【書評】『がらっと』(山崎拓巳)

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 お薦めの本の紹介です。
 山崎拓巳さんの『がらっと 自分の「性格」を思いのままに変える方法』です。

 山崎拓巳(やまざき・たくみ)さん(@dana49)は、夢実現プロデューサーです。
 リーダーシップ論やコミュニケーション術、メンタルマネジメントなど、多彩なテーマで講演やセミナーを実施されています。

“見えない壁”に気づく


「三つ子の魂百まで」

 そんなことわざもあるように、長年慣れ親しんだ性格はなかなか変えられません。

 山崎さんは、その理由は、「気づかないうちに自分自身で“見えない壁”を作ってしまっているから」だと指摘します。

 多くの人は、“見えない壁”に守られることで、安心感と安定感を得ています。
 その“見えない壁”が「昨日と違う自分」を求めるとき、最大の敵になります。

 では“見えない壁”はいったいどこにあるんでしょうか?
 普通に生活している分にはまったくわかりません。
「自分の見えない壁はなんだろう?」
 って考えたところで、見つかるものでもありません。
 それほど、自分にとっては“確固たるもの”なんです。

 でも、見つける方法は実に簡単。
 それはなにかを“決意”すること。
 決意した瞬間、見えない壁は目の前に現れます。

「よし! 夏までに5キロやせよう!」
 と決意した瞬間、
(甘い物を我慢する苦しいよ)
(そこまでしてやせてどうなるってわけ?)
 と壁が現れます。
「やっぱ、ダイエットはやーめた」と決意を手放すと、壁は消えます。
(中略)
「イヤだな」と思った瞬間、そこに壁があるんです。
 そしてその壁の足下には、必ず“思い込み”があります。
 知らない間に誰かから刷り込まれた“思い込み”や、自分で刷り込んだ“思い込み”、これらが人生をつくっているのです。

 性格を変えたい。でも変わらない。
 それは「見えない壁=メンタルブロック」があるから。

 まずは(そういう存在があるんだ)ということだけを頭の片隅に入れていおいてください。
 その瞬間から、“無理やり”ではなく“心にやさしい”がらっと性格が変わる魔法を使えるようになります。

 『がらっと』 見えない壁に気づく より 山崎拓巳:著 サンクチュアリ出版:刊

 性格を変えるには、この「見えない壁=メンタルブロック」の存在を意識することが重要です。

 “見えない壁”は、自分自身が過去の経験や思い込みから作り出したもの。
 自分で作り出したものですから、自分で壊すこともできます。

 本書は、心の中の“見えない壁”を打ち破り、性格を「がらっと」変える方法をまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「さらっと」こなす!


 山崎さんは、心の底で「できる」と思ったことは、たいていなんでもできるはずだと述べています。

 とはいっても、無理やり「できるんだ!」と言い聞かせてもうまくいきません。
 “深層心理”は、強く願いすぎると「そんなに難しいことなんだ」と判断してしまいます。

 山崎さんは、深層心理に上手に訴えかける方法として、以下のような方法を紹介しています。

 こんなステキな方法を教えてもらいました。
 自分の身に起こってほしいことを・・・・「◯◯する準備はできている」と心の中で唱えるんです。
 あーきれいになりたい、もっとお金を貯めたい、素敵な人に出会いたい、というような心の中にある欲求をすべて変換してみる!
「きれいになる準備はできています」「お金が貯まる準備はできています」「ステキな人に出会う準備ができています」・・・・という風に。
 その言葉を使うと、願望がなめらかに深層意識に忍び込み、実現できると思いはじめるみたいなんです。
 すると“深層心理”は、実現するための人、モノ、ヒント、などの必要なものを、普段の暮らしの中から拾い集めはじめる。
 そして、それを現実として見せてくれるようになるんですね。

 『がらっと』 がらっと14 より 山崎拓巳:著 サンクチュアリ出版:刊

「チャンスは、準備が整っている人に訪れる」とよくいわれます。

 自分は「◯◯する準備ができています」と深層心理に刷り込んでしまう。
 そうすることで、すでに願いどおりになっているというイメージが強化されます。

 普段の生活の中でも、チャンスをとらえる感度が上がることも間違いありません。

人から信頼される!


 山崎さんは以前、その場にいない人の悪口を言い、「その話は本人の前でもいえる話か!」と、先輩に怒鳴られたそうです。
 それ以降、反省して「もう絶対に悪口は言わない」と自分と約束し、今も守り続けています。

 噂話が大好きな人がいるのは知っています。
 私はそういう人を「ウワサ君」と呼んでいます。ウワサ君は噂話が大好きですが、自分の噂にはめっぽう弱いんです。
 反対に噂をしない人って、いろんな噂が飛び交っていても耳に入らず、いつもの自分で居続けられるものです。
 仲間内、知り合いのゴシップネタは面白いのかもしれません。でも噂話から距離を置くことも大切!
 
 あ、でもそのかわり噂話ではなく、「あの人、すごいよね。魅力的だよね」みたいな“賞賛話”はその人がいないところで。
 めぐりめぐって、それも必ずその人の耳に届くからです。
「君のこと、あの人が魅力的だと言っていたよ」と伝わると、
 直接言われるよりもうれしいし、深く心に浸透して、それがその人の自信となるはず。
 その人は将来、あなたを守ってくれる人になったりします。

 『がらっと』 がらっと23 より 山崎拓巳:著  サンクチュアリ出版:刊

 自分がしたことや言ったことは、結局、自分自身に戻ってきます。
 いいことも、悪いことも、すべてですね。

 自分の口から発する言葉には、細心の注意を払いたいところです。

集中力を上げる!


 心理学の用語に、「フロー」という言葉があります。
 フローとは、「目の前のことに集中、没頭、のめり込んでいる精神状態」のことです。

 時が経つのを忘れて熱中し、「もうこんな時間?」という感じ。
 それが、“フローに入った”状態です。

 フローに入るためには、普段の生活の中で、「外の影響を受けずにできた」ということを意識してくり返すことが大切です。

 こんな練習方法があります。たとえば雨が降りだしたとします。
 あ、雨だ。雨、イヤだな。
「イヤな雨」というのはありません。農家の人は「助かった」って言っているかもしれません。
 雨が降っているという事実に独自の解釈を加えているので、これは外からの影響を受けて、フローの状態からはずれてしまっています。

 あ、雨だ。
 気にしない。
 濡れながら歩く。
 これも違います。
 
 あ、雨だ。
 そこで、やるべきことを確認するんです。
 傘を持つ。傘をさして、歩く。
 左足を出す。次は右足を出す。
 
 やるべきことを確認し、解釈に惑わされず、そのことに没頭し、楽しむ。これがフローに入る練習です。
 そういう練習を、生活の中でしておくと、いざというときに自分でも信じられないほど、大きな結果を生み出せることがあります。

 没頭する自分。集中する自分。忘我の世界。
 目の前でできること、やるべきことにガッツリとドップリとはまり込む気持ち良さを毎日味わってみてください。

 『がらっと』 がらっと39 より 山崎拓巳:著 サンクチュアリ出版:刊

 気が散ってしまい、集中できない。
 それは、今考える必要のない、余計なことを思い浮かべることが原因です。

 自分の性格を変えられない。
 それも過去や未来に意識がいき、大事な「現在」の自分と向き合わないことが原因です。

「今、目の前のことに集中すること」

 それを意識して、少しでもフロー状態でいられるようになりたいですね。

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「性格は、生まれ持ったもので、変えることができない」
 そう考える人はいまだに多いです。

 たしかに、訓練して変えることができない先天的な部分もあるかもしれません。
 ただ、自分の性格の大部分、とくに「変えたい!」と思っている部分。

 それらついては、過去の体験を通して身についたものがほとんどです。
 後天的なものならば、“見えない壁”を取り除くことで、改善していくことができます。

「性格は、変えることができない」という思い込み。
 それ自体が“見えない壁”です。

 大きな変化も、小さな一歩から始まります。
 本書の内容を実践し、自分の人生を「がらっと」変えていきたいですね。


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