【書評】『自律神経が弱っている人の9割は首がこっている』(青坂一寛)

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 お薦めの本の紹介です。
 青坂一寛先生の『自律神経が弱っている人の9割は首がこっている』です。

 青坂一寛(あおさか・いっかん)先生は、整体師です。
 中国式足ツボ療法と独自に考案された「筋肉弛緩整体療法」を用い、さまざまな悩みを持つ患者への施術にあたられています。

体の不調の原因は、「首のこり」からくる!


 頭痛や耳鳴りがする。
 気分が落ち込み、体中が重だるい。

 そういった状態の多く原因は、「自律神経失調症」です。
 生きるために不可欠な働きをたくさん行っている自律神経が乱れると、さまざまな不調が表れます。

 青坂先生が、自律神経失調症の患者を施術しながら気づいたこと。
 それは、特に首に強いこりがあるということです。

 青坂先生は、試行錯誤を重ね、自宅で一人でできる「首こりほぐし」法を開発しました。

 本書は、誰でも手軽にできる「首こりほぐし」の方法をわかりやすく解説した一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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数値に表れない不調は自律神経の変調が原因


 青坂先生は、自分がつらいと感じたら、それはもう病気なのだと指摘します。

 病院で検査をしても異常がなかったのは、診てもらう医療機関が合わなかったたけのことです。
 西洋医学というのは器質的な変異を治すことを得意とする医学です。胃に穴があいていれば塞ぐ、がんができていれば切り取る。そういったことには優れた結果をだしています。
 しかし、数値にあらわれない不調、見ても原因のわからない不調には手がだせません。だしようがないのです。
 では、こういった不調は、どこに変調をきたしているのでしょうか。それは多くの場合、自律神経です。
 自律神経は心臓を動かして血液を全身に送るとか呼吸をする、暑くなったら汗をかくといった生きるために重要なことを、その名の通り「自律して」行っている神経です。
 とてもたくさんの仕事をしているため、自律神経が変調をきたすと、さまざまなところに不調が起こります。たとえば唾液がでにくくなって口の中が乾くドライマウスと手足が冷える冷え性では、症状に何ら関連性がなさそうに感じますが、「自律神経の乱れ」という根っこは同じ。
 体調を崩すと、みるみるあちこちに不調があらわれることがありますが、それも多岐にわたって働いている自律神経が乱れているからなのです。
 つまり逆にいえばたくさんの不調があらわれていても、根っこである自律神経を整えていけば、すべて快調へと向かっていきます。

 『自律神経が弱っている人の9割は首がこっている』 第1章 より 青坂一寛:著 宝島社:刊

 私たちの生命を維持するために、一時も休むことなく働いている自律神経。
 その自律神経がうまく働かなくなれば、体の調子に悪い影響が出るのは当然です。
 健康を保つためのカギは、いかに自律神経を調えるかだということです。

こっている筋肉ではなく、関連する筋肉にアプローチ


 自律神経の乱れの大元である「首のこり」。
 それを解消するために有効なのが、以下に紹介する「首こりほぐし」法です(下図を参照)。

 このメソッドは私が考案した「筋肉ほぐし(筋肉弛緩整体療法)」を、セルフで実践しやすいようにアレンジしたものです。
「筋肉ほぐし」の最大の特徴はこっている筋肉(「治療点」)を直接マッサージするのではなく、こりや痛みのある筋肉に触れながら、その筋肉と深く関係している別の筋肉(「関連筋」)を刺激することで筋肉をゆるめ、スムーズにこりを取り除くということにあります。
 たとえば首にこりや痛み、違和感を感じているとしましょう。「筋肉ほぐし」では、首のこった部分は指先で押さえるだけ。実際にもむのは、腕やふくらはぎといった首とは別の筋肉になります。それだけで首の筋肉の緊張がゆるみ、首こりが解消されていくのです。
 全身の筋肉は、一つひとつがバランスをとってそれぞれの役割を果たしています。ところが、私達は必ずしもバランスを考えて体を使っているわけではありません。たとえばパソコン作業では、マウスを使うほうの手ばかりが酷使されることになりますし、脚を組むクセがある人は、同じ側の脚ばかり組んでいないでしょうか。
 そのように体を部分的に酷使したり、長年にわたる偏った体の使い方などによってバランスが崩れると、筋肉のこりや痛み、不快感などさまざまな不調となってあらわれてきます。
 ある部分の筋肉のこりや痛みがある時、その関連筋には必ずコリコリとした硬い部分(硬結、こうけつ)があります。この硬結やこわばりをゆるめることで、目的とする筋肉のこりもほぐれ、痛みなどの症状も解消されるのです。

 『自律神経が弱っている人の9割は首がこっている』 第4章 より 青坂一寛:著 宝島社:刊

肩こりほぐし① 第4章P90 肩こりほぐし② 第4章P91
肩こりほぐし③ 第4章P92 肩こりほぐし④ 第4章P93
肩こりほぐし⑤ 第4章P94 肩こりほぐし⑥ 第4章P95
肩こりほぐし⑦ 第4章P96 肩こりほぐし⑧ 第4章P97
肩こりほぐし⑨ 第4章P98 肩こりほぐし⑩ 第4章P99
肩こりほぐし⑪ 第4章P100
肩こりほぐし⑫ 第4章P101 肩こりほぐし⑬ 第4章P102
図.首こりほぐしのやり方
(『自律神経が弱っている人の9割は首がこっている』 第4章 より抜粋)


 ポイントは、「手→腕→肩→首」と、首から遠い順で行なうことです。
 しっかりマスターして、時間があるときにいつでもできるようにしておきたいですね。

パソコン作業でこりを作らないための注意点


 首こりを予防するための基本となるのが「姿勢」です。
 青坂先生は、頭の重さが首にかからないように、正しい姿勢をとることが重要だと指摘します。
 とくに、パソコン作業などで長時間座り続ける場合は、注意が必要です。

 パソコンを使ったり、細かい作業をするというような時は、目が疲れないように注意することも大切です。目が疲れると目の周りの筋肉が緊張し、それが首や肩にも伝わっていくからです。
 特にパソコンを使用している時は、目が疲れやすいので注意しましょう。パソコンを使う時は、以下のことに注意してください。

  • ディスプレイは体の正面にくるように

  •  ディスプレイが斜めに置いてあると、腰なり首なりを曲げてディスプレイを見るようになり、こりの大きな原因となります。正面に置くのが理想ですが、スペースがなく斜めに置くような場合でも、必ずイスを回して体が正面にくるように心がけましょう。
  • ディスプレイは見下ろす

  •  パソコンのディスプレイを見上げるようになると、目が大きく開くので涙が蒸発しやすくなり余計に乾きやすくなります。ディスプレイは少し見下ろすぐらいになるように、イスなどで調整をしてください。
  • 涙成分の目薬を利用する

  •  パソコンを使っていると瞬きが減り、目が乾きやすくなり、眼精疲労が進んでしまいます。意識的に瞬きをしましょうといっても、集中してしまうと忘れてしまいます。それよりは目に負担をかけない涙成分の目薬で適度な潤いを与えていきましょう。
  • 50分ごとに10分休む
 本来であればもっと短い時間で休憩を入れたほうがよいのですが、仕事中だとそうちょくちょく休むことができないかと思いますので、50分に1回は休憩を。ただしこれは最低限なので、死守してください。
 また、注意したいのは、その休憩時間に書類を書くなど、別の細かい仕事をしないということです。休憩時間の意味がなくなります。
 目は近くを見ている時は副交感神経が優位な状態。しかし、体全体としては交感神経を優位にして集中力を高めています。すると目と体の自律神経がアンバランスになり、自律神経を余計に混乱させるといわれています。
 ですから休憩時間に書類を書くといった近くを見る作業をすると、そのアンバランスさは解消されません。窓の外を眺めるなど、なるべく遠くを見ることが大切なのです。
 アイマスクなどで目をしっかり休めるのもよいでしょう。目がどんよりと疲れているような時は、ホットアイマスクで血流を高めるとスッキリします。
 タオルを濡らして電子レンジで温めたホットタオルや、市販されている蒸気で温めるアイマスクなどを活用してください。蒸気の熱というのは、じんわり深く広がっていくので深部まで温めるのに効果的です。
 目がカーッと熱くなっているように感じる時は、オーバーヒートしていますのでジェルが入っているような冷たいアイマスクを。
 そうもしていられないという場合には遠くを見るなどして目を休めてください。「首こりほぐし」の中から気持ちいいと思えるものをピックアップして行うのもおすすめです。

 『自律神経が弱っている人の9割は首がこっている』 第5章 より 青坂一寛:著 宝島社:刊

 知らないうちに、大きな負担をかけてしまいがちな「首」。
 普段の生活から意識していたわってあげることが、健康的な生活の第一歩ですね。

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 体のこりは、連鎖しています。
 首のこりを良くするには、首のこりだけを取り除けばいいというわけではありません。

 爪の先、手の指、手の平、腕、肩、そして首。
 ドミノ倒しで倒れてしまった“こりの連鎖”を、逆回転させて、再び立ち起こす必要があります。

「首こりほぐし」は、全部しっかりやると、10分はかかりますが、首こりの大元から治すため、効果は大きいです。
 皆さんも、ぜひ、一度お試し下さい。


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