本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『受け入れの法則』(山川紘矢、山川亜希子、あーす・じぷしー naho & maho)

 お薦めの本の紹介です。
 山川紘矢さん、山川亜希子さん、「あーす・じぷしー」のnahoさんとmahoさんの『受け入れの法則』です。

 山川紘矢(やまかわ・こうや)さんと山川亜希子(やまかわ・あきこ)さんは、翻訳家、作家、講演家です。
 これまで、ご夫婦で数多くのスピリチュアル関係の本を翻訳し、世に広められてきました。

 あーす・じぷしー naho(なほ)さんとmaho(まほ)さんは、双子姉妹で、世界中の人が自分の人生に目覚め、ワクワクして生きることを世界中で伝えています。

出会うべくして出会った「運命の4人」

 山川夫妻と「あーす・じぷしー」の二人。
 年齢も経歴も、生まれた場所もまったく違いますが、不思議な縁で結ばれています。

 この4人は、出会うことが運命づけられていた、まさにやっと会えた約束の仲間でした。

 亜希子さんは、あーす・じぷしーの二人と初めて会ったときのことを以下のように述べています。

去年の夏頃、友人の佐々木裕加さんが「あーす・じぷしーという双子の若い姉妹がいるのですが、ジョイント講演会をしませんか?」と誘ってくださいました。
 講演会が決まってから、私はふたりの本を初めて読みました。すると、なんと私たちが訳した『アルケミスト』と『アウト・オン・ア・リム』が、彼女たちの人生の節目に大きな役割を果たしていたのです!
 講演の数週間前、私たちは淡路島に行きました。古い歴史の残っている淡路島をあちこち見学して宿舎に戻ると、あーす・じぷしーのまほさんからメールが来ていました。
「私たち、今神戸にいます。淡路島の帰りにいらっしゃいませんか?」
 そして翌日、私たちは神戸でふたりと初めて会いました! 40歳以上の年齢差があるというのに、お互いにまったくそれを感じないのが不思議。それに、思っていることも感じていることもよく似ていました。
 聖書に「先に行く者は後になる」という一節があります。先に道を行く者は、いつか後からやってくる新しい人たちに追い越されていく、という意味でしょうか。
 今、世界中で素晴らしい若者たちが、私たちを超えてどんどん先へと進んでいます。あーす・じぷしーはそうした若者の代表でしょう。
 去年の11月に行われた私たちのジョイント講演会は、楽しい集まりになりました。そして、「また何か一緒にやりましょうね」と4人で約束しました。
 すると間もなく、本を一緒に出しませんか、というお話をいただいたのです。
 さらに、今年3月の『アウト・オン・ア・リム』出版30周年記念の講演会には、あーす・じぷしーが神戸から東京に駆け付けてくれました。つまり、11月に4人で「一緒にやりましょうね」と約束したことが、数カ月後には2つも実現していたのです。

 世代は違いますが、魂の世界には年齢はありません。若いふたりから私たちは多くを学んでいます。同時に私たちの体験と智慧が、彼女たちに新しい発見のきっかけを与えるかもしれません。
 そしてきっと、この本を読んでくださるあなたの心の扉も、私たちと一緒にさらに大きく広がっていくのでしょう。
 何が起きるのか、楽しみです。

『受け入れの法則』 プロローグ より 山川紘矢、山川亜希子、あーす・じぷしー naho・maho:著 リンダパブリッシャーズ:刊

 その昔、山川夫妻は「人々の意識を目覚めさせる」という“実験”を始めて、現在も続けています。
 あーす・じぷしーは、その意志を受け継ぎ、新たな“実験”を次々と実行しています。

 彼らに共通しているのは、人生にワクワクを感じていること。
 そして、この一瞬を楽しんでいることです。

 4人は、世の中の大多数の人たちとは、まったく違う“世界”を生きています。
 すべてはひとつ、すべては完璧、すべては愛。
 そんな世界の住人です。

 本書は、「幸せの世界」を広めるパイオニア4人の奇跡的な対談をまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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引き寄せの次のステップは「手放す」

 紘矢さんは、「引き寄せの法則」について人生はすべて自分が創っていると解釈しています。
 つまり、自分に起こることは全部、必要なことが起こっている、引き寄せられているということ。

まほ 「引き寄せの法則」のて、「全部、自分が引き寄せていたんだ」って気づいたときから存在するんだと思う。
「全部、ひとつ残らず自分が引き寄せて、今ここにあったんだ」って気づき。
 それに名前が付けられたのが「引き寄せの法則」じゃないかな。
紘矢 そう。次から次へと、起こることが起こってくるだけだからね。
亜希子 起こってくることに、「引き寄せ」って名前を付けているだけかも(笑)。
紘矢 あはは。人に会ったら、この人に会うようになってたんだってことだし、ね。
 ぼくらも会うようになってたんだよな、昔々から。
亜希子 そうね――(笑)。最初から私たちは人生、決めてきてるから。
なほ うん、決めてきてますよね!
紘矢 ぼくも同じ意見。
亜希子 ここでこう話すのも決めていたし。「引き寄せ」というよりも何よりも、そのことに自分で気づくかどうか。
 それが今、なぜ引き寄せの法則がブームなのかというと、それは“何か”をみんなに気づかせるためなんですよね。
まほ うん、うん。
なほ 本当、本当ー。
紘矢 「だから、引き寄せようとしてもうまくいかない」ってよく聞くけど、それでいいんです! それをきっかけに、いろいろ考えるようになるから(笑)。
なほ・まほ そうそう! うまくできないのが、いいんですよねー。
亜希子 で、うまく引き寄せた人は、「あ、こうなんだ。自分の人生は自分で創れるんだ」って思ったら、それを手放すといいのよね。もうこだわらない。「引き寄せなんて、どうでもいい」って忘れちゃうの(笑)。そうすると、もっともっといろんなものが起こるようになってくる。
紘矢 だから、誰にとってもいいわけなんだな。うまくいく人にとっても、いかない人にとっても。
亜希子 そうそう。
紘矢 人生、うまくいかないときもいいんだよ。いろいろ自分を見るきっかけになるから、ね。

『受け入れの法則』 第1章 より 山川紘矢、山川亜希子、あーす・じぷしー naho・maho:著 リンダパブリッシャーズ:刊

 出来事も人も、引き寄せているのは、「自分」です。
 そして、引き寄せる磁石になるものは、自分自身の波動です。

 私たちは、意識するしないにかかわらず、自分と同じ波動のものを引き寄せている。
 まさに「類は友を呼ぶ」ですね。

 幸せになるのに、「引き寄せ」は必要ない。
 ただ、自分自身の波動を上げればいいだけ。

 そう気づくことが、幸せに生きる秘訣です。

「目覚め」とは? 目覚めると人はどうなる?

「目覚め」とは、どのような状態をいうのでしょうか。
 目覚めると、人はどう変わるのでしょうか。

紘矢 人は何に目覚めるのか? 「自分とは何か」ってことに目覚めるんです。自分は何ものか、なぜここにいるのか、何をしたいのか。死んだらどうなるのか。死とは?
「目覚める」って言葉がピンとこない方は、「幸せになる」ってことだと理解してください。目覚めたら間違いなく幸せになるから。
なほ・まほ うん、そう思う。
亜希子 そう、セットだと思いますよ。本当の意味で幸せっていうのは、目覚めないと、「自分が何ものか」って、ある程度わからないと得られないと思います。
まほ あと目覚めると、ダンナさんとか、人をすごく愛せるようになりますよね。私、人は愛するために目覚めるんじゃないかと思うんです。
紘矢 素晴らしいー! (笑)同時に一番は、というか根本的にはね、やっぱり自分が自分を愛しているか、ゆるしているか、評価しているか、尊敬しているか、なんです。
 ときどきね、「日々、自分は何のために生きているのか?」って考えすぎないように、目の前の仕事に埋没している人もいるけど、それは間違いだと思う。
 逆方向に進んじゃっている。時間の無駄ですよ、逃げているだけだから。
亜希子 逃げのために、仕事を使っているケースって少なくないんですよね。
なほ でも、もし、自分はそうだって気づいたら、すごい。あと必要なのは一歩踏み出す勇気だけだから。
亜希子 でも、すべては時があるから、大丈夫なんですよね。逃げて逃げて、でも逃げられなくなる時が来てくれる(笑)。そうしたら、どうしても気づき始めるのね。

『受け入れの法則』 第2章 より 山川紘矢、山川亜希子、あーす・じぷしー naho・maho:著 リンダパブリッシャーズ:刊

 魂の目的は、私たちを目覚めさせることです。

 人生で起こる、さまざまな困難やトラブル。
 それらは、私たちに「本当の自分」に気づくように、魂が引き起こしたこと。
 つまり、私たち自身が引き寄せた、ということです。

 今、目の前の現実や「本当の自分」から逃げずに、すべて「受け入れる」こと。
 そうすることで、人生は好転していきます。

「引き寄せ」を呼ぶもの、阻むもの

 私たちは、自分自身が放つ「波動」によって、出来事や人を引き寄せて生きています。
 まさに「磁石」のような存在だといえますね。

 私たちが「磁石」ならば、この世界は、「引き寄せの法則」という磁場が働くフィールドです。

 この“引力の世界”でうまくいくためのポイントは、自分を好きになって、愛して生きる!ことです。

編集 自分でもそうしたいけれど、それがなかなか難しいという人は少なくないと思うんです。「自分を愛して大切にしているつもり」でも、本当にそうかというと、実はかつての亜希子さんのように、自分でも気づかないほど深い心の奥に「自分は生きていてはいけない」「生まれてきてごめんなさい」くらいの思いを抱えている人もいるのではないでしょうか。そういう場合はどうすれば?
亜希子 あの、私はずっと「自分を見つめて好きになってく」ということに取り組んできたわけですけど、その一番のコツかなって思うのは、怒りだったり悲しみだったり、何か自分の嫌な感情や感覚が出てきたときに、それをそのまま、「ああ、自分はまだこんなに怒りを持ってたんだな」って、ちゃんと味わってあげることなんです。
 相手の言動に怒ってひどいことを言ってしまったときも、それは実は相手のせいというより「自分の奥にあるもの」が反応して、表面に浮かび上がってきただけなのよね。
 たとえば、誰かから悪口を言われて落ち込んだとしたら、その悪口によって、単に心にため込んだ自信のなさや自己卑下が刺激されて、表面化しただけなんですよね。自信があって自己評価が高ければ、どんなに悪口を言われても平気なんです。
 そんなときにはね、「ああ、またこんなことしてしまった。自分はダメだ」って断罪しないで、「あ、まだあったのね」ってただそのことを受け入れるの。
 そうしていくと、その「自分の奥にあったもの」がだんだん消えていきます。
 結局、私たちがなぜつらいかと言えば、親や社会から押し付けられた「こうあるべき」「こう生きるべき」「女は/男はこうでなくちゃいけない」というのを受け入れちゃっているからでしょ? でも、「私は」というのもあって、それが抑圧されて腐っていっていろいろな問題が出てきてしまう。すごく不安定になったり、感情的になったり。でも、そうして出てきた感覚や感情をちゃんと感じてあげて、「それでOK!」って受け入れてあげていれば消えていくの。逆にそれをやらないかぎり、なかなか難しいかな。

『受け入れの法則』 第3章 より 山川紘矢、山川亜希子、あーす・じぷしー naho・maho:著 リンダパブリッシャーズ:刊

「本当の自分」を受け入れる。
 その最初のステップは、自分の「本当の感情」に気づくことです。

 私たちは、大人になるにつれて、感情を抑制して生きることを身につけます。
 とくにネガティブな感情は、「あってはいけないもの」として心の奥底(潜在意識)に封じ込めて生きています。

「ある」ものを「ない」といっても、真実は変わりません。
 それを「ある」と認めて受け入れて、初めて、変えることができます。

 自分が感じている感情に、素直になる。
 心の奥から聴こえる、かすかな“声”に耳をすませる。

 普段の生活から意識したいですね。

「魂のワクワク」の探し方

 人生が変わるきっかけとなるのが、「魂のワクワク」です。

 魂のワクワクとは、震えがくるほどワクワクで、魂が呼び覚まされた、動き始めたって感じがするほどのワクワクのことです。

紘矢 魂の発見だね。それが大事。
まほ ハートのワクワクは魂のワクワクにつながるけど、頭のワクワクは、ハートにも魂にもつながらないんですよ。ずっと頭の中をぐるぐる回っちゃう。
 だから、男性で若い女の子を追っかけまわす人は、自分で気づかないかぎり、ずっと追いかけまわすんです。年齢を重ねても、「わっ、おしり、おしり」「わっ、おっぱい、おっぱい」って(笑)、チンジャラジャラの脳内フィーバー状態、エキサイトする感覚のサイクルから抜けられない。
まほ 魂のワクワクを探しちゃう人っているんですけど、それは探しても来ないんですよ。本当に「ドキン」っていう出逢いだから。
亜希子 神さまからのプレゼントだからね。
編集 みんな、それを引き寄せたいんじゃないでしょうか。
なほ 方法があるとしたら、ひとつは、ふだんからハートのときめきを大切にするのいいです。「どっちのケーキ、食べよう?」「こっちのほうがときめくな」、「今日、どの服着よう?」「こっちのほうがときめくな」って、そんなところから始めたら、だんだん魂のワクワクに近づいていきます。
まほ あと、結局、魂のワクワクって、自分が反応するしかないじゃないですか。でも、頭のワクワクばかりやっていると、魂のほうが反応しなくなっちゃうんですよ。そのセンサーである感覚が退化しちゃって。
亜希子 感覚、感情を生き生きさせないといけない。
なほ そう、何でも練習が必要。
まほ 「どうやったら魂のワクワクがわかりますか?」って聞かれることがあるんですけど、「ノンノン、すぐにはわかりませんよー」って言うんです(笑)。「まだワクワクの練習が足りませんよー」って。
亜希子 「あの雑誌に載っていたから、この服を買おう、着よう」とかはダメね(笑)。
まほ そうそう。まずは自分が本当に心がときめくことをとことん選んでみるんですよ。
 カフェに行ったら、値段に関係なく一番ときめくものを頼んでみるとか。コンビニのお弁当とか。
なほ 無理しないことも大切なので、「値段がそんなに変わらないんだったら、こっち」でいいんです。
まほ そうやって心が喜ぶことをやっていると、感覚が自然に開いていって――。
なほ 自然とほしいものがやってくるようになります。
まほ だんだん、何も考えなくなるよね。受け入れるだけ。受け入れの法則(笑)。
 最初はなかなか、頭のワクワクから離れられないんだけどね。そっちが勝ってる。でもだんだん練習してると、ハートのワクワクが混ざってきて、そのうち純粋にそちらになっていく。

『受け入れの法則』 第5章 より 山川紘矢、山川亜希子、あーす・じぷしー naho・maho:著 リンダパブリッシャーズ:刊

「ワクワク」には、段階があります。

「頭のワクワク」から「心のワクワク」へ。
 最後が、「魂のワクワク」です。

 頭のワクワクから逃れないかぎり、心のワクワクを感じることはできません。

 自分の感覚、感情を信じて、それに従ってみる。
 その積み重ねが、「心のワクワク」そして「魂のワクワク」につながるのですね。

 練習あるのみです。

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「受け入れの法則」における、一番の魔法の言葉。
 それは「すべては大丈夫!」です。

 あーす・じぷしーのふたりは、目覚めとは、この世という夢から覚め、幸せで守られている、そんななつかしい“普通の世界”へと目が覚めることだとおっしゃっています。

 私たちは、いつも愛され、見守られている存在です。
 それに気づいて、不安や恐れを感じずに、喜びに震えながら「今、この瞬間」を生きる。
 それが「普通の世界」であり、本来の私たちのあり方だということです。

「受け入れの法則」は、本来の幸せの世界へ戻るためにあります。

 私たちの人生には、意味のないことは起こりません。

 すべては、「本当の自分」つまり、私たちの魂が引き起こしたこと。
 素敵な「気づき」が、そのなかに含まれています。

「魂は、次に、どんな仕掛けを用意してくれているのか?」

 そんなワクワクをつねに感じながら、1日1日を大切に過ごしたいですね。

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