本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『幸せの本質』(Honami)

お薦めの本の紹介です。
Honamiさんの『幸せの本質 一生涯続く笑顔あふれる人生のつくりかた』です。

Honami(ほなみ)さんは、潜在意識の実践家です。

「心から幸せな人」は、どこにいるの?

Honamiさんは、中学2年生の頃から、潜在意識や引き寄せの法則、願望実現のメカニズムを探求してきました。

そうした中で、「幸せに生きる人は運が良く、天に味方されて夢をどんどん叶えていく」ことを知っていきました。

心から幸せに生きる人が大切にしていること。

Honamiさんは、それは「健康・人間関係・お金」という3つの層が盤石な状態だと指摘します。

 この考え方は、私が20代半ばのときに不思議なご縁で出逢った「心から幸せそうに生きている40代の女性」から教わりました。
「幸せに豊かに生きるためには、健康という最重要の要素を土台として、その上に人間関係、そして経済を積み上げていくことが大切だよ」と聞いたのです。その女性は三角形を描き、わかりやすく教えてくれました。それが左の図です(下の図1を参照)。
「幸せな人たちが持つ要素」をたくさん箇条書きにしてきた私にとって、頭の中がクリアになる図で、とても印象に残りました。

それから8年後、精神科医でベストセラー作家でもある樺沢紫苑先生の『精神科医が見つけた3つの幸福』(飛鳥新社)の表紙を書店で見つけた私は驚きました。私が20代のときに教わった幸せの三角形と、ほぼ同様の図が描かれていたのです。すぐにその本を手に取りました。
樺沢先生は「脳内で幸福物質が十分に分泌されている状態で、私たちは『幸福』を感じる」と説明されています。
主たる三大幸福物質として、「セロトニン」「オキシトシン」「ドーパミン」に焦点を当て、幸福を3つに分類されていました。
セロトニン的幸福とは、心と身体の幸福。オキシトシン的幸福とは、つながりと愛の幸福。ドーパミン的幸福とは、成功・お金の法則です。
これら3つの幸福を得るためには、優先順位があると書かれていたのです。もちろん同じ「健康→つながり→お金・成功」の順番で示されていました。
そして、「この順番を間違えると、幸福になるどころか、むしろおもいっきり不幸になる可能性もあります」というのです。
この科学的な解説には、非常に納得感がありました。樺沢先生には深く感謝をしています。

もしかすると、「私は健康や人間関係は二の次で、お金の面だけ手に入ればいい」という人がいるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
どれだけ裕福であっても、健康を害し、病室の中で生活していてはお金を使う場面もありません。熱を出して寝込んでいるときが一番わかりやすいと思います。「今すぐ熱を下げて、早く寝室を出たい!」と思いますよね。
不健康になると、健康になることが夢になるのです。これは、健康なときには忘れ去られる感覚でしょう。心身が健康だからこそ、お金を使って多くの体験ができるのです。
また、健康を害すると、心に余裕がなくなることも多いものです。
おなかが痛くなったときに、幸福感を味わうことはできるでしょうか? なかなか難しいですよね。お手洗いの列に並んでいて、「私は今おなかが痛いですけど、どうぞお先に入ってください」なんて譲ることは難しいでしょう。人を思いやることも困難になります。
今が健康な人は健康の重要性を感じづらいかもしれませんが、幸せの土台は紛れもなく健康なのです。

また、お金だけを追いかけていき、人間関係の構築を無視していると、後から必ずしっぺ返しがきます。
例えば、お金のためだけに仕事に集中し、家族を放っておきすぎて離婚となり、自分の成果を一緒に喜んでくれる人が誰もいない状態は、果たして幸せといえるでしょうか?
「まさにそうなりかけて、危うく一番大切なものを失うところだった」と話してくださる経営者は多いものです。
また、お金だけの人との縁は、まさに「金の切れ目が縁の切れ目」で、お金が途絶えるとなくなります。
「自分に人がついてきていたのではなく、お金についてきていたんだな」と知ったとき、どんな気持ちになるでしょうか。
それに反して、お金や利益をいったん横に置き、人が求めることや喜ぶことに集中している人は、人に愛され、その結果、お金はついてくるのです。
お金かなくなったとしても、そんな人には支えてくれる家族や仲間が必ず残るでしょう。事業に失敗したとしても、助けてくれる人が必ず出てきます。
何よりそんな「人を大切にする生き方」の人には、目に見えない力も味方してくれるのです。

第一に心身の健康、第二に人間関係、第三にお金(経済)の面が積み上がるように整えていく。これが私のたどり着いた「一生涯続く心からの幸せ」への最短ルートです。
さらにこの法則には、「見えない世界によって夢実現が強烈に後押しされる」という、最高のおまけつきです!

『幸せの本質』 第1章 より Honami:著 KADOKAWA:刊

図1.幸せの三角形

(『幸せの本質』 第1章 より抜粋)

本書は、潜在意識を味方につけ、「幸せの三角形」を築いて幸せに生きるノウハウを分かりやすくまとめた一冊です。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「人生で一番つらかったこと」に向き合う

周りから幸せそうに見えても、本人は幸せとは感じていない。
その場合、よくあるのが、「親にとっての幸せ」を「自分にとっての幸せ」としてしまっていることが多いです。

Honamiさんは、それは自分の人生を生きている状態ではなく、親(他人)の人生を生きている状態で、そこから脱するために最初にやらなければならないことは、自分にとっての幸せに本気で向き合うことです。

Honamiさんは、ほかの誰のものでもない、あなたにとっての幸せと向き合うためのワークを3つ挙げています。

ここでは、その中の一つ自分が「人生で一番つらかったこと」に向き合うワークを紹介します。

 自分にとっての幸せと向き合うときに大切なのは、自分の素直な「感情」と向き合うことです。心が大きく動くということは、あなたの魂、潜在意識が大きく反応しているということです。
感情が大きく揺さぶられる経験に、あなたが大切にしている価値観が隠れている場合が多いのです。
ここで、私が初めて「人生で一番つらかったこと」と向き合った経験について、お話しさせてください。
大学3年生の就職活動をする時期に、キャリア設計のためにスクールに通いました。最初の講座で取り組んだことは、20人弱の仲間の前での発表でした。
そこで突然、「今までの人生で一番つらかったことを共有してください」と言われたのです。
「なんでいきなり、初めて会ったばかりの人の前でそんなことを言わないといけないの!?」という気持ちになりましたが、とりあえずやるしかありません。
私はそのときはじめて、「人生で一番つらかったことって何かな・・・・・・」と、それまでの人生を振り返りました。
そして、中学2年生のときの出来事を思い出したのです。私にとって一番つらかったのは、母親の裏切り行為に気づいたときだ、と思い出しました。
発表では、そのときのことを具体的に細かく描写するように言われました。ノートに、そのときはどんな状況だったのか、どんな気持ちだったのかを書いて、それを皆の前で表現しました。
今までその出来事を具体的に振り返ることも、わざわざ再度辛さを感じ直すことも、人にしゃべったこともなく、ひっそりと自分の胸にしまっていたことでした。気づいたらボロボロ泣いてしまい、私は嗚咽(おえつ)しながら発表していました。
講座の中では、発表の後に仲間が「なぜ、それががつらかったのか?」と気持ちを掘り下げていくことになっていました。
本質を探るために、なぜ、なぜ、なぜ、と冷静に掘り下げるという、心をえぐられる時間を経験したのです。

「母の裏切り行為に気づいてショックだった」
「なぜ、それがショックだったの?」
「・・・・・・見捨てられた気持ちになったから」
「なぜ、見捨てられた気持ちになったの?」
「・・・・・・私よりもほかの人が大事なんだって思って、大切にされてないと感じたから」
「なぜ、大切にされていないと思ったの?」
「・・・・・・そんな行動を取るということは、私を愛していないからだと思ったから」
「なぜ、それがあなたを愛していないからだと思ったの?」・・・・・・

素直に、正直に、本音と向き合っていきす。
深掘りをずっと続けていると、さまざまなことに気づいてきます。

【掘り下げて本音と向き合ったことによる気づき】

・自分ではもう大丈夫と思っていたけど、母を信じられなくなることが一番つらかったんだな
・思ってもみなかったけど、実は自分にとって、家族とのつながりが一番大事なのかもしれない
・あの時期の、家の中に会話がなく冷たいのもつらかった・・・・・・
・そういえば家だけじゃなくて、学校の人間関係も同じような時期だったな
・このときの母は自分のことを愛していないと思い込んでいたけれど、母も大変だったのかもしれない

●そこから気づいた自分が大切にしている価値観

・家族との信頼し合えるつながり
・誠実であること、正直である関係性
・日常の中で目を見て話す時間かあること

こうして、感情の奥にある自分が大切にしている価値観を見つけていくのです。
まずは、自分だけのノートに「一番つらかったこと」を書き出し、「なぜ、それがつらかったの?」と掘り下げていってみてください。
つらかったことは、1つだけに絞らなければいけないわけではなく、複数あったとしたら、つらかった順番に並べてみてください。そして、順位が高い順に1つずつ向き合っていくと、自分が大切にしている価値観が見えてくることがあります。

このワークだけで「私にとっての幸せはこれだ!」とすぐに明確になるというよりも、日々このように自分の感情と、その感情が起こった理由、その感情のベースにある価値観を探っていくことで、自分にとっての幸せの輪郭が少しずつはっきりしてくる、という感じです。
いきなり答えを出そうとしなくてOKです。自分の素直な気持ちと向き合うことで、自分の求めることがだんだんと見えてきます。そのための一歩として、この「つらかったこと」に向き合うワークはお勧めです。

ここで、ある3日間の研修でのエピソードを紹介させてください。
そのときも、グループの中で「一番つらかった経験」を共有する時間がありました。
40〜50代の男性が「あんまり(つらかったことが)ないんですよね」と言いながら、最後にポツリと、こう漏らしたのです。
「実は、小学校から高校までいじめられ続けていたんです」
私は、その方がそのことを口に出してれたことに心を動かされながら、話す機会を奪わないように黙って相槌(あいづち)を続けました。そしてワークが終わりました。
その3日間の研修がすべて終わった後、その方は参加者全員のグループLINEから私を見つけ出し、次のようなメッセージを送ってくださいました。

ーーあのワークのとき、いじめられていた過去は整理されていたと思っていたのですが、あの後ホテルに帰り、フタをしていた自分に気づきました。話すつもりはなかった過去・・・・・Honamiさんだから話すことができました。感謝しています。最後の最後まで、あと一歩が踏み出せず、直接声をかけて、お礼を言えませんでした。何度も声をかけてくださったことも、すごくうれしく感謝しています。ありがとうございます。

とても心が温まるうれしいメッセージでしたが、やはり人は心にフタをしているのだなと思いました。
自分が「つらすぎる」と感じることなど、やはり思い出したくもないし、向き合いたくもない。けれども、そのような「つらすぎる」経験こそ、実は全部“ギフト”なのです。
感情が動くということは、そこに大事なものが詰まっているから。そこに、「自分が人生をどう生きたいか」というヒントがあるのです。
ぜひ、丁寧に向き合ってみてください。

『幸せの本質』 第1章 より Honami:著 KADOKAWA:刊

自分以外の人生を生きている人ほど、普段、感情を押し殺して生きていることが多いです。
また、心の傷として残るような大きな感情ほど、表面的に忘れてしまっても、意識の奥底に残り続けます。

「本当の自分」は、過去の人生でため込んできた感情の、さらに奥にあります。
このワークは、固く閉ざされた心のフタを開けるのに最適な方法ですね。

心身の健康の土台は「腸」にあり!

幸せで豊かな人生を送るための、一番重要な土台が「心身の健康」です。

心身の健康を考えるうえで重要となるのが「エネルギー」です。

私たちの身体は最もミクロ的に見ると、エネルギー体といえます。
Honamiさんは、自分のエネルギーが高く整った状態で日々過ごすことができれば、自分が望む幸せな未来を引き寄せることができると指摘します。

 自分のエネルギー(周波数)を高めたければ、食べ物を変えるのが最も効率的で本質的だと私は考えています。
なぜなら、「腸」が感情をコントロールしているともいわれているからです。
腸が心をつくっていると聞いて、あなたは信じられるでしょうか。

一番有名な腸の働きは、食べたものを消化・吸収・排泄している、ということでしょう。
腸は、小腸と大腸に大きく分けられます。小腸の内部には絨毛(じゅうもう)と呼ばれる突起があり、それを拡大するとさらに細かい微絨毛という突起でびっしりと覆われています。
小腸内部の総面積はテニスコート1面分もあるといわれ、食べたものの栄養素は主に小腸で消化・吸収されます。
その後、一部の栄養素の吸収を担い、水分吸収のコントロールして、残りかすで便をつくり肛門まで送り出します。
また、腸内には、食べたものだけではなく、食事や接触などによって細菌やウイルスなども侵入してきます。このような外敵に対して、全身への侵入や増殖を防ぐために体内で闘うのが「免疫細胞」です。
実は、全身の免疫細胞のうち、約6〜7割が腸に集まっています。外から入ってくるもののほとんどが、腸を介して全身を巡るため、腸は身体の「玄関口」なのです。外敵を玄関でせき止めることが、腸の免疫細胞の重要な役割です。

リーキーガット(Leaky Gut)という言葉を聞いたことはありますか?
Leakは漏れる、Gutは腸という意味です。
腸壁から有害物質を侵入させないために隣り合った細胞同士がタンパク質でしっかり密着しているのですが、これがゆるむことで隙間ができてしまい、有害物質が体内に漏れ出す状態のことをいいます。
リーキーガットの原因は、主に食や腸内環境の乱れ、ストレスなどと考えられています。有害物質が血中に入り、身体のさまざまな部位に運ばれることで炎症を引き起こし、さまざまな病気の原因になるといわれているのです。
一言で表すと、腸は「必要なものを身体に入れて、不必要なものを身体の外に出す」という、とても重要な働きをしているわけです。
この働きがきちんと機能しなければ、いくら身体に良いといわれるものを取り入れても消化・吸収されませんし、身体に不要なものを望んでいなくても取り込んでしまうということです。いかに大切な臓器かがわかります。

そして、願望実現について探究してきた私が一番注目している腸の役割が、幸せ物質であるセロトニンをつくっている、ということです。
セロトニンは、怒りや焦りなどの感情を抑制し、精神を安定させる神経伝達物質です。「気持ちがいい」「リラックスする」「癒される」というような状態をもたらします。
セロトニンが低下すると、落ち込み、無気力、感情の不安定さ、イライラを引き起こします。鬱病もセロトニン不足が原因といわれます。
この脳に存在している神経伝達物質のセロトニンをつくり出している源が、なんと腸であるというのです。
例えば、セロトニンはトリプトファンというタンパク質から合成されますが、食べ物でそれを摂っても、たくさんの腸内細菌がなければ、セロトニンが脳内に増えないことが明らかになっています。
つまり、腸の中にある「腸内フローラ」と呼ばれる腸内細菌のお花畑(Flora)が美しく保たれていれば人は幸福感を抱きやすくなり、逆にお花畑が荒れているような状態では幸福感は遠のいてしまう、ということです。

20代で過食症だった頃にこのメカニズムを知った私は、すぐに腸を整える食生活に切り替えました。
すると、イライラすることが減り、心が安定し始めたのです。そして気がつけば、花粉症などのアレルギーの症状や、毎シーズンかかっていた風邪も引かなくなっていました。
さらにそれだけではなく、自然に適正体重となり、ファンデーションを使わなくても肌が美しくなり、人から褒められることが増えたのです。
気分がいい日が増えることで、それに伴い夢実現も加速していきました。
腸を整えると、心と身体の両方が整い、いいことしかありません。

では実際に、どのようにすれば腸を整えることができるのでしょうか?
その鍵となるのが、腸の中に存在する腸内細菌です。なんと1000種類以上、数は100兆個、重さは1〜2kgに達するといわれています。
前述したように、腸壁の粘膜にびっしりと生息しており、まるでお花畑のように見えることから「腸内フローラ」と呼ばれています。
腸内細菌は、その機能から善玉菌、日和見(ひよりみ)菌、悪玉菌の3つに分類され、2:7:1が腸内環境にとって良いバランスだといわれています。日和見菌は、善玉菌が多いときは善玉菌の味方をし悪玉菌が多いときは悪玉菌の味方をします。
悪玉菌が優位になると、腸内環境が一気に悪化し、さまざまな弊害が起こってきます。動物性タンパク質や脂質が多い食事に偏ると、悪玉菌が増える要因となります。
これらの菌のバランスによって私たちの性格までも変わってしまう、といわれるほどの影響力が、腸内細菌にはあるのです。

腸を整える際のポイントはとてもシンプルで、善玉菌を増やす、ということです。
善玉菌を増やす方法は2つ。1つは善玉菌そのものを摂取すること。もう1つは、善玉菌のエサになるものを取り込むことです。

善玉菌を含むものをプロバイオティクス、エサとなるものをプレバイオティクス、両方を併せて摂ることをシンバイオティクスと呼びます。
まず、善玉菌そのものを摂取するには、発酵食品を積極的に食べるのがポイントです。納豆には納豆菌、ぬか漬けやキムチなどには乳酸菌が含まれています。
手っ取り早いのは、調味料を変えることです。原材料がシンプルであり、麹で醸してつくられた「本物」に変えましょう。
味噌は「大豆・(米・麦)・麹・塩」のみ、しょうゆは「丸大豆・小麦・塩」のみ、料理酒は「米・米麹」のみのものです。本物の味噌やしょうゆ、料理酒、みりんには麹菌、お酢には酢酸菌が含まれます。
善玉菌を増やしてくれるエサになるものは、水溶性食物繊維やオリゴ糖といわれています。
食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があります。不溶性食物繊維は、腸内で水分を吸収してふくらみ、便のかさを増やし、有害物質を吸着して腸管の掃除をしてくれます。
一方、水溶性食物繊維は、水分に溶けて粘り気の強い液状になり、栄養の吸収をゆるやかにし血糖値の急上昇を抑えます。それと共に、善玉菌のエサになります。
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維は2:1の割合で摂取するのが理想といわれています。
日本人の食事摂取基準(2020年版)でも、水溶性食物繊維が特に不足しがちで、意識して摂る必要があるとされています。水溶性食物繊維が多く含まれる代表的な食べ物を一言で表すと「ぬるぬるねばねば」です。
オクラ、モロヘイヤ、なめこや、コンブ・ワカメ・もずくなどの海藻類が「ぬるぬるねばねば」しています。これらを1日の中で意識的に摂取できるといいでしょう。
いらないものが身体に入ろうとしても、食物繊維の働きによって、腸で身体に不要なものとして便となって排出されます。素晴らしい機能ですよね。
逆に、肉類や魚介類、卵、乳製品などに含まれている動物性タンパク質や脂質の多い食事に偏ると、悪玉菌が増える原因になることは前述した通りです。

生活習慣病を予防して健康な生活を維持するための目標値として、1日に350g以上の野菜、そのうち緑黄色野菜120g以上を食べることが推奨されています。350gというと生野菜であれば両手で3杯、ゆでたものなら片手で3杯程度が目安です。
ほとんどの人は野菜が不足しているでしょう。1食1皿以上、1日5皿分の野菜を食べようと意識することで目標値に近づきます。
よく言われるような「バランスの整った食事」が、腸内細菌に良い影響を与えてくれるということです。

前述したような内容を実践してもらえば、腸内環境が改善し、心の状態も変わってくるはずです。
最もわかりやすく腸の中がどうなっているのかを知る方法があります。それは、便の状態を見ることです。「便」とは文字通り「便り」、つまり身体からのお知らせです。バナナのような表面が滑らかな便が理想といわれています。

便秘気味で便が硬い場合は、意識して水溶性食物繊維を食べたり、水分を多く摂ったり、良質な油を摂取するといいでしょう。
「便秘は万病のもと」ともいわれます。便秘は、夏場に部屋で生ごみを放置しているようなものです。
腸内で便の腐敗が進み、悪玉菌が増え、有害物質が発生することで、体臭や口臭、肌トラブル、代謝や免疫力の低下を招くとされています。
私が皆さんにお伝えしているのは、「便秘の状態で良いものを引き寄せられるわけがない」ということです。なぜなら、身体に生ごみを溜めた状態だからです。
例えば、自分の部屋の中をパワースポットにしようとしたときに、まず行うことはなんでしょうか? ごみ捨てや断捨離ですよね。
いくら部屋に神棚を置いたり、風水にこだわったりしていても、ごみを夏場の部屋にずっと放置していたら、運気も集まってきません。部屋の空気を入れ換えて循環することが大切です。
同じように、身体の中も循環を良くすることで、運気が巡ってきます。良い状態にするには、「入れるよりも、まずは出す!」ということです。

一方、望ましくない便の状態は、においがキツい場合であったり、便器にべっとり張りつく粘着質であったりする場合です。
理想的な便は、あまり力まないでもお尻からツルッと出て、トイレットペーパーで拭いてもつきません。
そして、くさくない便というのが腸のバロメーターとなります。おならも同じで、においがキツい場合は、腸内環境が悪化している場合があります。
ただし、完璧を目指す必要はありません。例えば焼肉を食べた次の日は、多くの人がにおいのきつい便になるので、心配しすぎることはありません。
同様に、ストレスを感じたときに、下痢になったり便秘になったりしますが、あまり不安になりすぎないようにしましょう。
心と腸は直結していますので、心が不調のときは腸も不調で、これは誰でもよくあることです。

健康にある程度、気を遣っている今の私でも、つき合いで食事に呼ばれて、話が盛り上がっていろいろと食べていたら、おなかが張って便の調子が悪くなることはもちろんあります。
健康に目覚めると、完璧主義に陥りがちです。完璧主義になると、人と比較して焦って不安になったり、できない自分を責めたり、嫌になってやめてしまったりすることがあるのです。
ある健康法を熱心に実践しても、自分の身体の状態がなかなか変わらなくて「どうしてなんだろう?」と不安になる人がいますが、長年染みついた体質が急に改善するということはありません。
少しずつ楽しみながら続ける、というのが健康への近道です。

『幸せの本質』 第2章 より Honami:著 KADOKAWA:刊

私たちの感情をコントロールしているのは「腸」です。
その腸の状態を決めるは「腸内環境」つまり、腸内細菌のバランスです。

腸内環境の改善は、食の改善から。
善玉菌が喜ぶものを口にするよう、普段から心がけたいですね。

相手の心とつながり信頼を築く5ステップ

幸せの一番の土台である「心身の健康」が整ったなら、次は「人間関係の改善」です。

Honamiさんは、目の前の人から信頼され、心でつながる関係性を築くための、コミュニケーションにおける大切な5ステップを紹介しています。

 この関わりができるようになると、人との会話の中で幸福感を抱きやすくなります。家族・夫婦関係の改善に役立ち、友人関係を深めることにも効果的です。
また、営業の仕事をしている方にもお勧めです。ただ売上を上げるためではなく、目の前の人に心から喜んでいただき、「あなたから買いたい」と感じていただくことで売上が勝手についてくる、という本質的なステップになります。

①相手に対する思い込みを手放す
「この人はこういう人だから」と、無意識に相手に対して決めつけてしまうことはありませんか? これは、貴重な人間関係ほど起こりやすいものです。
「私の夫は〇〇だから」「私の親は〇〇だから」と、長く一緒にいたことがある人ほど知っている気になってしまいがちです。
しかし、このような思い込みを持ったままでは、相手の話を聞く際にも自分のフィルターがかかってしまい、まっさらな相手の気持ちに耳を傾けられなくなってしまいます。
初対面の人に対しても、「この人は怖そうだな」とか「気難しそうだな」と、見た目だけで相手を判断してしまうことも多いですが、話してみたら案外イメージと違ったということもあるでしょう。
いったん、目の前の人への思い込みをクリアにしましょう

②相手は自分の大好きな人だと思う
「この人は私の大好きな人だ」という想いの選定をします。実際に大好きな人なのであれば、改めて認識します。
すると、相手のことが知りたくて仕方がなくなるはずですし、相手にとって嫌なことはしないでいようという気持ちになります。
この「相手に対しての愛する気持ち」は、目には見えませんが、相手の無意識層にかならず届いて良い影響を及ぼしていきます。さらに、無意識に自分の気持ちもオープンになり、聞く姿勢も変わります。

③9割、相手の話を聴くことに徹する
自分から話し始めるのではなく、まずは相手の話を聴きましょう。
いきなり自分の想いをぶつける人もいるかと思いますが、コミュニケーションの基本はまず聴くことから始まります。
ただ耳を使って「聞く」のではなく、それプラス、目と心で「聴く」のです。全身を使って相手に集中します。
聴くときは、目を見て、うなずき、相槌を打つことを意識します。相手の話に割って入ることはしません。とにかく聴くことに徹しまょう。
会話の9割は、相手の話を聴くことに徹します。営業のお仕事の場合、自分の商品についての説明は1割以下で十分です。
ほとんどの方が、日常で9割以上、人に話を聴いてもらうことなんてありません。
だいたい、話している最中に相手に遮られたり、目も見ずに話を聞かれたりすることが多いでしょう。そのため、これだけで相手に信頼されます。

④相手の言葉をオウム返しする
相槌として、「はい(うん)」「へぇ」「なるほど」「そうなんだ」などに加え、相手の言った言葉をそのままオウム返しするのもいいでしょう。
「この間、海外に行ってきたんだ〜」「へぇ、海外に行ってきたの!」といった具合です。相手の言った言葉を繰り返して聴き続けるだけでも、実は効果は絶大です。
ある友人が、奥様の話を聞いていなかったそうですが、奥様の話をただただオウム返しして聴くことを1日30分続けたところ、関係性がとても良くなったそうです。
ずっとオウム返ししていると相手に気づかれそうですが、案外そんなこともなく、奥様は喜んで自分の話を旦那様にされるようになって、ケンカもなくなったといいます。とても簡単なのでお勧めです。

⑤疑問は素直に質問する
聴いている最中に、「どういう意味なんだろう?」などと疑問が出てきたら、そのまま相手に質問します。これができていない人が案外多いのです。
相手の言葉や、話の意味がわからないまま「まぁ、こういう意味かな」と聴き続けていると、相手の話を履き違えて捉えてしまうことがよくあります。
これはミスコミュニケーションにつながってしまうので、ふとした疑問も質問しましょう。

営業職の友人は、この5つのステップをひたすらやり続け、自分のサービスをほとんど売り込みしなかったそうですが、お客様から「あなたから買いたい」「サービスについて聞かせてほしい」と言われるようになったといいます。
単純なステップですが、ぜひ目の前の人にやってみてください。何より相手も喜んで話してくれるので、聴いているあなたも楽しい気持ちになるはずです。
ここまで話を聴いていると、相手が大切にしている価値観が見えてくることもあるでしょう。「相手はこう思っているんだな」「自分とは大切にしていることが違うんだな」と気づくかもしれません。
「それぞれの経験や得た情報によって思い込みも異なる」と知ることができると、相手をありのまま受け入れられるようにもなります。
こうして知った相手の大切にしている価値観を、一緒に大切にすることで、深い信頼を築けるようになるのです。

今は、オンラインのコミュニケーションに頼りっきりで、メールやLINEだけで済まそうとすることも多いでしょう。とても便利ではありますが、大切な人と本音を伝え合うコミュニケーションは、当たり前ですがリアルが一番です。
大切な人とほど、リアルに目を見て話す時間をつくりたいものです。
本当は会って話をするのがベストですが、遠くにいてなかなか会いに行けないのであれば電話を使います。耳だけの電話よりもいいのは、テレビ電話です。お互いの顔を見て話ができるZOOMなども利用します。
また私は、友人とやり取りするときに、ボイスメモを送ることがあります。日本人でボイスメモを使う人はなかなかいないのでびっくりされますが、海外の人は、比較的ボイスメモを使うようです。
文字だけで送るよりも、声の温度が伝わるので、相手にも「声が聞けてうれしいです」と喜ばれます。

オンラインの一番良い点だと思うのは、ふとしたときにすぐ相手に連絡が取れることです。
人の顔かいきなり、頭の中に浮かぶことはありませんか?
だまされたと思ってぜひやっていただきたいのが、人の顔が浮かんだ瞬間に、その相手に連絡を取ることです。
あるとき、こんなことがありました。その日主催しているセミナーがあったのですが、何となく参加する一人の顔が浮かび、「今日のセミナーは3階でやるから、よろしくね」とLINEを入れたのです。
すると、すぐに既読になり「今、何階でやるか聞こうと思っていました」と返信がありました。
また、あるときには、寝ている最中に夢の中で友人夫婦の家に招かれていたので、起きた瞬間に「久しぶりに家に遊びに行っていい?」と友人にLINEを入れました。すると「最近、Honamiちゃんのことを話していて、会いたいなって夫婦で言ってたんだよね」とすぐに返信がありました。
ふと浮かぶことには絶対に意味があるので、浮かんだらすぐに行動することが重要です。
ひらめきには鮮度があります。1時間、5時間、12時間と、時間が経てば経つほどに鮮度が落ちるので、すぐに連絡してみてください。
「ああ、本当に自分と他人の意識は見えないところでつながってるんだな」と実感できるはずです。私は、これがオンラインツールの一番便利な点だと思っています。
私の肌感覚ですが、前章で紹介した腸内環境を整え、栄養素をしっかりと摂って、睡眠と運動ができていると、この直感が冴えるようです。
実際にこれらが実践できている方々とは、このシンクロニシティ(意味のある偶然の一致)が多いのです。

残念ながらコロナ禍によって、リアルでのコミュニケーションの頻度が減少しました。その影響で孤独感を抱いていた人も多いでしょう。
私もこれまでは仕事の仲間とオンライン上のセミナーが多かったのですが、最近約4年ぶりにリアルセミナーを開催したところ、皆さんの喜びが爆発して「やっぱりリアルはいいですね!」と興奮しきりでした。
「リアルはオンラインの100倍威力がある」と言った人に対して、皆さん大きくうなずいていましたが、私もそう感じます。不思議ですが、その帰り道に、願っていた夢が叶ったという報告も数多くいただきました。
リアルでお会いしたほうが、実際に足を運ぶことでエネルギーが動き、人と交流することで相乗効果のようにエネルギーが上がるので、運が上がるということです。

特に大好きな人とは、どんなに忙しくても定期的にリアルで会えるようにスケジュールを組んだほうがいいでしょう。
「なんでこんなふうに感じるんだろう?」と振り返ったときに、夫との時間が少なく、大好きな友人たちとリアルで会える機会も数ヶ月なかったことに気がついたのです。
どんなに健康で仕事がうまくいっていても、大好きな人とのリアルな触れ合いがなければ幸せを感じられない、ということです。
「幸せの三角形」の真ん中である人間関係を豊かにするために、リアルのコミュニケーションは必要不可欠です。

『幸せの本質』 第3章 より Honami:著 KADOKAWA:刊

人間関係は、他者との関係と思われがちですが、結局は、自分自身との関係が反映したものです。

自分自身がされたいことを相手にする。
逆に、されたくないことはしない。

この人間関係の大原則をまとめたのが「5つのステップ」です。

「働く」ことは最高の自己表現

心身の健康の幸せと人間関係の幸せ。
その二つを手に入れた後、最後に手にするのが、お金などの物質的な豊かさによる幸せです。

Honamiさんは、最も堅実に幸せになれる近道は、信頼できる人間関係を築き上げて、そこで自分の強みを発揮して、人に喜んでもらう行動を取り続けることだと述べています。

 では、「働く」とは、いったいどういうことでしょうか。
それを考えためには、これから仕事という概念は大きく変わっていくということを前提としなければなりません。
AI(人工知能)やロボットなどが発達し、これからほとんどの仕事は機械がやってくれるようになります。誰がやってもいいような単純作業は機械に代替されてしまうでしょう。
そういう時代になりつつある今、私たちがしなければならないのは、本書でこれまでに語ってきたような、自分が本当にしたい生き方であるとか、自分の強みは何なのかといったことを、しっかり知ったうえで仕事に就くことです。
私の場合は、会社員をやりながらも起業家意識があり、自分の強みを発揮して社会貢献したいとずっと思ってきましたが、そこまで独立志向が強くなくても、会社員をしながら副業をして、自分でお金を生み出すことを私はお勧めしています。
そうすることで、お金を稼ぐことや自ら仕事を生み出すことの難しさやありがたさを体験できますし、それによって本業の実績が上がる人も多いのです。
また、不安定な時代に自分で稼ぐ力をつけ、資産を増やすことは、大切なことだと思います。
もちろん、会社員が悪いと言っているわけではありません。会社から与えられた仕事で成果を出せれば、出世して給料もアップしますじ、破格の待遇でヘッドハンティングされることもあるでしょう。
しかし、会社から与えられた仕事をただこなしているだけの人は、これからの時代はちょっと危険です。仕事を通じて強みや特技を伸ばしていこうとする意識の薄い人は、AIなどに仕事を奪われる可能性があるからです。
逆に、自分の強みや特技を活かすこととは、周りに喜んでもらえますし、何より自分自身が喜ぶことです。
また、幸せを感じられている人は、人に貢献したいという発想に自然と向かってきます。
日本語の「働く」の語源は、「はた(傍)を楽にする」という説があります。つまり、自分以外の誰かを楽にすることです。
人はどうして働くのかというと、もちろん生活のために収入を得るということはありますが、実は「人に貢献して喜んでもらいたい」ということが本質です。
周りの人に喜んでもらったり、人を楽にしたり、助けたりすることが働くということです。その対価として、お金が得られます。
だから本来「働くこと」は、うれしくて幸せなことなのです。
ところが、仕事=しんどいと思っている人は多いようです。この潜在意識は書き換えなければなりません。
人の役に立つことをすると、信用と信頼が積み上がっていきます。
それを継続することで、豊かさが巡っていきます。

人の役に立つとお金が入ってきて、入ってきたお金を人のために使っていく。そうやって人のためにお金を回していくと、永遠に豊かになります。永遠にです。
そのために、まずは、自分の強み・特技を伸ばしていくことが重要です。
私の事業が大きく好転するきっかけとなった、丸山敏雄先生の著書である『万人幸福の栞』(倫理研究所)の中で、衝撃を受けた一文をご紹介させてください。

ーー最も己を大切にすることは、自己の個性(たち)を、出来るだけのばして、世のため人のために働かすことである。それには、仕事をなまけ、研究を怠り、身をおしんでいては、とても出来ることではない。己の一切を学問にささげ、事業に傾け、仕事に没頭してこそ、はじめて異常(ふしぎ)の働きができる。
己の、大きな向上、躍進、完成は、己を空(むな)しくすることである、身をささげることである。ここに必ず真の幸福が添うのである。

私はそれまで心理学を学ぶ中で、「自分を大切にしよう」という言葉をよく聞いており、それは「自分を休ませること」「褒めてあげること」「素直になること」などを示しているのだと思っていました。
しかし、この一節を読んだときに、これが自分を大切にすることの本質なのだと思ったのです。
「自分の個性を伸ばすこと」、それを「人のために働かせること」、そして「個性を伸ばすために一生懸命努めること」。
ここに気づいてから、私の売上はみるみるうちに上がっていきました。

私のYouTubeにしても、チャンネル登録数が計30万人ほどになり、100万回以上再生されている動画もいくつかありますが、こんなに大きくチャンネルが育ったのは、自分の強みを伸ばし、活かすことに集中したからです。
元々人前で話すのが得意で、自分は写真よりも動画映えするほうだと気づいた私は、それを活かせそうなYouTubeに力を入れようと決めました。ほかにも使っていたSNSや、取り組んでいた事業があったのですが、すべていったん脇に置いて、YouTubeに一極集中したのです。
24時間動画を見漁り、何がトレンドなのかを研究し、YouTubeについて学べる高額スクールには4つ以上並行して投資しました。
学びながらひたすら動画を撮り、コメント欄もすべてチェックして、「動画を見ている人は何を望んでいるのか」「見ている人の悩みは何なのか」を考えながら撮り直す日々でした。
動画のサムネイルのつくりかた1つをとっても、どうしたらクリックしてもらえるのかを研究しました。内容とサムネイルに乖離(かいり)があると「釣りのサムネだ」などと批判のコメントが来たり、自分の胸の谷間を強調して体を張ったサムネを作ったりした時期もありました。
なぜそこまでしたのかというと、人の興味や関心を引くことで、できるだけ多くの人に動画を見てもらい、助けることができる人がたくさんいると信じていたからです。別に胸の谷間を出したかったわけではないのです(笑)。
そうすることでどんどん数字は伸びていき、毎日たくさんの方に喜びのコメントをいただくようになりました。そして信用と信頼が積み上がっていき、自分が提供しているサービスも自然と売れるようになったのです。

そんなふうにSNSに一生懸命に向き合ってきた私ですが、実をいうと「SNSだけはやりたくない」と思っていました。理由は、オンラインでは私の本心はうまく伝わらず、深い人間関係は築くことができないと思い込んでいたからです。
いろいろな人に知られて批判されるのも嫌だと思っていたので、一歩を踏み出せずにいました。
ですが、できるだけ多くの人に認知されたほうが世の中のためになる、自分ができることや強みを活かしたほうが人の役に立つと気づき、SNSを始めました。
そして、SNSの中でも自分の強みが最も活かせそうなYouTubeに一極集中した結果、SNSをやっていなかった頃よりもはるかに多くの素敵な出逢いをたくさんいただき、感謝を伝えられることが増えました。
私がSNSに手を出せなかったのは、結局、自分のこだわりと思い込みが強すぎたからです。この思考だと永遠に豊かになれません。
豊かになるには、周りのためにできることを、自分の命を活かして真剣に取り組むことです。

自分の強みや特技を伸ばす重要性について、「それって自営業の人に当てはまることが多いのでは?」と思う方もいるのではないでしょうか。
例えば、会社員の場合は、自分の都合ではなく会社の都合で仕事をしており、自分の苦手なことをしなければならないケースもあると思います。
ただし、その制約のある立場であっても、自分の特技や強みを活かすことはできるでしょう。
まずは、いただいた仕事を徹底的にやることです。
仕事と役割を与えてもらい、それに対してお給料をいただけていることは、当たり前ではありません。
豊かになりたければ、創意工夫をして求められたこと以上の成果を挙げて、喜んでいただこうとする姿勢が大切です。
言われたことをただやるのは、ただの御用聞きで、誰でもできます。
要するに、相手を想い、自ら与える人になることが重要なのです。
この姿勢は、あらゆる仕事において共通して必要なことです。これができるようになれば、どんな時代になったとしても重宝される人になれます。
自ら求める人は多くても、自ら与える人は本当に少ないです。自ら与える側の人が豊かになるのが、この世の法則なのです。

会社員でも本気で仕事をしていれば、給料は上がります。
「給料を上げてほしい」と嘆く前に、「上げたい」と言われる人になることを目指しましょう。
一生懸命に仕事を取り組んで、それでも給料が上がらずにずっと違和感を抱いているならば、転職を考えるのも1つの手でしょう。
自分のなりたい姿を思い描いて、それを実践・継続していた人が、ヘッドハンティングされたり、勤務している会社が倒産して別の会社に行くことになったりして環境が変わり、自分の理想が実現されたという話もよく聞きます。
どうしてそうなるかというと、人間が「こうしたい」という願望を抱き、ワクワクしながら高いエネルギーで周りに貢献していると、それに合った状況に整うという、エネルギーの法則が働くからです。

人間の発する周波数で最もレベルが高いのは、愛です。
「この人の役に立ちたい」「貢献したい」「この人、好きだな」と思っていたら、見えないところで影響を及ぼして、相手から興味・関心を持ってもらえたり、「一緒に仕事をしたい」「あなたから買いたい」と自然に言ってもらえたりします。
こうした考え方は、仕事の中だけではなく、プライベートでも同じことがいえます。
「Aちゃんは何を求めているのだろう」
「B君はいったい何が好きなのだろう」
「Cさんに対して私は何ができるのだろう」
このように想像力を働かせて、こちらから何らかのアクションを起こしてみてほしいのです。
喜びは自分一人だけよりも、大好きな人や大切な人と分かち合うほうが倍増します。
というのも私自身、少し前までは自分のことで精一杯で、身近な人ことまで考えるゆとりがありませんでした。
自分の仕事に全力投球で精一杯の時期、売上はどんどん増えていくし、達成感はありましたが、幸せとはいえませんでした。
でも、そうではなくて、「身近な人がどれだけ笑っているか」ということを改めて意識し、行動し始めてから、喜びが増し、事業もより発展するようになったのです。
そのためには、心身共に健康な状態で、人に愛を傾け、エネルギーを常に高く保つように心掛けることが重要です。これまでの章の内容も実践しながら、いつでも相手にエネルギーを渡せるぐらいの自分をつくっておきましょう。

『幸せの本質』 第4章 より Honami:著 KADOKAWA:刊

働くことは、もちろん人のためになることでなければなりません。
ただ、それよりもまず、自分自身のためであることが大前提です。

自分が喜んでやって、なおかつ、相手も喜んでくれる。
そんな仕事であれば、お客さんは絶えることはありませんし、お金も巡り続けます。

この宇宙は「与えたものが自分に還ってくる」という法則で成り立っています。
喜びを与えれば喜びが、豊かさを与えれば豊かさが、仲間を連れて戻ってきます。

自分が何かしたいのか。
それを考えることはもちろん大切です。

今、置かれている状況で何ができるか、何を与えられるか。
それを見つけることの方も、同じくらい重要だということですね。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

「幸せの三角形」を築き、自分が思い描いた人生を手に入れる。
そのための秘訣は、一度夢や目標を設定したら、何が起きても諦めないで継続することです。

Honamiさんは、特にやめないでほしいのは、「想いの継続」で、叶えたい未来があるなら、「絶対にこの未来は叶う」と「信じることを継続する」ということだとおっしゃっています。

その望みの実現がどれだけ難しいか、これまでに達成した人がいるか。
そんなことは関係ありません。

その望みをどれだけ本気で叶えたいか、魂から湧き上がってきた願いなのか。
それだけが重要です。

Honamiさんはご自身の体験から、大きく心が突き動かされて生まれた魂からの願望は、抱き続けて行動し続ければ、ベストなタイミングで必ず達成するともおっしゃっています。

周りから何を言われようとも、魂からの声を信じて、進み続けるのみです。

三角形は、頂点が高ければ高いほど、面積は大きくなります。
私たちも、想像できるだけ高い願望を掲げて、自分だけの大きな大きな「幸せの三角形」を創り出していきましょう。

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