【書評】『ひとりほぐし』(崎田ミナ)
お薦めの本の紹介です。
崎田ミナさんの『ひとりほぐし』です。
崎田ミナ(さきた・みな)さんは、イラストレーター・漫画家です。
自分を知って「ほぐす」と最高!
崎田さんは、筆者は昔からマッサージが大好き
で、色々な種類のお店に行ったり本を買って自分や家族に試したりして
いたそうです。
そこで、さまざまな手技を教えている専門家7人を取材
し、習ってきた「ほぐしワザ」を何度も試して厳選
しました。
老若男女人によって好みはそれぞれ
強い刺激が好きな人
ソフトタッチが好きな人・・・
効かせたい部位は?
求める効果は?
どんな方法が好きなのかやりやすいのか・・・
セルフマッサージには実はいろいろな種類がありますただやみくもに
もんでみるよりも
自分の体の中がどうなっているか
今どこを
ほぐしているか
わかってやると
「ほぐれ度」は格段にアップします!
「なぜ」
「どこに効くのか」
そのメカニズムをマンガで図解しました
実践ページの「ほぐしワザ」と組み合わせて読んで
ほぐしタイムをもっと充実させてくださいね♡「ひとりほぐし」のいいところは
好きな力加減でできる
身体感覚がアップする
自分で「手当て」できるどこにアプローチするのか
効かせたいのかで
マッサージの強さも効果も違ってきて
とても奥深いです!お好みのものを選んで
試してみてくださいね♡『ひとりほぐし』 はじめに より 崎田ミナ:著 日経BP:刊
本書は、マッサージのプロに教えてもらったテクニックで自分の手で体も心もときほぐせるようになれる
一冊です。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。
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リラックス神経の「腕ほぐし」
最初は、メンタルケアの効果がある「腕ほぐし」です。
私は電車で急に不安感におそわれたときに
腕をさすってみたら
だんだん落ち着いてきて気持ちがフラットになったことがあります。
スポーツの試合や試験など、緊張する本番前にもオススメです。
この「腕ほぐし」のリラックス効果を発揮するにはコツがあります!
臨床発達心理士の山口創先生から教えていただいたテクニック
皮膚の下のミクロ世界にある神経線維にフォーカス!
ストレスを癒やし自律神経のバランスを整えてくれる・・・「C触覚繊維(しょっかくせんい)」というリラックス神経です!「神経」は全身にはりめぐらされています
人間の「触覚」は実はかなり高性能!
皮膚の下にはいろいろな役割を持つ感覚受容器がひそんでいるのです!
受けた刺激は電気のように脳に伝わります
痛みやかゆみなども同じ回路で神経線維にも種類があります
その中でも近年新しく発見された神経線維
「C触覚繊維」はリラックスのエキスパート!
「C触覚繊維」は毛根に絡みつくように伸びていてなでられる速さなどに反応し
自律神経と情動に素早く働きかけます!『ひとりほぐし』 第1章 より 崎田ミナ:著 日経BP:刊
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(『ひとりほぐし』 第1章 より抜粋)
ストレスをゆるめる「耳ほぐし」
ストレスによる頭部の緊張をゆるめてくれるのが「耳ほぐし」です。
「耳」は主に軟骨と皮膚でできていて
皮下組織も薄く
毛細血管たくさん走っていて冷えやすいけど温まりやすい場所
マッサージをするとすぐに温まり耳まわりの血流が良くなります
まわりの筋肉が連動してゆるみ
リンパの流れも改善し美容効果も耳の穴のまわりには「副交感神経」につながる神経も集中しているそうです
耳の穴の奥にある「内耳」には気圧を感じるセンサーがあり
「気象病」の緩和・予防に役立つと
天候痛ドクターも薦めています『ひとりほぐし』 第3章 より 崎田ミナ:著 日経BP:刊
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(『ひとりほぐし』 第3章 より抜粋)
みぞおちとへそ下の「腸ほぐし」
目には見えないけれど、休みなく働いている胃や腸の中。
人によってさまざまなタイプがあります。
お腹の調子の改善には、食習慣や生活習慣の改善が大事ですが、「マッサージ」も効果的です。
崎田さんは、「腸を動かす力」を高めるトレーニング
は、お腹の血流が促進されて温まりリラックス効果も
あると指摘します。
立ったり座ったりすると重力で少しだけ腸の位置が下がるので
寝ながら触る方がより正確な内臓の位置がわかります立つと下っ腹がぽっこり出る人は
「下がり腸」の可能性が食べ物は胃でドロドロに消化され
小腸で栄養を吸収
食物繊維や水分は大腸に運ばれます大腸では水分が吸収されてだんだん固形になって便になります
『ひとりほぐし』 第6章 より 崎田ミナ:著 日経BP:刊
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(『ひとりほぐし』 第6章 より抜粋)
上半身をゆるめる「手の反射区ほぐし」
足裏には、全身に対応した「反射区」があるのは、よく知られています。
実は、「手」にも、足と同じように全身の反射区があります。
手のひら側は、内臓に関するエリア
が多く、手の甲側は、背中、肩、体の部位に関するエリア
が多いのが特徴です。
手指や手の甲はスマホやPC、マウスの使いすぎで故障が出やすい部位です
手のマッサージはどこででもできるのがいいところ!
「ツボ」も取り入れたケア方法で気軽にほぐしましょう手は刺激されることに慣れてしまっているので強めの力でほぐします
さっそく手の反射区マップを見てみましょう!
『ひとりほぐし』 第9章 より 崎田ミナ:著 日経BP:刊
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(『ひとりほぐし』 第9章 より抜粋)
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マッサージなどの体のケアは、専門家に施術してもらうもの。
そんな先入観を持っている人が多いかもしれません。
しかし、実際には自分自身で簡単にできる、いわゆる「セルフケア」が数多く存在します。
そんなセルフケアの中から、崎田さんが自ら体験し、その効果の高かったものを厳選したのが本書です。
最新の医学に基づいたさまざまなアプローチからの「ひとりほぐし」が網羅されていますから、誰でも自分に向いているやり方が見つかります。
日頃のストレスでお疲れ気味のあなた。
ぜひ、本書を片手に自分だけの健康法、マイ「ひとりほぐし」を手に入れてみませんか。
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