【書評】『秘密のアキラさん』(川邊明)

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 お薦めの本の紹介です。
 川邊明さんの『秘密のアキラさん』です。

 川邊明(かわべ・あきら)さんは、アジアを中心に活動されている事業家です。
 現在、香港とタイと日本を行き来する暮らしを続けられながら、ラーメンチェーン店展開など各種ビジネスを展開されています。

短期間で夢を叶えたアキラさんの“秘密”とは?


 世界中を飛び回りながら、一流ホテルのスイートルームを泊まり歩く川邊さん。
 今でこそ、億万長者の仲間入りを果たして、悠々自適な生活を送っていますが、数年前までは借金まみれの人生を歩んでいました。

 たった数年で、地獄から天国へ這い上がった川邊さん。
 そこには、どんな“秘密”が隠されているのでしょうか。

 本書は、貧乏のどん底から短期間で夢を叶えた川邊さんの「究極のルール」をまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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孤独こそ「力」


 川邊さんは、いわゆる“一匹狼”です。
 起業も、メルマガも、株式投資も、香港でのセミナーも、すべて「一人」で行ってきました。

 川邊さんが、遠く異国の地でも、孤独な戦いを続ける理由。
 それは、「孤独こそ力」だという信念からです。

 人はつい、誰かの真似をしたがります。「成功者」や上司の生き様に触発され、「自分もこんな風に成功してやる」と意気込む人もいるでしょう。あるいは高いお金を出してセミナーに行き、人が編み出したノウハウを「買う」人もいるかもしれません。

 だけど、誰かの成功を真似しても、二番煎じにしかなれません。
 どんなにうまくいったとしても、お手本と同じレベルの成功しか掴めないんです。

 また、「仲間」の存在も成功を遠ざけてしまうことがあります。
 いざというときに自分の味方になっていくれる人がいるのは、心強いものです。だけど、いつも誰かがそばにいると、人を頼るのが当たり前になってしまいます。重要な決断を任せたり、トラブルの責任をなすり付け合うこともこともあるでしょう。それでは、自分自身の「力」をつけることは難しいと思う。
 アキラさんはいつでも、「開拓者」になりたいと考えて行動しています。
 何もないところに道を切り開くなのは大変なことだし、強い「力」も必要です。
 責任感、決断力、トラブルに打ち勝つ精神力。それらを兼ね備えていないと、一つの物事の「開拓者」になることは難しいでしょう。

 そのために大切なのが、「一人」で戦うこと。
 何事も自分で責任を取り、トラブルも「一人」で乗り越える。もちろん人一倍苦しいことも多いけれど、リターンは非常に大きいです。
「誰に何を言われようと、自分のやり方で結果を出す」
 私はその信念を貫き、苦しみも喜びも誰とも分け合わずに進んできました。だからこそ、強い「力」を得られたんだと確信しています。

 一人で培った「強さ」は、最大の「強み」になります。
 成功したい、強くなりたい、「力」が欲しい。
 そんな人には、敢えて「孤独」を選んで欲しいというのがアキラさんの持論です。

 『秘密のアキラさん』 第1章 より 川邊明:著 サンライズパブリッシング:刊

 一昔前まで、「人と同じことをする」のが当たり前で、それが人生がスムーズに進むコツでした。
 しかし、今は違います。
「人と同じことをする」のは、リスクでしかありません。

 今、誰でもできる仕事は、アウトソーシングや機械化されてしまいます。
 これから先は、「人と違うこと」つまり、「自分にしかできないこと」が重要となります。

 成功への近道は、誰の真似もせず「一人」で戦うこと。
 自分の“武器”を、とことんまで磨き上げ、替えの効かない存在として認められましょう。

「威張りんぼう」厳禁!


 これからは「個性」の時代だと言われています。
 川邊さんは、個性を築くため、自分を差別化する方法を考えました。

 その方法とは、「威張る」を捨てることです。

いわゆるお金持ちと付き合うようになると、「威張る」人の多さに驚かされます。
 従業員を「格下」と見なして、高圧的なマネジメントをする経営者もいます。あるいは、自分の考えを絶対視し、別の意見を持つ人を言い負かそうとする人もいるの。
 まるで自分が特別な存在であるかのように、威張り散らしているんです。

 こういう人たちは、きっとお金を持ってプライドが高くなってしまったのね。自分の「凄さ」を誇示したいばかりに、横柄な態度を取ってしまうの。
 そればかりか威張っている自分を「かっこいい」と勘違いし、さらに増長してしまう人さえいます。
(中略)

 そこで私は、自分から「威張る」の3文字を完全に消すことを決めたんです。
 威張らない人は、一言でいうと「かっこいい」。
 組織のトップとして、男性として、人間として、すべてにおいて「威張らない」ことは魅力につながります。
 例えば銀座のクラブなどのお客さんの中には、「俺は金を出しているんだぞ!」と威張り散らす人がいます。
 これではかっこ悪いですし、傍目に見ても気持ちのいいものではありません。もちろんホステスさんからも煙たがられ、嫌われてしまうわよね。

 きらびやかな空間でお酒も入り、気が大きくなってしまう気持ちも分かります。
 そういう場所にいるのですから、ある程度懐に余裕もあるんでしょう。
 だけど、威張ることなく自然体で飲んでいる男性の方がずっと魅力的です。

 それに「威張る」をやめることは、一つのブランディングにもなります。

 世間には「お金持ちは威張りん坊」というイメージが何となく根付いています。
 だから、「威張らない」というだけで相手は意外性を感じるの。
「あの人は気前がいい」「鼻につくところがない」と捉えられ、自分のファンを増やすことができるんです。
 これはまさに、「みんながやっていること」を逆手に取った戦略です。
 威張らないことが貴重な「個性」になり、自分を差別化することができます。

 ビジネスにおいても、プライベートにおいても、「威張る」ことのメリットはほぼありません。むしろ人望を失いかねない分、非常に危険な行為といえます。

 だけど、「威張る」ことをやめてもデメリットはありません。
 常に自然体で、威張らずに周囲の人に接する。
 このルールを徹底するのは想像以上に難しいですが、心掛け一つで変えられることでもあります。

 つい威張ってしまう人は、一度我が身を振り返ること。
 そして、「威張るを捨てる」をコミュニケーションの鉄則にしてみてはどうかしら。

 『秘密のアキラさん』 第2章 より 川邊明:著 サンライズパブリッシング:刊

 自分に自信があり、余裕のある人ほど、物腰は柔らかく、穏やかな表情をしています。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」

 立場が上になるほど、歳をとるほど、謙虚な姿勢を忘れない。
 そんな「カッコいいお金持ち」を目指したいものです。

「運」を信じない


 川邊さんが、ビジネスを行なう上で厳格に守っている、いくつかの「ルール」。
 その1つ目に挙げられるのが、「運を信じない」です。

 人はときどき、「運」にすべてを任せようとします。
 もしくは、良いことが起きたのは「運」のおかげだと考えることもあるわね。
 でも、「運」によって物事が動くことはありません。
「運」はあくまでも、努力に付いてくる「おまけ」でしかないんです。

 アキラさんはよく、周りから「運がいいね」「持ってるね」と言われるの。
 確かに、「ラッキー」な出来事がいっぱい起きる。
 でも、私はこれを「運」のおかげだとは考えていません。

 きっと、「運」はあらゆるところに転がっている落とし物のようなもの。
 ただ手元に転がってくるのを待っているだけでは、ほとんど手に入れることはできない。だけど拾おうとすればするほど、たくさんの「運」が自分のものになるの。
 そして、その人は「強運」と呼ばれるようになる。
 ギャンブルと同じで、チャレンジするほど大当りの確率は高くなるわ。
 要は、自分から「運」を掴む確率を上げなくてはいけないの。

 アキラさんのモットーの1つは、「頭で考えて即実行」
 積極的にチャレンジしてるから、たくさんの「運」が拾えるんじゃないかしら。
 例えば海外進出したときは、次々にお金持ちと出会ってたくさんの案件が舞い込んできた。エクスチェンジ(両替)を始めようと動いていた時も、バンコクで将軍に出会えてトントン拍子に話が進んだの。
 エクスチェンジはなかなか許可が下りないし、もちろん将軍に近づけることだってまれ。だけどチャレンジを続ければ、「運」はいくらでも掴めるの。

 こうやって手にした「運」を、アキラさんは自分の「強さ」に変えています。
 ラッキーな出来事が多いと、誰だって気分がいいもの。積み重ねながら気持ちを高めていけば、自然と度胸もつきます。そうすると失敗も怖くなくなるから、ますます「運」を掴み取れるようになるってわけ。
 もちろん、時にはうまく掴めないこともある。
 だけど、それを承知で「取りに行く」。成長するためには、その強さが必要なの。

 ビジネスも、人生も、「運」だけで成功できるほど甘くない。
 でも、「運がいい自分」を作り上げるのはとっても大事なことよ。
「運」を高めて「強いマインド」を手に入れ、かつ理想を実現するだけの実力が備わっていれば、成功は現実味を帯びてくる。「運」は突然舞い込むものではなく、自ら味方につけるべき「力」なんです。

 そう考えると、「運」頼みで投資をするのはもったいない。
 投資は絶対に、プラスを確信したものにすべきです。

 宝くじは自ら操作できるものではないから、買う必要はありません。
 もちろん、ギャンブルも同じ。マイナスの可能性が大きい投資に、わざわざ「賭ける」べきではないんです。私なら、馬券を買うのではなく胴元になって「手数料」で確実に稼ぐ道を選びます。

 あらゆる「運」は、あなたの近くにたくさん転がっているはず。
 積極的にチャレンジして、「運」を拾えるチャンスを増やしてください。

 『秘密のアキラさん』 第3章 より 川邊明:著 サンライズパブリッシング:刊

「運」は、確率論的な部分もあります。
 成功する確率が一緒なら、チャレンジの回数が多い人ほど、成功する確率も増えます。
 パスが来ることを信じ、ゴールに向かって走り続ける人だけに、シュートチャンスは訪れます。

 何度もゴール前に飛び込める体力と、一発で仕留める決定力。
 いずれ来るチャンスのために、それらを日々磨いておきたいですね。

「美意識」を徹底的に追求する


 美意識は、男女共通の「感性」です。
 川邊さんは、男性こそ「美」を強く意識すべきだと強調します。

 行き過ぎたことをしなければ、そういう人は「おしゃれだ」「清潔感がある」と周囲からプラスの印象を持たれます。それこそ面接で身なりに気を配るのが当たり前なのも、見た目がその人の印象を左右するから。いくら経歴が立派で能力があっても、ルーズな服装すべてを帳消しにしてしまうんです。

 だから、公私ともに外見的な印象を軽視してはダメ。
「大切なのは中身」というのは言い訳で、現実には周りの目はとってもシビアなの。
 外見で「アウト」と判断されたら、それでおしまい。どんなにいい人であっても、内面はまず見られないと考えていいでしょう。服装などへの気の遣い方次第で、その人の「格」が判断されてしまうんです。
 アキラさんは、美意識は「相手に対する最低限の身だしなみ」だと考えています。
 自分と一緒にいる人に、絶対に「この人と一緒にいるのは恥ずかしい」と思わせたくない。常にそのことを念頭に置いて、徹底的に自分磨きをしています。
 仕草や行動も含め、「人を嫌な気持ちにさせないこと」が私の美意識なの。

 自分磨きの中でも私がもっとも力を入れているのは、体型維持。
 アキラさんは洋服が大好きなんだけど、ほとんどオーダーなので体型が変わると着られなくなっちゃうの。
 だから、体重は61〜63㎏をキープ。月1回はファスティング(断食)で調整して、絶対に63㎏を超えないようにしています。

 そもそもダイエットに目覚めたきっかけは、独立を果たした34歳のころ。
 たぶん、お金が入ってつい調子に乗ったのね。本当は超がつくほどの甘党なので、シュークリームやケーキなどを大量に食べて72㎏まで太っちゃったの。
 それも周りに指摘されて初めて気付いたから、余計にショックだったわ。
 それからは毎日ジム通い。お刺身だけを食べ続けけて、1ヶ月で12㎏減量しました。それ以来、体型維持が楽しみの1つになったんです。
 常に気を配っていれば、リバウンドの心配もなし。当時から10年以上、今の体重を維持できています。

 『秘密のアキラさん』 第4章 より 川邊明:著 サンライズパブリッシング:刊

 外見は内面を映し出す「鏡」です。
 気持ちがだらしない人は、見た目もだらしないです。
 逆もまた、然り。

 一方、外見をしっかり気を配ることで、気持ちがシャキッとする効果もあります。
 中身を変えるために、まずは形から入るというのも「あり」ですね。

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 困難に陥ったとき、トラブルに巻き込まれたとき。
 川邊さんは、そんな時に助けになってくれるのが、自ら定めたルールだとおっしゃっています。

 苦しくなると、不安になり、それまで積み上げてきたことを投げ捨てたくなる衝動を覚えるもの。
 そんなとき、自ら定めたルールがあると、踏ん張ることができ、試練を乗り切ることができます。

 成功するための秘訣は、成功するまでチャレンジし続けること。
 本書には、そのために必要な「ルール」がぎっしり詰まっています。
 皆さんも、ぜひ、参考にしてみてください。


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