本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『「量子力学的」実践術』(松村大輔)

お薦めの本の紹介です。
松浦大輔さんの『最新理論を人生に活かす「量子力学的」実践術』です。

松村大輔(まつむら・だいすけ)さんは、一般社団法人開華GPE代表理事です。
2013年、能力開発塾「開華」を設立され、学力を伸ばすだけでなく、量子力学をベースとした能力開発を目的とした学習塾スタイルを提唱されています。

なぜ「量子力学」が人生を変えるのか?

物質を小さくしていくと「細胞→分子→原子→素粒子」となります。
つまり、それ以上小さくできないのが素粒子です。

素粒子は、とても不思議な振る舞いをするため、それまでの物理学の常識が通じません。
そこで誕生した新たな学問が「量子力学」でした。

松村さんは、量子力学を応用すれば奇跡が起こせることを知り、実際に実生活で活用し始めると、ウソのように人生が好転しだしたと述べています。

素粒子には、「見ていないと消える」とか「観測すると現れる」などこちらの意図を察知するような動きをしたり、粒だった素粒子が波になったり、粒に戻ったりしたりと非常識な振る舞いをします。

素粒子が生まれ、また戻っていく場所。
それを「ゼロポイントフィールド」と呼びます。

図3 原始のある瞬間 量子力学的 実践術 プロローグ
図3.原始のある瞬間
(『「量子力学的」実践術』 プロローグ より抜粋)

 電子やクォーク、フォトンなどの素粒子は、現れたり消えたりする不確かな存在だと話しました。それを生み出すのが「ゼロポイントフィールド」だとする最新科学の仮説を紹介しましょう。
すべての物質、すべての現象は、ゼロポイントフィールドから生まれるーー。
この仮説を伝えているのは、システム理論学者のアーヴィン・ラズロ博士です。
博士は科学と哲学を融合させ、原子の世界から宇宙まで、そこにある原理と構想を追究している研究者です。また、ノーベル賞受賞者を含む55人などからなる「世界賢人会議」(ブダベストクラブ)の発足者(現・会長)で、ノーベル平和賞の候補にもなっています。最先端の科学を牽引(けんいん)し“未知科学”の扉を開いている人なのです。

ゼロポイントフィールドは“ゼロ”とは言うものの、何もないわけではありません。そこはエネルギーに満ちた場です。
“ゼロ”は絶対零度(マイナス273℃のこと)から引用したもので“静寂な世界”がイメージできます。そこには熱エネルギーはないが「莫大(ばくだい)なエネルギーがある」と、ラズロ博士は言っています。
まさに先ほどの図3のような“真っ黒な世界”とは、このぜロポイントフィールドそのものです(上の図3を参照)。
そして“莫大なエネルギー”に満ちたゼロポイントフィールドから、すべての物質や現象の素になる素粒子が生まれてくる、と考えられています。
つまり、あなたも私も、この本もスマホも、机も家も、動物や植物も、さらには光も、意識や感情も、すべてはこのゼロポイントフィールドから生まれてくるわけです。
言い方を換えると「すべてはこのゼロポイントフィールドに用意されている」のです。
ちなみに、ゼロポイントフィールド仮説では、亡くなった人の“意識”も、ここに畳み込まれていると考えられています。
(中略)
ゼロポイントフィールドは“フィールド”と付くため、宇宙のような遠くや特定の場所に存在するように思えます。
しかし、そうではなく“すぐそこ”に存在しています。
あなたの周囲にもあるし、あなたの中にも存在します。
もちろん、私の周りにも、私の中にもあります。
たとえるなら、先ほど小学生が言った、雲の水蒸気と水蒸気の間にある「青空」のようなものですね。
私たちは素粒子からできており、スカスカのスキマだらけの存在ですが、そのスキマにも、周囲にもぜロポイントフィールドが存在しているのです。
というより、青空に雲が浮かんでいるように「ゼロポイントフィールドの中に私たちは浮かんでいる」と言ったほうが、イメージしやすいかもしれませんね。

私もあなたも、ぜロポイントフィールドに浮かぶ粒々の集合体でしかありません。
大嫌いなあの人も、アラブの大富豪も、いつも「お金がない」と困っている人も、あなたと同じゼロポイントフィールドに浮かんでいる粒々でしかないのです。
これが量子レベルで見た私たちの正体です。
粒々の集合体ということは、どんな自分にも変化できるということになります。
そして、ゼロポイントフィールドにはすべてが用意されているのですから、自分が思うように現象を一変させることもできるのです。

ところで、素粒子は、どうやって生まれてくるのでしょう?
じつは、素粒子は、粒という“物質”であると同時に、カタチのない“エネルギー”でもあります。
物理用語では、これを「素粒子の粒子性と波動性」と呼んでいます。
先ほど「ゼロポイントフィールドは莫大なエネルギーに満ちている」と話しましたが、次のような状況を、頭の中でイメージしてみてください。

素粒子は“粒”と”波”の両方に変身できる性質をもっています。粒になる前はまだ振動する前の背景の場で待機しているようなイメージです。
ゼロポイントフィールド全体が、このように“満を持した状態”で存在する「エネルギーに満ちた場」と言えます(下の図Aを参照)。
そこにあるとき、どこからか粒が飛んできます。すると、その衝撃で、まだ振動する前の背景の場が局所的に揺れて、粒のように見えるのです。
これが、真っ暗な場に「粒が現れた」状態です(下の図Bを参照)。
つまり、実際には、粒が現れたのではなく、波が揺れて“粒が現れたように見えた”というわけです(ただし、この本ではわかりやすく「粒が飛び出る」と表現することにします)。
同時に、場のエネルギーは大きく揺れたため、隣の場も大きく揺らし、それが波紋のように広がっていきます。

最初の粒は、どこから飛んできたのでしょうか?
いろいろなケースが考えられますが、私たちの“意識”や“思考”もその一つです。
意識も思考も“フォトン”という素粒子でしたね。
何かを意識したり、何かを思ったりすることは、「フォトン(素粒子の粒)を飛ばす」ということでもあるのです。
たとえば、あなたが「ありがとう」と思うと、あなたから“ありがとうフォトン”が飛び出て、エネルギーの場が「ありがとう」で大きく揺れます。
すると“ありがとう素粒子”がポンポンポンッと飛び出てくるというわけです。

じつは、20世紀前半までの量子力学では、「粒子性と波動性の二つの性質をもつ」という「古い量子論」の考え方がされていました。
でも今は、「素粒子という小さな粒」があるわけではなく、前項で書いたとおり「“場”があり、そこにエネルギーが入ると局所的に揺れる。それがまるで”粒”のように見えてしまっている」という考え方に代わったのです。

あなたの体も家族も家も、何も存在せず、「場」しかない。
あなたが「不安だ、大丈夫かな」と意識することは、その「場」に「不安フォトンをぶつける」ことになります。
すると、揺れた結果が粒のようにな利、その粒が、あなたの体、家族や家をつくり出します。だからいつも「不安な出来事」が起こっているのです。
あなたが不安を発振し続けて移動すれば、場の中を不安が移動していき、行く先々の“場”を不安で揺らすことになります。その結果、不安が現実化してくるのです。

私たちは、自分のことを“確固とした物質”と思っていますが、じつはそうではないことが、おわかりいただけたでしょうか。
私たちの実体は、粒と粒(素粒子)の集まりであり、モワモワと揺れる雲のようなものでしかありません。
もっと言うと、フォトンは電磁波ですから、私たちの意識も電磁波なのです。
私たちが、いとも簡単に周囲や相手の影響を受けてしまうのは、このためです。波が波の影響を受けるのは、当たり前というか、自然現象と言っていいでしょう。
その“波の揺れている回数”が「周波数」です。
電磁波にも「周波数」があります。あなたが“うれしいフォトン”を出せば、場が「うれしいHz」の周波数で揺れます。すると「うれしいHz」の周波数帯の世界に移り、人生が展開します。
前著の『現象が一変する「量子力学的」パラレルワールドの法則』では、この仕組みについて詳しく話しました。

うれしいHzの世界(パラレルワールド)では、うれしいことがどんどん起こります。あなたを必要とする人、あなたが必要としている人との出会いもあります。
こうした状況は、テレビでチャンネルを変えて、好きな番組を見るようなものです。
違うのは、テレビはしょせん他人事(ひとごと)ですが、パラレルワールドは、あなた自身が主人公の“リアルな人生”ということです。
でも、どちらも、あなたが選択しているという点は共通しています。
たとえば、どんな人生を選ぶかは、あなたの自由です。
あなたはどんな人にもなれます。
仮に今、困った状況下にあるのなら、それを変えることもできます。現象を一変させることができるのです。

『「量子力学的」実践術』 プロローグ より 松村大輔:著 サンマーク出版:刊

図A  素粒子が生まれる前のイメージ 量子力学的 実践術 プロローグ
図A .素粒子が生まれる前のイメージ
(『「量子力学的」実践術』 プロローグ より抜粋)

図B  素粒子が生まれるイメージ 量子力学的 実践術 プロローグ
図B .素粒子が生まれるイメージ
(『「量子力学的」実践術』 プロローグ より抜粋)

松村さんは、目に見えない「運」も「縁」も,量子力学を使えば、変えることができると強調します。

本書は、最新科学の理論である「量子力学」を生活の中に取り入れて、人生を変えるための実践術の数々をわかりやすくまとめた一冊です。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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現象化の仕組みを、量子力学では、どのように説明できるのでしょうか。

松村さんは、どんな現象が起こるかは、あなたが発するフォトンの周波数によって決まる述べています。

つまり、あなたが「愛・感謝」のフォトンをぶつければ、エネルギー場は「愛・感謝」の周波数で揺れて、「ありがたいな」「うれしいな」と思う現象が引き起こされあなたが「不安」のフォトンをぶつければ、場が不安の周波数で揺れて、「嫌だな」と思う現象が引き起こされます。

 思考が現実になると“引き寄せた”と思いますが、見えない素粒子の世界では、あなたがぶつけたフォトンが場を揺らし、現象を引き起こしているのです。
ですから、よい現象を引き起こしたいなら、よいことを強く思えばいいだけ。とても簡単な仕組みなのです。

よいことを思えばいいーー。
そうは言っても、実際は簡単ではありませんね。
生きていればいろいろなことがあります。嫌なことも、悲しいことも起こります。どんな周波数帯にいても、それは避けられません。
嫌なこと、悲しいことが起きたとき、どう対処するかが、その後の展開を決めます。
誰だって、悪いことを考えてしまうときがありますよね。「なんだあいつ、ムカつくわー」とか「やっちゃいけないことをしてみたい」とか。私もあるので、わかります(笑)。

では、悪いことを考えたら、必ずそれが現象化してしまうのでしょうか?
はい、現象化します。
でも安心してください。それをチャラにする方法があるのです。
それは「おかげで周波数」を振りかけることです。

たとえば「このお金をちょろまかしちゃおうかな」という思いが頭をよぎったとします。
本当にそれをすれば、あなたのエネルギー場は「お金をごまかすHz」で揺れます。
一時的にはお金が入るかもしれませんが、そのうちお金が入らなくなります。
あなた自身が「お金をごまかすHz」で揺れているので、あなたも、別の人にお金をごまかされてしまうからです。
そうならないようにするために、「おかげで周波数」を振りかけます。
私も常々「おかげで〇〇ができた」と感謝するようにしています。

「悪いことを考えてしまったおかげで、心を洗う努力ができる。ありがたいなあ」
「お金をごまかそうと思ったおかげで、毎日コツコツ働くすごさがわかった」

そのように、悪い思考の上に「おかげで周波数」を振りかけてあげるのです。
以前の私は、悪いことを考えたときに「こんなことを考えちゃダメだ」とか「そんな考えが浮かぶのは卑劣な人間だからだ」と自分を責めていました。
でも、そうすると、場が「自分を責めるHz」で揺れてしまい、心が痛む出来事や、体の痛みを伴う現象を引き起こしていたのです。

実際、最大限に自分を責めていたときは、機械加工中の刃物が指を貫通する大けがをしたり、うつ病を患ったりしました。最愛の妻とも心がすれ違い、離婚寸前にまでなりました。
ところが「おかげで周波数」を振りかけると、現象が一変し始めました。顕著だったのは、私に強く当たっていた人が優しい言葉をかけてくれるようになったことです。
それまでの私は「人を責めるフォトン」を飛ばし、「人を責めるHz」で場を揺らしていたのでしょう。それで「他者から責められる」という現象を引き寄せていたのです。
前項の「悪いことを考える自分は卑劣だ」と思っていた私もそうなのですが、世の中には自己否定をしている人が多くいます。
この自己否定こそが、悪いことを引き起こす最大の要因なのかもしれません。
理由はもちろん、否定のフォトンを飛ばし、“場”を否定で揺らしてしまうからです。そうして、自分を否定するような現象が、次々と起こってしまうのです。

ここで、多くの人が勘違いすることがあります。
それは「自分を否定しちゃダメ!」と思ってしまうことです。
なぜ、それがいけないのかと言えば、「自己否定フォトン」に「ダメフォトン」を振りかけることになるので、さらに振動数を下げてしまうからです。
さらに、自己否定をしている周りの人にもご自身の「否定フォトン」を振りかけてしまいます。これって、愛じゃないですよね。

では、どうすればいいのでしょう?
自己否定をしてしまったとしても、その上から「だから、おかげで〇〇できる」という、プラスの周波数を振りかけてあげるのです。
「自分はいつも自信がなく、自己肯定感が低い。だから、おかげで自分を大切にすることを意識的にできる」
「私は存在否定をしてしまう。だから、おかげで毎日、自分ほめを意識的にできる」
このように、「だから、おかげで〇〇しよう」という“ふりかけ”をかけるのです。

そもそも、自己否定するからこそ、自分のいたらなさにも気づくことができます。
自己否定にも立派に意味があるのです。
「だから私はダメなのだ」と、自分を責め続けてしまってはいけません。
「ダメ」のフォトンをぶつけて”場”を否定の周波数で揺らし続ければ、本来のあなたの輝きは失われていきます。あなたに起こるはずのよい現象まで止めてしまうのです。
もったいないと思いませんか?
あなた本来の輝きを取り戻すためにも、このことを覚えておいてほしいと思います。

自己否定の後で「おかげで」とか「だから〇〇できる」という“ふりかけ”をかけることは、「自分を許す」「自分の過去にOKを出す」ということでもあります。
不思議なことに、こうして自分を許せば、周囲の人の態度まで変わってきます。
「相手から愛をもらった」と感じるからです。
それは頭や心で感じるものではなく、“素粒子レベルでわかる”と言ったほうがいいかもしれません。

素粒子の立場から考えてみましょう。

“素粒子くん”からすると、自分も相手もありません。素粒子くんたちは、ただ揺れて、みんなで集まり、物質を形成しています。
自分たちが「愛の周波数」で揺れると、それが伝わり、隣の相手も「愛の周波数」で揺れるのです。
これが素粒子くんたちの世界です。
もう、おわかりですね。あなたが、自分を許す「愛のHz」で揺れると、自然に相手も「愛のHz」で揺れるのです。これが「愛をもらった」と感じる理由です。
ただ、これは理屈で説明するより、実感するほうが早いかもしれません。
私もそれを実感した一人だからです。
以前、私はある男性に、こんな話をしました。仮に坂本さんとしましょう。
「坂本さん、私はね、以前は自分を責めてばかりいたんです。でも、あるときから変わりました。自分を許すことにしたんです。自分を責め続けたけど、おかげで、いろんな人の苦しさや、つらい気持ちを汲(く)めるようになりました」

すると、坂本さんは「じつは・・・・・」と切り出し、長らく胸に秘めていたことを、思い切って打ち明けてくれたのです。
坂本さん夫婦は、子どもを中絶した過去があり、そのことを責めていました。望まない妊娠をして、やむを得ず中絶した過去を、重く長く引きずっていたのだそうです。
坂本さんは、心の重しがとれたように泣き、最後にこう言いました。
「苦しんだおかげで、つらい人の思いがわかる・・・・・・。私もそんなふうに考えて、自分を許してしまって、本当にいいのでしょうか?」
坂本さんは「一生、心の痛みを背負っていくべきだ」と思っていたそうです。それが亡くなった赤ちゃんと、奥さんへの贖罪(しょくざい)なのだと、常々、自分に言い聞かせていました。
でも、この後、坂本さんの人生は一変します。
坂本さんの成長を阻害していた「自分を責め、痛みを背負って生きる」という周波数が「自分を許すHz」に変わったとたん、引き起こす現象が変化していきました。
している努力は変わらないのに、仕事の結果が出始めたのです。

じつは、開華のトレーナーさんたちは、これと同じような文化をもっています。
「私もそうだったのよ」と一緒に泣き、相手のありのままを受け止める。
すると、相手の周波数が「許すHz」に変わり、本来の輝きを取り戻します。
トレーナーさんたちも、それを見守ることで、自身の過去がさらに癒される。その相乗効果で、お互いがどんどん輝いていきます。
トレーナーさんの数もいまや300人。日本だけでなく世界に広がり始めました。
「愛の周波数」が地球規模で広がっていくのを、ひしひしと感じています。

「引き寄せ」は、人やモノ、コトに対する現象ですが、じつは自分の身にも起こります。
たとえば、病気はその一つでしょう。
左のページの図をもう一度見てください(上の図Bを参照)。この“エネルギー場”こそがゼロポイントフィールドと私は考えているのですが、それは“どこにでも”存在します。
図は限定的に箱型で示しましたが、これが全宇宙に広がっているイメージです。
あなたの周りにも広がっているし、あなたの体の中にもあります。あの人の体の中にも、私の体の中にもあります。
そのすべてが、「まだ揺れる前の、いろいろな可能性をもつ場」です。まったく揺れていない湖面がいたるところにある感じです。
まずは、宇宙全体が、この状態で広がっていることをイメージしてみましょう。
ここで、あなたが「なんであの人は!」と、怒りを感じたとします。すると、あなたの中の“エネルギー場”は、怒りで大きく揺れます(厳密に言うと、大きく揺れて粒〈素粒子=フォトン〉が飛び出したように見える)。
短時間の怒りなら問題ないかもしれません。でも、これが続くとどうなるか?

批判のエネルギーで揺れた素粒子が集まって、「批判の原子」をつくります。
それが集まって「批判の分子」となり、さらに「批判の細胞」になっていきます。
そして、この細胞が臓器や血液、骨や筋肉、肌や毛など、全身をつくっていきます。
細胞の一つ一つが「批判」でできているため、歪(ゆが)みが生じています。
細胞というものは、私たちを生かそうとしているので、整っているのが正常な状態です。しかし、批判で生じた細胞は、自分を否定し、倒しに行こうとします。つまり、殺しに行こうとするのです。
すると、どうなると思いますか?
正常の“あなたを生かそう”とする細胞と、“あなたを殺そう”とする歪んだ細胞が、体の中に同居するため”不協和音”となります。周波数が合わない状態になるのです。
これが病気をつくる主原因、というわけです。

ガンは“自分を殺そう”とする歪んだ細胞が、正常な細胞を食べながら、どんどん巨大化していった状態です。
「ストレスが病気をつくる」とか「病は気から」などと言われますが、素粒子レベルの超ミクロの視点で体の中を覗(のぞ)くと、このようなことが起こっています。
「病気をしている」=「自分の意識が悪い」ということを伝えたいわけではありません。
「これからは“私を生かそう”という考え方にしていくことが大切なのだ」というメッセージと捉えてみてほしいのです。
病気の原因は、あなたの感情や思考だけではありません。世の中には、人体に有害な物質があふれていますからね。それらも素粒子を歪ませる原因になり、結果的に病気を引き起こす原因の一つとなります。

『「量子力学的」実践術』 第1章 より 松村大輔:著 サンマーク出版:刊

量子力学は物理法則ですから、例外はありません。
自分の身に起こったことは、すべて自分が放出したフォトンの周波数が引き寄せたことです。

とても自分が創り出したとは思えないようなこと。
たとえば、不慮の事故や原因不明の難病も、エネルギーレベルでは自分自身で創り出したものです。

ただ、自分で創り出したものならば、自分で創り変えたり、なくしてしまったりすることも可能です。

ネガティブな周波数を出したと気づいたら、すぐにプラスの周波数を振りかける。
ぜひ、習慣にしたいですね。

「自分ほめ」は人生を劇的に変える!

人生を劇的に変える方法が「自分ほめ」です。

村松さんは、「自分ほめ」を日々の習慣にすることで、確実に人間関係はよくなると指摘します。

 人間関係が悪化するいちばんの原因は、自分自身との関係性が悪いからです。
つまり自分をないがしろにしているのですね。
「自分を認めてほしい」「ほめてほしい」と心の底では思っているのに、それを放っておくために、「自己犠牲」という歪(ゆが)んだ周波数で揺れてしまっているのです。
他者との関係を考える前に、自分自身との関係を正し、周波数を戻してあげる。これによって、状況は驚くほど改善していきます。

私の場合は、たった1週間で、社員との関係も、うつ病も改善することができました。私を無視し続けていた人が、3か月ぶりに「おはようございます」と挨拶してくれました。
その日のうれしさを、私は生涯、忘れることはないでしょう。

「自分ほめ」には“決まり”はありません。
ただただ、自分をほめるだけ。
実際にやってみるとわかりますが、これがなかなかできない人がいます。
とくに、自己否定や謙遜が身に染みついている人は、「自分には、ほめるところなんてない」と思ってしまうようです。
本当に“ささいなこと”でいいのです。それをノートでも、スマホのメモでもいいので、書き出していきます。
たとえば、こんな感じです。

・朝、起きれた私、えらいよね
・食器を流し台まで運んだ私、すごくない?
・服を洗濯機に入れた私、よくやったね

え、そんなことでほめていいの? と思うかもしれませんが、それがいいのです。
以下に3つだけポイントを記します。
「決まり」ではなく「コツ」とお考えください。

●主語を入れる
大事なのは「〇〇した私」と、自分という主語を入れることです。
「〇〇した僕」とか「オレ」「自分」など、自分をどう表現するかは自由です。ふだんの会話で使っている主語が書きやすいです。

●ほめ言葉を入れる
「〇〇した私」に続けて、「ほめ言葉」を書きます。
これも自由でかまいません。「えらいよね」「すごいよね」「カッコいい」「天才だわ」「最高だね」など、なんでもOKです。
遠慮することはありません。思いっきり、感じたままに、自分をほめてあげましょう。

●慣れてきたら、他者との関係をほめる
自分をほめられるようになったら、他者との関係についてもほめてみましょう。
たとえば、こんな感じです。

・今朝、会社の人に「おはよう」と言えた私、挨拶できてえらい
・上司に注意されてムカついたけど、最後まで話を聞けたオレ、よくがんばった

このように、他者との間に橋を架けてあげることで、他者の周波数を意識でき、調和しやすくなってきます。

今では開華のトレーナーとして活躍している人でも、最初はまったく「自分ほめ」のできない人がいました。1時間かけても、1個も出てこないのです。
「私、ほめるところなんて一つもないんです。本当にダメな人間なんです」と。
でも、本当にダメなわけではありません。単に、自分を否定することが習慣になっているだけです。
そういう人は、いつも当たり前にやっていることを、ほめることから始めましょう。

・トイレに行って、手を洗った私、すごいね
・今日も会社に行ったオレ、すごいな

そんなことでじゅうぶんです。とにかく文字化することに意味があります。当たり前のことを文字にし続けているうちに、自信がついてくるからです。

私たちは、日々「当たり前」のことを積み重ねて生きています。でも、それはけっして当たり前のことではありません。たとえば、3歳のときにはできないことばかりだったでしょ?
いつのまにかそれができるようになり、それができること、それをすることが当たり前になっているだけです。「大したことない」なんて思う必要は、まったくないのです。

誰もが「愛のHz」で生まれてきました。ところが、成長するにつれて「否定のフォトン」を自分にぶつけ、「否定のHz」で揺れるようになってしまいます。それを本来の「愛のHz」に戻すための作業が、この「自分ほめ」なのです。
否定のフォトンを飛ばす人は、無意識のうちに、自分を否定しています。潜在意識でそれをしているわけです。
「自分ほめ」をくり返すことで、悪い癖を取り除き「愛のHz」に近づいていきます。
最初は「当たり前」のことをほめている人も、慣れてくると、自然にほめることが増えてきます。行動しながら、その場で「ああ、これをした自分はすごいな」と、素直に思えるようになってくるのです。

くり返しになりますが、私たちは一人一人が“モワモワの雲”です。
エネルギー場が大きく揺れて粒のようになり、その揺れる場の広がりの結果、私たち一人一人をつくり、一つ一つの現象を引き起こしています。
そのエネルギー場がゼロポイントフィールです。
私たちも現象も、ぜロポイントフィールド上に浮かんだモワモワだ、とイメージすると、わかりやすいかもしれません。例の「青空に浮かんだ雲」ですね。
私たち一人一人も、一つ一つの現象も、すべては同じ素粒子(粒のように見える大きな揺れ)からできたものであり、同じゼロポイントフィールド上にあるものです。
自分と相手は別々の存在だと思っていますが、本来は、一つです。「雲」と見たら別々ですが、「雲の隙間の青空」と見たら繋がっていますよね。どちらも、是ロポイントフィールドの一部であり、繋がっている存在なのです。

そのように考えると、自分と相手を分けることは、そもそも間違っていると気づくでしょう。また、相手の言動だけを見て、それをいいとか悪いとか批評することも、じつに小さな視点でしかないことに気づくでしょう。
それは、全体の一部でしかないからです。
たとえば、あなたが「嫌だ」と批判する相手の言動は、表面的な現象でしかありません。もっと言うと、その現象は、同時にあなたの一部でもあるのです。
話が少し観念的で、わかりにくいかもしれませんね。
具体例で話しましょう。
今は開華のトレーナーとしても活躍する和田くん(仮名。通称・ワダッチー)の話です。
最初に会ったとき、ワダッチーは社長への不満をずっと話していました。その社長さんは、会社で怒鳴ってばかりいるそうです。ワダッチーもやり玉に挙げられ、心が折れる寸前で私のセミナーを受講したのです。
私はワダッチーに、この項で話したようなことを説明しました。社長もワダッチーも同じ素粒子であり、同じゼロポイントフィール上の現象なんだよ(同じ青空に浮かぶ雲のようなものなんだよ)、という話ですね。
「ワダッチーと社長は、奥(ゼロポイントフィールド)で繋がっているんだ。怒りは社長の表面的な現象であり、その奥には、何があるのかな? それはワダッチーとも繋がっているから、心を澄ませれば、わかると思う。それを見てあげたら」とアドバイスしたのです。
次に会ったとき、ワダッチーの表情は、とてもイキイキしていました。
「何かいいことがあったの?」と聞くと、ワダッチーはうれしそうに話してくれました。

「村松さんのアドバイスで社長の奥を見たんです。
怒りの原因は『わかってくれよ』という周波数だと思いました。僕の中にも同じ揺れがあるので、わかったんです。
『わかってくれよ。なんでわかってくれないんだよ』って怒ってたんですね。
なので、僕はまず、自分の場を整えようと思いました。そうすれば、社長の場も整い、指示も和やかになって業務がスムーズになるのではないか、と考えたんです。
そして、僕がそれを実践すると、社長の態度が急に変わったんです。
とくに何かを言ったわけじゃないのに、不思議ですね。以前は『ワダーッ!』って怒鳴られてばかりだったのに、『和田くん、これどう思う?』って相談してくるんだから、もう、びっくりですよ。
今では社長に対して“経営者としてつらいんだよな〜”という“理解Hz”を出して、“成長した僕だったら相手にどう対応する?”と、毎回確認させてもらっている感じです。
社長からの仕事の指示がまったく変わって、社長と社員の会話もスムーズです。
周波数って、大事ですね!」

ワダッチーと社長さんの間に、何が起きたのでしょう?
言葉のやりとりではなく、奥側を見ただけで、スルスルーッと気持ちが通じるようになった。これは、ワダッチーの周波数が変わったのです。
社長はいつも「わかってくれよ」と言う「批判Hz」で揺れ、怒りを表していました。それに対し、ワダッチーも「批判Hz」で揺れて、社長への不満を募らさせていたのです。
ところが、社長の奥を見ようとすると、ワダッチーの周波数に「理解Hz」が加わりました。その分,周波数が高くなり、波が細かくなったのですね。それで、社長の波がワダッチーの波と共振できるようになったのです。
なぜ、周波数が高くなると共振できるのか? その疑問は、もっともです。
ここで周波数の“波”について、簡単に説明しましょう。

二つの波が重なり、波が強まることを”共振”と言います。共振するには、条件があります。周波数の同じ波は、無条件に共振します。
同じ周波数の人が出会い“意気投合するのは、周波数が同じで共振するからです。
では、周波数が違うと、共振できないのか?
たとえば、100Hzと200Hzの波は、周波数は違いますが、整数倍なので共振できます。100Hzは100Hzと1000Hzも共振できます。もちろん、1万Hzも共振できます。
1万Hzは100Hzだけでなく、200Hzの整数倍でもあるので、それとも共振できます。さらには、25Hzとも40Hzとも80Hzとも共振できます。125Hzや250Hzとも共振できる。
波が細かいので、いろんな波と共振できるわけです。
このように、周波数が高くなると、さまざまな波の人と共振できるようになります。
科学者の中には、「愛は最も高い周波数だ」と説く人がいます。反対に、憎しみは低い周波数だと言われます。実際にそれを測った人はいないので、データとしては実証できません。しかし、波の性質を考えれば「愛のHz」が最も高い周波数であることは、説明できます。
お勉強っぽい話になりますが、少しだけお付き合いください。

次ページの図のように、さまざまな周波数の波が合わさると、波が増えていきます(下の図D上と中を参照)。
これは、別の言い方をすると「周波数が高くなった」ということです。
これまで話してきたように、私たちは固有の周波数をもちながら、揺れている存在です。たとえば「自己否定の周波数」や「人を許さない周波数」「喜びの周波数」「感動の周波数」「ワクワクの周波数」などです。それは、どれか一つの定まったものではなく、状況によって変わります。当然、人に影響を受けて変わることもあります。
そこで、お聞きします。
あなたは、どんな周波数でいることが多いですか?
その都度変わるので、どれか一つを答えるのは、難しいかもしれませんね。
では、もう一つ、質問してみます。
あなたは、どんな周波数の人を受け入れることができますか?
「楽しい周波数」の人は、受け入れられますね。「優しい周波数」の人も受け入れやすいでしょう。「自分勝手の周波数」は受け入れられますか? 「人を許さない周波数」は?
そうやって改めて考えると、受け入れられる周波数が少ないことに気づきます。
そう、意外にも“許容範囲”は狭いのです。
ところが、すべてを受け入れられる人がいます。それが「愛のHz」をもった人です。
愛の周波数は、どんな波とも共振できるほど、波が細かくなっています。つまり、周波数が高いのです(下の図D下を参照)。
先ほどのワダッチーを、もう一度、引き合いに出します。ワダッチーは、社長の奥を見て理解しようとしました。
物質側ではなく、ゼロポイントフィールド側で社長を見たのです。
これ、とても大事なところです。よく胸に刻んでくださいね。
ゼロポイントフィールドは、すべてを含む莫大(ばくだい)なエネルギー場です。この世もあの世も、宇宙も、すべてを含有しています。すなわち、究極の「愛の周波数帯」です。
私たちは、物質側で暮らしているため、素粒子の集合体であることを忘れています。もっと言うと、ゼロポイントフィールドの存在など想像もできないし、素粒子がそこから生まれることも知りません。だから「愛の周波数帯」があることなど、考えてもみないのです。
でも、ワダッチーはそのような仕組みを知りました。生命や物質の“根源”であるゼロポイントフィールドは、常に私たちの味方であり、私たちを愛し、生かそうとしていることを知ったのですね。
だから“根源”のゼロポイントフィールド側に立って考えられるようになった。ワダッチーの周波数が高くなり、愛の側に近づいたのです。
社長の態度が急に変わったのは、このためだと考えられます。
周波数が高まったワダッチーの波は細かくなり、社長のゼロポイントフィールド側(青空側)と共振した。このため、社長は穏やかになったのです(下の図Eを参照)。

『「量子力学的」実践術』 第2章 より 松村大輔:著 サンマーク出版:刊

図C  現象を3階層で見る 量子力学的 実践術 第2章
図C.現象を3階層で見る

図D 波の重ね合わせの原理 量子力学的 実践術 第2章
図D.波の重ね合わせの原理

図E  愛の周波数帯 が周囲を変える仕組み 量子力学的 実践術 第2章
図E.「愛の周波数帯」が周囲を変える仕組み
(『「量子力学的」実践術』 第2章 より抜粋)
 私たちは、肉体的な身体を基準に、それぞれを完全に分離した存在だと認識しがちです。
しかし、もっと微細な素粒子レベルでは、ぜロポイントフィールドという場を介して、すべてが一つにつながっています。

私たちは、意識的であれ無意識的であれ、自らが発する波動で、常に他人に影響を与えています。
中でも、「愛の周波数」は、最も周波数が高く、最も波長が細かいです。
そのため、どんな周波数とも共振できる、つまり、影響を与えることができるということですね。

「愛の周波数」に近づくには?

周波数を高めて、「愛の周波数帯」に近づくためには、どうすればいいのでしょうか。
そのための方法のひとつは、自分の行動を“おかげで”をつけて振り返ってみるです。

その理由は、行動を“おかげで”と振り返ることで、感謝の気持ちが湧いてきて、誰かを許す気持ちになり、周波数が高まり「愛の周波数」に近づいていくからです。

松村さんは、具体的な方法として、「自分ほめ」と併せて、「おかげで日記」をつけてみることをすすめています。

初めての方向けに説明します
◎書き方は自由
とくに決まりはありません。一日の行動を振り返り「おかげで〇〇になった」とか「おかげで〇〇ができた」と書くだけです。
ノートでもスマホでもOKです。誰かに見せるためのものではないので、きれいに書く必要はありません。夜は眠くなっちゃうという人は、空き時間に、ささっと書く。通勤や通学の電車内で書くのもいいですね。

◎よかったことでも、悪かったことでもOK
一日の出来事には、「やった!」とか「うれしい!」と思うこともあるし、「嫌だな〜」とか「やっちまった〜」と思うこともありますよね。どちらかを選ぶ必要はありません。
行動をありのままに書きながら、そこに“おかげで”を振りかけます。

・朝、妻とケンカした。そのせいで、少し気分が落ち込んだけど「おかげで」を探したら、自分もちょっと言い方がきつかったと気づけた。おかげで、よかった。
・ふだんはあまり話さない吉田さんと話せた。おかげで、彼女のことが少しわかった。
・帰りの電車で妊婦さんに席を譲ったら感謝された。おかげで、すごくうれしくなった。
・帰宅後、妻に「朝の言い方がきつかった、ごめん」と謝れた。おかげで、仲直りできたし、嫌な気持ちを引きずらないですんだ。しおりちゃん、ごめん、許してくれてありがとう。

というように、よかったことも、悪かったことも、素直に書いてみましょう。
最初は「おかげで」をうまく振りかけられないかもしれませんが、やっているうちに、スムーズにできるようになります。

◎「ありがとう」「うれしい」「よかった」などを付けてみる
「△△した。おかげで〇〇ができた。ありがとう」
といったように、最後に「ありがとう」や「よかった」「うれしい」など、自分の気持ちを表現してみましょう。
「おかげで〇〇」に続くものなので、自然にポジティブな感情が湧き出てくると思います。それを素直に書き表すことは“ポジティブなフォトン”を強くぶつけることになり、場をその周波数で大きく揺らすことになるのです。

◎過去の出来事が浮かんだら、それも書く
その日の出来事だけでなく、過去のことを書くのもいいことです。
周波数が変わってくると、以前にはこだわり、許せなかったことが、「おかげで」と思えるようになります。
「〇〇さんにいじめられた。でも、おかげで、人の痛みがわかるようになれた。だから、よかった。〇〇さん、ありがとう」
「お母さんにいつも『あんたはダメね』と言われていたせいで、私は自分に自信がもてなかった。でも、おかげで、人より努力ができた。だから、結果的に感謝です」
このように、「せいで」を「おかげで」に昇華できるようになると、あなたの周波数はかなり高くなっていると言えます。
こうやって、あなたの体内の「おかげでフォトン」の数が増えていきます。

慣れてきた方へ
◎あえて「せいで」に「おかげで」を振りかける
ここまできたあなたは、かつて「せいで」と思い、封印してしまっていることにも「おかげで」を振りかけてみましょう。
もちろん、今はまだ昇華できていなくても大丈夫です。でも、あなたの「せいでフォトン」が減って「おかげでフォトン」が増えていますから、ラスボスと思っていたものも10日前よりラクに感じ、「おかげで」にしやすくなっているはずです。

次の手順でやってみてください。
①「〇〇のせいでつらかった」
② でも、〇〇のおかげで△△になれた
③ 結局、この体験は私にとって必要だったんだ。ありがとうございます

たとえば、こんな感じです。

① お金がないせいで、私は大学に行けなかった
② でも、お金がないおかげで、自ら経済をつくり出し、自己研鑽(けんさん)を積むことができている
③ 結局「お金がない」ということは私にとって必要だったんだ。ありがとうございます

あえて③を書くことで、一挙に過去も感謝になり、あなたの全身全霊が感謝フォトンだらけになるので、どんどん人生が運ばれていくようになるのです。

『「量子力学的」実践術』 第3章 より 松村大輔:著 サンマーク出版:刊

私たちの宇宙は、あらゆる可能性の世界が並行して存在しています。
量子論では、これを「パラレルワールド(並行世界)」と呼びます。

愛の周波数帯に行くということは、文字通り「愛の周波数帯」の並行世界に行くということです。

パラレルを移行するのは簡単で、自分自身の周波数を変えるだけ。
ポジティブな方向へ変えたいのなら、できるだけ「愛の周波数帯」に近づける必要があります。
そのための最も効果的な方法が「自分ほめ」であり「おかげで日記」だということですね。

量子力学なら「運命」さえも塗り替えられる!

量子力学を毎日の日常に応用していくと、さまざまなことが好転していきます。
多くの人が変えることができないと信じられている「運命」さえも、塗り替えることができます。

松村さんは、運命は、自分が決めた周波数帯で、命を運んでいくことだと述べています。

 よく「運命的な出会い」なんて言いますね。それはどういうことなのでしょう?
セミナーで受講者に「運命的な出会いって、どんなイメージですか?」と質問してみました。すると、こんな答えが返ってきました。
「男女が偶然に出会って、雨の日に傘を貸してくれたりして・・・・・。で、忘れていたらバッタリ再会して、アッ! ってなって、惹(ひ)かれ合っちゃって、みたいな」

ベタなドラマみたいですね(笑)。言い方を変えると、「出会うべくして出会った二人」ということなのでしょう。
量子力学的に言えば、“同じ周波数帯で同調して引き寄せ合った二人”ということになります。それは「男女」とは限らないし、「恋し合う二人」とも限りません。「憎しみ合う二人」が運命的に出会うこともあり得ることです。

私たちの根源である是ロポイントフィールドは、「男女」や「善悪」の区別がありません。ただ単に周波数が同調して引き合っているにすぎないのです。
すべてを生かそうとするゼロポイントフィールドは、それをただ見守るだけ。
「お、そこの二人、お似合いだよ。付き合っちゃえよ」などとは思いません。
同じ周波数帯にいる二人が、たまたま同じ場に居合わせた。しかも、たまたま周波数もピタリと重なった。このようにタイミングよく波が重なり合って同調し、周波数が高まり合ったーー。素粒子的には、こんな感じです。
しかも、それは「たまたま」ではなく、「同調し合う」のが、素粒子にとっての当たり前なんです。

本人たちにしてみれば、周波数のことなんてわかっていませんから「なんとなく惹かれる」とか「意気投合する」「なんか波長が合う」「気になって仕方がない」などと感じます。
ピタリと同調した波は、その時点で濃い波となって、離れがたくなります。
すると、この時点で「あ、運命の人だ」と気づくのでしょう。

私たちの周波数は一定ではありません。気づきや環境の影響などによって、時々刻々と変化しています。
たとえば、AさんとBさんは同じ周波数帯(パラレルワールド)にいますが、それぞれの周波数は、時々刻々と変化しています。しかし、あるタイミングで、ピタリと一致することがあるのです。
今、思い返すと、私と妻もそうでした。恥ずかしながら、私たちの例をお話ししたいと思います。

妻と出会ったのは2002年、私が27歳のときです。
父の会社で働きながら、本当の自分を出せず、「もっと自分を生かしたい」ともがいていた私は、年末年始の休暇を利用し、富山県にある北陸内観研修所に”内観”に行きました。部屋の片隅に屏風(びょうぶ)を立て、畳半畳だけのスペースで7泊8日間過ごすのです。
その間、当時ご存命だった長島正博先生との面談以外は誰とも会話もしないし、情報もありません。自然と、自分の心と向き合うことになります。
母に愛されていたこと、父の叱咤(しった)の奥にある思い、自分のこと、仕事のこと、恋愛のこと・・・・・・これまで見過ごしてきたこと、思ってもみなかったことに気づきました。
当時は量子力学とは無縁でしたが、この内観を境に、私の周波数は大きく変わっていったと思います。
いっぽう、同じ頃、妻(知り合う前の存在も知らない女性)は、「ピースボートの世界一周の旅」に出ていました。3か月間、船で世界各地を巡りながら、人種も文化も違う人々と交流するツアーです。私の“内観”とは正反対ですね(笑)。「畳半畳」と「世界一周」。「自分の内側との出会い」と「世界中の異文化の人々との出会い」・・・・・。
でも、妻は、世界では予想だにしない出来事が起こっていること、日本や自分とはまるで違う価値観があることを知り、自分への気づきを深めていったのです。彼女もまた、周波数を大きく変えていたのでした。
私と妻は、そんなタイミングで出会ったのです。6月8日、地球環境を考える啓発運動をしているNPOが国連の認可の団体となった祝賀会の場でした。
ビビビビーンときました(笑)。妻は美人なので、その容姿に惹かれたというのも否定しませんが、言葉では表せない感覚です。
妻は私の名前だけは知っていたそうなのですが、150名もいる会場の中で私に気づき、「あなたが大ちゃんですよね?」と話しかけてきました。
この出会い以降、人智(じんち)を超え、運命を感じるようなさまざまなことが起こって今の私たちがあります。そして現在の開華に繋(つな)がっていくのですが、本文では割愛させていただきます。
そのパーティでは、同じ空気の中に溶けているような感じで意気投合して、時間を忘れておしゃべりしました。
面白かったのは、学生時代の私の写真を見せたときです。写真の私は、髪はメッシュ、サングラス、ジャラジャラとネックレスを下げ、指輪で色黒。すると、彼女は節句。
「私こういう人、ちょっと苦手・・・・・・。大学時代に会っていたら絶対付き合っていないと思う」
大学時代の私たちは、おそらく周波数が合っていなかったのでしょう。
その数年後、私は内観、妻は世界に行き、互いに人生観が大きく動く、フォトン振動数が変わった。そして二人の元々の魂に「地球のために何かしたい」というものが表に現れ始めたから、出会うことかできたのでしょう。

つまり、こういうことです。
周波数は時々刻々と変化しているが、あるタイミングでピタリと一致することがある。
これが「運命的な出会い」というわけです。
私が内観に行かず、周波数が違っていたら。あるいは妻が世界一周の旅に出ず、周波数が違っていたら、二人はおそらく意気投合はしていないのです。
仮に、出会ったとしても、惹かれ合うことはなかったと思います。それどころか、数年前なら、チャラチャラした姿の私を妻は避け、会話をすることさえなかったでしょう。
ところが、それぞれの人生体験を経て、「もっと自分を生かしたい」という同じ周波数帯(パラレルワールド)にいた私たちは、導かれるように出会い、惹かれ合ったのです。
後から聞くと、妻も初めて出会った瞬間に、
「あ、いた・・・・・・」
と、そこだけ光って見えたそうです。これが「運命的な出会い」なのかもしれません。
もちろんそれは、最初から定められていたわけではなく、自分がいる周波数帯(パラレル)で「自分の発する波」と「相手の発する波」がピタリと合致した結果だと思います。
私と妻も、もしあの時点で、波が合致していなかったら、別々の人生を歩んでいたでしょう。妻は、別の人と結婚し、幸せに暮らしていたかもしれません。
いずれにしても、それは妻の周波数帯で引き起こされること。つまり、妻自身が決めているのです。

もし、あなたが「悪い人とばかり出会ってしまう」というのなら、それはあなたの周波数帯が、そういう周波数帯だということ。
それが嫌なら、周波数帯を変えればいい。
とても簡単なことです。あなたの思考の習慣を変えればいいのです。
たとえば、自分も他者も大事にするようになると、あなたは「愛の周波数帯」に飛んでいき、そこで人と出会うことになります。
そのパラレルには、あなたを大事にしてくれる人がいます。その中から、あなたと波長が合い、惹かれ合う人が出てきます。
ところが、自分だけを大切にして「他人なんてどうなってもいい」という周波数帯にいれば、自己愛ばかりが強くあなたのことを愛してくれない人と出会うことになります。
どんな世界にいても「運命的な出会い」はあります。恋愛関係とは限りません。友だちや仕事の関係者との出会いも同じです。
「運命的な出会い」は“よい出会い”ばかりとも限りません。「嫌だ嫌だ」と生きていれば、「嫌だHz」の周波数帯での出会いがあります。ドンピシャに”憎しみ合う人々”が寄り合ってしまうことがあるのです。
あなたが出会う人は、あなたがどんな周波数帯にいるかを、教えてくれています。
もしもあなたが、誰かに「愛されたい」と願うなら、自分と周りを愛することです。
「信頼されたい」と思うなら、自分と周りを信じて頼ってみることです。
それによって、周波数帯が変わり、あなたの出会いも変わります(下の図Fを参照)。
いつまでも「うらやましいな。なんで私は・・・・・」と卑下していれば、その周波数帯に居続けることになり、満足できない出会いが続くことになるのです。

仕事についても、これと同じことが言えます。
今は「好きなことを仕事にできる時代」ですが、それでも「嫌々」「渋々」で働いている人は多いですよね。私はそれをいいとかダメとか言う立場にはありませんが、「天職に就きたい」という声をよく耳にしますので、ここで一緒に考えてみたいと思います。
そもそも“天職”ってなんだと思いますか?
辞書には次のように書かれています。

「天から授かった職業。また、その人の天性に最も合った職業」(デジタル大辞泉:小学館)

なるほどー! でも、天から授かると言われても、天の声なんて聞こえません。また、天性に合うと言われても、天性がわからない。だから、多くの人が悩むのですね。
量子力学的に言えば、こんな感じです。

天職=ぜロポイントフィールド側から任されている役目

仕事というと“職種”や”会社”をイメージしますが、それはあくまでも物質界がつくったカテゴリーです。
ゼロポイントフィールド側から見たら、どの仕事がよいとか悪いとか、どっちの仕事が上とか下とか、そういう概念はありません。仕事も、単なる現象の一つにすぎません。
ゼロポイントフィールドからすれば、あなたが日常やっていることが“天職”です。
「会社員」とか「主婦」とかは、関係ありません。どんな役目も平等です。
「弁護士」「医師」とか、「社長」「フリーター」とかも関係ない。ましてや「超大手の〇〇社」という会社名など、まったく意味をもちません。ゼロポイントフィールドからすれば、あなたがその役目に対して「どう取り組んでいるか」が、最も重要なのです。

ゼロポイントフィールドに“意志”はありません。ただ単に「あなたの行動や思いに応じて場を揺らす」という“仕組み”があるだけです。
たとえば、主婦が心を込めて料理をつくっていれば、その周波数を響かせます。すると、本人だけでなく、それを食べる家族も幸せを感じますよね。健康にもなっていきます。
それが、いわゆる“天職”です。

あなたが、医師になったとします。
一人一人の患者さんに対し、「癒そう」という思いを込めていれば、癒しのフォトンで場が揺れて、多くの患者さんを心から元気にできます。
こうなれば「医師は私の天職だ」と思うことができるでしょう。
ところが、お金儲(もう)けのために医師になったとします。
すると「お金儲けの周波数」で場が揺れるので、お金は儲かるかもしれませんが、心は潤わないので、名誉や権力に走る人が出てくるのも不思議ではありません。
そうなると、「医師は私の天職だ」とは思えないでしょう。
つまり、天職とは、職種や役職ではなく、天(ゼロポイントフィールド側)からの愛で自分自身を生かしていくものです。同時にそれは、ご縁ある家族や職場の人、お客さんたちのゼロポイントフィールド側を湧き上がらせていくこともなるのです。

『「量子力学的」実践術』 第5章 より 松村大輔:著 サンマーク出版:刊

図F  運命 ご縁 とパラレルワールド 量子力学的 実践術 第2章
図F.「運命・ご縁」とパラレルワールド
(『「量子力学的」実践術』 第5章 より抜粋)
 この宇宙には、同じ周波数帯を発するもの同士は引き付け合う、いわゆる「引き寄せの法則」が働いています。
量子力学的にいうと、同じ周波数帯のものは同じ並行世界に存在することを意味しています。
望むものを「引き寄せた」というより、望むものがある世界へ「(自分が)移行した」というのが適切かもしれません。

仕事や人間関係など、周囲の環境は重要ではありません。
心の状態、つまり、どんな周波数帯に存在しているかが。
それがすべてだということです。

今の状況に不満がある人ほど、その状況に感謝する必要があります。
感謝の周波数が、パラレルを移行させ、現実を変え、ついには運命までも変えるのですね。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

私たちの身体を含めて、目で見えるすべての物体。
それらは「素粒子」と呼ばれる、粒でもあり波でもある物質で構成されています。

実は、素粒子と素粒子の間はスカスカで、空っぽな空間だということ。
そのスカスカの空間を埋めている場が「ぜロポイントフィールド」です。

素粒子は、ぜロポイントフィールドから生まれては消えを繰り返しています。
大事なのは、ゼロフィールドから素粒子(フォトン)を生み出すのは、私たちの意識だということ。

私たちの意識(周波数)が低ければ、低い周波数のフォトンを生み出します。
逆に、私たちの意識が高ければ、高い周波数のフォトンを生み出します。

現実は、自分自身で変えられる。
しかも、この瞬間に。

スピリチュアルの世界では、当たり前のように言われていることを「量子力学的」な視点から理由づけをしてくれるのが本書です。

何ごとも理屈から入りたい人には、とくにお勧めしたい一冊です。

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