【書評】『どんな人にも1つや2つ儲けのネタはある!』(吉江勝)

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 お薦めの本の紹介です。
 吉江勝さんの『どんな人にも1つや2つ儲けのネタはある!』です。

 吉江勝(よしえ・まさる)さん(@masaruyoshie)は、フリーの経営コンサルタントです。
 集客をメインにしたマーケティング組織「スーパービジネスマン養成講座」を主宰し、上場企業から個人事業主、サラリーマンやOLなど、数多くのコンサルティングに関わられています。

「起業や副業はなんてムリ」は本当?


 吉江さんは、起業コンサルタントとして、5千人以上の人々に起業や副業のお手伝いをしてきました。
 自らの経験から、実行過程さえ間違えずに正しい目標に向かって行動すれば、多くの人が起業や副業で成功することができると強調します。

 その大きな根拠は、「どんな人でも1つか2つ必ず取り柄がある」ことです。

 「取り柄」とは強みや長所であり、マーケティング用語でいうUSP(ユニーク・セーリング・プロポジション=他と差をつけるあなたの特別な力)と言ってもいいものです。

「自分には何の取り柄もない」

 それは、思い込みであり幻想にすぎません。

 自分の取り柄を見つけ出し、最大限に利用してあげること。
 それが、起業や副業を成功させるポイントになります。

 本書は、起業や副業を始めるべき意義、具体的な起業方法についてまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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あなたは得意でも好きなこと以外はやってはいけない


 吉江さんは、起業や副業をするにあたって最初に心に刻んでおいて欲しいことがあると述べています。それは、

「自分が心の底からしたくてたまらないこと、自分が大好きで愛してやまないこと以外はやってはいけない」

 ということ。

 なぜなら起業・副業を始めるにあたり、あなたが大好きなことをすることで、それをしているだけで幸せという状態をつくり出す必要があるからです。
 起業や副業をしても大抵の場合、最初から順風満帆とはいきません。
そもそも「0」から「1」をつくり出すことが一番大変です。お金を生み出す仕組みをつくること自体、とても時間がかかるものですし、逆に言えば、仕組みさえ完成すれば後は比較的スムーズに行くわけですが、当初は予想もしなかったようなアクシデントに見舞われて停滞する時期が、必ずあると覚悟しておいたほうがいいでしょう。
 しかし、そんな苦境のときでも自分が心から好きなことをしていれば、精神的な落ち込みも最小限ですむはずです。訪れたピンチを成長するためのエネルギーと捉え直すことができるからです
(中略)
 得意なこととは「他人と比較した相対的なもの」であるのに対して、好きなこととは「自分の感性からなるより主体的なもの」です。そこには人との比較は存在しません。
 主導権を握ってそれを行なうのも、それに価値を感じるのもあなた自身ですから、好きなことをやっている限り、誰もあなたの幸せを奪うことはできないのです。
 これは言わば、「一生尽きることのないモチベーションの源泉を手に入れたようなもの。

 『どんな人にも1つや2つ儲けのネタはある!』 第1章 より 吉江勝:著 青春出版社:刊

 いうまでもなく、起業や副業は、軌道に乗るまでが一番大変です。
 その時期を乗り越えるためには、好きなことをやっているという「心の悦び」が欠かせません。

「それをしているだけで幸せ」という状況をつくり出すこと。
 何よりそれが、逆境を跳ね返す力になります。

起業が成功するコツは「コンサルタント」になること


 起業や副業を始める具体的な方法。
 それは、「コンサルタントになること」です。

 コンサルタントというと、優秀な頭脳や巧みな話術や戦術を持っていないと務まらない。
 そう思われがちですが、そうではありません。
 コンサルタントの種類にもいろいろあり、それこそ星の数ほどあります。

 不動産コンサルタント、年金コンサルタントなどから、お掃除コンサルタント、鬱病克服コンサルタント、スケジュール管理コンサルタント、温泉コンサルタント、パン屋コンサルタントなどなど。

 職場や家庭で培ってきたノウハウを武器に、生計を立てる人はたくさんいます。

 コンサルタントといっても、自分がその分野のナンバーワンである必要はなく、教わる人よりも少し上くらいのポジションにいればちょうどいいとのこと。

 教わるほうも、相手があまりにも格上だと、敷居が高いと感じます。
 また、自分の体験に基づいたアドバイスは相手にも伝わりやすいですね。

 コンサルタントを始めるにあたって、最初にやること。
 それは、「キャッチフレーズ」を決めることです。
 それによって、お客様であるターゲットも決まります。

 とはいっても、自分自身の特徴を的確に把握している人など、ほとんどいません。

 キャッチフレーズが思い浮かばない。
 そんなときの一番いい方法は自分をよく知っている人にたずねてみることです。

 岡目八目のごとく、自分のことは主観的になりすぎてよくわからないのですが、人のことは冷静に判断することができるからです。
 私はスーパービジネスマン養成講座の会員さん数人に「他にたくさんの会員制サービスがある中でどうして私の会に入ってくれたのですか?」と聞いてみました。
 するとその答えは私の予想を覆す驚くべきものでした。

「吉江さんがサラリーマンでありながら本を出し、セミナーをやり、コンサルタントをしているからです。私もそういう風になりたいでのです」

 という答えが圧倒的に大多数を占めていたのです。
 そこですぐにターゲットを変えることにしました。
 当初考えていた、私に集客を任せたい経営者を対象にするのではなく、私のようにサラリーマンからコンサルタントになりたい人を会員にしようと思ったのです。
 そのとき、出てきたキャッチフレーズが「サラリーマンコンサルタント」です。サラリーマンをやりながら副業でコンサルタントとして成功しようというコンセプトです。
 この戦略は、当たりました。
 私のような平凡なサラリーマンがコンサルタントになれるのだから(実際は開店休業状態にも関わらず・・・笑)、自分もなれるだろうという人が多数会員になってくれたのです。

 『どんな人にも1つや2つ儲けのネタはある!』 第2章 より 吉江勝:著 青春出版社:刊

 キャッチフレーズを自分で考えなければならない場合は、

  1. 誰に?(顧客ターゲット)
  2. 何を?(提供価値)
  3. どうやって?(ノウハウ、メソッド)
 の三つを切り口として考えるとよいとのこと。

 自分にはどんなコンサルタントができるかを考えると、新しい可能性が広がります。

自分のもとに訪れることは「未来からのメッセージ」


 これまで数多くの成功者と会ってきた吉江さん。
 彼らに共通する、起業を成功させるためのシンプルなルール。

 それは、「始めること」「継続すること」の二つです。

 実際にビジネスのヒントは、いたるところに転がっているものです。

 吉江さんは、そのチャンスをモノにできるかできないかは、つねに感性を研ぎ澄まして、「ヒントや答えが今ここにある」と意識しているか否かの差だけだと強調します。

 この世に偶然はありません。
 あなたのもとに訪れることは未来からのメッセージだと認識すると、選択肢は飛躍的に広がり、あなたもあらゆる面で決断がしやすくなるでしょう。
(中略)
 たとえば成功している人で、失敗経験をしたことがない人はいないのです。私は生まれたときから順風満帆で失敗なんてしたことがないという人は嘘をついているか、これから大失敗をする危険が限りなく高いと思っています。
 成功と失敗はワンセットで、三次元以外の目に見えない世界でつながっているのです。でなければこれだけ高い確率で成功者が同じような失敗をしているという説明がつきません。

 この視点で物事を見ると、世の中がじつに面白くなります。なぜかというと、失敗が失敗に思えなくなるのです。
 現実に直面する嫌なことが嫌でなくなるのです。
 例えば好きな異性にこっぴどくふられたとしても、それはもっと素敵な人に出会うためのプロローグに過ぎないと思ったら、それほどショックではないですよね?
 仮に起業に失敗したってそれは、今後自分の本当の役割に出会って使命感を持って成功するための1つのステップに過ぎません。
 その経験から学んで、見えない世界でつながっている成功を引き寄せればいいのです。

 『どんな人にも1つや2つ儲けのネタはある!』 第4章 より 吉江勝:著 青春出版社:刊

 どんな失敗も成功も、過ぎてしまえば、経験として自分の血となり、肉となります。
 失敗を失敗だと決めるのは、結局は自分自身です。

「失敗は成功の母」ともいいます。
 何事もリスクを負って始めないことには、前に進むことはできません。

 失敗することを怖れて、何もしないこと。
 それが一番大きな失敗につながることを肝に銘じたいですね。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 自らも起業され、多くのクライアントの起業を見守ってきた吉江さん。
 むしろ「不景気な今の日本だからこそ」起業するチャンスが山ほどあるとおっしゃっています。

 インターネットやソーシャルメディアの普及。
 それにより、普通の人がビジネスを始める環境が今より整っている時代はありません。

 変化の激しい世の中。
 大企業に勤めているから安泰なわけではまったくありません。

 起業や副業で人生の選択肢を広げるということ自体が、リスクを分散することでもあります。

「そんなことはできない」と頭から否定したらそれまで。
 これからは一人ひとりが起業や副業の可能性を真剣に考える必要がありますね。


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