【書評】『苦手な人を思い通りに動かす』(グレッチェン・ルービン)
お薦めの本の紹介です。
グレッチェン・ルービンさんの『苦手な人を思い通りに動かす』です。
苦手な人を思い通りに動かす | ||||
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グレッチェン・ルービン(Gretchen Rubin)さんは、米国の作家です。
人間の本質をテーマにした作品で世間に大きな影響を与えるなど、ご活躍中です。
「4つの傾向」を知れば、簡単に人を動かせる!
人間の性質や性格は十人十色で、誰一人としてまったく同じ人はいません。
だからこそ、人との関わりは面白いし、難しいといえます。
とはいえ、すべての人を性質や性格によって、ある程度グループ分けできたら、人間関係を構築するうえで、大きな助けになることでしょう。
ルービンさんは、外からの期待や内なる期待にその人がどのような態度をとるかで次の4つの傾向に分類できる
と指摘します。
アップホルダー(約束を守る人)−−外からの期待と内なる期待の両方に応えようとする。
クエスチョナー(疑問を持つ人)−−あらゆる期待に疑問を抱き、自分が正当だと思う期待にのみ応えようとするため、実質、内なる期待にしか応えようとしない。
オブライジャー(義務を果たす人)−−外からの期待には進んで応えようとするが、内なる期待にはなかなか応えられない。
レブル(抵抗する人)−−あらゆる期待に反発し、外からの期待、内なる期待のどちらに対する態度も変わらない。
(中略)
4つの傾向について精査する中、私は各傾向に色を割り当てました。
クエスチョナーは黄色です。信号の黄色は、進むかどうかの決断に「待った」をかけて注意を促しますが、クエスチョナーも同じように、期待に応える前につねに自分に「待った」をかけて自問するからです。オブライジャーは安全や安心をイメージする緑。つねに期待に応えることを選ぶからです。そして、レブルは「ノー」と言って期待に応えることにいちばん「ストップ」をかけます。警告を示す赤を当てました。そして、冷静にものごとを実行するアップホルダーには青を割り当ててみました。
各々のイメージカラーとしてうまくはまっているように思います。
4つの傾向についての研究を進めていくと、私はしだいにその影響力の大きさを実感するようになりました。
傾向を考慮すれば、人は自分自身をより深く理解できるようになるのです。自分の傾向を把握することはとても重要です。幸せな人生というものは、自分の性質、興味、価値観を無視して築くことはできないのですから。
また、自分以外の人の傾向について理解することも大切です。
職場の同僚、上司、教師、コーチ、夫、妻、親、子ども、医療関係者、患者など、自分の身近な人の傾向を把握すれば、その人たちとのつきあいや仕事がしやすくなります。
つまり、4つの傾向を理解することは、あなたを取り巻く世界をより深く知ることにつながるのです。
傾向は生まれつき誰もが持っているものです。それは出生順位、親の育て方、宗教的教育、性別で変わるものではありません。外向性や内向性も関係ありません。プライベートかビジネスかで変わったり、友人が一緒にいるかいないか変わったりすることもありません。また、年齢とともに変わるということもありません。
ほとんどの人が、4つの傾向のうちどれかに驚くほどぴったりと当てはまります。子どもの傾向は判別しづらいこともありますが(私はいまだに娘のうちのひとりの傾向をつかみかねています)、大人になるころには特定の傾向に収まるようになります。
そして、その傾向に即したものの見方や言動をとるようになります。人生を一変させるような壮絶な体験(瀕死の状態をさまよう、深刻な病を患う、深刻な依存症にかかるなど)をした場合は別ですが、人の傾向は基本的には変わらないものなのです。 『苦手な人を思い通りに動かす』 はじめに より グレッチェン・ルービン:著 花塚恵:訳 日経BPマーケティング:刊
図.4つの傾向
(『苦手な人を思い通りに動かす』 はじめに より抜粋)
ルービンさんは、
自分への理解が深まり、自分の傾向がもたらすものの見方を把握すると、自分の置かれている状況を、自分の本質に合うものに変えられるようになり、
自分以外の人の傾向と、その傾向が形づくるものの見方を理解すれば、その人とうまくつきあえるようになると述べています。
本書は、人間関係の問題の解決を助ける「4つの傾向」のフレームワークを解決し、それぞれのタイプへの具体的な対処方法を具体的にまとめた一冊です。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。
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「約束を守る人」はこう動く!
私たちが人生で直面する期待には、2種類あります。
ひとつは、自分以外の誰かによって与えられる外からの期待(例:期日までに報告書を提出してほしい)
。
もうひとつは、自分で自分に課す内なる期待(例:毎晩11時までにベッドに入る)
です。
4つの傾向のひとつである「アップホルダー(約束を守る人)」は、外からの期待、内なる期待のどちらにも進んで応えようと
します。
アップホルダーは、何かを心に決めてそれを実践することは難しくは
なく、監視の目、リマインド、ペナルティがなくても堅実にものごとを進めていくことができ
ます。
アップホルダーにとっては、外からの期待、内なる期待のどちらに応えることも、「仕方なくやること」にはなりません。むしろ、創造性を発揮できる自由な時間に感じます。それは、こうと決めたら実行に移せるアップホルダーならではの考え方なのでしょう。4つの傾向は、それぞれ強みもあれば、弱みもあります。
たとえば、「夏のあいだに短編を書く」あるいは「甘いものを絶つ」と決めたら、私は必ず実行できます(どちらも本当に実行しました)。誰も見ていなくても、決めたことは必ず行うと自分で自分を信頼できるおかげで、自由という感覚、自分をコントロールできるという感覚、そして自分に対する可能性を実感できるのです。
だからといって、期待に応えることにいっさい苦労がないというわけではありません。苦労はあります。私の場合は、ジムに通う、電話をかける、外に出かける用事をすますといった習慣の維持に苦労しています。先延ばしにすることもあれば、ヘマをすることもあります。とはいえほとんどの場合において、アップホルダーは4つの傾向の中でもっともすんなりと期待に応えられる傾向だということは確かです。
外からの期待や内なる期待に進んで応えることに加えて、アップホルダーには倫理やモラルという名の「ルールの向こうにあるルール」を探し求めようとするところがあります。
世界一有名なアップホルダーといえば、ハーマイオニー・グレンジャーではないでしょうか。ハーマイオニーは、J・K・ローリングの『ハリー・ポッター』シリーズの主要キャラクターのひとりです。宿題の提出が遅れることはいっさいなく、ハリーとロンに魔法界の決まりごとをつねに諭し、ルールを破る人が表れれば心穏やかではいられない。しかし、理不尽だと思えば、伝統という名の期待に対して反対運動を起こす。彼女は、ルールの向う側にあるルールを見ているのです。
それが見えていれば、他者と意見が違っても、全面的に非難されてもめげません。だから彼女は、屋敷しもべ妖精の待遇改善を求めて活動を行い、学校を辞めて魔法大臣と敵対してでも、闇の魔法使いヴォルデモート卿と戦うのです。
社会のルールや法律を率先して守りながらも、彼女自身の正義と衝突すれば、途端にそのルールを拒絶することができるのです(私が『ハリー・ポッター』シリーズを愛してやまないのは、アップホルダーがすばらしい形でアップホルダーらしさを発揮しているシーンを読むのが楽しみだから。自分と同じ傾向の持ち主の描写にとりわけ引かれるのは、私だけでしょうか?)。
アップホルダーは外からの期待にも内なる期待にも難なく応えることができるので、期待に対する不満や燃え尽きを味わうことはめったにありません。また、誰かにやる気を鼓舞してもらう必要も、見張っていてもらう必要もありません。
その自制心の強さから、周囲からは堅物に思われることもありますが、アップホルダー本人は、そういう部分に自由や効率性、自立性を感じているのです。 『苦手な人を思い通りに動かす』 2章 より グレッチェン・ルービン:著 花塚恵:訳 日経BPマーケティング:刊
アップホルダーには、強い自制心があり、誰かが見ていなくてもルールを守って物ごと進めることができます。
一方、ルールに縛られて行動が固定されたり、頑固で融通がきかず、そのために周囲とぶつかることもあります。
アップホルダーの「邪魔」だけはするな!
ルービンさんは、アップホルダー(約束を守る人)は、職場では優秀な社員となりえ
ると述べています。
自発的に仕事に取りかかるし、業績を上げることにも積極的
で、監視の目は必要なく、自らの限界もちゃんと把握して
いるからです。
アップホルダーは、人に任せることが苦手です。他者に任せると、失敗したり、いいかげんな仕事をされたりするかもれしれないと考えるからです。どんな期待にも応え、きっちりこなそうとするアップホルダー。
しかし、その一方で、ときにはルーティンや計画にとらわれすぎて、ナンセンスなルールまでも頑なに守ろうとしたり、行動を変えるべきタイミングを見過ごしたりしてしまうのです。応える必要のない期待を無視できなかったり、休息を取り損ねたりすることもあります。
急な変更への対処は苦手なので、新たな業務の発生や業務内容の変更などをアップホルダーに認めてもらいたい場合は、十分に時間的余裕を持って伝えることを心がけたほうがいいでしょう。
アップホルダーを部下に持つ人は、次のことを覚えておいてください。アップホルダーは期待に応え損ねることを嫌うため、優先順位をうまくつけられないことがあります。彼らは、どの期待も重要に感じてしまうので、優先順位をはっきり指示したほうがいいでしょう。
たとえば、「いつもなら金曜日に週次報告書をあげてもらっているが、年次報告書の締切が近いから、そちらが終わるまで週次報告書はやらなくていい。年次報告書を優先してくれ」という具合にです。
また、どんな期待にも応えようとする性質から、自分の責務があと回しになると思えば、他者に手を貸すことをためらうかもしれません。
間違いを犯したときや、約束を破ることになったとき、アップホルダーはひどく動揺します。度を越すほど落ち込むこともあります。 大手新聞社で編集をやっている友人は、「私が書いた記事に間違いがあると本当に我慢できない。ほかの人たちは受け流しているようだけど、私はひどく落ち込む」と言っていました。彼女のようなタイプの人にとって、「大したことない」や「気づく人なんかいない」といった言葉は、「全力を尽くしたのだから、それで十分だ」という言葉以上に無意味なのです。
アップホルダーはとにかく失敗を嫌うので、失敗を指摘されれば、身構えたり敵意を露わにしたりしかねません。
また、期待に応えたいという思いが強いので、応えられないかもしれないという不安があるときに、チャンスをみすみす逃してしまうこともあります。こうした姿勢は、上手に線引きをするという意味では役に立ちますが、「うまくできないかもしれない」という不安からチャレンジすることを避けるようでは、成長できません。 『苦手な人を思い通りに動かす』 3章 より グレッチェン・ルービン:著 花塚恵:訳 日経BPマーケティング:刊
だからこそ、優先順位をしっかりつけてあげる必要があるし、必要以上の期待をかけないことも重要です。
業務の内容を明確に指示したら、あとは細かいことは言わずに任せる。
アップホルダーに上手に頼むためのポイントですね。
「義務を果たす人」はこう動く
「オブライジャー(義務を果たす人)」は、誰かによって課された「外からの期待」には進んで応えますが、自分自身がやり遂げたいと思う「内なる期待」に応えることには苦労
します。
では、どうすれば、オブライジャーは内なる期待に応えられるのでしょうか。
ルービンさんは、それは、内なる期待に対して、外からの責任を生み出せばいい
と指摘します。
オブライジャーは、他者の要求や他者が設定した期限に応じるのが得意です。他社に対する義務を自分から引き受けるので、リーダー、チームの一員、友人、家族の一員のどの立場でもしっかり役割を果たすことができます。どんなコミュニティでも、主力となるのはオブライジャーです。「自分より〇〇(患者、クライアント、リサーチチーム、家族などが入る)を優先する」というのが彼らの口ぐせと言ってもいいでしょう。4つの傾向のなかで、人数的に最も多いのが、オブライジャーです。
そして、ほかの3つの傾向といちばんうまくやっていけるのもオブライジャーです。
外から責任が課されても、オブライジャーはそれを制約と受け止めたり、自分への苛立ちのようなものを感じたりしません。職場など、外からの責任が課される場面数多くあります。外から課される期待と、彼らが自分で自分に課す期待が一致すれば、オブライジャーは自分が望む人生を送れるようになるのです。
私の母がまさにそうでした。母はオブライジャーで、自分で意識したり偶然の助けを借りたりしながら外からの責任を見つけては、母にとって大事なことを成し遂げています。
たとえば、隣に暮らす友人とウォーキングの約束をすることで、もう何年も定期的な運動を続けています。本を読むために、読書会のメンバーになったりもしています。
母のようなタイプのオブライジャーは、やりたいと心に思ったことをあまり苦労なくできるので、内なる期待に応えられない苦しみをほとんど味わうことがないでしょう(こうした苦しみの存在にすら気づいていないかもしれません)。
オブライジャーは、胸の内でどれほど強く望んでも、何らかの形で外からの責任が生まれない限りその望みを実行に移せません。
サンプル調査でも、オブライジャーの3分の2以上が「他者のためなら時間はつくれても、自分のためにはつくれない」自分に苛立ちを感じることが多いと答えています。
こうした理由から、オブライジャーは、博士号の論文や売り込み用の脚本を書く、交流イベントに参加する、愛車を点検に出すことをはじめ、ときにはマッサージをしてもらうことにすらモチベーションが生まれず苦労することがあるようです。
いつか起業したい、そろそろ転職したい、ファストフードを絶ちたいといった望みを抱いていれば、それを実現できない自分に大きな苛立ちを感じることでしょう。
オブライジャーのひとりから、そうしたオブライジャー気質を総括する言葉が届きました。
「自分自身との約束は破ってもいい。絶対に破ってはいけないのは、自分以外の誰かとの約束だ」
オブライジャーは外からの責任を糧に、外からの期待、内なる期待の両方に応えようとします。そのため、責任がなかったら、応えるのに苦労します。
ただし、外からの期待が重すぎると感じたとき、「反乱」を起こすことがあります。オブライジャーが外からの期待に次から次へと応えていると思ったら、あるとき突然ストップがかかり、期待に応えようとしなくなることがあるのです。このようなオブライジャーの反乱は、小さいけれど印象に残るものもあれば、大きく破壊的なものもあります。
オブライジャーとつきあうには、外からの責任を与えるだけではなく、その責任が反乱の引き金とならないように警戒することも必要です。 『苦手な人を思い通りに動かす』 6章 より グレッチェン・ルービン:著 花塚恵:訳 日経BPマーケティング:刊
日本人の気質を最も代表しているのも、オブライジャーといえますね。
他人の頼みなら苦もなく実行できるけど、自分自身の望みに対してはなかなか動けない。
そんなオブライジャーは、「内なる期待」を「外からの期待」といかに結びつけるかが課題となります。
ルービンさんは、
オブライジャーが内なる期待に応えるには、何らかの形で外から責任を課されるようにする必要があると指摘します。
「やりたいことをやる時間」を確保してあげよう!
他者からの期待に応えることを重視するオブライジャーは、配偶者としても理想的です。
ただし、ルービンさんは、オブライジャーを配偶者に持つ人は、オブライジャー特有のパターンを知っておく必要がある
と述べています。
たとえば、オブライジャーの配偶者から責任を与え合う役割を担ってほしいと頼まれたら、断ってはいけません。自分に与えることができないなら、配偶者に責任が生まれる別の方法を見つけてあげてください。外からの期待に応えることに大きな意義を感じるオブライジャー。
あるオブライジャーは「私がトレーニングを毎日続けているのは、帰宅した夫がトレーニングをしたかと訊いてくれるからです。さぼったとしても夫が全力で応援してくれるので、翌日は必ずやろうと思います。夫が健康を重視する人なので、私も重視するようになりました。トレーニングをしたかどうかを尋ねるように頼んだのは私なので、おかしな話だと思うかもしれませんが、夫が尋ねてくれるおかげで、トレーニングしなければという気持ちになれるのです」と言っています。
また、上手に新しい責任を提供することができれば、オブライジャーがすでに抱えている義務感を抑え、燃え尽きや反乱を防ぐ助けとなります。「昼寝しておいで。私のためだと思って横になってらっしゃい」と言えば、疲れをとることに責任感が生まれます。
あるオブライジャーの女性は、「夫が子どもの面倒を見ると申し出てくれたので、土曜日の午前中に大好きなスピンバイクの教室へ通えることになったのですが、なぜか行く気になれません」言っていました。
こういう場合は夫が次のように諭せばいいのです。「健康的な活動を習慣にする手本を子どもたちに示すチャンスじゃないか」あるいは、「僕と子どもたちだけで過ごす時間を毎週持てると、僕も子どもたちもうれしい」
このように、オブライジャーが価値をおくことを強調するのがポイントです。
ポッドキャストのリスナーからも次のようなコメントが届きました。
夫がオブライジャーだとわかったことは大きな発見でした。本当に優しい人なのですが、それだけに、夫がやりたいことを「守る」のは私の役目なのだ気づきました。私が何か頼めば、夫はすぐさま自分のことをあと回しにして頼みを聞こうとします。ですから、夫にとって大事なことをあきらめないように、私が気を配らないといけません。夫の前妻は彼のオブライジャー気質に甘えていたので、私は彼のために制約を設けるつもりです。
夫のために「制約を設ける」とは、夫がノーと言いやすくして(その相手には妻も含む)、他者に搾取されるのを防ぐということです。そうすれば、彼の反乱を阻止できるでしょう。
身近にいる人たちが気をつけることで、反乱の防止につながります。たとえば、長期の出張のあいだオブライジャーの配偶者が3人の子どもの面倒を見ることがあれば、出張から戻ったら「ひとりで子どもたちの面倒を見ることになって、本当に大変だったね。この週末はリフレッシュすると思って自分の好きなことに時間を使ってほしい。子どもの面倒は私が見るから」申し出るのが賢明です。
オブライジャーは、外からの期待に応えねばならないというプレッシャーを抱えています。だからこそ、期待に受け取られかねないことを気安く口にしないよう注意することも必要です。オブライジャーの夫に向かって、妻が「リトルリーグのコーチをやるべきなんじゃない?」と言おうものなら、きっと大変なことになるでしょう。 『苦手な人を思い通りに動かす』 7章 より グレッチェン・ルービン:著 花塚恵:訳 日経BPマーケティング:刊
だからといって、それに甘えっぱなしだと、いずれ関係は破綻してしまいます。
おとなしくて従順な人ほど、キレたときの反応は大きいものです。
過度の期待や義務感を与えず、不満を溜めこませないこと。
それがオブライジャーとのコミュニケーションを円滑に保つコツです。
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☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
ルービンさんは、誰かに何かをやってもらいたいなら、次のことを覚えておいて
ほしいとおっしゃっています。
- アップホルダー(約束を守る人)は、終わらせるべきことが何かを知りたがる
- クエスチョナー(疑問を持つ人)は、正当な理由を求める
- オブライジャー(義務を果たす人)は、何かに対する責任を必要とする
- レブル(抵抗する人)は、自分のやり方を貫ける自由を求める
当然、依頼の仕方も変えなければならないというわけです。
自分が苦手だと思う人、何を考えているかわからない人。
そんな人たちは、自分とは違うタイプの傾向である可能性が高いです。
「己を知りて敵を知らば、百戦して危うからず」
この言葉は、人間関係にも当てはまりますね。
シンプルだけど効果抜群、これまでになかった斬新な性格判断法。
ぜひ、皆さんも試してみてください。
苦手な人を思い通りに動かす | ||||
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