【書評】『「これから」の人生を悔いなく生きる』(ロバート・D・スミス)

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 お薦めの本の紹介です。
 ロバート・D・スミスさんの『「これから」の人生を悔いなく生きる』です。

 ロバート・D・スミスさんは、米国の著名なコンサルタントです。
 30年以上にわたり、多くベストセラー作家、講演家、エンターテイナー、組織の私的コンサルタントとして独自の指導を行うなど、ご活躍されています。

「これからの20000日」をいかに過ごすか


 54歳も半ばを過ぎたある日。
 スミスさんは、その後の人生を永遠に変えることになるひとつの事実に気づきます。

 それは、私はこれまで20000日近く生きている!ということです。

 20000日は、「時間にすると48万時間、秒にすると17億2800万秒」というとてつもない時間です。
 スミスさんは、これだけの日々、時間、分、秒を過ごしていながら、まだまだやるべきことがたくさんあるという思いが胸にあふれ、衝撃を受けます。

 これから先の日々を充実したものにするために、今、私たちにどんなことができるか。
 残された時間にこれまでよりもっと多くのものを達成し、もっと祝福し、もっと多くの人にかかわるために何ができるか。
 どうしたらこれからの日々、全力で生きることができるのか。

 以来、スミスさんはこのような考えが頭の中を離れなくなります。
 ついに、ある世界的なトップホテルに48時間、一人でこもりながらこれまでの20000日のお祝いに、これからの20000日を計画することを思いつき、実行に移します。

 本書は、「20000日計画」期間中に見いだした、人生の新機軸であり、残りの生涯の目的を心に刻み、たえず喜びを感じるような生き方をするために、日々実行しようと誓ったアイデアをまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「人生が短いこと」を心にとめるメリットとは?


 スミスさんは、「人生が短いことを心にとめるメリット」として以下の5つ挙げています。

  1. 重要な知恵が得られる
  2. 最高の人間関係を築くよう促される
  3. 毎日をおおいなるものに100パーセント捧げられる
  4. 人生に対して明確なビジョンがもてる
  5. 人生の真の価値を理解できる
「5. 人生の真の価値を理解できる」について、スミスさんは、以下のように解説しています。

5.人生の真の価値を理解できる

  • 日をカウントするとこで、永遠の価値があるものをもっと大切に感じられる。人生は永遠へつながることを、かつてないほど実感している。いつの日か私の心臓は鼓動を止め、この体は最後のときを迎えるだろう。だが、それは私の終わりではない。
  • 私の人生のクオリティは、投げかける問いのクオリティ以上になることはない――だからすばらしい問いかけをしなければならない。今、携わっているどんなことが、200年先も価値をもつだろうか? それは永遠に残るだろうか?
  • 現在の成功や失敗は、あなたの生涯の真の価値を測るものではない。今この瞬間も、あなたの人生にはまぎれもなく価値がある。
「惜しむものなし、後退なし、悔いなし(No Reserves. No Retreats. No Regrets.)」

 の一節が、常に私を奮い立たせる。

 『「これから」の人生を悔いなく生きる』 2章 より ロバート・D・スミス:著 渡邉みどり:訳 サンマーク出版:刊

 人の命には限りがあり、生あるものには必ず終わりがやってきます。
 だからこそ、永遠の価値をもつものに惹かれます。

 いつか終わりがやってくることを意識し、最善をつくすことが人生を輝かせます。

「惜しむものなし、後退なし、悔いなし」

 どんなときも、そう思えるような人生を送りたいですね。

「いかに死ぬか」を学べば、「いかに生きるか」がわかる


 スミスさんは、いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかがわかる。いかに生きるかを学べば、いかに死ぬかがわかると指摘しています。

 自分が何を探し求めているか。
 日々の生活にこそ、その機会がたくさん隠れています。

 スミスさんは、「人生の目的」を見つけるために、以下のような方法を挙げています。

 人生の目的を見つけるのにどれくらい時間がかかるのだろう? 信じられないかもしれないが、たった20分だ! 私たちには時間がない、だから急ごう。先入観などもたず、これがうまくいくと信じること。そうすればきっとうまくいく。

  1. 紙を用意し、「私の人生の目的」とタイトルを書く。
  2. さっそく、書きはじめる。言葉でもフレーズでも文でも、思いついたことをとにかく書く。
  3. 心弾んで叫んだり、飛び跳ねたくなるような答えが出てくるまで、2を続ける。それが出てきたら、一文にまとめる。それがあなたの目的だ。
 一文にまとめた私の目的は、次のようなものだった。

 私の人生の目的は、傷ついた人の心にそっとふれること、笑って楽しむこと、人や自分のためにずっと続く豊かなものをつくり出すこと――「くすくす笑いたくなる」ような楽しくユーモアあふれる方法で。

 目的を見つけるのは、むしろ簡単かもしれない。難しいのは、自然にその方向をめざすようになるまで、常にその目的を見据えることだ。
 アメリカ先住民の次の格言は、非常に示唆的だ。

「生まれたとき、あなたは大声で泣き、世界は歓喜した。死ぬときには、世界が泣き、あなたが歓喜するような人生を送りなさい」

 『「これから」の人生を悔いなく生きる』 5章 より ロバート・D・スミス:著 渡邉みどり:訳 サンマーク出版:刊

 考えるだけで心が弾んでワクワクし、喜びに満ちあふれたことであること。
 人生の目的となるべきものは、それが最も重要です。

 たったの20分で、自分の人生の方向性を決めることができるこのアイデア。
 試してみたいですね。

選択肢はいつもふたつしかない


 スミスさんは、僕らが日々下す決断のうち本当の選択肢は、突き詰めるとわずかふたつしかないと述べています。
 つまり、「イエス」か「ノー」だけだということ。

 日々の生活で、私たちは一日中、イエスかノーかのシナリオに向き合っている。もっと複雑な仮面をつけているものもあるが、実際にはこのどちらかしかない。
 ここで、小さな行動を積み重ねれば大きな結果につながる、といったことを思い出してほしい。もし、ランチ、プロジェクト、バカンス、そのほか何に対してもノーを言いつづけていたら、新たな発見と成長の可能性を逃すことになってしまう。人生を変えてくれるものをお望みなら、変化や新しい可能性に対して心を開かなくてはならない――そう、イエスに対して。
 ◯◯を達成するにはどんな人間になるべきか、と自問してほしい。どんな答えをお望みだろうか。これに関しては、99.9パーセント、進んでイエスと言える人を目指すことだといえよう。
 ノーを選ぶのは、「いいえ、私には人生も運命もコントロールできません」「いや、目標を追い求める時間などない」「いえ、明日のことなどかまわない、今日のためだけに生きているのだから」と言っているようなものだ。目標もなければ、野心も方向性もない。それゆえビジョンも希望ももてない。概して、ノーがあなたを前に向かわせることはない。
 かわりにイエスと言えばいい。「はい、今日から人生を楽しむことにしました」「ええ、家族に精いっぱい尽くすつもりです」「はい、全力でがんばります」「ええ、最高の仕事をし、最高の自分になりたい」そう、イエスを選べばいいのだ! そうすれば、目標や夢を追い求めつづけることができる。
 だが、これは大変なことでもある。イエスを選ぶのは、必ずしも簡単ではない。イエスとは、いちかばちか賭けることであり、難題を引き受けることであり、未知のものを受け入れることなのだから。しかしイエスに心を開くなら、すばらしい機会やわくわくするような可能性や嬉しい結果がやってくる。最高の思い出がつくられる。自分の、そして人の活動領域をも広げられる。
 あなたは今、どんな挑戦にイエスと言えるだろうか? 『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』でヨーダはこう言っている。
「やるか、やらないかだ――試してみる、ではなく」

 『「これから」の人生を悔いなく生きる』 9章 より ロバート・D・スミス:著 渡邉みどり:訳 サンマーク出版:刊

 すべての選択肢に「イエス」を選ぶことは、とても難しいことです。

 経済的な制約、地理的な制約、時間的な制約。
 さまざまな制約が行く手をさえぎることも多いでしょう。

 ただ、できるかできないかはやってみないとわからない部分も大きいです。

「やるか、やらないかだ−−試してみる、ではなく」

 それくらいの強い覚悟をもって、前向きな選択をし続けたいですね。

今日をしっかり生きるための「7つの問い」


 1日をしっかり生きる。
 スミスさんは、そのために毎朝「7つの問い」を自らに投げかけることを提案します。

 1日1日充実させる確かな方法をお探しだろうか? では、毎朝、新たな気持ちで次の質問を見直してはいかがだろうか? きっと新しい1日に祝福されるはずだ。

  1. 今日、誰の人生を輝かせようか?
  2. 今日、もっとも感謝することに、どんなものが3つあるだろうか?
  3. 今日、どんな思い出をつくろうか?
  4. 今日、どんな試練を乗り越えようか?
  5. 今日、どんな価値を生み出そうか?
  6. 今日、どれだけの喜びを人や自分にもたらせるだろうか?
  7. 今日、人生を変えるどんな決断をしようか?
(万全を期すための最終質問)今日、まだ確認してない問いはどれだろう?

 まだ何時間ある――そうした数字にだまされてはいけない。その数字は、活用できる可能性がある時間を表しているにすぎない。その一瞬一瞬は、あなたの人生というキャンバスに描き込むことのできる一片。陽が登り沈むまでの間、いっときでも無駄に失ってはならない。失われた時間は永遠に戻らないから、得られるものは何もない。あなたが完全にコントロールできるのは、この瞬間だけなのだ。

 『「これから」の人生を悔いなく生きる』 16章 より ロバート・D・スミス:著 渡邉みどり:訳 サンマーク出版:刊

 たっぷりと残っているようで、いつの間にか残り少なくなっているのが「時間」です。

 1日は、誰にでも平等に24時間与えられています。
 しかし、誰もが同じ価値をもつ時間を過ごすかというと、そうではありません。

 1日の始まりにその日の目的をしっかり定める。
 時間の価値を高めるのに、大きな意味を持ちますね。

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 人生を時計に例えると「砂時計」です。
 決して後戻りしないし、繰り返すこともありません。
 落ちてくる砂がなくなれば、そこで終わりです。

 人生の長さを決める「砂」がどれだけ残っているかは、誰にもわかりません。
 20000日かもしれないし、1日かもしれません。
 だからこそ、日々の一瞬一瞬を大切に過ごすことが大切になるということですね。

 本書は、「あとがき」も含めて、140ページ余りのとても薄い本です。
 普通の人の読書力ならば、1時間足らずでひと通り読めてしまうほどの分量です。

 あえて短時間で読めるようにしたのは、今日が人生最後の日になるかもしれないから。人生はあまりに短いから。これからお読みになるものをすぐにでも理解してほしいからというスミスさんの意図によるものです。

「光陰矢の如し。一寸の光陰軽んずべからず」

 決して戻ることのない「今」この瞬間を、しっかり味わうこと。
「これから」の人生を悔いなく生きたいですね。


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