【書評】『好きなことだけして食っていくための29の方法』(立花岳志)

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 お薦めの本の紹介です。
 立花岳志さんの『サラリーマンだけが知らない好きなことだけして食っていくための29の方法』です。

 立花岳志さん(@ttachi)は、月に最大160万PV(ページビュー)を集める人気ブログ『No Second Life』を運営、個人として情報提供を継続的に行われています。
 新しいフリーランスのライフスタイルを提案・実践されている、注目のプロブロガーです。

誰でも、好きなことだけをして食っていける!


 立花さんは、今でこそ、どの組織にも属さずに、好きなことをブログに書いて、24時間、365日自由な生活をしていますが、そこに至るまでには、自由に自分らしく生きることができずにもがいていた時期を長く経験しています。

 立花さんは、昔の自分のことを心の底ではやりたいことをして生きたいと望んでいるのに、1歩を踏み出すことができなくて、自分の殻のなかに閉じこもったままの臆病者だったと告白しています。

 そんな立花さんが、人生を変えるために、「すぐにできること」は何だろうと必死に考え、たどりついたのが「ブログ」でした。
 ブログは、立花さんの人生を劇的に変えました。

「人生を変えられるのは今しかない」

 そう考えた立花さんは、17年間勤めてきた会社を退職し、41歳で独立する決断を下しました。

 独立した当初は、やりたいことだけして本当に食っていけるのか、不安でいっぱいでしたが、夢中で突っ走ってきた結果、わずか5年の間に、「好きなことだけをして食っている」人間になることができました。
 
 本書は、立花さんが自らの経験で得た、本当にやりたいことだけをして食っていくために必要な心構えや時間の使い方、そして「自由になる勇気」を得る方法のすべてをまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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現実や常識よりも価値のあることを考えよう。


 立花さんは、メリットとデメリットの両面があるなかで、自分はどういう生き方を選択するか。それが今の時代の新しい生き方だと述べています。

「安定・安心」と「自由」はトレードオフの関係にあります。
 僕自身、17年間ずっとサラリーマンとして「安定・安心」を捨て、生きてきました。そして41歳にして、それまで大切にしてきた「安心・安定」を捨て、プロフェッショナル・ブロガーとして「自由に生きる」という決断をしました。
 独立当初は不安だらけでした。収入も会社員時代から激減し、仕事も少なく、相談できる友だちもいませんでした。でも、独立した年にはブログのアクセスが月間160万PVを突破し、翌年には書籍を4冊続けて出版、さらにセミナーやワークショップも満員になるなど、大きなブレークスルーを手にすることができました。
 年収も、独立した2年目にしてサラリーマン時代を大きく上回り、3年目となる2013年は1000万円を突破することができました。
「安心・安定」を手放し、丸裸の状態からチャレンジしたからこそ、僕は365日24時間を自由に使い、やりたいことをして生きることができるようになったのです。

 人生は一度きりです。二度目の人生はありません。
 どんな人生を歩むのかは自分にしか決めることはできないのです。
 たった一度のあなたの人生を、自由に生きたいと思いませんか?
 自分の収入を自分で決め、無限に上げていくことができる。
 自分の価値を自分で決めることができる。
 会社ではなく、社会が自分の力・自分の仕事で評価してくれる。
 やりたくないことはやらない自由がある。
 仕事の中身、働く時間、意思決定をすべて自分で決めることができる。
 あなただけの人生を自分自身の手でデザインしたいと思いませんか?

 『好きなことだけして食っていくための29の方法』 第1章 より 立花岳志:著 大和書房:刊

 ソーシャルメディアやインターネットなどの情報インフラが整備され、数年前と比べても、個人が活躍できる可能性が飛躍的に高まっています。
 いまや、「フリーランスになるための最大の障壁は自分自身の不安や怖れである」といえます。

「安心・安定」と「自由」は、トレードオフの関係。
 フリーランスとしての自立した自由な生活は、人生の責任を自分自身で背負う覚悟を決めることでしか手にできないということですね。

自分を縛りつけるグループから離れる。


 立花さんは、自由な人生を謳歌(おうか)したいなら、群れていてはダメだと強調します。

 群れのなかで行動していれば、何も考えなくても目的地に連れていってもらえます。
 ただ、その目的地は自分の行きたい場所ではなく、群れのリーダーの行きたい場所です。

 立花さんはなにも考えないというラクな選択の代償は、「あなた自身の人生を放棄する」という、とてつもなく大きく致命的なものと気づくべきだと指摘します。

 人間は一人では何もできません。周囲の応援や手助けなくしては、生きていくことすらままなりません。それは明らかです。
 とはいえ、他人と強調してうまくやっていくことと、思考停止して群れることはまったく別のことです。いくら仲の良い友だちでも、毎日顔を合わせないといられないというのは、依存状態です。
 その友だちと会わなければできることが山のようにある、という事実をもう一度思い出してみてください。
 友だちと行動しているときに、誰かがお茶してから帰ろうと言います。でも、あなたは家に帰ってやりたいことがあるとしましょう。
 そのとき、あなたはどのような行動をとるでしょうか。「今日はやめておくよ」と一言言えばいいのです。そして自分がやりたいことをやればいいのです。
 最初は「勇気」がいるかもしれません。友だちはちょっとガッカリした顔をする可能性もあります。でも、それは時間が解決してくれます。
 二度、三度と続けて断れば、自然と周囲は、「アイツは単独行動を好む人間だ」と判断し、距離を置いてくれるようになります。

 用もないのにかかってくる電話に延々と付き合うことも、生産的とはいえません。単に自分の時間を殺してしまうだけです。
 時間とは命の一部です。僕たちは、あと何年生きるかを事前に知ることはできません。でも、僕たちは時計の針が進むたびに自分の命の一部を脱ぎ捨てていることだけは確かです。
 時間というのは、確実にあなたの命の一部であり、一度使ってしまった時間は二度と取り戻すことができないのです。
 だからこそ、だらだらと他人の人生に乗っかるように過ごさず、自らの意志で単独行動ができるようになりましょう。
 もし、あなたが単独行動をすることで友だちの輪から外されるようなら、その友だちグループとあなたは、すでに合わない時期に差しかかっているということです。
 人生のステージが変わると、友だちが入れ替わります。これは仕方がないことですし、むしろ好ましいことでもあるのです。

 『好きなことだけして食っていくための29の方法』 第2章 より 立花岳志:著 大和書房:刊

 立花さんは、今までずっと人と同じ行動をとっていた人が、単独行動をとれるようになるためのトレーニングとして、職場の仲間やサークルの友だちなどと食事に行ったときに、「同じもの」と言わないことを勧めています。

 食事に限らず、どんな小さなことでも、周りの人の意見に惑わされずに、自分の意見を主張できるように日頃から意識するよう心がけたいですね。

好き勝手なことをしていると、自然と恵まれる。


 立花さんは、仕事と趣味が融合して境界線のない「ワークスタイル=ライフスタイル」となったモデルとして、四角大輔さんを紹介しています。

 音楽プロデューサーとして有名だった四角さんは、39歳で音楽業界を去り、夫婦でニュージーランドに移住しました。
 現在は、1年の半分をニュージーランドで過ごし、登山や釣りに関する雑誌の連載や書籍の出版もしています。

 四角さんにとって、釣りや登山は、もともとは単なる趣味でした。
 しかし、とことんきわめて教えられるほどまで上達したことで、専門雑誌に取り上げられるまでになりました。

 自らのワークスタイルをライフスタイルに近づけていくには、「とにかく好き勝手にやる」ということに尽きます。中途半端にやるのではなく、誰もやったことがないような、プロ顔負けの水準を目指して徹底的に突き進むのです。
 すると不思議なことに、周囲の環境が、まるで自分に合わせてくれたかのように整ってくるのです。四角さんには、釣りやアウトドアグッズのメーカーがスポンサーについて彼のアクティビティをサポートしてくれています。

 一定の水準に達するまでは、コツコツと努力をするばかりの時期が続きます。だからこそ、「好き」なことを選ばなければ続きません。
 四角さんはニュージーランドへの移住は学生時代からの夢だったといいます。それを叶えるのに15年以上の歳月を準備期間として費やしています。
 好きなことだからお金をもらえなくても構わない。好きなことだから、疲れていても睡眠不足でも、コツコツ取り組み続けることができるのです。
 一般人としては飛び抜けたレベルにまで趣味をきわめていくことで、徐々に「趣味がお金を生む」という、夢のような世界への入口が開くことになるのです。
 とにかく、やりたいことを見つけ、その趣味に没頭してください。
 釣りでも車でも、料理でも食べ歩きでも、文章を書くことでもなんでもいいとと思います。それを好き勝手にやり続けるとこで、思わぬ世界が開けてきます。
 僕も初めは趣味としてブログを始めましたが、自分の趣味、考えていることを発信すればするほどアクセスが増えていきました。その後、ソーシャルメディアで発信することをきわめていくうちに、気がつけばいつの間にか、書評を書くとアマゾンのランキングが上がるという有り難い現象が起こるようになり、会社を退職するときにはもう「人気ブロガー」という肩書きができあがっていました。
 自分の趣味が仕事と一体化する。生きることと働くことがイコールになる。
 考えただけでワクワクしませんか?

 『好きなことだけして食っていくための29の方法』 第3章 より 立花岳志:著 大和書房:刊

 好きなことをして食べていくには、どんなことであれ、それなりの高い技術水準が要求されます。
 もちろん、一朝一夕に身につくものではありませんね。

 カギは、「やりたいことを見つけ、その趣味に没頭すること」
 純粋に「これがやりたい!」という気持ちで、個性と技術をとことん磨いていくことが、新しい働き方への道を切り開いてくれます。

 自分の努力次第で、何でもお金に換えることができる素晴らしい時代になりましたね。

すべての結果は、自分意思で招いている。


 立花さんは、「〜できない」という言葉は、自分がやらないことに対する言い訳だと指摘します。

「ハワイに行けない」と言う人で、実際にハワイに行く時間やお金がどうしても都合つけられない人はほとんどいないでしょう。
 他のことにお金と時間を優先的に使った結果、ハワイに行けないだけのことです。
「ハワイに行けない」のではなく「ハワイに行かない」と自分で決めたと言い換えることができます。

 つまり、「〜できない」を「〜しない」に言い換えると、あなたの本当の意志が見えてきます。

「独立できない」のではなく、「うまくいくかわからないし、怖いから、独立しないと決めている」のです。
 だとすると、3年後も5年後も、あなたは独立しないでしょう。だって自分で「独立しない」と決めているのだから。
「ダイエットできない」のではなく、「ダイエットして我慢するより、美味しいものを食べたいだけ食べる快楽に身を任せると決めている」のです。
 だとしたら、あなたは1年たっても3年たっても、太ることはあっても痩せることはないでしょう。だってあなたの意志が、「痩せない・ダイエットしない」と決めているのですから。
「できない」という言葉を使ってしまう一番の問題は、そうすることで、
「本当はそうしたいのに、自分ではどうすることもできない大いなる力に阻まれている。よって自分に非はない」
「本当はそうしたいのに、まったく制御できない大いなる意志のようなものが作用して、やりたいことをできないように強制している。よって自分に非はない」
 という安心感を得ようとしていることです。
(中略)
「会社を辞めて独立したいんだけど、妻子がいるからできない」というのも、実際は「会社を辞めて独立すると、生活が不規則になるし収入も不安定になる。もし失敗したら、再就職先もなくて食っていけなくなるかもしれない。自分一人の力でやっていく自身がない」から、今の仕事で安定収入を得る道を選択しているのです。
 妻子がいたって独立する人は独立します。妻子がいるからできないのではなく、「独立するのは面倒」「収入が途絶えそうで怖い」という本当の理由を、妻子のせいにして、「だからできない」と責任転嫁してしまっているのです。

 『好きなことだけして食っていくための29の方法』 第3章 より 立花岳志:著 大和書房:刊

 独立したいと思っているのに、延ばし延ばしになっている。
 そんな人は、「独立できない理由」を作り出して、責任転嫁しているに過ぎません。
「できない理由」はいくらでも出てきます。

「できるようにするためにはどうすればいいか?」

 そういう視点から考え続けることが、夢を現実にするための秘訣です。

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 立花さんは、人生は結果ではなく、その人生を生きる過程を楽しむものだとおっしゃっています。

 目標に向かって、苦しいことも我慢して必死に頑張ったけれど、その目標を達成してしまった後、一気にやる気を失ってもぬけの殻状態になってしまう人は多いですね。

 夢や目標も大切ですが、それ以上に大切なのが「今、この瞬間」です。

 今には今しかできないことがあります。
 それを精一杯楽しむこと。
「今、やりたいこと」を積み重ねることが、本当に自分の生きたい人生につながります。

「No Seccond Life(人生は一度きり)」

 好きなことを好きなだけやる生活。私たちもそんな悔いのない人生を手に入れたいですね。


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