【書評】『きっと、よくなる!』(本田健)

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 お薦めの本の紹介です。
 本田健さんの『きっと、よくなる!』です。

 本田健(ほんだ・けん)さんは、経営コンサルタント会社など複数の会社を経営する、「お金の専門家」です。
 今まで多くのベンチャービジネスの成功者を育ててられてきました。

あなたの人生は、「きっと、よくなる!」


 本田さんは、以前、新聞の「いままでの人生で起きた中で最悪のことと、最高のこと」というテーマの特集を目にします。
 そして、その調査結果に衝撃を受けました。

 リストラ、倒産、離婚、病気・・・
 最悪のこととは、人によってさまざまです。
 しかし、『90%以上の人が「最悪だと思った出来事が、長い目で見れば、いまの幸せにつながっている」と答えた』そうです。

 人生を通してずっと幸運に恵まれる人はいません。
 長い人生の間に一度や二度は、思ってもみなかった不運に見舞われるものです。
 ただ、どんな苦しいことも、のちの人生に必ず役立つ。
 それを知っていれば、少しは楽にやりすごすことができます。

 本書は、最悪の出来事を人生の糧に変えるアイデアや考え方を、具体例を交えてまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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チャンスは、まだ準備ができていないときにくる


 本田さんは、「チャンスは、誰にでも平等にきている」と述べています。

 やってきたチャンスを幸運に変える。
 そのためには、「三つの関門」をくぐり抜ける必要があります。

 最初の関門は、チャンスの存在に気づくかどうかです。たいていの人が、目の前にチャンスがきていることも知りません。
 というのも、チャンスですよと自分で宣伝してこないからです。それは、雑誌で見た何かの記事かもしれないし、電車で隣の女子高生が話す言葉かもしれません。あるいは、何気なく本屋で立ち読みした本かもしれないのです。
 二番目の関門は、そのチャンスをつかめるかどうかです。「チャンスの女神の前髪をつかむ」という言葉がありますが、チャンスの女神は、頭の後ろがはげていて、きた! と思ったら、すぐにつかまなければダメです。ほとんどの人は、チャンスかな? と思っても、一瞬ためらうので間に合わないことが多いのです。
 三番目の関門は、つかんだチャンスを生かせるかどうかです。せっかく手元にたぐり寄せたチャンスも、生かさなければ意味がありません。それには、行動力が必要です。どんなに条件が厳しくても、それを突破してみせる! という力がなければ、チャンスは、ただのいい話で終わってしまいます。 
(中略)
 準備ができていないときに、チャンスはやってきます。準備が万端整ったときには、もうそれは、チャンスではなくなってしまっています。
 ふだんから、チャンスに関する感性を磨いておくことです。そして、直感がビビッときたら、迷わずに飛び込む勇気をもつことです。それが人生を何倍にも楽しく、豊かにしてくれます。

  『きっと、よくなる!』 チャンスは、まだ準備ができていないときにくる より  本田健:著  サンマーク出版:刊

「準備ができてから、始めよう」
 そう思っていると、準備だけで人生が終わってしまいます。
 チャンスは、いつどういう形で訪れるか分かりません。

「どんな些細(ささい)なチャンスも逃さずに、掴(つか)んで、自分のものにする」
 そのような決意を欠かさずに、日々過ごしたいですね。

人生を変える「魔法の杖」


 人生で起きる、「偶然と呼ぶには、あまりにできすぎた偶然」。
 それを『シンクロニシティー』と呼びます。
 本田さんは、成功者の伝記を読んでいると、彼らの人生にはシンクロニシティーがたくさん起こっていると指摘します。

 シンクロニシティーを人生に呼び込むコツは、「本当に好きなことをやって生きる」ことです。「自分のハートを追いかける」といってもいいかもしれません。頭でいろいろ考えずに、直感に従って行動することです。
 好きなことだけをやるというのは、どうも日本人には無責任に感じてしまいます。そんなワガママは許されないと、自己規制してしまいがちです。
 でも、「好きなこと」をやっていると、いろいろないいことがあります。好きなことをやると、人は元気になります。少々の風邪でも、好きなことをやるといっぺんで治るという人もいるくらいです。いろいろなアイデアが泉のように次から次へと出てくるし、魅力的な人になれます。
 私は大人の唯一の責任は、「自分が好きなことを自分にさせてあげること」だと思っています。嫌いなことをやって生きるのは、自分への虐待です。ほとんどの人は日常的に、自分の嫌いなこと、気の進まないことをやっているので、幸せになれません。

 『きっと、よくなる!』 人生を変える「魔法の杖」 より 本田健:著 サンマーク出版:刊

「本当に好きなことをやる」ことは幸せだけでなく、お金持ちになるためにも大切な要素。
 億万長者は「好きなこと、得意なこと、人に喜ばれること」という基準で仕事を選んでいます。
「本当に好きなことをやる」ことに妥協しない人生を送りたいですね。

あきらめなければ、失敗はない


 本田さんは、発明王エジソンが、電球素材の発見に一万回を超える実験をしたエピソードから、

「成功者は、自分が望む現実が手に入るまで、目の前のことをやりつづけるだけだ」

 ということに気づきました。

 普通の人は、いくつかの障害に出合っただけで、「これはうまくいかないな」と失敗を受け入れてしまうのです。ある意味で、最初から成功しようと決めていないわけです。「うまくいかなかったら、やめよう」と考えているのです。
 エジソンの例でいうと、100回失敗したからもう電球をつくるのは不可能だと思い込み、やめてしまうのと一緒です。
 普通の人は「うまくいくかどうか」で考え、たいてい途中でやめます。成功者は、「うまくいくまで、やりつづけるだけ」なのです。
 松下幸之助さんも、成功の秘訣を聞かれて、「成功するまで、あきらめないことです」と語っていました。
 成功したいなら、ひとつだけ守ればいいのです。
「自分の夢が叶うまで、やりつづける」だけです。そのためには、ただがんばるだけではありません。あらゆる方法をクリエイティブに試しながら、自分のやりたいことに突き進むのです。

 『きっと、よくなる!』 あきらめなければ、失敗はない より 本田健:著 サンマーク出版:刊

 本田さん自身も、いままで、個人的な夢を、この方法で叶えてきました。
 「うまくいかない」という自分の中の制限をはずすだけで簡単に実現できたとのこと。

 結局、「失敗」か「成功」かを決めるのは、自分自身。
 自分のやりたいことを、うまくいくまでやり続ける覚悟を持ちたいですね。

「健全な寂しさ」を楽しむ


 ビートルズの有名な歌のタイトルでもある、「Let it be」。
「そのままでいい」とか「ありのままに生きる」という意味です。
 本田さんは、「Let it be」的な観点から、自分を見つめ直してみることを勧めています。

 あなたは、自分が自分であることを許していますか。他の誰でもない、自分らしい人生を生きることを、自分に許しているでしょうか。
 自分らしくあるということは、孤独感とも表裏一体です。いったん自分らしい人生を生きようと決めたなら、ひとりぼっちだと感じてしまうことが多々あります。
 それは、「あなたらしい場所には、あなたしか存在できない」からです。そこは両親も友人も、会社の同僚も、パートナーでさえ入ることのできない場所なのです。
 この「健全な寂しさ」に耐える能力が、幸せに生きるためには必要です。私のまわりで成功している連中はみな、友人たちの「総入れ替え」みたいなことを体験しています。
 自分とともに歩いてくれる友人もいる一方で、そこにとどまる選択をする友人もいるのです。これは「いい、悪い」ということではなく、いろいろな種類の人生があるということです。
 もちろん、自分らしく生きている人やライフワークをやっている人が、孤立しているというわけではありません。自分らしい道を歩く過程で、すばらしい友人にも出会えます。

 『きっと、よくなる!』 「健全な寂しさ」を楽しむ より 本田健:著 サンマーク出版:刊

 本田さんは、「自分らしく生きる」ことや「自由である」ことは、「孤独である」ことと表裏一体だと指摘します。

 独力でも進むことができる「力強さ」。
 独りでいる時間を楽しめる「心の余裕」。

 それらがなければ、自分らしい生き方はできません。
「健全な寂しさ」に耐える能力を、ぜひとも身につけたいですね。

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 本田さんは、人生は、素敵な贈り物を一人ひとりに用意してくれているのです。往々にして、贈り物の包装紙がきれいに見えないのは、あなたを驚かせるためだと私は思いますとおっしゃっています。

 自分に起こるすべてのことは、「贈り物」。
 それを生かすか生かさないかは、本人の考え方次第です。

 受け取った「贈り物」は、包装紙だけで判断せず、中身までしっかり確認する。
「これは、いまの自分に何を伝えようとしているのか」
 そういう視点から考えられるようにしたいですね。


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