【書評】『受け入れの極意』(山川紘矢、山川亜希子)

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 お薦めの本の紹介です。
 山川紘矢さんと山川亜希子さんの『受け入れの極意』です。

 山川紘矢(やまかわ・こうや)さんと山川亜希子(やまかわ・あきこ)さんは、翻訳家、作家、講演家です。
 これまで、ご夫婦で、数多くのスピリチュアル関係の本を翻訳し、世に広められてきました。

「幸せである」と受け入れることからはじめる


「私は幸せである」
「私は幸せではない」

 その両者の違いは、私たちの「感じ方」から生まれるものです。
 同じ状況でも、心の持ちようで幸せ度は大きく変わってきます。

 幸せを感じるための秘訣が、「受け入れる」ことです。

 山川さんは、生きているだけで十分に幸運ですし、幸せであると、まずは受け入れ、感謝することからはじめましょうと述べています。

 私たちが生きてゆくうえで、大切なことは何でしょうか?
 僕は単純に「幸せ」を感じて生きることだと思っています。
「幸せという気持ち」「喜びという気持ち」「感謝という気持ち」が体の中からフツフツと湧いてきたら、どんなにすばらしいことでしょうか。あなたが意識していなくても、気がついていなくても、ただここにいるだけで、細胞の一つひとつは生きていることを喜んでいるし、60兆もの細胞が一生懸命、日夜、いっときの休みもなく、あなたのために活動していてくれるのです。
「幸せでいること」とは、今の自分が恵まれていると気づくことだと思います。
 あるいは、「今ここに」生きていることはすばらしいと、「さとることだ」と言えるかもしれません。

 新聞を見れば、若くして雪崩に巻き込まれて亡くなった高校生もいますし、交通事故に遭ったり、津波に遭ったり、通り魔にあったりして、いろいろな原因でこの世から卒業してゆかなければならない人々も沢山います。
 もちろん、死ぬことも悪いことではないと思います。
 死の向こう側のことは僕にはわかりませんが、すばらしい世界ではないかと思っています。あの世は、きっと天国でしょう。
 でも、僕たちは今日もここに生きている、そのことだけでもなんと幸運なことでしょうか?
 この世に生を受けたこと、この世でなんでもできること、この世になんでもあることを精一杯、楽しみましょう。

『受け入れの極意』 はじめに より 山川紘矢・山川亜希子:著 興陽館:刊

 本書は、人間が幸せになる一番の方法「受け入れの法則」を、わかりやすく解説した一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「受け入れの法則」の秘密


「引き寄せの法則」は、単純な物理法則のようなもので、思いは波動そのものであり、その思いと同じ波動のものをあなたは引き寄せるという原理です。

 一方、「受け入れの法則」は、今の状況をそのまま受け入れることから始まります。
 そのうえで、自分の興味や期待や希望は一応脇に置いて、もっとリラックスして自分にやってくるものをそのまま受け入れようという法則です。

 さて、私たちが発見した(笑)「受け入れの法則」とは、次のようなものです。

 1 今、あなたがいる状況、自分自身、周りの人々、世界情勢など、どんなこともありのままに許し、それを受け入れると、とても気持ちがおおらかになり楽になります。すべては宇宙の采配であり、それに抵抗することなく、ゆだねよう。
 2 宇宙は私たちにありとあらゆるプレゼントを雨あられと降り注いでくれている。そのプレゼントに気づき、それを受け入れていくと、人生は驚きと喜びに満ちたものになる。


 簡単でしょ? それと同時に、特に二番目の法則については、そんなことは嘘っぱちに決まっている、と思うかもしれません。でも、多分、これは本当のことなのです。宇宙は私たちには想像がつかないほど豊かで愛に満ちています。そして、その愛と豊かさをつねに私たちにも味わって欲しいと願っています。そして実際に、今の今でさえも、私達には宇宙からの愛や豊かさが雨あられどころか、バケツの水をひっくり返したかのように、降り注いでいるのです。
(中略)
 そしてもし、私たちが「宇宙がくれるどんなものもどんなプレゼントでも、私はそれを許し、受け入れます。そして喜んで受け取ります」と本当に思うと、そのプレゼントが何らかのかたちを取って、あなたの人生に実現していくのです。
 すでにこの秘密を知っている人も沢山います。愛に満ちた豊かな人生を送っている人は、みな、意識的に、または無意識的に「受け入れの法則」にそくして生きているのかもしれません。
(中略)
 今は時代がかわりつつある時です。宇宙と切り離された古い意識から、宇宙と一体になって生きる新しい意識への変容が起こりつつあります。そしてその変容を体験した人は皆、それぞれのペースで豊かさを受け取り始めている、と思うのです。

『受け入れの極意』 第1章 より 山川紘矢・山川亜希子:著 興陽館:刊

 ないものを創り出すのが「引き寄せの法則」。
 あるものに気づき、受け取るのが「受け入れの法則」。

 どちらも「宇宙のエネルギー循環させる」という目的は同じです。
 ただ「受け入れの法則」は、より大きなエネルギーの流れを意識している感じがしますね。

受け入れは「さとる」ということ


 私たちが、最初に受け入れるべきもの。
 それは、「自分自身」です。

 自由に好きなことをしてもいいのです。
 そして、自分に対しては特別に優しくしてください。

 そして、それができたら、身近にいてくれる他人にも優しくしてください。
 自分を批判しないで許し、次に他人を批判しないで許し、あなたの中にある愛を広げてゆきましょう。心を開いて、すべてを受け入れてゆくのです。これが「受け入れの法則」だと思っています。

 そんなことを言っても、お金も十分にない、時間も十分にない、エネルギーも十分にない、と抵抗を感じる読者もいるかもしれません。はい、もっともなことです。でも、僕たちは、自分が、今、体験しなければならないことを体験しているだけなのです。批判的である自分さえ許しましょう。受け入れられないことはひとつひとつゆっくりと、「受け入れて」いただけるでしょうか。

「受け入れの法則」を知る、つまり、さとることは何か特別な修業が必要というわけではありません。まずは自分がどんな状態にいるのかを見てゆくのです。キーになる言葉は「自分を知ること」です。「さとろう、一刻も早くさとろう」と頑張っている人もいますが、かえってその気持ちがさとりの邪魔になるそうです。ですから、なんていう気持ちは捨てて、好きなように遊ぶことにしましょう。そのうちにいつの間にか、「さとっても、さとらなくてもどうでも良い」というさとりがやってくるでしょう。「受け入れの法則」を使って「何でも受け入れて」しまいましょう。笑うことです。
 自分を笑うこと、馬鹿な人間を笑うこと、すべてを許すことです。

『受け入れの極意』 第2章 より 山川紘矢・山川亜希子:著 興陽館:刊

 自分に厳しい人は、他人にも厳しくなります。
 自分の短所が許せない人は、他人の短所も許せません。

 他人は、自分を映し出す「鏡」。

 周囲に気を取られず、自分自身を見つめ直すこと。
 それが、時間がかかるようで、実は、もっとも早い現実を変える方法だということです。

自分の好きなことを仕事にしてますか?


 私たちは皆、見えない次元にいる精霊や指導霊に導かれて生きています。
 それらの存在は、その人にとってベストなタイミングで、最高の出来事を用意してくれます。

 山川さんは、導きがあるということを受け入れて、信頼すべきだと述べています。

 もし、今やっていることが嫌いで、金銭的な余裕があったら、仕事を辞めて、今すぐ、自分の好きな世界に飛び込んでみてください。勇気を持ってください。自分を信頼できれば大丈夫です。
 僕の場合は、公務員をしていたのですが、喘息(ぜんそく)という病気になって、仕事を続けることができなくなりました。公務員はそれなりに面白い仕事だと表層意識では思っていたのですが、公務員を22年間してから病気になってしまったのです。今になって振り返ってみれば、その時、病気になることで、その仕事から解放されたかったのだと思っています。
 仕方なく、今の仕事についたというわけですが、これは絶対に導きがあったのだと思っています。

 今は自分が好きなように生きています。なんと自由なのでしょうか。人生ってあまり心配しないでも、宇宙を信頼していれば、時期が来れば、必要な道に導かれてゆくようにシナリオはできているのだと思います。

 自分がどうしてもやりたいことが今、わかっていれば、飛び込んでみてください。今、インドに行きたかったら、どうぞ今、出発しましょう。その前に信心深くなっていた方が良いかもしれません。信心深くなると安心して、本当に自分がやりたい方向に進むことができるでしょう。どんなに失敗しようと、どんなに挫折しようと、自分が好きで信じる道を歩む限り、立ち直ることができるでしょう。ある時から、見えない世界からの導きを感じるようになるでしょう。信心深いあなたが宇宙から見捨てられるなんてことは絶対にありえないからです。

『受け入れの極意』 第3章 より 山川紘矢・山川亜希子:著 興陽館:刊

「受け入れる」ことは、「信頼する」ことでもあります。

 目に見えない存在を信頼し、宇宙を信頼する。
 そして、何より、自分自身を信じる。

 不安から解放され、ありのままの自分になったとき、本当に進みたい道が目の前に現れるということです。

「自分なんて」と思っていませんか?


 魅力的な誘いや良い話は、宇宙からのプレゼントであることが多いです。
 ただ、ほとんどの人は、尻込みして断ってしまいます。

「私にはできない」
「私には関係がない」

 そのように考えてしまうのは、自分自身に対する評価が低かったり、自信がなかったりする時です。

「私なんてダメな人間。価値のない人間」という思いがどこかに染みついているので、宇宙からどんな贈り物が来ても、「私にはそれをいただく価値がありません」とばかりに、それを受け取るのを拒否してしまうのです。せっかくのプレゼントなのに。そのプレゼントを受け取れば、もっと楽しく、もっと明るく、もっと世界のためになるはずなのに、「いりません」と断ってしまうなんて、もったいない話でしょう?

 もし、あなたの中に「私なんてたいしたことのない人間だ」「価値がない人間だ」「何もできない人間だ」などという思いが少しでもあったら、そのことに気づいてください。特に、何かあったときに「私なんて」と思っている自分に気づいたら、そのことをちゃんと意識してください。気づくだけで、その思いは少しずつ減っていきます。

 実は私自身、「私なんてダメな人間だ。私は価値のない人間なのだ」という思いをずっと抱えていました。悪いことに、そう思っている自分にも気づいていませんでした。でも、自分はどうしてほかの人のように明るく元気にできないのだろうか?何かがおかしい、と思って生きていました。40歳になって初めて、自分を知るセミナーに参加して、そこで「自分は生きる価値のない人間だと思っている」ということに気づいた時には、本当にびっくりしました。その思いが自分のそれまでの人生を縛っていたことに気づいて、何時間も泣いていました。

 そして、なぜそのような思い込みを抱え込んでしまったのかも、なぜ、いつも本当の安心感や充足感を感じることができなかったかもわかりました。そしてなぜ、明るく元気な人がそんなにうらやましかったかもわかりました。なぜ、仕事をあれほど頑張ったのか、それもわかりました。すべてはひとつの原因からでした。私は戦争中に生まれました。男の子しか大切でなかった時代、「もう女の子はいらない」と両親や祖父母から言われていたからでした。

 一度、自分の心の底に潜んでいたその思いに気づいてからは、自分は価値のある人間だ、生きていて良いのだと、自分自身を100パーセント許せるようになるために、受け入れることができるまで、ずっと自分自身を見つめてきました。少しずつ、自分は価値がない、という思いが消えていき、それと共に、宇宙からのプレゼントを感じ始めました。宇宙の流れがあって、それにしたがっていくと、とてもリラックスして生きていられることもわかりだしました。でも、自分を丸ごと受け入れるのはとても難しくて、何と、30年もかけてやっと、自分を100パーセント受け入れ、許し、愛することができるようになったのでした。すると、本当に人生が楽になり、問題がほとんどなくなり、宇宙からのプレゼントが雨あられと降りそそいでいるのを感じるようになりました。そして、それを感謝して受け取り、幸せに過ごしています。

 そのままの自分を丸ごと受け入れ、自分は価値のある人間だと知ることができると、どんなにすばらしいことでも、ちゃんと受け取れるようになります。私なんて、そんなすばらしいことできない、受け取れない、ふさわしくない、などと思うことなく、素直に「はい、いただきますね」と言えるようになるからです。

『受け入れの極意』 第6章 より 山川紘矢・山川亜希子:著 興陽館:刊

 子供の頃の思い込みは、心の奥深くに根づいていて、なかなか自覚できないものです。
 しかし、その影響力は甚大で、その人の価値観を支配しています。

 宇宙からのプレゼントを拒んでいるものは何か。
 幸せを感じることを拒んでいるものは何か。

 その答えは、自分自身の中にあります。

 過去の自分としっかり向き合うこと。
 それが「受け入れの法則」を上手に活用するためのカギになります。

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 山川さんは、宇宙に、紙に、すべてにゆだねて生きるとき、私たちは自由自在に自分がやりたいことを思うままに行えるようになる、とおっしゃっています。

 宇宙は、絶え間なく、無限の可能性とエネルギーを送り続けています。
 その恩恵を受け取れないのは、私たち自身が拒否しているからです。

 宇宙からのプレゼントを拒む、ネガティブな考えや感情。
 それは空を覆う分厚い雲に例えられます。

 降り注ぐ太陽の光を浴びるには、心を覆う厚い雲を取り払う必要があります。

 幸せになるために、足りないもの、必要なものはありません。
 誰もが、すべて持ち合わせて生まれてきています。

 生きているうちに、抱え込んだ余計なものを捨て去る。
 私たちは、それだけで幸せになれるということです。

「受け入れの極意」は、シンプルですが、奥が深い宇宙の真理を私たちに示してくれます。


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