【書評】『常識からはみ出す生き方』(クリス・ギレボー)

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 お薦めの本の紹介です。
 クリス・ギレボーさんの『常識からはみ出す生き方』です。

 クリス・ギレボーさんは、トラベラー、ブロガーです。
 人気サイト「The Art of Non-conformity」(一般社会のルールを破る法)を立ち上げ、ブログの発信を通して自らの理念を発信し続けるノマドワーカー&プロブロガーとして、ご活躍中です。

「人生や仕事に対する考え方を一変させる」方法とは?


 ギレボーさんが、本書を書いた目的。
 それは、「人生や仕事に対する考え方を一変させる」ことです。

 冒頭、「橋の上の例え」を使って、以下のように説明しています。

 僕がこの本を書こうと思ったのは、大人になっても子供のころに聞いたメッセージどおりに生きていけるよう手助けがしたいと思ったからだ。
 橋から飛び降りるやつらは放っておけ。
 自分のことは自分で決めるんだ。 だって君の人生なのだから! ほかに取る道がないかを考えもしないで橋から飛び降りるようなばかなまねをしないためには、どんなことにも小さな子どものように、「なぜ?」と問いかけてみるとよい。自分が従いたくないような要求や義務、あるいは期待を押しつけられたら、相手の言葉の裏側にある動機やもっともらしい理由づけを注意深く探ってみることだ。
「それが当たり前だからさ」——そんな答えが返ってくると、ついつい「橋」に向かっていきそうになるよね。君は日常的にこんな現実と何度も向き合うことになるだろう。仕事においても、人間関係においても。そして君に突きつけられるさまざまな決断や選択においても。
 橋が目の前にあることも、他人が期待をかけてくることも、君には変えようがない。だが、橋から飛び降りるかどうかを決めるのは君自身だ。

  『常識からはみ出す生き方』 プロローグ より  クリス・ギレボー:著 中西真雄美:訳 講談社:刊 

 社会に出れば、周囲からのプレッシャーはいくらでもあります。 
 高いものから低いものまで、ありとあらゆる「橋」が目の前にあります。

 ギレボーさんは「橋があるから」、「みんなが飛び込んでいるから」飛び込む前にちょっと立ち止まって、「飛び込むのは本当に自分の意志なのか」「他にもっと良い道はないのか」を考えるようにしてほしいと訴えて、そのためのアイデアをこの本に詰め込んでいます。

 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「失敗・成功・変化」への恐怖心


 橋から飛び込むには、勇気は要ります。 

 しかし、いつもと違うこと、人と違うことする。
 つまり、橋から飛び込まずに別の道を行くことの方が、より恐怖心が強いものです。

 ギレボーさんも不安や恐怖心を抱くというのは正常なことであると考えています。
 立ち向かうべき最大の壁はしばしば心のなかにあるのだから、まずはそれに立ち向かう必要があると、「不安の壁」を突き破ることの重要性を指摘します。

 自分自身の不安な心と真剣に向き合うと、3つの特別な恐怖があることに気づく。失敗への恐怖心、成功への恐怖心、そして変化への恐怖心。そのなかでも最たるものは変化への恐怖心だ。誰でも思いきって飛び出せば、何が起きるにしても、人生が変わってしまうことを知っている。多くの人にとって、思いきって飛び出すことは怖いのだ。
(中略) 
 変化を起こすことの痛みが現状にとどまる痛みより小さくなるまで、人は変化しようとしない。だから、無能な人間あるいは仕事をひどく嫌っている人間でさえクビにならず、長らく仕事にとどまることを許される。それは上司や会社が、腐ったリンゴの代わりを探すと言う「変化」を嫌がるからだ。だからこそ人々は、たいした成果があがらない、ただエネルギーを垂れ流すだけの仕事から壊れた人間関係にいたるまで、生産性のない、まったく自分のためにならない状況をも受け入れてしまうのだ。このサイクルを断ち切るためには、未知のものへの恐怖心を、現在の状況に甘んじる恐怖心よりも小さなものにしなければならない。

 『常識からはみ出す生き方』 第3章 より  クリス・ギレボー:著 中西真雄美:訳 講談社:刊 

「現状にとどまる痛み」というのは、徐々に強まっていくものなので、自分ではなかなか認識できないものです。
 そして、認識できるほどの痛みになった時には、すでに手遅れである場合が多いです。

「変化を起こすこと」と「現状にとどまること」。
自分にとって本当にリスクがあるのはどちらか、つねに客観的に見つめ直すことが大事です。

不要なものをキッパリ断る習慣


 自分の望むような人生、すなわち「豊かな生活の追求」。
 それは、優先順位の高いものを中心に据え、いらないものを断つ習慣を持ち、生活を秩序正しく満たされたものにすることです。

 ギレボーさんは、そのためには、自分にとって「不要なもの」を徹底的に排除し、豊かな生活を追求するための「本質的なもの」をより多く取り入れることが何よりも大事だと述べています。

 自分の時間を何にどれだけ使っているかを見直すところから始めてみたものの、自分がどんな責任を負うべきかわからなくなったら、君のところにやってきたものすべて、フィルターにかけてみるといい。具体的には、ふたつの質問をしてみる——「僕はなぜこれをするのだろう?」「これをやらなければどうなるだろう?」。これによって、君の肩にかかっている多くの責任が明確になるだろう。
 (中略)
 実際のところ、もっと本格的に「絶対やりたくない」と思うことに出くわしたら、こんな質問をしてみるといい。「これをやらなければ、世界は終わるのだろうか?誰かが死ぬのだろうか?」
 答えが「ノー」なら、不要なことに分類して構わない。結局はそれをやることになったとしても、自分が望めば引き返すことのできる逃げ道ができたのだ。
(中略)
 これを実践し始めたら、徐々に必要な義務と不必要な義務を見分けられるようになる。次のステップは、不必要な義務について、できるだけたくさん「ノー」と言えるようになることだ。「ノー」と言えるようなることは、人生の条件づけを行ううえで非常に重要なこと。目標に向かって前進すればするほど、君の時間を奪う要求を拒絶しなくてはならなくなるものだ。優先順位の高い事柄から気持ちがそれてしまうような物事を完全に締め出す。つまりキッパリ断れるようになるには、さらに時間が必要になるかもしれない。 「キッパリ断る」とは、行動というより状態だ。 

 『常識からはみ出す生き方』 第9章 より  クリス・ギレボー:著 中西真雄美:訳 講談社:刊 

「キッパリ断る」とは、「行動」というより、「状態」を指します。
 つまり、慣れてくると、反射的にできるようになることです。 

 自分がいても意味のない会議の出席をさぼる。
 行きたくもない飲み会の誘いを断る。

 そうすると、周りからは、白い目で見られるかもしれません。
 しかし、それを恐れなければ、他に有意義なことをする時間を得ることができます。

 これからの長い人生、どちらが自分にとってメリットが大きいか。
 しっかり考えることが重要ですね。

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 最後に、ギレボーさんは読者に向けて、以下のような励ましのメッセージを送られています。

 人の期待どおりに人生を生きる必要はない。発明の多くは、一見しただけでは実用的でないと判断された。世界の歴史のなかで、権威に歯向かう挑発的なアイデアは、権力や富を握っていた人々からめったに歓迎されることはなかった。
 世界にはたくさんの夢遊病者と批判者がいる。残りの人たちは君の助けを求めている。僕は独創的な生き方をするなかで、多くの間違いを犯してきた。僕が拒んできたのは、現状への安住、だから君にも現状に安住する生き方をしてほしくない。
 人がほとんど通ったことのない道を選ぶのも、スタートとしては上々だ。だが、君自身が道を創ることだってできる。いつかどこかで、僕たちの道が交差し合うとき、そこで君と出会うのを楽しみしている。
 さあ、次は君の番だ。

 『常識からはみ出す生き方』 エピローグ より  クリス・ギレボー:著 中西真雄美:訳 講談社:刊 

 人はやって後悔するよりも、やらずに後悔することの方が多いです。

 人生は、一度きり。
 他の誰もない、自分の人生です。

 ちょっと常識からはみ出して、周りから反感を買っても、納得できる、悔いのない人生を歩んでいきたいですね。

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