【書評】『やりたいことをぜんぶ実現する方法』(ゆうきゆう)

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 お薦めの本の紹介です。
 ゆうきゆう先生の『やりたいことをぜんぶ実現する方法』です。

 ゆうきゆう(ゆうき・ゆう)先生(@sinrinet)は、精神科医であり作家です。
 自ら経営されているメンタルクリニックの総院長を務められるかたわら、メールマガジンを発行されており、その読者は16万人を超える人気となっています。

「それしかない」レベルに考え続けること


 ゆうき先生は、10代の頃からのいろいろな夢のほとんどを実現させてきました。

「夢」を実現するためのコツは、非常にシンプル。
 「それしかない」というくらい、毎日そのことを考えるだけです。

 とにかく毎日、寝ても起きても、「それしかない」レベルに考え続けること。
「言うは易く行うは難し」ですね。

「それしかない」ことを心に思い続け、「夢」に向かって進み続ける。
 どうすれば、それが可能になるのでしょうか。
 
 本書は、ゆうき先生自らも実践する「それしかない」ことを続ける心理学的なテクニックをまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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いい面だけを、考える


 ゆうき先生は、何かの物事で、『明るい面』や『楽しい面』ばかりを考える人ほど、総じて意欲的になり、努力を継続できると述べています。

 意欲を持ち、何かを継続するには、あえて「いい面だけ」を考えるということ。

 いえ、悪い面を無視しろ、なんて言いません。ただ人は、放っておいても悪い面ばかりを考えてしまうもの。そのため、かえって「いい面だけ!」と考えるくらいでバランスが取れるのです。
 極端な話、悪いことなんて「起こったとき」に考えてもいいのです。生死がかかっているワケではありません。起こるか起こらないか分かりもしないのに、ただひたすら悪いことに思考を取られて、動かないのは最悪です。
 とにかく、
「いい面だけを考えよう! 悪いことは、起こったときに考えよう!」
と考えることです。
「この仕事をしたら、モテるかもしれない!」
「この新企画で、お金が儲かるかも!」
「これがうまくいったら、すごく楽しいぞ!」
 など、何でも構いません。
 いい面だけを考え続けることで、あなたはやる気がよりアップし、何より継続力だって持ち続けられるのです。

 『やりたいことをぜんぶ実現する方法』 Chapter 1 より ゆうきゆう:著 海竜社:刊

 失敗したときのことを考えると、自分で自分にブレーキを掛けてしまいます。
 ゆうき先生は、いつでも、最大の敵は、想像の中にしかいないと指摘します。

 とにかく、試しにやってみること。
 そして、悪いことは、起こったときに考える。

 そういう姿勢を身につけたいですね。

やりたい理由は、第一に「自分自身のため」


 スウェーデンのウプサラ大学の心理学者であるハガフォーズ博士によると、人間がどんな行動をしようと思う場合であっても、その『理由』を自分自身で説明できないのなら、その行動を決して達成することはできないとのこと。

 やりたいことを継続させる。
 そのためには、まず「理由をハッキリさせること」が大事です。

 ゆうき先生は、やりたい理由というのは、つきつめれば「自分自身のため」となると指摘します。

 恋愛でも勉強でも仕事でもお金でも、言うまでもなく、一番の理由はあなた自身のためです。
 そのことは、決して悪いことではありません。ていうかある意味、当然です。自分の欲望があるからこそ、人は行動できます。
 それを恥じる必要はまったくありません。
 逆に「自分のためじゃない! 人のためなんだ!」と言い訳する人より、ずっと正直でイイことだと思います。
 ただ、まず何より、あなた自身の欲望である、と認めたうえで、
「自分のその成果によって、ほかの人にこんなにいいことがある」
 と考えてみることも大切です。
「彼女を見つけて恋愛できたら、相手だって幸せにしてみせる! そうすれば、今、恋人がいない女性を、結局幸福にすることにつながるんだ!」
「この仕事を完成させることで、今までこのサービスを受けられなかった人たちに、こんなにいいことが提供できる! それで幸せにできる!」
「お金を稼いでそれを消費すれば、それを売っている人も売り上げが増えて、幸せになれる!」
 など、何でも構いません。
 このように「結局、ほかの人のためにもなるんだ」と考えることは、何よりあなた自身の理由づけを、より強めることにもつながります。
 特に「自分の欲望のためだけというのは、恥ずかしいことなんじゃないか・・・・?」と不安になってしまい、エネルギーが落ちてしまうこともあるでしょう。そんなときに「いや、ほかの人のためでもあるんだ」という気持ちを持つことで、活力を保ち続けるわけです。

 『やりたいことをぜんぶ実現する方法』 Chapter 2 より ゆうきゆう:著 海竜社:刊

「人のために何かしたい」

 それは崇高な理由となりますが、長続きはしませんね。
 まずは、自分自身の願望に沿ったものでなければなりません。

 自分の願望の中からやりたいことをしっかり見定める。
 そのあとに、それが他人のためになる理由を考える。

 それが重要です。

 理由は何でもよく、多少、こじつけでも構わないということですね。
 自分の中から湧き上がってくる欲望のパワーを上手に生かしましょう。

「多くのことを早く」体験する


 ゆうき先生は、とにかくまずは始めること。そして、始めたうえでいろいろな状況を知り、そこで新しく考えていくことだと述べています。

 もう、迷うのはやめてください。それは時間のムダです。
たとえ失敗しても、うまくいかなくなっても、死ぬわけではありません。
 それに「失敗は成功の母」とも言います。失敗することによって、
「あぁ、ここまでくると危険なんだ。だったらこうしよう」
 と判断することができます。
 さらに人間、危機が迫ると、恐ろしい勢いで気持ちを高めて、強く学習します。
 すなわち「こういうことがあるかも・・・」という思考より、「実際にこういうことがあった・・・」という思考のほうが、ずっと強いのです。
 頭だけで考えていく人よりも、何度も体感している人のほうが、最終的にいろいろなことにたいして強くなっていきます。
 この「スピード」というのは、回転率でもあります。
 早く始めるだけでなく、とにかく「多くのことを、早く」体験していくこと。
 仕事だったら、たとえ粗くてもいいので、たくさんこなしてみてください。それによって、学んでいくことも増えていきます。失敗を恐れて、とにかくていねいにじっくりと・・・と思うより、とにかく早めに仕上げていくことです。

 『やりたいことをぜんぶ実現する方法』 Chapter 3 より ゆうきゆう:著 海竜社:刊

 世の中、やってみないと分からないことばかりです。
 どんなに事前にあれこれ考えても、その通りにものごとが運ぶことなんて、ほとんどありませんね。

「考えてから動く」のではなく、「動きながら考える」
 失敗して痛い目にあっても、過ぎてしまえば、それは貴重な経験となります。

 回転率を上げて、「多くのことを、早く」体験すること。
 つねに意識しておきたいですね。

本当の意味での「あきらめない」とは?


 ゆうき先生は、「目先の失敗に関係なく、本当にたどり着きたいゴールに向かって、進み続ける」ことこそが、真の意味での「あきらめない」ことだと述べています。

 無理して失敗をリカバリーする必要はありません。
 途中の目標にこだわる必要もありません。

 小さな目標、当面の目的がうまく達成されないと、そのことだけに目を奪われて、いつのまにか「自分はダメなんだ・・・」「こんな夢、無理だったんだ・・・」と思ってしまいます。
 それこそが「あきらめる」ということです。
 たとえばよく「夢をあきらめない」という名目で、何歳になっても、ミュージシャンを目指して、定職につかず、デビューを目指して、ひたすら路上ライブをしている人がいます。
 しかし、これ、本当にあきらめていないのでしょうか。
 今の方法がうまくいかない・・・・と分かったら、とにかく一時期でもいいので、職についたり、お金を稼いだりしつつ、別の方法を模索する・・・という方法だってあるはずです。
 たとえばお金をためてパソコンを買って、仕事をしながら、空いた時間で演奏を録画。それを動画サイトにアップして、人気を集める・・・という方法だってあります。
「目先のことに食い下がる」のは、間違っても「あきらめない」ではないのです
 逆に、目の前のことを「どうでもいい」と考え、引き下がりつつ、根元では他の方法を模索し、進み続けることこそが、本当の意味で「あきらめない」ことなのです。
 『やりたいことをぜんぶ実現する方法』 Chapter 5 より ゆうきゆう:著 海竜社:刊

 最終的な目標、つまり「夢」の実現のためには、途中の目標や手段にこだわり過ぎてはいけません。
 道が行き詰まっても、すぐに回り道や抜け道がないか、あらゆる方法を模索する。

 それが本当の意味での「あきらめない」こと。
 夢の実現には、目的のためには手段を選ばない「柔軟さ」が不可欠です。

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「夢」を実現する人と、そうでない人の差。

 それは、「その夢に向かって行動し続けられるかどうか」
 ただそれだけです。

 やりたいことを諦めてしまいそうになる状況は誰にでも訪れます。

 そこで一歩でも前に進み続けることができるか。
 それが「夢」を実現させるための大きなカギとなります。

 つらいとき、苦しいときの支えとなり、歩き続ける勇気を与えてくれる。
 本書には、そんなアイデアやノウハウがギッシリと詰まっています。


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