【書評】『自分を磨く方法』(アレクサンダー・ロックハート)

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 お薦めの本の紹介です。
 アレクサンダー・ロックハートさんの『自分を磨く方法』です。

 アレクサンダー・ロックハートさんは、米国の作家です。
 成功哲学や自己啓発に関する講演や企業研修、ワークショップを行なうなどご活躍中です。

「自分にはたいした力がない」は思い込みでしかない


 前例のないことにチャレンジする。
 そんなとき「できるはずがない」と最初から諦めてしまう人がいます。

 それは、頭の中を埋め尽くしている、小さい頃からの「できなかった」という記憶が原因です。

 サーカスのゾウは、子どものころ、鎖で杭につながれて毎日を過ごします。
 大きくなってからは鎖ではなく、ロープを使って杭につなぎとめます。

 大人のゾウは、ロープを引きちぎって逃げ出すことなど、簡単にできる力を持っています。
 しかし、何もせずにじっとしてます。

 ゾウ自身が、「自分にはたいした力がない」と思い込んでしまっているからです。

 これは人間にも当てはまる。「自分にはたいした力がない」と思い込んで、平々凡々と人生を送っているからだ。多くの人は自分で限界を設定し、本来の力をぞんぶんに発揮できずにいる。
 あなたには非凡な能力がある。それを発見して伸ばすことが大切だ。「自分にはたいした力がない」という思い込みから自分を解き放とう。発明王エジソンは「もし人間が自分にできるすべてのことをしたなら、自分でも驚嘆するほどの偉業を成し遂げられる」と言っている。
 あなたは素晴らしい可能性を秘めている。ゾウが巨木を引っこ抜く力を持っているのと同じように、あなたも非凡な能力を持っているのだ。その事実に気づけば、自分を信じることができる。それは山をも動かす強い力となる。

 『自分を磨く方法』 P11 より アレクサンダー・ロックハート:著 弓場隆:訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン:刊

「今の自分」は、「過去の自分」とは違います。
 さまざまな経験をすることで精神的にも強くなり、より多くのことを学んでいます。

「自分にはたいした力がない」
 そういう思い込みで、実力を出し切れないのはもったいないですね。
 
 本書は、自分の限界を取っ払い、目標に向かう情熱と勇気を与えるヒントが詰まった一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「言い訳する癖」が目標達成を阻む


 私たちの目標達成を阻んでいるもの。
 それは、「言い訳をする癖」です。

 世の中には、大きく分けて四種類の人間がいる。

  1. 「それはムリだ」と考えるタイプ。チャンスが目の前にあるのに、「できない理由」を考えて行動を起こそうとしない人たちがそうだ。
  2. 「すればよかった」と考えるタイプ。あとになって「こうすればよかった」と悔やむばかりで、ここぞというときに行動を起こさない人たちがそうだ。
  3. 「そのうちする」と考えるタイプ。チャンスを生かす方法を研究し、「機会があれば、やってみよう」と考えるが、結局、何もしない人たちがそうだ。
  4. 「してよかった」と考えるタイプ。言い訳を考えるヒマがあるくらいなら、すべきことをし、次から次へと業績をあげる人たちがそうだ。
 あなたは、障害を乗り越える能力を持っている。今日から課題にとりかかって、それを最後までやり遂げよう。最高の自分になるように努力しよう。あなたは「してよかった」と満足するはずだ。

 『自分を磨く方法』 P13 より アレクサンダー・ロックハート:著 弓場隆:訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン:刊

 言い訳は、「やらない自分」を正当化します。

 行動しないことには、成功する確率はゼロのまま。
 行動することで初めて、可能性が生まれます。

 何度もチャレンジすることで、成功の可能性を高めることができます。
 成功するまで諦めず、チャレンジし続ける情熱と勇気を持ち続けたいですね。

恐怖心に打ち勝つ「勇気」を持つ


 勇気とは、恐怖心を抱いていないことではなく、恐怖心を抱いていても行動する度胸があることです。

 勇気があれば、障害を乗り越える決意が生まれる。潜在能力の発揮を拒んでいる恐怖心を突き止めることによって、その恐怖心をコントロールする勇気を持ち、幸せをもたらす決定をすることができる。
 しかし残念ながら、私たちは夢の実現に向かって突き進む前に、挫折をして敗退したときのことを振り返りがちだ。そうなると、勇気を出して前進することが困難になる。大きな試練に直面すると、それを乗り越えるのが難しく思えるかもしれない。しかし粘り強く努力すれば、逆境から学んで成長し、前進し続ける勇気が湧いてくるはずだ。
 勇気とは、恐怖心を克服することであり、人生が順調でないときでも耐えることができる精神を意味する。勇気があれば、ピンチをチャンスに変えることができる。恐怖心と対峙するたびに、あなたは失意を乗り越え、強く成長するための勇気を出している。
 逆境に直面したときも、自分の願望をかなえるために夢を持ち続け、勇気を振り絞ろう。勇気があれば、大きく成長することができる。

 『自分を磨く方法』 P46〜47 より アレクサンダー・ロックハート:著 弓場隆:訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン:刊

 行動することを拒むのは、自分自身の心の中にある「恐怖心」です。

「案ずるより産むが易し」

 始めてしまえば、意外とスムーズに事が進むことも多いものです。
 また、万が一、失敗してしまっても、時が経てば、それも貴重な経験になります。

 恐怖やトラブルは、逃げれば逃げるほど、大きく膨れ上がって追いかけてきます。
 目の前の困難に立ち向かう勇気を持ち続けたいですね。

成功するためには「さらに、もっと努力する」


 成功者となるためには、期待されていることをするだけでは不十分です。
 ロックハートさんは、「さらにもっと努力する必要がある」と指摘します。

 昨日の自分を超える努力をするなら、成功者になるのは時間の問題だ。自分が取り組んでいることで卓越した業績をあげることによって初めて、人生における本当の成功が可能となる。卓越性を追求しなければ、あなたは自分の能力を十分に発揮することができず、たいした業績をあげることはできない。卓越性の追求は決して妥協しないことであり、それは成功者に共通する特徴だ。
 卓越性の追求とは、すべきことを、すべきときに実行するように心がけ、自分が取り組む課題に対して、さらにもっと努力することである。自分の人生のあらゆる分野で向上するようたゆまぬ努力をしよう。卓越性の追求は自尊心を高め、自己イメージを改善し、自信を深め、自分の人生のあらゆる分野を向上させる。
 本物の成功者をよく見ると、自分に対して高い基準を設定していることに気づくはずだ。本物の成功者は、人と同じことをしているだけではその他大勢から抜け出せないことを知っている。本物の成功者は自分の能力を100パーセント発揮するだけでなく、さらにもっと努力をすることを心がけている。

 『自分を磨く方法』 P87 より アレクサンダー・ロックハート:著 弓場隆:訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン:刊

 基準は他の誰でもなく、「昨日の自分」です。

 能力の100パーセントを出すのは当たり前。
 つねに「もっと上」を目指すこと。

 それが、自分の能力を十分に発揮し、卓越した業績をあげるための唯一の方法です。
 ある程度で満足せず、向上心を持ち続けたいですね。

人生の「明確な目的」をもつ


 ロックハートさんは、自分が人生で本当に手に入れたいものをよく知っている人はごくわずかしかいないと指摘します。

 人生の目的を明確にすることで方向性が生まれ、未来に対して情熱的になることができます。

 人生の目的を明確にするためには、次の三つの質問を自分にするといい。

  1. 自分は人生で具体的に何を手に入れたいのか? 自分がわくわくすることは何か? 朝早く起きて一生懸命に働き、一日中心から楽しめる対象は何か?
  2. 自分と周囲の人たちの人生を豊かにするためにできることは何か? 世の中をよりよい場所にするために自分はどういう貢献ができるのか?
  3. 自分はどの方向に進んでいるのか? 自分に幸せと充実感をもたらす目的に向かって進んでいるか?
 いったん明確な目的を持つことができれば、自信と情熱を持ってそれを懸命に追い求めよう。

 『自分を磨く方法』 P130〜131 より アレクサンダー・ロックハート:著 弓場隆:訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン:刊

 人生の本当の目的は、どこかにたどり着くことではありません。
 そこに向かって一歩一歩、進んでいく過程にあります。

 その目的が実現可能かどうかより、その目的を追い求めることで充実した人生を送れるか。
 そのような視点で決めることが大事ということです。

 北の夜空に煌(きら)めく北極星。
 その存在のごとく、明確で変わらない「人生の目的」を追求したいものです。

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 ロックハートさんは、幸せの原点は、心から楽しめる対象を見つけることだ。幸せは、善意、寛容、理解、愛をこめて他の人たちと調和のとれた人間関係を築くことによって育まれるとおっしゃっています。

 つまり、幸せは、お金やモノではなく、心の状態だということです。

 自分の心の中を占めているネガティブなもの、必要のないもの。
 「自分を磨く」ということは、それらを取り除くことです。

 そして、空いたスペースをポジティブなもの、情熱を与えてくれるもので満たす。
 自分を磨いて、心の中に眠っている「幸せ」をどんどん掘り起こしていきたいですね。


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