本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】「縁」(永松茂久)

お薦めの本の紹介です。
永松茂久さんの『縁』です。

縁 [ 永松茂久 ]

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永松茂久(ながまつ・しげひさ)さんは、作家であり、出版スタジオの運営、著者プロデュース、著者育成プログラムの提供、出版コンサルティングなど、数々の事業を展開する実業家です。
現在は、株式会社人財育成JAPAN代表取締役を務められています。

「縁の法則」を知れば、人生はうまくいく!

永松さんが、まず最初に伝えたいこと。
それは、「人生は縁で決まる」ということです。

 世の中には縁によってピンチを乗り越えた人、夢を叶(かな)えた人、人生が変わった人が数多くいます。
しかし同時に、すばらしいチャンスが目の前にあるにもかかわらず、縁に気づかず、それを見過ごしてしまう人も少なくありません。
うまくいく人はうまくいく縁を引き寄せ、つまずく人は大切な縁に気づかずにスルーしてしまう。人生において結果の差が生まれるのは、たったこれだけの理由です。
つまりあなたがここからどう幸せになっていけるのかは、縁に対するほんの小さな心の持ち方と、そのための行動で決まるのです。

「縁」というと、なんだか目に見えないフワッとしたものに聞こえるかもしれません。
しかし実は、縁は確実に存在し、一定の法則があります。そのルールに従って、ときに速く、ときに静かに流れ込みながら、私たちの人生を確実に導いているのです。

縁というものは目に見えないがゆえに、あとになってその大切さに気づくことがほとんどです。
ふとした瞬間に出会った人が、その後の人生を大きく変えることがあります。しかしそれらはどれも小さな偶然のようでいて、実は人生の伏線(ふくせん)だったのだと、多くの場合、あとになって気づくのです。
ということは、その縁の意味に少しでも早く気づけるようになれば、ここからのあなたの人生はもっと豊かなものになる、ということが言えます。

この本はこんな思いを持っている人に向けて書きました。

⭐︎「いい出会いがほしい」
⭐︎「何であの人はいつもいい縁に恵まれるのだろう?」
⭐︎「縁というものについて、もっと深く知りたい」
⭐︎「いまいる人との縁をもっと深いものにしたい」
⭐︎「初対面でもっとスムーズに人とつながりたい」
⭐︎「がんばっていい関係を築こうとしてきたけど、なかなかうまくいかない」
⭐︎「大切な人との関係が終わったつらさから早く抜け出したい」
⭐︎「本当にこの人とつき合い続けていいのだろうか?」
⭐︎「本当に心がつながれる相手って、どこにいるのだろう」
⭐︎「自分に必要な縁とはどんなものなのだろうか?」

そしてそんな思いを持ったあなたにこの本を通して手に入れてもらうもの。
それは、
「いい縁を手に入れるために必要な、シンプルな思考と行動のルール」
です。
こうした「縁の法則」を知ってもらうことで、あなたの人生は確実に、もっと簡単に変わっていきます。
そしてそれはスピリチュアルでも、運まかせでも、一部の人だけができるような特別なことではありません。
誰でも簡単に手にすることができる、うまくいっている人がやっている、再現性のある生き方なのです。

無理をする必要はありません。
自分を大きく変える必要もありません。
ただ、ほんの少しだけ、縁というものに対する意識を向けるだけでいいのです。

本当は誰とつながりたいのか。
どんな人を大切にしたいのか。
相手にとって、自分は誰のどんな存在でありたいのか。

そのようにあなたの中で、縁に対する向き合う姿勢を整(ととの)えるだけで、人生は簡単に変わります。
「ああ、自分にもちゃんといい縁が来ていたんだ」
「これからの人生、もっと縁を大切にして生きよう」
「縁って、やっぱりすごい力だな」
この本を読んでいくうちに、自然とそんなふうに思えるような心が温かくなる時間を、ここからあなたに届けていきます。
読み終える頃には、あなたの中で「縁」という言葉の意味がガラッと変わり、未来を力強く切り開いていける、そんな希望をあなたは手にすることになるでしょう。

人は一つの縁で救われます。
たった一人との縁で、人生は大きく動き出します。

肩の力を抜いて、大切な人のことをイメージしながら読んでみてください。
準備はいいでしょうか?
さあ、ではここから今一度、縁というものを深く見直し、新しい人生の扉を開く旅に出かけましょう。

『縁(えん)』 はじめに より 永松茂久:著 きずな出版:刊

本書は、私たちが縁というものを深く知り、いまよりさらにいい縁を手にする方法を身につけるための方法について、わかりやすくまとめた一冊です。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「縁」とは何か?

永松さんは、「縁」とは最初にあったときにはそれほどのつき合いになるとは思っていなかった人でも、時間がたつほど、「あれがすべての始まりだった」と、あとになってその出会いの意味がわかるものだと述べています。

縁は、すべての人に平等にやってきます。
それに気づいて、活かせるかどうかは、その人がその縁を受けとる準備ができているかどうかにかかっています。

 武士の家系として名高い柳生家(やぎゅうけ)に伝わる家訓の一節に、こんな言葉があります。
小才は縁に出会って縁に気づかず。
中才は縁に気づいて縁を生かさず。
大才は袖(そで)すり合った縁をも生かす。

つまり才能の大小というものは、生まれつきの賢(かしこ)さや能力だけでなく、「縁をどう扱うか」によって決まるのだと伝えてくれています。だからこそ、日々、縁に対してアンテナを立てておくことが何よりも大切なことなのです。

ではどうすれば自分の中にそのアンテナが立つのでしょうか。
それは出会う人、起きることに対して、「これも何かの縁なのかしれない」という前向きな意識を持つことです。言い換えるなら、アンテナとは「自分にやってくる出会いや出来事に対して、それらを偶然と片づけず、しっかりと見ようとする心の姿勢を保つ」ということです。
縁に恵まれる人というのは、常に起きることや、ふとした出合いに対しての意味を感じとろうとしている人です。
ふだんの会話、ちょっとした違和感、なぜか惹(ひ)かれるもの。そうした心の「小さなサイン」に敏感(びんかん)である人が、縁を引き寄せていくのです。
私たちは、「もっとすごい縁がほしい」「ドラマチックな出会いがほしい」とつい遠くに縁を求めがちになってしまいます。しかし、本当に大切な縁というのは、意識さえしていれば、意外と身近に見つけることができるものなのです。

ではここで、縁に気づける人になるために、今日から、いや、いまからでもできる、小さな習慣を紹介しましょう。
まずは、「なんとなく気になる」を大切にする、と決めること。
直感には不思議な力があります。説明がつかなくても、「気になるな」と思ったら、まずはそれを無視しないことです。
人の話をスルーせずに、最後まできちんと聞いてみること。
そうすればなにげない一言の中に、いまの自分に必要なヒントが見つかることもあるでしょう。
ふと浮かんだ人に連絡をしてみること。
こういったアクションも素敵なチャンスになるかもしれません。
なぜか気になる。ふと耳に入った。ふと思い出す。
大切なのは、こうした自分の中での直感に耳を傾ける姿勢であり、目の前にある小さなことに対して「もしかしたら」と受けとめるアンテナを立てることなのです。

人は必要としたものが目に入るようになっています。
たまたまショールームを見て「ほしい」と思った車が、車道で目につくようになった。
妻が妊娠した途端、街に妊婦さんが増えた。
素敵な彼氏ができたら、なぜかエステの看板ばかりが目につくようになった。
このように自分の中にアンテナを立てることで、ふと目にすることの意味や見え方が大きく変わり「縁は実は身近なところにあったんだ」ということに、あなたは気づけるようになるでしょう。

あなたはいかがでしょうか? 縁というものを振り返ってみたとき、これまでの人生の中で、「あとから思えば、あれは大きな縁のチャンスだったのだ」と気づく場面があるのではないでしょうか?
目の前に素晴らしい出会いがあったとしても、こちらが心の扉を開けていなければ、その出会いはただ出会っただけ、もしくはすれ違っただけで終わってしまいます。
どれだけ素晴らしい縁が訪れても、意識していなければそれを生かすことはできないのです。
ではそのタイミングとはいったいいつなのでしょうか。
結論を言います。それは「あなたの準備が整ったとき」です。
縁というものはどれだけそれが素晴らしいものであったとしても、自分の中に受けとる準備が整っていなければ、つながることはできません。
誰かがどれだけあなたのことを想ってくれたとしても、あなたの中にその準備ができていなければ、その想いを受け取ることはできないのです。
「チャンスは突然やってくる」という言葉があります。
この言葉の真意は、実際にはチャンスが訪れることそのものが重要なのではなく、そのときに自分が受けとれる状態かどうかがすべてだ、という意味です。

ここでお伝えしている準備とは、何か特別な技術やスキルのことではありません。むしろ、もっとシンプルでもっと本質的なものです。
学ぼうとする姿勢、素直に人の話を聞く心、変わることを恐れない勇気、自分の弱さと向き合う覚悟、そして相手を受け入れる器(うつわ)。
こうした自分の内面を磨いていくと、不思議と必要な縁が自然と引き寄せられてきます。
たとえば何年も努力を重ねてきたけど、なかなか結果が出なかったとき、たまたま出会った人がくれた、たった一言がヒントとなって突然うまくいくようになった、そういう瞬間です。
それはその人のアドバイスのおかげもありますが、本当はあなた自身にその言葉を受けとる準備ができていたからです。
あなた自身がアンテナを立て、自分を磨き続けてきたからこそ、誰かのその言葉がたまたま成功への扉を開ける鍵(かぎ)となったのです。

「本当に大切な縁が訪れたときに、きちんと受けとれるだろうか?」
「どのような自分で、その縁に向き合いたいか?」
「そのためにここから自分はどんな準備をするのか?」

これらの問いに、今日から、いや、いまから少しずつでも向き合ってみること。
それこそが、未来の大きな縁に備える日々の積み重ねになるのです。

縁がいつ訪れるかは、あなたの力では決めることができません。
しかし訪れたときにそれをつかめるかどうかは、あなた次第です。
そのための準備は、いまこの瞬間からでも始めることができます。
あなたの姿勢こそが、未来の縁を引き寄せる力になるのです。

『縁(えん)』 第1章 より 永松茂久:著 きずな出版:刊

縁は、さまざまな姿で、頻繁に私たちの目の前に現れています。
ただ、私たちがそれに気づいていないだけです。

縁は、目には見えないもの。
それに気づくには、「直感」というアンテナを働かす必要があります。

直感のアンテナの感度を高めるには、自分の内面を磨くこと。
直感は、心の内側から聴こえる「魂の声」です。

心をピカピカにして、人生を変える大きな縁を引き寄せましょう。

大切にすべき「8つの存在」との縁

永松さんは、似たもの同士の関係にとどまるのではなく、意識的に新しい価値観を持った人たちの世界に足を踏み入れること。その勇気ある一歩が、あなたを今よりもっと自由で豊かな世界へと導いてくれると述べています。

その新たな世界では、私たちが大切にすべき「8つの存在」があります。
ここでは、そのうちのいくつかを紹介します。

8つの縁 その❶ーー憧れの存在

「この人みたいになりたい」という光

質問します。あなたには憧(あこが)れている人がいますか?
「こんな人になりたい」というモデルはいますか?
こう問いかけると、すぐに誰かの顔が浮かぶ人もいれば、少し考え込んでしまう人もいます。
憧れも立派な縁の一つです。
この存在を持っているかどうかであなたの人生の歩み方がまったく変わってくる、と言っても過言ではありません。
なぜなら、憧れの存在とは私たちの人生における未来への道標だからです。
人は何かを目指すとき、「誰かのようになりたい」「あの人みたいな生き方をしてみたい」という「目指すべき光」があると、その方向へと自然と動いていく力が湧(わ)いてきます。その光があるからこそ、いまの自分の未熟さや足りない部分にも素直に向き合えるようになります。
そしてその光を目指して一歩一歩進んでいく先に、「気がつけば、いつの間にか自分もまた誰かの光になっていた」、そんな奇跡が起きるのです。

憧れの存在との出会いが、あなたの可能性のフタを開ける

「自分なんて」
「どうせ無理だろう」
「そんな大した才能は持っていないから」
私たちは、無意識のうちにこのように自分の可能性に自らフタをしてしまうことがあります。
しかし憧れの存在がいることで、気づかぬうちに人はそのフタを自然と開けられていきます。「人ってこんなことができるんだ」そう知るだけで、それまで自分の中で気づかぬうちにフタをしていた可能性が目を覚まします。
同時にその人の言葉や行動、生き方を知るたびに、「自分もいつかそうなれる」と感じられるようになります。その気持ちが目の前の一歩を踏み出す原動力になるのです。

憧れの存在を持つと、その人の在(あ)り方(かた)が自分の未来像になります。
「この人のように生きたい」
「この人のように、誰かの力になれる人でありたい」
そう思うことで、自分の理想像がはっきりしてきます。目指すものか見えるからこそ、いまの自分に何が足りないのか、どんなことを学ぶべきなのかが明確になります。
憧れのモデルがあるからこそ、人は成長できます。
憧れのモデルがあるからこそ、人は輝けるのです。

毎日がうまくいかないと感じるとき、目の前の努力が意味を持たないように思えてしまうとき。そんなときにこそ、憧れの存在のことを思い出してみてください。
「あの人ならどう乗り越えるだろう?」
「あの人もこういう時期を経験したのだろうか?」
そう思うことで、いまの自分がやっていることにもう一度意味を見出せるようになります。
憧れのあの人を思い浮かべるだけで前を向ける。そんな存在がいるだけで、人は何度でも立ち上がることができます。憧れの存在は、ときに遠くから自分を奮い立たせ、ときに遠くから励ましてくれる存在なのです。

あなたの「憧れの人」は誰ですか?

8つの縁 その❷ーー客観的アドバイザー

あなたが自分で気づいていない、まだ見ぬ才能

人は自分の知っている自分だけが生きていると、どうしても可能性を狭(せば)めてしまいます。
「自分には大した才能はない」
「自分の人生はこの程度だ」
残念ながら、多くの人がそんなふうに、自分自身の可能性にフタをして、自分で限界を決めてしまっているのです。
しかしそもそも可能性というのは、すでにあるものではなく、これから広がっていくものです。その上で確実に言えることがあります。
それは、
「あなたの中には、まだ出会っていない“自分”がたくさん眠っている」
ということです。
ひょっとすると、それは今の時点であなた自身が気づいていない長所かもしれませんし、まだ使ったことない感性かもしれません。あるいは今の時点では想像もできないような、新しい生き方そのものかもしれません。
いずれにせよ、
「自分の中には、まだ見ぬ自分がいる」
そのことに気づいたとき、人生の可能性は大きく広がっていきます。

自分の才能を引き出してくれる存在

人は自分一人ではみずからの才能に気づくことが難しいものです。なぜなら鏡がなければ自分の顔か見えないように、自分のことは自分が一番わからないからです。
加えて自分がふだん当たり前にやっていることほど、自分にとっては大した才能だとは思えません。自分にとって特別なことではないからこそ、「こんなこと誰でもできる」と思ってしまうからです。
だからこそ、その存在が自分の中にある可能性に光を当ててくれたとき、はじめて人は新しい自分と出会えます。
「あなたの中に、こういう種があるよ」
そう教えてくれる存在こそが、これまで気がつかなかった扉を開いてくれるのです。
こうした新しい自分を見つけてくれる存在のことを、
「客観的アドバイザー」
といいます。

あなたの才能は、まわりのほうがよく見えている

たとえばあなたが話すと自然と人が元気になっていく、という長所があるとします。
まわりの人が、「感動しました。ありがどうございます」「あなたの話を聞くといつも勇気が湧いてきます」と伝えてくれたとき、あなたははじめて「あれ、これって得意かも」と気づけるのです。
たとえば特に意識をしなくても、あなたが人に共感し、親身になって話を聞くのが当たり前にできているとしましょう。
その姿を見て、
「あなたは人を癒(いや)す仕事をしたらいいよ。カウンセラーとか向いているかもね」
とアドバイスをしてくれる人が出てくるかもしれません。
こうした才能は、自分の長所を見つけてくれる客観的アドバイザーとの縁の中で見つけられ、磨かれていくものなのです。
私にも、人生を大きく変えてくれた客観的アドバイザーとの縁がいくつもあります。
「君には人の心に届く言葉がある」
飲食店の経営者時代、そう言ってくださった人がいたからこそ、私は「伝える」ということに真剣に向き合おうと思えるようになりました。その人との縁のおかげで、今、こうして本を書かせていただけるようになりました。自分では気づけていなかった部分にそっと光を当ててくれる、こうした存在がいてくれたからこそ、今、こうして言葉を仕事にできるようになりました。
才能とはいきなり芽を出すものではありません。客観的アドバイザーとの縁の中で見つけられ、少しずつ形づくられていくものなのです。
一人きりで「自分の才能を見つけなければ」と無理をするのではなく、客観的アドバイザーとの出会いの中で自分の可能性を広げていく。
その行動こそがあなたが自分の長所をいち早く発見し、その才能を生かして人に喜ばれ、人生をより豊かなものにしていく大切な鍵になるのです。

8つの縁 その❸ーー縁元

確かな縁は信頼の土台から始まる

人は誰もが人生の中で、無数の出会いを重ねながら生きています。
学校での出会い、仕事での出会い、趣味を通じた出会い、学びの場の出会い。その中で、時を経てもなお続く深くて確かな縁はどのようにして生まれるのでしょうか。
それについて私がはっきりと実感していることがあります。
それは、「紹介から始まる出会いこそが、最も確かな縁になる」ということです。
そして自分に縁をくれた人、つまり紹介者のことを私は「縁元(えんもと)」と呼んでいます。
まずこの「紹介」というものの本質について考えてみましょう。
紹介という行為は、ふだんから世の中の至る所で当たり前のように行われています。
その行為は表面的にはただ誰かと誰かをつなげる橋渡しに見えるかもしれません。
しかし、その背景にはもっと深い意味があります。
紹介は愛がベースになって生まれる行為である、ということです。
縁元は、紹介する人とされる人の両方に対して、
「この人なら、きっと相手の力になれるだろう」
「この二人がつながれば、きっとよい未来が生まれるだろう」
という信頼と思いやりを持っています。
紹介とはつまり、相手の未来を思う心が生み出す「善意のギフト」なのです。

紹介が大きな力を持つという確信には、もう一つの理由があります。
それは、縁元が自分の信用を背負ってくれているということです。
人に誰かを紹介をするというのは、「この人は信頼できる」と胸を張って言えるからこそできることです。これは言い換えれば、紹介する人が「自分の信用を賭けている」ということでもあります。
一般的な出会いはゼロからのスタートです。
相手がどんな人なのかわからないところから始まり、徐々に距離を縮め、信頼を積み重ねていく必要があります。場合によっては、相手の本心や人柄が見えるまでに、かなりの時間と労力を要することもあるでしょう。
お互いに相手のことを知らない状態なので、どうしても、
「この人どんな人だろう」
「本当に信頼していいのだろうか」
といった疑念や警戒心がつきまとってしまいます。
しかし紹介の場合は違います。紹介には縁元の信用が乗せられているのです。
紹介による出会いは、これまでにその紹介者がつくり上げた信頼の土台が築かれている状態から始まります。だからこそ、お互いに「紹介者が認めている相手」という安心感を持って向き合うことができるのです。
つまり紹介という行為そのものが、すでに「信頼のフィルター」を通過した証(あかし)なのです。
ゼロから探り合うことなく、最初からお互いが「よい関係を築こう」という前向きな気持ちで向き合える状態。これこそが、紹介から始まる縁が深まりやすい理由の一つです。

あの人がいまの友人を紹介してくれた。
あの人が「こんな会があるよ」と声をかけてくれた。
あの人がこの道に進むきっかけをつくってくれた。
振り返れば今ある縁の背景には、多くの場合、そうした人たちの「思い」や「行動」があったことに気づくはずです。
しかし時間が経つにつれ、私たちは、そうした人たちの存在をつい忘れてしまいがちです。それゆえに縁をくれた人への感謝を後まわしにしてしまうこともあります。
しかし実はここにこそ、「いい縁に恵まれる人」と「そうでない人」の違いが生まれるのです。
新しい出会いやチャンスを求めるとき、人は「さらに多くの人とつながりたい」と考えます。しかし、単に出会いの数を増やすだけでは、いい縁は生まれません。
大切なのは縁をくれた人、つまり縁元とのつながりを深めることです。
なぜなら人は、「自分を大切にしてくれる人」を、もっと応援したくなるものだからです。

縁元は、あなたの人間性を信じて誰かを紹介してくれたり、機会を与えてくれたはずです。その思いに対して感謝できる人であるからこそ、縁元にとってあなたは、また次の誰かを紹介したくなる存在になるのです。
反対に、縁をもらったあとにその人を軽んじたり、「もうつながったからこの縁は自分のものだ」と縁元を飛び越してしまったり、関係を疎遠にしてしまう人には、自然と縁の流れは止まってしまいます。

次々といい縁をつかむ人は、縁元の存在を大切にします。
「この人に紹介してよかった。この人は感謝を忘れない素晴らしい人だな。またいい人がいたら紹介しよう」
縁元にそう思われることによって、さらなる新しい縁と巡り会えるのです。

『縁(えん)』 第2章 より 永松茂久:著 きずな出版:刊

縁は、人と人とのつながりです。

いい縁に恵まれるには、より多くの人に出会う機会をつくることが大前提となります。
これまで経験したことのない新しい世界に触れてみることが大切です。

その上で「8つの存在」に当たる人を、意識してみる。
そんなところから、人生を変えるいい縁に巡り会えるのでしょう。

「良縁に恵まれる人」の特徴とは?

自然と縁が集まる人、いつも縁に恵まれている人。
その人たちには、ある共通点があります。

永松さんは、それは感謝を形にできていることだと述べています。

 感謝。これはできているように思えて、それをしっかりとした形にして相手に伝えるのは難しいものです。
「思っているだけ」では、残念ながら相手にはほとんど伝わりません。
感謝は行動という形に変えてこそ、はじめてその価値を発揮します。
たとえば「ありがとう」と口にする。手紙を書く。
ちょっとしたプレゼントを贈る。相手が困っているときに手を差し伸べる。
会いに行く。メッセージを送る。
こうしたシンプルな行動の一つひとつは必ず相手の心に深く届きます。
特に日常の中で感謝を言葉にする習慣は、とても大切です。

「いつも助けてくれてありがとう」
「あなたがいてくれるからがんばれるよ」

たったこれだけでも受けとった相手の心は温かくなり、あなたとの絆(きずな)はより強くなります。
人は誰でも、「認められたい」「役に立ちたい」という気持ちを持っています。
なにげないことに対しても感謝の言葉をもらうと、心が温かくなり、「また力になりたい」と思います。
だから感謝を忘れない人のまわりには、自然と人が集まるのです。

いま、あなたの前にあるものを見渡してください。
例えばスマートフォンやテレビ、テーブルや洋服。住んでいる家。
食べている食事。
本を読むためにつけた机の上の照明。
よくよく見渡してみると、私たちは誰かがつくってくれたものに囲まれて生きています。私たちの日常は、直接は会ったことのない「おかげさま」との縁によってできているのです。
しかし忙しさや当たり前になりすぎた日常の中で、人ついこの「誰かのおかげ」という感覚を忘れがちです。
心のどこかでそのことは理解していながらも、私たちはつい、日々の忙しさの中で「当たり前」に慣れてしまいがちになってしまうのです。
いま、こうしてたくさんのモノに囲まれて快適に過ごすことができているのも、家族がいるのも、友人がいるのも、職場があるのも、健康な身体でいられるのも、よくよく考えると、当たり前のことではありません。
「いま」というこの瞬間のすべては、私たちのために誰かが関わってくれたからこそ成り立っているのです。

感謝ができる人は、このように常に「与えられているもの」に目を向けています。
不満や不足ではなく、すでに手にしている恵みや支えに意識を向けることで、心が満ち、柔らかくなるのです。
人は満たされた人のそばにいたいと自然に思うものです。
不安や欠乏感を撒き散らす人よりも、穏(おだ)やかで温かな雰囲気を持つ人のそばにいると、自分まで前向きになれるからです。
だからこそ感謝できる人が持っている「満ちた心」が人を惹きつけ、結果として縁が自然と集まってくるのです。

いま、すでにまわりにあるものに少しだけでも意識してみてください。
目に見えないところであなたを支えてくれている、たくさんの人たちの顔が見えてきませんか?

縁に恵まれるかどうかを大きく左右する、ちょっとした「行動の差」があります。
それが、「お礼を早く伝えるかどうか」ということです。
何かをしてもらったとき。
誰かが自分のために手間と時間をかけてくれたとき。
わざわざ自分のために動いてくれたとき。
そのときに、どれだけ早く「ありがとう」と伝えられるか。

このお礼の“スピード”こそが、目に見えない縁の流れを大きく変えているのです。
お礼を早く伝える人のもとには、また手を差し伸べたくなる人が自然と集まってきます。
なぜなら、「自分のしたことがちゃんと届いた」という喜びを、その場で受けとらせてもらえるからです。
メールの返信が早い人はうまくいくと言われます。
これは返事が早い人には、「ちゃんと見てくれている」「気にかけてくれている」と暖かさを感じるからです。
特に何かをしてもらったときに、すぐに「ありがとう」の言葉が返ってくると、その人の人間性まで見えてくるような気がします。
逆にお礼をなかなか言わない人には、「あの時間って意味あったのかな」「喜んでもらえたのかな」と、ちょっとした疑念が生まれてしまいます。

見返りを求めているわけではないにせよ、自分のしたことがちゃんと報(むく)われたかどうかということに対して、人は無意識のうちに敏感になります。
だからこそ何日も返事が来ない、感謝の言葉がないとなると、「忙しいのかもしれないけど、自分はその程度の存在なのか」と寂しさを感じてしまうのです。
もちろん忙しくて時間を割(さ)く余裕がないときもあるでしょう。しかし、だからこそ、「すぐにお礼が言える人」というのは、それだけで信頼されます。
「この人は、私のことを大切に思ってくれている人だな」
「この人は、ちゃんと自分のしたことを受け取ってくれる人だな」
そう言葉にはしなてくも、人は短い「ありがとう」という一言から、あなたという人間性をしっかりと感じとっているのです。

お礼が早い人は信頼されます。
そしてその信頼は応援へとつながっていきます。
「また力になりたい」
「この人のためなら動きたい」
お礼の速度が早いことで相手にそう思わせるのは、その人が「人として、ちゃんとしている」と感じさせてくれるからです。
特別な才能など必要はありません。
お金があるかどうかもは関係ありません。
「お世話になったらすぐにお礼を言うと決める」という意識を持つだけです。
お世話になった人にすぐにお礼をすること、それは今すぐにでも始められる縁を呼び込む習慣なのです。

『縁(えん)』 第3章 より 永松茂久:著 きずな出版:刊

感謝されて、嫌がる人はいません。
何かしてもらったときは、感謝の気持ちを忘れないことはもちろん、「ありがとう」の言葉を必ずかけるようにしましょう。

感謝やお礼を伝えるタイミングは、早いほどいいです。
できれば、その場で、遅くともその日にはしたいですね。

「波長の法則」で良縁を引き寄せる!

「波長が合う」という言葉があります。

これはその人の考え方や感じ方や価値観から生まれる周波数が似ているということを表します。

似たような価値観を持っていたり、人生に対する姿勢が重なっていたりする人が、自然と引かれ合う。

永松さんは、そんな出会いはまるで偶然のようでいて、実は、このルールにのっとった必然だと指摘し、これを「波長の法則」と呼んでいます。

 人といい縁をつくるために覚えておくべき大切なこと。
それは、「自分の波長は変えられる」ということです。
人は成長します。新しい価値観に触れ、考え方が変わっていくことにより、それぞれの波長に合った人たちとつながるようになっていきます。
つまり、あなたが「もっとこうなりたい」「もっと温かい人たちとつながりたい」と願うのであれば、その人たちとの波長を合わせることができるように、自分自身の成長させていけばいいということなのです。
そのためにはふだんから自分の言葉に気をつけること。
感謝を忘れないこと。
小さなことにも幸せを感じられる心を育てること。
そういった積み重ねが、あなたの波長を高めてくれます。
そうすることで波長の法則が作用して、あなたの高い波長に共鳴する素敵な人たちが、まるでタイミングを合わせたかのように、あなたの前に現れてくれるのです。

「どんな人と出会うか」は、「いまのあなたがどんな人か」の鏡のようなものです。
ということはつまり、自分が出会う人や置かれている環境を見れば、自分の今の波長がどのあたりにあるかがわかる
とも言えます。
だからこそ、他人を変えようとするよりもまずは自分の波長を上げていくこと。それが何よりも大切なのです。

たとえばはじめて会ったその日に、「この人とはなぜか気が合う」と感じる人。
まだ出会ったばかりなのに、話しているとなぜかリズムが合う。
特に言葉を選ばなくても思いが伝わる。
笑うタイミングも一緒。
会話が止まらないどころか、話しているうちに次の約束まで生まれてしまう。
しかもその予定も「いつがいい?」と聞いたら、「この日が空いてるよ」とすぐ返ってきて、その日に限っては丸一日予定が空いている。
まるで昔からずっと呼吸を合わせてきたかの如く、お互いのタイミングがなぜかぴったり合う。
それはまるで目に見えない何かが背中を押してくれているかのような感覚です。
「私はずっと、あなたみたいな人を待っていました」
出会ったばかりなのに、思わず相手にそう伝えたくなってしまう。
こんな人と出会った経験はありませんか?
もし心当たりがあるとすれば、それは単なる偶然ではなく、「この縁は流れに乗っているから安心して進んでいいよ」というサインなのです。
無理に引き寄せなくても自然と相性が合う人との縁は、育てる価値のある縁と考えて間違いはないでしょう。

逆に何度会ってもうまくいかない相手というのもいます。
「この人とつながっておくと、いいことがあるかもしれない」と思って関わり始めたのに、やりとりに時間がかかる。
会話がかみ合わない。
何を伝えても伝わっていない気がする。
会う予定を立てるにも何度も調整が必要で、やっと会えたと思ったら、思ったほどの手応えがない。
こういった感覚も一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
そういうつながりほどうまくいかせようとして自分を犠牲にし続け、最終的には大きなストレスになってしまいます。
一緒にいてもその時間を重たく感じるのは、あなたの人生の流れとその人の流れが違う方向に向かっているということです。それを自分のせいだと深く考えすぎる必要はありません。
人にはそれぞれの価値観や生き方のスタイルがありますので、どれだけがんばっても、「相性が合う・合わない」はあります。縁を選ぶことは冷たさではなく、一つの誠実さのあらわれなのです。
人生の質は「誰と一緒にいるか」で決まります。
選(え)り好みのしすぎもの考えものですが、ある程度、誰とつながるのかを見極めることは、自分自身を守るための大切な選択です。
無理のない縁、自然体でいられる縁。そういう関係を大切にしていくことが、幸せな人生をつくる秘訣です。

あなたの人生は、あなたが選ぶ縁によっていくらでも軽やかに変わっていくのです。

これまでも事あるごとに触れてきましたが、縁には大きく分けて2種類あります。
あなたを幸せに導く縁と、あなたの人生を不幸な方向に連れていってしまう縁です。
ここからは、これを「良縁」、そして言い方は少し重くなりますが、わかりやすく理解していただくために、あえて「悪縁」と表現することにします。
当然ですが、良縁に恵まれれば人生は好転し、悪縁に引っ張られれば、人生は不幸になります。しかし残念ながら、人は出会ったその瞬間、それが良縁なのか、悪縁なのかを判断することができません。
その出会いやつながりがどちらのタイプの縁であるのかは、つき合っていく中で、だんだんと見えてくる場合がほとんどでしょう。
あなたが少しでも早くその縁を見極めていただくため、ここで良縁と悪縁の見分け方を私なりにまとめましたのでお伝えします。あなたのまわりにいる人を思い浮かべながら読んでみてください。

▶︎質問①
その人と会うと、心が軽くなりますか? それとも重くなりますか?

たとえばその日の会話がなにげないものであったとしても、良縁の人と時間を過ごすと、まるで心に点滴で栄養剤を流し込まれたかのように不思議と元気になれます。
特に力んだり、自分を取(と)り繕(つくろ)ったりすることなく、素直になれます。
帰り道、見える景色がいつもより綺麗に見えます。
これに対して悪縁の人は、どんなに立派なことを話したとしても、一緒にいると疲れます。イライラや不安が募(つの)ります。
そして帰り道、言葉にできない自己嫌悪感(けんおかん)が訪れます。
その人といるといい気分になれますか? それとも心が重くなりますか?
これはあくまで「なんとなく」、つまり直感で考えてみてください。
もしあなたがその相手に無理して合わせていると感じてしまったとしたら、それは悪縁への黄信号かもしれません。

▶︎質問②
その人といることで、成長したくなりますか?

良縁の人といると、あなた自身がありのままの自分でいられます。
あなたを肯定してくれます。
その上でその相手は、あなた自身の成長を応援してくれます。
だから自然体でやる気が芽生えます。
悪縁の人といると、常にあなた自身を否定され、自己肯定感(こうていかん)が下がります。「がんばらなきゃだめじゃない」と成長を強要されます。
そしてやがて関係性において上下がはっきりし始め、常にあなた自身が相手からコントロールされるようになってしまいます。
ここも直感で考えてみてください。
その人といるとやる気がですか? それともやる気が下がりますか?
振り返ってそう自問すると、あなたの中で答えが見えてくるでしょう。

▶︎質問③
その関係性はあなたからばかりの一方通行になっていませんか?

良縁の人とは自然と支え合う関係性になります。
片方がいいものを持っていればそれを相手に渡し、もう片方が答えを持っていれば、相手に大きな気づきが生まれる、そんな学び合える関係になります。
これに対して、言い方を選ばずに言うとすれば、悪縁の人との関係性は「依存」や「搾取(さくしゅ)」です。あなたが与えてばかり、もしくは奪(うば)われてばかりになってしまいます。
双方向ではなく、一方通行なのです。
片方ばかりからエネルギー、知識、行動の供給、この関係性は遅かれ早かれ、やがて破綻(はたん)します。
バランスのとれた関係は、双方向の思いやりをベースにしてはじめて成り立ちます。
限りなくバランスのとれたエネルギー交換が、お互いを「いい方向」に導き合っていくのです。

▶︎質問④
その人と離れたあと、どう感じますか?

良縁の人とは、時間が来て「またね」と離れたときに、感謝が残ります。そしてそのいい気分は、その後の時間においても「いい余韻(よいん)」として残ります。
「あの人と会うと本当に勉強になる」「あの人と会うとここからまたがんばろうという気分になれる」そう感じます。
これに対して悪縁の人とは、別れたあとに常に後悔や苦しさが残ります。
特に身体を動かしたわけでもないのにどっと疲れがやってきます。
その形はいずれにせよ、その人との時間が終わった後の自分自身の感覚にも「縁の質」がにじみ出ます。

▶︎質問⑤
会ったばかりなのに、いきなりうまい話を持ちかけられませんでしたか?

ここは判断が難しいのですが、いきなり信じられないようないい話を持ってくる人には注意しましょう。
それは「良縁に見せかけた悪縁」であることがほとんどです。
たとえばその内容が本当にいい話であった場合、人は出会ったばかりの人ではなく、もっと身近な人にその話を持っていきます。
にもかかわらず、出会ったばかりでまだお互いがどんな人であるかもわかり合えていないうちがら、そんないい話を持ってくる人というのは、何らかの裏があると言わざるを得ません。もちろんそのいい話の程度にもよりますが、ここはしっかりとジャッジをしていただきたいと思います。

この5つの質問を通して、もしあなたがまわりにいる誰かに対して「悪縁なのかもしれない」と感じたとしたら、それは、
「いい未来をつくるために、ここからどんな人とつながっていくことが大切なのか」
ということを再確認するチャンスかもしれません。

『縁(えん)』 第4章 より 永松茂久:著 きずな出版:刊

理由はわからないけど、感じがいい。
なんだか一緒にいて、居心地がいい。

そんな感覚は、意外と当たっているものです。
それは、波長の法則から説明できますね。

良縁に巡り会いたいなら、自分自身の波長を上げること。
そのうえで、自分の直感や心の声を信じること。

悪縁を断ち切り、良縁を呼び寄せ、人生のステージを上げていきましょう。

縁を呼び込む「勇気の育て方」とは?

新しい縁に出会うには、これまで踏み込んだことのない世界に飛び込む必要があります。
とはいっても、未知の世界に足を踏み入れるのは、誰でも不安を感じ躊躇してしまいますね。

永松さんは、そう感じるとすれば、それはむしろそのつながりについてあなたが真剣に考えている証拠だとし、その一歩を踏み出す勇気を手に入れる方法を紹介しています。

 一つめは、いまの時点で勇気がない自分を責めるのをやめるということです。
そもそも勇気とは「ないから持つ」のではなく、「行動の中で育てていくもの」だと知ることです。
多くの人は、「勇気=大きな決断」と思い込みがちです。
しかし本当の勇気は日々の小さな成功の積み重ねで育つものです。
たとえばふだんは話しかけない人に「おはようございます」と言ってみる。
気になっていた勉強会やイベントにとりあえず申し込んでみる。
勇気を出してその場所にいる人に声をかけてみる。
このようなほんの少しの行動が、次のステップへの橋渡しになります。大きな勇気は、こうした小さな「できた」の積み重ねの先にあるのです。

二つめは、「怖い」と感じるとき、未来に目を向けることです。多くの人は「失敗したらどうしよう」「うまくいかなかったら恥ずかしい」と、今この瞬間の不安に意識が集中しています。
しかしここで少しだけ視点を変えてみましょう。
あなたがその一歩を踏み出すことで、半年後、1年後、3年後に「どうなっていたいか」を想像してみるのです。
自信を持って人と関わっているあなたの姿。
新しい場所で仲間と笑い合っているあなたの姿。
「あなたの話を聞くと勇気が湧いてきます」と言われているあなたの姿。
このように未来の自分をイメージすることで、「いまの怖さ」よりも「その先の希望」が少しずつあなたの中で育ち始めます。
人は希望が見えたとき、自然とその一歩を踏み出せるようになるのです。

三つめは、「失敗」への思い込みを変えることです。
あなたが手に入れたいその勇気をすでに手にしている人や、いろんな世界に飛び込み常に成長し続けている人たちはみな、こう考えています。
「うまくいかなくても、この経験は必ず成功への第一歩になる」
「失敗から何かを得ることができれば、それは失敗ではなくて成功の始まりだ」

失敗したら恥ずかしい、と思うかもしれません。
しかし実は、まわりの人はあなたの失敗をそれほど気にしていません。
むしろ挑戦したあなたを心の中で「すごいな」と讃(たた)えています。
簡単にまとめると、怖さを乗り越える秘訣は、
「うまくいけばラッキー。失敗してもそれは成功するための学びだ」
と思って動くことなのです。
この考え方が身についてくると、新しい世界に飛び込むことへのハードルはどんどん下がっていきます。

『縁(えん)』 最終章 より 永松茂久:著 きずな出版:刊

永松さんは、勇気は「持とう」とするより、「動きながら育てる」ものであり、無理をすることなく、いまからできる小さな一歩を踏み出すことで、少しずつ育っていくものだと述べています。

小さく始める。
未来の自分を思い描く。
失敗を未来の成功のための経験と割り切る。

この3つを意識して、勇気を持って一歩を踏み出したいですね。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

永松さんは、偶然という形をしてやってきた必然。それが、縁というものの本質なのではないかとおっしゃっています。

人と人は、すべて出会うべくして出会っているということ。
その出会い、つまり「縁」の中で、どれを選び取るかが、人生を決めます。

人生を劇的に変えるような縁。
それらは、どこから、どのような形でやってくるか、予想もできないもの。
だからこそ、日々出会うすべての人との関わりを大切にすべきだということです。

私たちも「一期一会」の精神で、一日一日を過ごしていきたいもの。
その積み重ねが、想像もつかない素敵な人生を引き寄せてくれます。

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