっと素敵な未来があるのに、なぜかつまらないひとつの結果にだけこだわる必要はないのです。エゴは自分自身が想像する結果こそが最良だと思っています。「これよりも良い結果なんてあるはずはない!」と。
でも、実はあるのです。ただ、想像ができないだけです。一方で、ハイヤーマインドの方は、それを想像できます。ですから、肉体レベルのマインドが「これが最良だ」と考えているものに執着するのではなく、あなたにとって最良の結果をハイヤーマインドに任せておけばいいのです。
みつろう ハイヤーマインドに任せると言うと、なんか難しいけど、「人生の流れ」を信用するってことだよね。目の前で起こるすべてを、信頼してみる。僕はデパートの駐車場の例えでよく話すんだけど、ジャスコの1Fの駐車場で車を運転している人は、目の前の「右」か「左」かだけしか見えない。3つ先の列を左に曲がれば空いている」ことを見通せる。バジャールのさっきの例えだと、表層意識の「わたし」が運転手で、彼は「金持ちになる」だけが最善だと言い張っているけど、今すぐ右に曲がるよりも、もっと良い景色が未来には用意されているんだよね。簡単に言えば、「わたし」の判断よりも、人生の流れに「ゆだねる」方がいいんだ。
BASHAR はい、そうです。「ゆだねる」ということは、「すべてはコントロール済みである」と理解することです。言葉の定義を正確に覚えてください。「ゆだねる」というと、皆さんの星では多くの人が「コントロールを放棄する」というふうに誤解していますが、そうではありません。「ゆだねる」とは、すでにコントロール済みのより良いものを、現実世界に現す行為です。
みつろう そうそう。副操縦士がパイロットにゆだねる、みたいな感じね。
BASHAR そう! その通りです。
みつろう この「わたし」という副操縦士は、自分の願いこそが最善だと思って『現実』をいつもコントロールしたがる。だからハンドルを離すのがめっちゃ怖い。
BASHAR そうですね。でも副操縦士には副操縦士の役割があります。
パイロットの代わりに、ずっとフライトを担当するのが役割ではありません。
通常は、副操縦士はときどき手伝うというような感じです。
みつろう でも、多くの人間は「自分が副操縦士」だという感覚すらないんだよ。「自分」が、目の前の『現実』をコントロールできている気になっている。
でも最近の脳科学の研究で、筋肉準備電位の発生メカニズムから「脳の司令よりも先に、肉体の筋肉が動く」ことがわかったんだ。簡単に言えば、「右手を動かそう!」という意思の後に右手が動いているんじゃなくて、先に右手が動いて、後に、「私が右手を動かした」と錯覚するのが脳の機能なんだ。
本当は、自分の右手ひとつさえ、動かせてないんだから、人間には何かをコントロールする力なんてないんだよね(笑)。起こった出来事を「私がやった」と勘違いすることしかできないんだ。
BASHAR すべては、ただ起こっているのです。
みつろう まぁでも、人間である僕から言わせてもらえば、たとえ脳科学が何を発見しようと、「自分の意思で動けている」ようにしか思えないんだよね(笑)。だから、この「幻のコントロール権」を手放すことへの恐怖はハンパないよ。「わたし」の判断よりも、「人生の流れ」の方を信じるのは怖いんだ。「ゆだねる」より、自力で頑張らなきゃ!って思っちゃう。危険な副操縦士のパターン。
BASHAR そうですね。ほとんどの人がそのように思っています。そのため多くの人が機体を墜落させてしまうんです。飛行機の飛ばし方を知らないのに、パイロットから操縦桿(かん)を横取りするので、墜落して機体は燃え尽きてしまうのです。

 『その名は、バシャール』 DAY1 より さとうみつろう、ダリル・アンカ:著 ヴォイス:刊

 私たちの人生をコントロールしているのは、「わたし」(表層意識)ではありません。
 ハイヤーマインド(深層意識)です。
「わたし」は、副操縦士でしかありません。

 人生のハンドルを手放し、パイロットである、ハイヤーマインドに委ねる。
 その勇気を持てるかどうかが、人生を劇的に変化させる秘訣です。

身体を調整するなら「40〜100ヘルツ」の周波数

 地球上に存在するすべては、決まった波動、つまり固有振動数(シグニチャー周波数)を持ちます。

 地球自体にも、「シューマン共鳴」という音があります。
 シューマン共鳴は、極々超長波という、とても長い音の波が地球一周の距離の整数分の1になった状態のことです。

 人間は、振動数を、感覚器官を通じて感じることができます。
 例えば、鼓膜が共振してキャッチできる範囲を、「音」として耳が認識します。
 また、網膜がキャッチできる範囲を、「光」として目が認識します。

BASHAR 人間には感知できない「振動数」もありますね。
みつろう ラジオの電波とかね。「耳」では聴こえないけど、確かに在る波。で、その音の波はお互いが整数倍になると調和する。地球との協和音「シューマン共鳴」は、7.83Hz(一次)、14.1Hz(二次)、20.3Hz(三次)。この周波数を聴くと地球と共鳴しやすくなるの?
BASHAR そうですね、そのことを自分に許可すれば、そういう効果が出ることもあるでしょう。
みつろう なるほど、最近「ソルフェジオ周波数」ってのが日本でブームなんだけど、これは特定の周波数が意識や物質に良い影響を与えるという研究。
例えば、528Hzの音を聞くとDNAが修復すると言われているけど、僕はそうは思っていない。
BASHAR それを信じている人にとっては効果があるでしょうし、信じていなかったら効果がないでしょう。周波数そのものよりも、それについてどのように信じているか、ということが大きいです。
みつろう じゃあ、これはやはりプラシーボ効果みたいなものなの?
BASHAR ある意味ではそうですね。そんなに高い周波数でなくてもいいはずです。
みつろう 528Hzじゃないってこと?
BASHAR DNAの調整が目的なら、私たちがガンマ周波数と呼んでいる1秒40〜100サイクル、すなわち40〜100Hzくらいの周波数の方がいいでしょう。
みつろう なるほど。実はこの528Hzについて文献も調べたんだけど、「DNAを修復する」という確かな根拠が見つからなくて。
「地球」と「極超長波」がシューマン共鳴するように、「DNAの振動数」と「528Hz」が、お互いに「整数倍」だったら共鳴するんだけど、DNAの振動数が調べてもわからなくてさぁ。
だから僕の中ではまだ528Hzの根拠は探せてないんだ。ちなみに、実際そういうDNAを修復する特定の周波数なんてあるの?
BASHAR その周波数はそれぞれの人によって異なります。
その人の目的や、どんな信念体系をもっているのか、住んでいる土地について何を信じているのかや、本人のエネルギーレベルも関係します。
もし、調和したいという目的であれば、40〜100Hzの周波数帯の中から適切なレベルを選ぶと恩恵を被るでしょう。ただし、基本的にひとつの周波数が多くの人に合うということはあっても、万人にあてはまるということはありません。

 『その名は、バシャール』 DAY2 より さとうみつろう、ダリル・アンカ:著 ヴォイス:刊

 人間の体も、もちろん、シグニチャー周波数があります。
「ワクワクする」ことで、この数値は上がっていきます。

 ちなみに、シグニチャー周波数の人類の平均は、約76000〜80000回/秒。
 仏陀やイエス、クリシュナなど、聖人レベルでは、200000回/秒です。

「不食」の人のエネルギー源は、「地球の電磁波」

 最近、日本では、「不食」がブームになっています。
 俳優の榎木孝明さんが30日間の不食を行なったことも、話題を集めました。

みつろう(前略)ちなみに、不食の人のエネルギー源って何なの?
BASHAR 私たちも食べませんよ(笑)
でも、質問に答えるなら、それは地球の電磁波です。
みつろう それは新しいね。
BASHAR 不食をすると腸のプロセスが変わるのです。
みつろう どういう意味?
BASHAR 体内のシリコンの割合が増え、それによって地球の電磁場から栄養を摂れるようになると、腸は機能停止に入ります。
要するに、腸の中でどんなことになっていようがもう関係なくなるのです。
そうなると、長い時間をかけて生きているソーラーパネルのようなものです。
ソーラーパネルには、腸は不要ですね?
みつろう ソーラーパネルに腸がくっついていたら怖いよね。
ちょっと嫌なもの想像しちゃったよ、やめてよね。まぁ、太陽光発電でも、電子を励起させるためにシリコン素材が使われているから、電磁波を「食べる」ために肉体がシリコン化するってのは納得できるね。でも、不食の仕組みには、他にもパターンはあるでしょ?
BASHAR はい。
みつろう 急に増えてきたっだよね、最近。実際に、不食をしている人が。
BASHAR ただ、不食をする人の何割かは正しい不食ができていないので、今後、ものすごく飢えて栄養失調になり、再び食事をしなければならないようになるでしょう。
みつろう へぇ。準備ができてないのに、やっちゃっている人は栄養失調になるのか。
でも、30年ぐらいずっと食べてない人とかもいるけど、そんな人はきちんと不食ができているんだよね?
BASHAR 間違ってやっていたら30年も続きませんから、当然正しくやっていますね。
ただ・・・・・、彼らが隠れてこっそりと食べていなければ(笑)。
みつろう 食べてない、食べてない(笑)。なんちゅージョークを言うんだ。
BASHAR そうしたら、正しくやっているのでしょう。

 『その名は、バシャール』 DAY2 より さとうみつろう、ダリル・アンカ:著 ヴォイス:刊

 体内のシリコンの割合が増え、地球の電磁波を食べて生きる。
 にわかには、信じがたいことが、人間の体には起こり得ます。

 バシャールは、不食をすることがスピリチュアルな道として、他と比べてより優れているということではありませんと述べています。

 不食になる人は、そうなるべくして生まれてきたということ。
 無理は禁物、ということですね。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 バシャールは、以前から、「2016年の秋頃から、地球に大きな変化が起こる」と宣言しています。

 ここ数年の短い期間で、地球のエネルギーの加速化が進み、それと同時に自分が選択しているエネルギーの中で物事が実現化するスピードも加速していきます。
 その変化が集約されるのが、2016年の秋の大シフトです。
 この大シフトは、変化がすぐにわかるものと、長い時をかけてわかるものとがあるようです。

 その時期を迎えるにあたって、私たちに必要なこと。
 それは、“自分自身であること”つまり本当の自分でいることです。

 2016年は、人類にとって歴史の転換点となる重要な年になります。
 何が起こるのか、いまからワクワクしますね。

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One thought on “【書評】『その名は、バシャール』(さとうみつろう、ダリル・アンカ)

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