【書評】『本当の幸せをつかむ7つの鍵』(ディーパック・チョプラ)

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 お薦めの本の紹介です。
 ディーパック・チョプラ博士の『本当の幸せをつかむ7つの鍵』です。

 ディーパック・チョプラ(Deepak Chopra)博士は、米国の著名なスピリチュアルリーダーであり、医学博士です。
 著書のほとんどが、NYタイムスなどのベストセラーにランクインしてされるなど、作家としても世界的に有名な方です。

幸せになるためには、「ほんとうの自分」を知ること


 人はみな、「幸せになりたい」と願って生きています。
 人生の目的とは、「幸せになること」だと断言できるでしょう。

 ほとんどの人は、幸福は、成功、富や名誉、健康などによって訪れるものだと信じています。 
 チョプラ博士は、それは誤りであると指摘し、実は、これらのものは幸福の副産物にすぎないのだと強調しています。

 古今東西、人の苦しみの原因は変わっていません。
 生きていると、変化を恐れ、エゴの誤った約束にしがみつき、死の到来を恐れてしまいます。
 これらの根本には、『ほんとうの自分に気づいていない』という苦しみがあります。

 では、「本当の自分」とは、どのような存在なのでしょうか。
 

 あなたのほんとうの自己は、心、知性、エゴを超越した純粋な意識に存在しています。あなたが自分の限られた自我――人生に安らぎ、愛、充足感を見つけ出そうともがいている「私」――の向こう側を眺めるとき、ほんとうの自分に近づいていくのです。誰もが創造の源に結びついています。
 古代の賢者は美しいイメージを私たちに残してくれました。それは消えることのない炎の燃える小さなロウソクが隠されている心の中の寺院です。あなたがこの炎を見つけたら、悟りが開け、疑い、怒り、恐怖はなくなり、無知の闇は晴らされていきます。

 本当の自分は、空間、時間、原因と結果の法則を超越した場所にあります。あなたの中心にあるこの意識は不滅です。このレベルで自分を知ることができたなら、再び苦しむことはなくなります。
(中略)
 心の源にたどり着けば、すべての人間が結びついていることに気づくことができます。そしてその場所こそ、あらゆることを成し遂げるための供給源であることもわかります。
 ほんとうのあなたは個人を越えた存在です。すなわち、個人的自我の境界を越えて、あなたは広がっているのです。

 『本当の幸せをつかむ7つの鍵』 はじめに より ディーパック・チョプラ:著 住友進:訳 サンマーク出版:刊

「悟りを開く」とか「個人的自我の境界を越える」とか、普通の人には難解な問題に思われます。

 チョプラ博士は、本当の自分を知ることは難しくなく、私たちは自然と理解できるようになっていると述べています。
 その道に一歩踏み出すためには、最初に必要なのは、ほんの少しの信頼だけとのこと。

 本書は、「ほんとうの自分」を知る、悟りへの旅を案内するための“7つの鍵”を解説した一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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体は幸福を手に入れるためのもっとも信頼の置ける最初の指標


 チョプラ博士は、幸福を手に入れるためのもっとも信頼の置ける最初の指標となるものは、あなたの体だと述べています。
 具体的な方法として、何かを行動に移そうかどうか決断するとき、体に「これについてどのように感じる?」と尋ねてみることを勧めています。

 意識とは、心が考えていることを体に告げる、目に見えない、沈黙の媒介(ばいかい)であり、同時に体がその考えを了解し、支援することを知らせる情報を心に送り返してもいます。
 たとえば、人に愛されているとき、心はそのことを理解し、細胞も生き生きしていきます。さらには、スピリットも愛の源を見つけ出すため、自分のところまで訪れてくれたことに大喜びしてくれることでしょう。人生に素晴らしいことがあれば、あなたの存在全体がうるおっていくのです。
 心、体、スピリットが調和していれば、幸福も自然に訪れていきます。しかし、この調和が乱れると、不快、苦痛、憂鬱(ゆううつ)、不安、病気が現れてくるのです。
 不幸はいってみれば警告のひとつであり、心、体、スピリットのどこかに乱れが生じている合図です。このような状態になると、意識は支離滅裂(しりめつれつ)な状態になってしまいます。このように全体的に状況を見られるようになってはじめて、健康、全体性、神聖さについてきちんと考えられるようになるのです。なぜなら、この3つの言葉の語源は同じであり、つねに調和、不調和の状態を共有しているからです。
「問題は(体の)組織のなかにある(the issues are in the tissues)」ということわざを聞いたことはありませんか? この言葉は怒り、憂鬱、ノイローゼ、敵意、漠然とした不安などの心理的問題は、心理だけの問題ではない、という事実を指摘しています。このような症状は、脳と相関関係があります。脳は中枢神経系を通し、全身の細胞や組織に問題が発生していることを教えているのです。

 『本当の幸せをつかむ7つの鍵』 第1の鍵 より ディーパック・チョプラ:著 住友進:訳 サンマーク出版:刊

「心」と「体」と「スピリット」はつながっています。

 体に不具合が生じるということは、自分の考え方のどこかに乱れが生じているということ。
 運悪く病気にかかってしまう、ということはあり得ません。

 原因は、すべて自分自身が創り出しています。
 自分の体の“声なき声”にしっかり耳を傾けることが重要だということですね。

自分の考えを世間に押し付けようとする罠


 チョプラ博士は、ほとんどの人は、自分の考えを世間に押し付けようとする罠にはまっていると指摘しています。
「私が正しい」と信じることでは、ほんとうの幸せは訪れてはくれません。

 チョプラ博士は、自分が正しいことを証明することで、幸せになった人は今までに誰ひとりいなく、結局、待っているのは対立と対決のみだと指摘しています。

 たったひとつの正しい観点などありません。正しいと思っているのは、自分の観点と一致しているものだけです。あなたは自分なりの観点から世の中を眺めていますが、他人もその人なりの観点をもっているのです。
 このような真実を知ると、すばらしい解放感が味わえます。なぜなら、それは自分がほかの人とは違う独自な存在だという証だからです。この独自性があるから、あなたは神と共同で新しいものを創造していけるのです。意識の拡大とともに現実も広がっていき、隠されていたすばらしい潜在能力も明らかになります。
 ところが、自分が正しい、正しいと言い張ってばかりいれば、これとは反対の結果を招いてしまいます。他人が同意してくれないなら、自分の正しさを絶対に主張し続けなくてはいけないと思っていると、やがて敵意が生まれ、相手からは拒絶されてしまいます。誰もがよくご存知のとおり、「自分が正しい」という態度をかなくなに変えようとしなければ、神の名のもとに続々と争いが起こってくるでしょう。
 世の中はあなた自身の姿を映す鏡であり、あなたの考えがそこに反映されているのです。客観性とはエゴが抱いている幻想であり、自分が目にしているものこそ正しいという主張を裏付けるために創られたものです。
 人生のほんとうの目的を犠牲にして、このような幻想にしがみつくのは人間にとっての悲劇です。他人を判断し、自分のほうが勝っていると感じて自ら慰(なぐさ)めるために、喜びや幸福を増やしていくという真実の目的は犠牲にされてしまいます。
 世の中を愛ではなく判断で見ようとすれば、あなたは愛のない世界に暮らすことになるのです。

 『本当の幸せをつかむ7つの鍵』 第4の鍵 より ディーパック・チョプラ:著 住友進:訳 サンマーク出版:刊

 まったく同じ容姿の人は、この世に2人といません。
 それと同様に、まったく同じ考え方をもっている人もいないということです。

 人の数だけ「正しさ」がある。
 それを理解すると、怒りや敵意の感情から逃れられることができます。

 世の中は、私たち自身の姿を映す鏡です。

 世の中には、最初から「敵」は存在しません。
 自分が「敵」と認識して、初めて「敵」ができるということですね。

幸福は「今という瞬間」にしか湧いてこない

 

 チョプラ博士は、理由がなくても味わえるのがほんとうの幸福です。それは至福と呼ばれる状態のことで、この幸福は絶対に奪われることはありませんと述べています。

 至福を追い求める必要はありません。
 至福とは今この瞬間、手に入れるものだからです。

 では、時間の経過に囚(とら)われる“罠”にかからないためには、どうしたらいいのでしょうか。

 時間は意識の動き、簡単にいえば思考の動きである、といわれています。思考を超越して存在しているのが、ほんとうの自己であり、その姿は今この瞬間にしか見つけることはできません。今という永遠の瞬間に存在しているほんとうの自己は、観察者でも、観察される対象でもありません。観察の対象と同時に、観察者も姿を現してくるのは、思考が心に浮かんできた瞬間です。
 実は、すべての人間はふたつの現実に存在しているのです。
 ひとつめの現実は、時間に囚われない沈黙の状態であり、そこに至福の家があります。ふたつめの現実は、経験があふれている相対的世界です。この世界で、心は観察の対象につねに焦点を合わせる観察者としてふるまっています。
 あなたが今という瞬間に意識を集中しているとき、第一の現実、けっして奪い取れない幸福の潜在性と結びついています。しかし第二の現実に焦点を合わせたなら、つねに景色は移ろいゆき、時間に心は奪われてしまいます。このような時間はすでに述べてきた、あらゆるマイナスの効果を生み出していきます。
 今という瞬間に焦点を絞ったときも、この相対的世界が消え去るわけではありません。あなたは相変わらず日常生活に参加しています。しかしそこには違いがあります。もはや変化に自分を同一化しなくなるのです。これから人生に浮き沈みがあっても、ほんとうの自己は揺るぎない状態になるのです。ふつう、私たちは変化する場面にすっかり飲み込まれてしまい、いつのまにか今という瞬間から、抜け出していることに気づくことができません。

 『本当の幸せをつかむ7つの鍵』 第5の鍵 より ディーパック・チョプラ:著 住友進:訳 サンマーク出版:刊

 時間には、「相対的な時間」「主観的な時間」があります。

 時計の針が動くように、誰にも平等に淡々と過ぎていくのが、相対的な時間です。
 それに対して「今この瞬間」に意識を集中しているときの時間が、主観的な時間です。

 チョプラ博士は、すべての不幸が、時間のなかに存在していることに気づくことが大切だと指摘しています。

 過去を悔やまず、未来を悲観しないこと。
「今この瞬間」を生きること。

 つねに意識していたいですね。

意識の最高段階は「純粋な存在」


 チョプラ博士は、外の世界はあなたの内面を映し出している鏡であると述べています。
 人生で嫌な状況が起こったとき、その状況を打開するためには、「内面と外界の現実を同時に変えていかなくてはならない」とのこと。

 意識は、いたるところに浸透して、以下の4つの基本的レベルで変化を創り出す働きをします。

  • 「存在すること」
  • 「感じること」
  • 「考えること」
  • 「実行すること」
 人生を好転させるには、これらすべてのレベルにおいて意識を引き上げることが必要です。
 チョプラ博士は、意識の最高段階を「純粋な存在」と呼び、以下のように説明しています。

 意識は個人の人格を越えて存在しているので、純粋な存在のレベルで生きていると、人生のもっとも深い価値に目覚めていきます。古くから伝わる東洋の教えは、人間の存在にもっとも調和する価値を4つ挙げています。これらの特質は最高の感情レベルを構成しているものです。

  1. 愛情のこもった親切(慈愛)
  2. 思いやり
  3. 人の成功を喜ぶこと
  4. 落ち着き、安らぎ
 この4つは心の特質と呼べるかもしれません。これらは人間の思考の最高レベルに到達したとき、感情レベルに存在している特質です。
 思考は感情から誠実さを手に入れます。頭のなかでは、いくらでも慈悲深く、親切で、穏やかなことを考えることができますが、あなたの存在それ自身が、実際にその考えを後押ししていない場合には、外界は相変わらず厳しく、愛情のない世界を映し出してしまいます。いくらすばらしい考えでも空念仏にすぎないのです。しかし思考がもっとも深い存在から生まれてくる純粋な感情に根づいたものであれば、このプロセスの結果――世の中で取る行動――は成し遂げられるでしょう。

 『本当の幸せをつかむ7つの鍵』 第6の鍵 より ディーパック・チョプラ:著 住友進:訳 サンマーク出版:刊

 チョプラ博士は、純粋な存在から最高の感情が生まれ、そこから最高の思考と行動が生まれてくるとも述べています。

「考えること」と「言うこと」と「すること」。
 それらがすべて一致し、はじめて願望が現実化するということです。

 現実を変えるために、目に見える部分だけではなく、目に見えない部分、意識のレベルにもしっかり目を向けていきたいですね。

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 人は「幸せ」を自分の外にあるものだと考えてしまいがちです。

 チョプラ博士は『幸せは、自分のなかにあり、今この瞬間にでも感じることができるものだ』と主張されています。

 幸せは、探すものでも、所有するものでもありません。
 それは、気づくものであり、感じるものです。

 本書にある『本当の幸せをつかむ7つの鍵』を手に入れて、充実した人生を歩みたいですね。


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