【書評】『基礎からわかる 人相学の完全独習』(黒川兼弘)

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 お薦めの本の紹介です。
 黒川兼弘さんの『基礎からわかる 人相学の完全独習』です。

 黒川兼弘(くろかわ・かねひろ)さんは、日本占い総合能力検定協会の会長です。
 占い鑑定士として、人相のほかに手相、九星、四柱推命、紫微斗数などで、数多くのクライアントをお持ちです。

「人相学」を知れば、人間関係が変わる!


 誰にでも取り組みやすい「人を見抜く方法」の基本。

 それは、印象や雰囲気、センス、そして顔全体や顔の造作を形作っている一つひとつのパーツ、ほくろ等から、判断することです。

 人の顔は、百人百様。
 人の数だけ、異なった顔がある。
 そういっても過言ではありません。

 ただ、よく観察し、分析していくと、顔のパターンや共通点は見えてきます。

 人相学は、そんな共通点と性格、考え方の関係性のデータを数千年に渡り積み上げて作られた学問です。

 世間で「ツキ」があるとかないとか言う、運の善し悪しが出てくる実相のひとつが顔です。顔は「五行百脈」と言って、身体のすべての神経が通っている敏感な場所なので、その人の状態が一番表れやすく、運がよくなると顔の表情も色艶がよくなり、目も輝いてきます。温かく明るい性格で笑顔をいつも絶やさない人は、周りに人が寄ってきて人間関係が広がり、苦労があってもその苦労を糧に成長していきます。
 しかし、暗い性格で陰気な顔、恐い顔、厳しい顔をしている人には、他人は近寄ろうとせず、避けるので、人間関係も狭くなります。また、そういう人は自分の殻に閉じこもり、世の中のすべての苦労を自分一人で背負っているように思い込み、暗く孤独な人生を過ごすようです。
 どんなに科学技術や人工知能やコンピュータが進歩しても、万葉の時代から現代まで変わることがないのが人間関係です。時代背景の変化にかかわらず、男女の仲、親子関係、嫁姑の関係、上司と部下、同僚等との関係の本質は同じで、その悩みや問題も変わりません。社会で成功した人達の共通点はよい師、よい先輩に恵まれ、そうした人々との出会いが人生の転機となっていることです。よい人間関係で、人の運は開き、悪い人間関係で、運は閉じてしまいます。よい人間関係を作る第一歩は相手の顔から、その人の本質を見抜くことです。

『基礎からわかる人相学の完全独習』 まえがき より 黒川兼弘:著 日本文芸社:刊

「相手を知り、己を知れば、百戦して危うからず」

 この言葉は、人間関係にこそ、当てはまります。
 そのための有効な“武器”となるのが、「人相学」です。

 本書は、コミュニケーションに役立つ人相学を、基礎からわかりやすくまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「顔の三亭」で、一生の運の流れを見る


 顔は、以下の三つの部分に分けることができます。

  • 上停(じょうてい)・・・・・髪の生え際から眉の上まで部分
  • 中停(ちゅうてい)・・・・・眉の上から鼻先までの部分
  • 下停(かてい)・・・・・鼻先からあごまで部分
図1 顔の三停の区分け 人相学の完全独習 第一章
図1.顔の三停の区分け
(『基礎からわかる人相学の完全独習』 第一章 より抜粋)

 顔の縦の長さに対して、上停(髪の生え際から眉の上まで)、中停(眉の上から鼻先まで)、下停(鼻先からあごまで)の三停[図1]が均等に三等分されていれば、バランスのとれた顔と言えます。この顔の人は波乱もなく穏やかで淡々とした一生を過ごすことができます。しかし、上停、中停、下停の三つの部分のバランスが悪い人は、人生に波乱があると見てよいでしょう。

  • 上停は知力を見る

  •  上停は天運(てんうん)と言い、祖先、両親、目上の人との人間関係や引き立てと、初年運(10代以前から20代の運)を見ます。この部分は知性を表し、頭脳、知力、貫禄、情緒、欲望、趣味なども見ることができます。
     指三本が入るくらいの広さがあれば、標準の額で[図2]、それ以上額が広い人は、人間としての器も度量もあると見ます。額がすっきりして広く、艶があれば、よい家庭環境や両親のもとに産まれ、恵まれた環境で育てられます。額が狭い人は父母との縁が薄く、目上の引き立てもないことが多いでしょう。

  • 中停は意志力を見る

  •  中停は人運(じんうん)と言い、意志力を表します。自分の力と社会に出てからどれだけ活躍できるか、そして、中年運(30代から50代の運)を見ます。
     他には、体力、気力、実行力、積極性、生活力、金銭、人気、愛情の深さを見ます。
     中停は眉、目、鼻、頬、耳の各部分を含みます。目と目の標準の間隔は間にもう一つ目が入る広さで[図3]、鼻と耳は同じ長さであればよいとされます[図4]。
     中停が貧弱な人は思考が優先し、実行力に欠けるため現実に対応できず、社会的、金銭的に恵まれません。

  • 下停は感情を見る

  •  下停は地運(ちうん)と言い、情を表します。生命力の強さ、愛情の深さ、そして晩年運(60代以降の運)を見ます。他には自分の子孫、部下、土地、住居、家庭運を見ます。
     下停が豊かな人は部下、土地、住居に恵まれ、寿命も長く、老後は子供、孫に恵まれ、満ち足りた余生を送ることができます。下停が貧弱な人は、部下、土地、住居、家庭に恵まれず、神経が細く、情にも欠けるため、人間関係にも恵まれず、晩年は孤独な生活とならないよう注意が必要です。

    『基礎からわかる人相学の完全独習』 第一章 より 黒川兼弘:著 日本文芸社:刊

    図2 4 顔の三亭の大きさのバランス 人相学の完全独習 第一章
    図2〜4.顔の三亭の大きさのバランス
    (『基礎からわかる人相学の完全独習』 第一章 より抜粋)

    「鼻」で自我、体力、金運を見る


    「鼻」は、人相学では、「審弁宮(しんべんきゅう)」と言い、「自尊性」を表わす器官です。

     鼻の大きさや形からは、以下のようなことを知ることができます。

     鼻の標準の長さは、顔を三等分した長さ、もしくは耳の長さです。長い鼻か短い鼻かはこれを基準に見ます[図64]。
    ①鼻が長いと几帳面で真面目である
     鼻が長い人は几帳面で真面目な性格です。腰を据えてじっくりと物事に取り組み、思慮深く責任感の強い人です。
     しかし、頑固で柔軟性や融通に欠ける面があります。
    ②鼻が短いと明るく開放的である
     鼻が短い人は明るく開放的ですが、プライドに欠け依頼心が強い性格です。軽率で思慮が浅く、不誠実、短気で雑な面があります。愛嬌はよいのでサービス業などに向いています。
    (中略)
    ①鼻が高いとプライドが高い
     鼻が高い[図65]人は冷静で個性が強く、プライドも高い自信家です。常に積極的に物事に取り組み、向上心があります。お金よりも地位や名誉に執着する傾向が強く、理想主義者です。
    ②鼻が低い[図65]人は人生に対して消極的でプライドも低く、主体性に欠け、他人からの影響を受けやすい性格です。見栄や体裁を気にしない現実家なので、実質的であるが倫理観に乏しい面があります。
    (中略)
    ①鼻の幅が太いと体力的に恵まれる
     鼻の幅が太い[図66]人は骨格も太く、体力的に恵まれています。積極的な性格で、意志が強く、忍耐力、度量もあり、円満温厚で思いやりが深い性格です。
     物質欲、金銭欲、食欲、性欲が強い本能的な人で、健康、財力に恵まれます。
    ②鼻の幅が細いと繊細である
     鼻の幅が細い[図66]人は骨格も細く、すこしわがままで、消極的な性格です。繊細さを持ち神経質なため取り越し苦労が多い人です。
     度量はあまりありませんが、真面目で誠実、知的で常に理性的です。地位や名誉にこだわる傾向はありますが、お金には執着がなくまた縁もなさそうです。呼吸器、消化器が若干弱く、スタミナに欠けます。

    『基礎からわかる人相学の完全独習』 第二章 より 黒川兼弘:著 日本文芸社:刊

    図64 鼻の長さ の基準 人相学の完全独習 第二章
    図64.「鼻の長さ」の基準
    図65 鼻の高さ の基準 人相学の完全独習 第二章
    図65.「鼻の高さ」の基準
    図66 鼻の幅 の基準 人相学の完全独習 第二章
    図66.「鼻の幅」の基準
    図67 鼻の丸み の基準 人相学の完全独習 第二章
    図67.「鼻の丸み」の基準
    (『基礎からわかる人相学の完全独習』 第二章 より抜粋)

    「口」で愛情と生命力を見る


    「口」は、人相学では、「出納宮(すいとうきゅう)と言い、「食欲」と「性欲」を表わす器官です。

     口は、その大きさや弾力で健康度、行動力、生命力を、口の締まり方で意志の強弱を、また唇の厚薄で愛情の深さを知ることができます。

     例えば、「唇の厚さ」からは、以下のようなことがわかります。

    ①上唇が厚いと献身的である
     上唇が厚い人[図62−2]は積極的な性格で、向こうっ気は強いが、情が深く他人に尽くす献身的[図62−1]な面を持っています。上唇が厚ければ厚いほど、この傾向は強くなります。
     食欲や性欲などの本能が強く、優れた味覚を持っています。料理人や特に感情を込めた歌い方の演歌歌手に上唇の厚い人が多いようです。
    ②上唇が薄いと理性的である
     上唇が薄い人[図62−3]は知的ですが、情が淡泊で、異性に対しての思いやりに欠け、愛情表現が下手なようです。
     知識欲が旺盛で、要領もよく、冷静に物事を処理します。理性的な考え方と行動が特徴です。
     女性では話し上手か、おしゃべりな人が多いでしょう。

    ①下唇が厚いと自己中心的である
     下唇が厚い人は個性が強く自己中心的な性格です。下唇が厚ければ厚いほど、この傾向は強くなります。いつも自分が人々に愛されていないと気が済まないところがあります。
    ②下唇が薄いと主体性に欠ける
     下唇が薄い人は他人の思惑ばかりを気にし、主体性がなく、個性に乏しい性格です。下唇が薄ければ薄いほど、この傾向は強くなります。食欲や性欲が弱く、スタミナや生活力もない人が多いようです。

    『基礎からわかる人相学の完全独習』 第五章 より 黒川兼弘:著 日本文芸社:刊

    図72 口の大きさ の基準 人相学の完全独習 第五章
    図72.「口の大きさ」の基準
    図73 唇の形状 厚みの基準 人相学の完全独習 第五章
    図73.唇の形状、厚みの基準

    (『基礎からわかる人相学の完全独習』 第五章 より抜粋)

    「ほくろ」で過去・現在・未来を知る


     顔の「ほくろ」にも、一つひとつに意味があります。

     黒川さんは、ほくろは、その人の性格、才能、職業、金銭、健康、家庭などの目に見えない、心の奥底にある精神的な動きがシグナルとなって身体の表面に表れたものだと述べています。

     ほくろには、「生きぼくろ」「死にぼくろ」の2種類あります。

     生きぼくろは、色が黒くて艶があるほくろのことで、ほくろがある部分の意味をプラスの方向に強める働きがあります

     死にぼくろは、茶色っぽくって色が薄く艶のないほくろのことで、ほくろがある部分の意味を弱める働きがあります。

     ここでは、「目の周りのほくろ」をピックアップし、それぞれの意味を解説します。

    図155 眉と田宅宮のほくろ 人相学の完全独習 第十六章
    図155.眉と田宅宮のほくろ
    (『基礎からわかる人相学の完全独習』 第十六章 より抜粋)

    ⑥交友(こうゆう)
     眉頭の上、6−1の部分[図155]を交友と言い、この部分に生きぼくろがある人は、交際範囲が広いタイプです。自分にプラスとなる多くの友人を持つことができます。
     この部分に死にぼくろがある人は、我が強く、すぐ感情的になるところがあります。
     眉の真ん中の上、6−2の部分[図155]に生きぼくろがある人は、社交性に優れた人です。
    ⑦福徳宮(ふくとくきゅう)(天倉(てんそう)・福堂(ふくどう))
     眉尻の上、7の部分[図155]を福徳宮または天倉、福堂と言い、金銭運、財産(不動産)運を見ます。
     この部分に生きぼくろがある人は、お金の出入りが激しいでしょう。この部分にある死にぼくろは散財ぼくろと言い、ギャンブルやサイドビジネス、株などで失敗して散財し、なかなかお金を残せないことを意味しています。この部分には、ほくろがないほうが望ましいでしょう。
    ⑧兄弟宮(きょうだいきゅう)・文章宮
     眉、8の部分[図155]を兄弟宮または文章宮と言います。眉に小さい生きぼくろがある人は目上や親戚、友人に援助してもらえる運を持ちます。
     勘やひらめき、美的感覚が鋭く、文学、芸術、音楽などの多方面に才能を発揮しますが、特に文章力優れています。大きい生きぼくろがある人は、頭の回転が早く、口八丁手八丁の人です。
     この部分に死にぼくろがある人は、文学、芸術、音楽などに、才能を発揮することは難しいでしょう。
    ⑨田宅宮(でんたくきゅう)
     眉と目の間、9の部分[図155]を田宅宮と言い、田宅宮に生きぼくろがある人は、親から財産や不動産の相続を受けられ、維持していける幸運に恵まれます。
     この部分に死にぼくろがある人は、親戚や兄弟姉妹と相続問題でトラブルが多く、最悪の場合は、わずかの財産しか相続できないか、もしくは全く相続ができないでしょう。
    ⑩夫婦座(ふうふざ)
     目頭、10の部分[図155]を夫婦座と言い、夫婦座に生きぼくろがある人は、異性や他人の援助があり、夫婦関係のトラブルも少ないのでうまくいきます。
     男性で左のこの部分に死にぼくろがある人は、妻との間に性の不一致があります。右のこの部分に死にぼくろがある人は、利己的な性格です。
     女性で左のこの部分死にぼくろがある人は、相手の三角関係で苦労させられます。右のこの部分に死にぼくろがある人も、夫の浮気癖で心配事が絶えないでしょう

    『基礎からわかる人相学の完全独習』 第十六章 より 黒川兼弘:著 日本文芸社:刊

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     黒川さんは、感情が豊かな人は、表情も豊かになり、そのひとの内面である心が変化することによってよい人相となり、運命を変えてゆくとおっしゃっています。

     口や鼻、耳などの個々のパーツの形は、年齢が上がっても大きく変わることはありません。
     生まれもった性質や個性が、一生涯変わらないのと同じです。

     大事なのは、天から授かった個性であり能力を、活かし切ることです。

     自分自身を受け入れ、自分が本当に望む道を歩む。
     自分の能力を、他の人のために使い、世の中に還元する。

     そうした生き方が、人相を良い方向に変え、運命も好転していくのですね。

     人を知り、自分を知る。

    「人相学」は、そのための大きな武器です。
     興味のある方は、本書を片手に、基礎から学んでみてはいかがでしょうか。

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