【書評】『自分の才能の見つけ方』(本田健)

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 お薦めの本の紹介です。
 本田健さんの『自分の才能の見つけ方』です。

 本田健(ほんだ・けん)さんは、複数の会社を経営されている「お金の専門家」です。
 今まで多くのベンチャービジネスの成功者を育ててきたことでも知られています。
 作家としても有名で、多数の著書もお書きになられています。

「才能」は誰の中にも眠っている!


 才能を使えるようになると、人生が変わっていきます。
 毎日の心の状態はもちろん、社会的な活躍度、幸せ感、付き合う人たちまでがまったく違うものになります。

 ただ、一口に「自分の才能を見つける」と言っても簡単ではありません。
 砂漠でオアシスを見つけるのと同じですね。

 やみくもに歩き回るよりも、方針を立てて、知識など事前に必要なものを身につけて旅立つ。
 そのほうが、求めるものを見出せる確率は大幅に上がります。

 才能は、特別な人だけが持っているものではなく、誰でもが複数持ち合わせているもの。
 ただ、その存在を自分自身でも気づいていないだけです。

 本書は、誰でも才能が見つけられるように、いろんな角度から「才能」について説明した一冊です。

 本田さん自身がこの20年の間研究し、人生に役立ってきたノウハウが凝縮されています。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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人生最大の問い「自分は誰なのか?」


 人はどのようなときに自分の才能に気づくのでしょうか?
 才能は、その人の感情を最も揺さぶるものです。

 本田さんは、言い換えれば、感情が大きく揺さぶられるから才能が出てくると指摘します。

 才能は、心のかなり奥深いところに隠されています。だから、地震が起きないと温泉は出ないのと同じように、大きな出来事や事件があったときに、才能が湧き出る出口が開きます。
 ひどい失敗をしたり、お金がなくなったり、リストラされたり、病気になったり、男女関係で絶望したり、あるいは、それら複数が同時多発的に起きたときに初めて、「自分は大丈夫なのだろうか?」「このままでいいのだろうか?」と考えるようになるわけです。
 特にネガティブな感情が、才能を覆っていた壁に初めてクラック(ひび)を入れます。そのひび割れたところから、本当の自分が姿を現すのです。
 なぜかというと、苦しくなって初めて「自分とは誰か?」と考え出すからです。
 私は、「自分は誰なのか?」という問いは、人生でシンプルかつ最も重要な問いであると思っています。
 有史以来、すべての哲学者がこの問いを追求しています。この人生最大の問いに、その人自身がどう答えるのかが、人生ともいえるわけです。
 ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、あなたが「自分はどういう人間だ」と考えるかによって、あなたの人生はできあがっています。自分は普通のサラリーマンだと思う人は、誰にでもできる仕事をしているかもしれません。私は普通の主婦だと思っている人は、家事しかやっていないでしょう。
「私は世界に通用するアーティストだ」と考えている人は、そのように人生を生きていきます。「私は、ヒーラーだ」「私は、教育者だ」と考えている人も、そのような人物として生きることになります。
「自分が誰か」が腑(ふ)に落ちるほど、人生が楽しく、生きるのが楽になります。それは、自分以外のものになる必要がないからです。そして、自分であることに何物にも代えられない喜びを持っているからです。

 『自分の才能の見つけ方』 第1章 より 本田健:著 フォレスト出版:刊

「自分は、自分が思うような人間になる」
 よくいわれる言葉です。

 自分は何がしたいのか、自分は何になりたいのか。
 それを考え続けることが、才能を発掘する最初のステップになるということですね。

才能とは、自然と上手にできること


 本田さんは、才能とは、その人が何も考えなくても、自然にできることだと述べています。

 その中には、「文章を書く」「歌を歌う」といったわかりやすいものから、「人の話を聞くのが上手」という、ちょっとわかりにくいものもあります。

 たとえば、その人の顔を見たら、自然と悩みごとを相談したくなるような人がいるものです。私がお世話になっているアストロロジャー(占星術家)の來夢(らいむ)さんは、小学生の頃から友達に悩み相談をもちかけられていたそうです。大人になってからも、友人たちからひっきりなしに電話がかかってきたために、個人宅なのに、「この電話はつながりにくくなっております」というアナウンスが流れたそうです。現在、彼女のセッションの予約を取るには、2年も待たなければいけないほどの人気があります。
 このように、本人にしてみればあまりにも自然にできることなので、当たり前すぎて「才能だ!」なんて考えてもみなかったこと、それが才能です。
 また、自分が意識しなくても、自然とそうなってしまうことも、才能です。
 たとえば、どこへ行っても、おじいちゃん、おばあちゃん、子供に好かれてしまうというのも才能です。また、自然と動物がなつく人もあなたのまわりにはいるはずです。彼らは、人間の友達と話すように、犬や猫、馬と話ができたりします。そして不思議なことに、その動物たちも彼らが言うことがわかっているかのように反応します。
 そういう人は、動物関連の活動が才能を開花することにつながってきます。

 『自分の才能の見つけ方』 第2章 より 本田健:著 フォレスト出版:刊

 自分にとっては当たり前過ぎて、たいした価値がないと思っていること。
 それらも、他人から見れば、輝いて見えるこことがあります。

 自分自身の長所や特長は、意外と自分自身気づかないもの。
「灯台下暗し」ということわざもあります。

 自分がつい、夢中になってしまうことをもう一度見つめ直す。
 そこから自分自身の隠れた一面を見つけ出せるかもしれません。

才能は叱られたことの周辺にある


 本田さんは、才能は、叱られたときにも見つかると述べています。

 たとえば、子供のころ「じっとしていなさい」と叱られたとします。
 それは「落ち着きがない」というマイナスの評価になります。

 たた裏を返せば、「行動力があって、たえず気を動かしていく才能」ととることもできます。

 子供のときに抑えられないエネルギーがあった場所に、才能は眠っています。
 たとえば、「もっと外に出なさい」と言われた人は、ずっと部屋に閉じこもって本を読んでいたり、絵を描いていたはずです。これが、まさしく才能なのです。このことから、あなたには、じっくり創作活動をする才能があることがわかります。
 叱られたところは、大きな才能ポイントなのです。
 あなたは小さい頃に叱られたことがありますか?
 大人になって社会に出てからでも怒られることは、その人の才能である可能性が一番高いでしょう。あなたが人に怒られたり、指摘されたりするところは、まさにあなたが才能を持っているところなのです。
「失礼なことを言うなよ」と叱られたとき、あなたには「誰に対しても、率直にものを言う」才能があることがわかります。
 叱られるポイントは、世間的に見たら、やってはいけないことです。だから、逆に言えば、他人が持っていない、あなただけの持っている才能である可能性が高いわけです。
 そのあり方をネガティブに感じた人が怒るのです。社会のルールから外れるぐらいすばらしい才能があることが、あなたが叱られることなのです。

 『自分の才能の見つけ方』 第4章 より 本田健:著 フォレスト出版:刊

 叱られたということは、他人が持っていない何らかの才能の裏返しです。

 人の性格は、短所の裏側には必ず長所が、長所の裏側には短所があるもの。
 それは才能を探すときにも、有効であるということです。

 叱られたから、ただ落ち込む。
 そうでなく「何がその人を怒らせたのか」を冷静に分析する。

 そこから自分自身の長所を見つけ出したいですね。

才能を探すときに、失敗は避けられない


「私の才能はこれだ!」と見つけても、思うようにいかなかったり、失敗を重ねたりという経験をすることがあります。
 そして、「やっぱり違うかもしれない」と悩みます。
 自分の才能であってほしいという思いが強い分だけ、失望も大きいですね。

 本田さんは、その失敗は決して悪いものではなく、「才能のありか」がわかるように、必然的に起きているのではないかと自説を展開します。

 若いときに経験するマイナスは、その人がしっかり大成するように、わざとゴムを反対方向にグッと引っ張っているようにして起きていると私は思います。
 つまり、人生全体で考えて、才能をうまく発揮して生きられるように、失敗も最初から人生プランに含まれているということです。それに気づいた人が失敗にめげず自分から人生プランに含まれているということです。それに気づいた人が失敗にめげず自分の才能を見つけて成功すれば、失敗につぶされかけた人も、それを見て勇気づけられます。
 多くの人は、目の前の失敗をマイナスにしか受け止めなかったり、才能をあきらめたりしがちです。
 しかし、起きたことをあとで振り返ってみたら、「あー、そういうことだったのか」と腑に落ちた経験を、誰しも1度や2度はしているのではないでしょうか。
 自分の才能をより本格的な形で生かせるように失敗があるのです。
 しかし、これに気づかず、「なぜ今までのやり方がうまくいかないんだ」とイライラしたり、「やっぱり、自分に才能なんて一つもないんだ」と思い込んだりすると、負のスパイラルにハマってしまい、ダークサイドに落ちかねないので、注意が必要です。
「失敗は、あなたの才能のありかを発見し、生かすためにある」という感覚を持つと、早く才能が見つかり、その才能を生かした人生を歩むことができるのです。

 『自分の才能の見つけ方』 第5章 より 本田健:著 フォレスト出版:刊

 どんなに好きなこと、やりたいことでも、最初は上手くいかなくて当たり前です。

 本当にやりたいことならば、ちょっとやそっとのことで諦めないこと。
 それも、才能を見つけるためには重要なことですね。

「失敗は、あなたの才能のありかを発見し、生かすためにある」

 そのような意識をもつと、臆せず、色々なことにチャレンジしていけますね。

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 本田さんは、才能を「地下深くに眠る温泉」に例えています。

 地震などで岩盤にヒビが入って、自然に湧き出てくる場合もあります。
 また、一生懸命に一つの道を掘り進めることによってぶち当たる場合もあります。
 本人も驚くような場所から、突然、湧き出てくる場合もあるかもしれませんね。

 大事なのことは、「自分の中には、隠された才能がたくさん詰まっている」と信じ続けること。

「自分の中に隠された財宝が眠っている、人生はそれを探しだすための旅である」

 そう思って生きていければ、より充実して輝きのある生き方ができます。
 自分で自分自身の可能性の芽をつぶさずに、自分の才能を上手に発掘しようと心掛けたいですね。


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