【書評】『分離から統合へ』(並木良和、天外伺朗)
お薦めの本の紹介です。
並木良和さんと天外伺朗さんの『分離から統合へ』です。
並木良和(なみき・よしかず)さんは、スピリチュアル・カウンセラー・作家です。
宇宙の叡智やスピリットガイドたちと協働しながら「本来の自分」に一致して生きるための「統合(LDLA)」を伝え、本来の人間が持っている能力や生き方、そして目醒めた状態で人生を謳歌する「在り方」を、自らの体験を通して国内外を問わず世界に教示されています。
天外伺朗(てんげ・しろう)さんは、工学博士です。
現在は、ホロトロピック・ネットワークを主宰され、医療改革、教育改革に取り組まれるなどご活躍中です。
意識の拡大と空間認識
人類の意識が「分離」の状態から「統合」の状態に向かって大きく変容しつつある。
最近、いろいろなところで耳にする言葉です。
「意識の変容」とは、具体的にどのようなことを指すのでしょうか。
並木さんは、統合して意識とエネルギーが自分に戻ってくると、認識力も感性も大きく拡大し、視点がまったく変わ
ると述べています。
僕は、いまの仕事を始めるまで、どちらかというと引きこもりのような生き方をしてきました。学生の頃は家で、ゲームをしてドラマを見て一日中過ごす。学校には行っていたけど、家の外にはたまにしか出掛けなかった。天外さんは、「意識の変容」とは、
でも、この仕事をするようになってから自分の道がぶわっと開き始めた時に、あらゆるところに行けるようになりました。どんどん自分に力が取り戻され、いままではできないと思っていたことができるようになり、やれないと思っていたことがやれるようになり、行きたいと思うところにはどこでも行けるようになってきました。
つまり、統合のプロセスが進み深まっていくなか、いままで閉じ込めていたエネルギーがどんどん解放され始めたのです。
そうすると今度は地球が狭く感じるんですよ。あんなに地球は大きいものだと思っていたのに、自分のテリトリーの中に入ってくると、逆に地球は小さくなる。
では、もっと意識を拡大するとどうなるでしょう・・・・・。今度は宇宙が視野に入ってくるようになるんです。皆さんも統合して目を醒ましていけばいくほど、「自分が宇宙だったんだ」ということがわかってきます。
いまはまだ「そんな、自分が宇宙なんて思えない!」、あるいは「自分が神だなんておこがましい」と感じている人も、だんだんそれを理解し始めるのです。自分は本当は神聖なる神なる存在で、この宇宙と同じだけの大きな意識なんだと気づきます。
そうすると、いままでは見えなかったものが見えるようになり、捉えられなかったものを認識することができるようになってくるのです。
(中略)
目に見えるものがすべてではないとよくいわれますが、実際目に見えるものなんて100%のうちのほんの数%で、それ以外は不可視のものなのです。統合が進むと、それがよくわかるようになってくる。すると逆に謙虚になってくるんですよ。自分を小さく見積もって謙遜するのではなくて、いままで自分が感知できなかった壮大な世界がどこまでも拡がっているんだということが視野に入ってくるので、それだけで謙虚になるんですよね。だから、もし少しでも興味をもたれたら、皆さんもぜひ、僕がお伝えしている「統合」の実践をやってみてほしいんです。
僕たちが人間として生命をまっとうするということは、何があってもこの人生を生き切ることです。でも、目の前の現実ばかりにフォーカスがいっていたら、あなたは人間として、半分あるいは3割くらいしか生きていないことになります。なぜなら、見える世界というのは本当に僅かで、見えない世界のほうが圧倒的に多いからです。だから僕たちは、見えない世界にも意識を開いていくことがとても大事になります。
つまり見えない世界にもちゃんと認識力が行き届き、なおかつ目の前の現実も大切にしていく意識で生活できたら、十二分にこの人生を謳歌(おうか)し、そして100%満足して、肉体を脱いで向こうの世界に帰ることになります。統合というメソッドは、それを可能にするものなんですね。 『分離から統合へ』 1章 より 並木良和、天外伺朗:著 ナチュラルスピリット:刊
うねうねと動めいていた幼虫が蛹(さなぎ)になり、蝶として大空に飛び立っていく、というイメージだと述べています。
本書は、私たちが「分離」から「統合」へ、蛹から蝶へ、道に迷うことなく「変容」するためにはどうしたらいいか、わかりやすく解説した一冊です。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。
人類の意識の目醒め
並木さんは、2017〜18年あたりから、「統合」を目指す人たちが、急にたくさん現れてきたと指摘します。
つまり、魂レベルの深いところでもう何世紀もの眠りの生き方を卒業して、目を醒ますということに同意し、「はい、もう目を醒まします」と手を挙げた人たちが、この地球にたくさん出てきた
ということです。
このムーブメントは一時的なものではなく、大きな流れを作り出しています。そして2021年の冬至を過ぎる頃には、多くの人々の意識が反転するでしょう。私たちが知りたいこと、望んでいるもの、なりたいと思っているもの。
その意識の在り方がどういうものなのかを、夢を例に説明しましょう。寝てみる夢の中では、時間も空間もくるくる簡単に変わったりしますね。たとえば、いまハワイにいたと思ったら、急に中国に移動していたり、と物理の法則を越えた状況が展開したりしますが、そうした柔らかな意識こそが、本来の僕たちの意識の在り方に近いのです。
つまり、これまで夢だと思っていた世界がじつは現実で、現実だと信じて疑わなかったこの世界こそが、じつは夢だったのだ、ということに本当の意味で気づくと、いままでとはまったく違う意識で、ここに存在することになります。
たとえば、夢の中で川の向こうに渡りたいとき、僕たちはどうするでしょうか。「明晰夢」と呼ばれる、意識を保ちながら夢をみている状態だと、自由に橋をかけてみたり、夢のイメージをコントロールして、空を飛んで渡ることもできます。
僕たちが現実と呼んでいる日常を、そんな軽やかな意識の状態で生きられるようになり、なりたいものには何でもなれ、行きたいところへはどこへでも行けるようになります。それが、「目を醒まして生きる」ということです。
もちろん、これが目を醒ますことのすべてではありません。わかりやすく、そういうことも可能になりますよ、という例を出しただけです。もっと大事なことは、僕たちが本当の意味で愛や調和をベースにして生きる。本質的な意識へと目を醒ましていくということなんですね。
たとえば、「愛するとはどういうことだろう」「愛とは何だろう」と、それを題材にして瞑想したり、追及したり、学んだりしている人がいますけど、目を醒ましていくにつれて、「自分が愛そのものだったんだ」ということがわかるようになります。つまり言葉じゃなく、知識じゃなく、「私って愛でできてたんだ」ということが体感でわかるようになるのです。そうなると、愛とは何かと追及する必要はなくなり、自分自身が愛そのものであることを知っているので、「ありのままの自分で存在することこそが、愛で存在することになる」「素の自分を表現することで愛を与えることになる」。そんなふうに自分につながっていきさえすれば、必要なことはすべて起こる、知る必要のあるすべてを知ることができる、という意識になって本当の意味で平和になるんですよね。
みんな、本当の愛を求めてとか、真実を求めて・・・・・って探しに行くじゃない。皆さんはこういったことを学んでらっしゃるので、すべてが自分の中にあると知っている。でも知識で知ってはいても、体感にはまだ落とし込めていないと思うんです。もちろん落とし込み始めている人もいるけれども、体感したいのに体感できない・・・・・そんなジレンマに悩まされている人が多いでしょう。だけど、皆さんがこの統合というものを通して、僕のやり方じゃなくたっていいだよ、皆さんが好きな方法を通して自分につながっていくなら、自分の中にすべてがあったんだ・・・・・もう外に探しにいかなくていいんだ、ということに深いレベルで気づくことになり、それはもう感動で泣くと思います。 『分離から統合へ』 2章 より 並木良和、天外伺朗:著 ナチュラルスピリット:刊
それらは、自分の外側ではなく、自分の内側にある。
それに気づき、自分の内面を深く掘り下げ、魂の声を聴くこと。
それが目醒めの第一歩になるということです。
外側に現れる現実は、心の内にあるものの投影
私たちが目を醒ましていけばいくほど、人生にどんどん制限がなくなっていって
、人生はそれこそバラ色に
なります。
並木さんは、覚醒するということは、完全にわがままになるということ
で、完全に自己中心的になるということ
だと述べています。
さらに、勇気を持って自分に向き合っていける人が「目を醒ましていく」
と指摘します。
本当の意味で自分に一致したらどうなるんだろう。私の周りの世界はどうなるのかなって実験してみてください。絶対にめちゃくちゃになんかならないから。その代わり、自分に一致することで出てくる不安や怖れ、たとえば「ほんとにこんなことをしてて大丈夫?」「私、世間からつまはじきにされないかしら」とか、もうわんさか出てくるわけですよ。もし、そうした感情が出てきたときには、それをそのまんまにしないで外してください。「目を醒ます」と決断したなら、中途半端はダメだということ。
(中略)
外があなたの意に反して、あなたの持っている周波数を無視して勝手に変わっていくということは絶対にありません。金輪際ありません。「周りが勝手に、どんどん変わっていくんです」というのは、自分が気づいている以上に、あなたが変わってきているんだということです。だから、それを反映するように周囲が変化するんです。
なので、このシンプルな法則に気づいてください。つまり、何をするにも「そっか、私が真実、私が基点なんだから、私さえ変われば、すべてが変わっていくんだな」。だから大胆に、あなたが地球の中心だと思って。もっというと、宇宙の中心だと思ってください。立体の球体がありますよね。立体の球体に点をいっぱい書くと、その点のどこに焦点を合わせるかで、中心が変化しますよね。つまり、あなたがその点なんですよ。
点は世界を構成している大切な一つの要素で、あなたから見たらあなたが世界の中心なので、宇宙の中心なのです。よくいうでしょ、「おまえが世界の中心だと思うなよ」って。でも、これからは堂々と、「私が宇宙の中心である」という意識になってください。
それでも、いま僕の話を聞いていろいろな感情や思いが湧き上がってくるかもしれません。「じゃあこういう場合はどうするの?」「こういう人がいたらどうするんだよ」って。でも、あなたがもし、このことは別、こういうケースは違うと分けてしまったら、あなたは自分の中が分離するので、統合が起こりません。自分の中が一つにつながらない限り、目を醒ますことはないからです。なので、皆さんには、ぜひここに気づいていただけたらと思います。
つまり、目を醒ますうえで一番の障害になるのが、“中途半端”ってことなんです。これは感情のアップダウンを生み出し、つらくなるだけでなく、統合がまったくつまらなくなります。
状況によってスタンスや表現を変え、こっちでは「目を醒ましていくんだから、しっかり自分に一致して表現しよう!」と言っておきながら、あっちでは「やっぱり無理。恩義のある人だから、一致していなくても断ることはできないし・・・・・」「でもやっぱり私は目を醒ましていきたい!」とやってしまうと、その葛藤が、自分の中に葛藤を作り出し、だんだん引っ張り合いが起きてきちゃうのね。
いま、宇宙は待ったなしで加速して進んでいっているから、葛藤の度合いがますます大きくなり、目醒めと眠りの道が、さらに拡がっていってしまうんです。簡単にいうと、眠っていくという下方向のベクトルと、目を醒めていくという上昇気流により、摩擦を起こし、痛みを伴うようになるわけです。だから、そのままにしていれば当然、つらくて苦しくて仕方がなくなります。だったら統合などしないほうがいいでしょう。
つまり中途半端なスタンスでは目を醒ますことはできない、ということです。「何だよ、楽になるっていってたのに、並木の言うことをやってたら、苦しくて苦しくてしょうがなくなってきたじゃないか」っていう人、いっぱいいますから。なぜなら、これもずっとお話してきていることですが、あなたが目を醒ましていくことを決めて一度外し始めると、眠っていた意識が「えっ、いよいよ目醒める気になったらしい」といって、「じゃあ、もう終わりにしよう。手放そう」といって、意識の深いところに眠っていたネガティブなエネルギーを浮き上がらせてくるんですよ。
でも、その時あなたが目醒めるスタンスに立っていたら、何の問題もありませんよね。ニュートラルなポイントに立って、そこで出てくるものをばんばん外していくから、あなたはここでエレベーターで上がっていくがごとく、上昇気流に乗ってぐんぐん波動を上げていくことになります。すると、高い視点から見えるようになるため、視界は変わり、遠くまで見渡せるようになり、こんなに軽やかで自由でいいんだという意識になっていくけれども、いちいち、出てくるものを感じながら、統合していたら、それは苦しくなるのは当たり前でしょう。だって重たい周波数をわざわざ感じにいっているんだから。これだったらやらないほうがいいし、聞かないほうが楽ですよね。でももう聞いちゃうと上がってくるわけですよ。次から次に・・・・・。
そして、これはぜひ知っておいてほしいんですけど、あなたが深いところで目を醒ますということに同意してなかったら、絶対にここには来ないですから。「違います。単に招待されただけです」と言うかもしれません。でも、招待されたのであっても、あなたがここにいるのは偶然ではありません。なので、結局「ああ、そっか。目を醒ますことに向き合う時を迎えているんだな」と捉えてみてください。そして覚悟を決めるんです。そうしたら、あとは流れに乗っていくだけですから。 『分離から統合へ』 6章 より 並木良和、天外伺朗:著 ナチュラルスピリット:刊
完全に「自分中心」で生きることを選択する必要があるということですね。
「目醒める勇気」を持ったら、あとは流れに乗るだけ。
ただ、その流れに乗るのには、タイムリミットがあります。
それが2021年の春分3月20日です。
もう時間がありません。
目醒めるか、目醒めないか、決断するのは私たち一人ひとりです。
ネガティブなエネルギーの外し方
自分軸に沿った生き方をするようになると、不安や怖れなど、ネガティブな思考、エネルギーがあぶり出されてきます。
それらは気づいたときに、その都度外していく必要があります。
並木さんは、そんなネガティブなエネルギーの具体的な外し方を教えてくれています。
何度か話したことがありますけれど、多分初めて聞く人もいるかもしれないので、もう一回話しますね。目醒めるには、頑張る必要はありません。
もしネガティブな感情というフィーリングが湧いてきたら、それを真っ黒い鉄の塊で、胸やみぞおちなど、感情を感じているとこにドンと居座っているのをイメージしてください。あなたの使っている周波数は、もう何世紀も使い古している、もう塗り固めるように使ってきているから固まって重たくなっている周波数なので、わかりやすくて硬くて重たい鉄の塊をイメージします。そしたら、あなたの両手がすごい強力な磁石になっていると想像し、それを胸やみぞおちに、べたっとくっつけます。
そして手を前方に動かしながら、磁石にくっついた鉄をずるずると引っ張り出すんだけれども、このときのポイントは、胸から、もしくはおなかから出てくるところからイメージするっていうことです。そうして、完全に引き出して両手のひらの上にドンと鉄の塊が乗っかっているのを、マジマジと見てみるんです。「えっ、でもさ、これってただ想像しているだけですよね」って思うでしょ? もちろん想像しているだけなんですが、脳は、目の前にイメージされた鉄の塊が、想像の産物か物理的に存在しているかの区別がつかないんです。
脳は外に見るものを、全部自分とは別物だと判断する習性があるので、こうやって自分の外に引き出すことで、「何だ、これって自分のものじゃなかったんだ・・・・・」と認識するので、手放すことができるんですね。これをいまから宇宙に向かって放り投げますが、鉄の塊のままが飛んでいくんじゃなくて、ポンっと手を放すと、塊が細かい砂のような粒子となって、ザッと瞬く間に宇宙の彼方に吸い込まれていくのをイメージしてください。
それが宇宙の彼方に到着すると、そこはすべてをニュートラルにするポイントであり、ゼロポイントと同じなんです。ですので、そこできれいに浄化されて、黄金の光になって戻ってくるので、深呼吸しながら、それを胸もしくはおなかのあいた空間に、どんどん戻していきます。そして黄金の光の粒子が最後の一粒まで戻ってきたら、両手で胸やおなかにパタンとふたをするようにして、最後に深呼吸を一つしながら、全身に黄金の光が行きわたり、満ち満ちていくのをイメージしたら、おしまいです。
そうすると、ネガティブな感情や、居心地悪い感覚がなくなっているのに気づくでしょう。これがあなたが使っている、あなたという映写室から映し出しているフィルムを替えるということなんです。簡単じゃない? これでおしまい。本当にこれで変わるから。
だから、あなたが使っている周波数を変えない限り、あなたがどんなにこの人生で頑張っても努力しても、意味がないんです。これは、そうしている人を非難しているのでもバカにしているのでもありません。でも、「なぜ頑張るの、目的は何?」といったら、それを達成したいからですよね。それを本当に得たいからですよね?
これからの世の中、特に令和の世の中というのは、すべてが和へ向かいます。つまり和合できないもの、調和から外れるもの、愛から外れるものは、全部削ぎ落とされていっちゃうわけ。つまり、この流れから、ばんばんはじかれていっちゃうんですね。だから、自分軸に一致して、調和や愛をベースにしていける人は、この令和の流れが明確に後押しをして、何事も簡単になるんです。そう、調和していくと何でも簡単になるよ。だけど、頑張るというのは簡単さとは反対方向でしょ。だから、これからの令和の時代の簡単さやシンプルさやスムーズさというところから外れていっちゃうので、それだと川の流れに逆らって泳ぐようなもので、つらくなるし、結果だって小さくなっちゃうよ。
何かを達成したいんだったら、簡単なほうがいいじゃない。皆さんも何でも簡単にやれるようになりますよ。そのために、まずは、何でも、シンプルに、スムーズにやると決めましょう。やり方がわからなくても、やっていこうと決めたら簡単にできる方法が思いつくようになります。
そして、何よりも、あなた自身が自分に意識を向けて、自分と和合していく。自分と一致していく。そうして自分に令和のエネルギーをしっかりと受け入れていく。これを忘れないようにしてください。 『分離から統合へ』 7章 より 並木良和、天外伺朗:著 ナチュラルスピリット:刊
必要のないもの、ネガティブな感情や周波数を手放すだけでいいということです。
この「手放しのワーク」は、ネガティブな感情を感じたら、その都度すべきことです。
嫌なことや悲しいことがあっても、それが目醒めに向かうチャンスだと考えれば、生きるのが楽になるし、前向きにもなりますね。
「自己中心的に生きる」こととは?
完全に自分中心的に生きること。
並木さんは、それについて、セミナー参加者からの質問に答える形で、以下のように説明しています。
質問者2 先ほどの並木さんのお話を聞いている中で、「わがままになってください」「みんなはイタリアンが良くても、私はフレンチがいいわと思ったらそれを言ってください」とおっしゃっていましたけれども、もしそれを実践した場合に、みんなの意見が分かれていたら、それはどうやって解決されていくのですか?秘訣は、外の現実に惑わされないこと。
並木 つまり、解決するというのをやめるんです。問題なんて何も起きてないので。
質問者2 でも、みんなで食事をしようとなって、「じゃあ何がいい?」となったときに、そういう意見が分かれると思うんですけれども、統一するには?
並木 統一しなくていいんですよ。たとえば、イタリアンとフレンチで分かれたとしますね。5人のうち、イタリアンが4人、私だけフレンチとなったとき。
(友人1〜4)「イタリアン」「イタリアン」「イタリアン」「イタリアン」
(私)「イタリアンでいい」ではなくて、「私はフレンチがいい」と表現します。
何のために表現するかというと、フレンチに行くために表現するんじゃないんです。あなたは自分に一致するために表現するんです。だってフレンチがいいと感じたんだもん。だから、「ねえ、私はフレンチがいいと思う」と。でも、その結果イタリアンに流れることになっても別にいいんですよ。そこで、あなたがフレンチがいいと言った結果、何かちょっと気まずかったかなとか出てきたら、これを外していきます。そして外していくと、またあなたは意識が本当の自分にガツッとつながって波動が上がり、目を醒ましていくほうに行くんです。目的は目を醒ますことなので、現実を良くすること、現実が良くなることは、はっきりいってどうでもいいんです。なぜなら・・・・・
質問者2 自分の本音を出すということ?
並木 そうです。本音を出すと、それだけでスッキリするんでよ。一致して表現することでスッキリするんです。たとえば家でね、「旅行に行きたい」と言ったとする。でも旦那は、私が旅行に行くことがすごい嫌。行くともう、苦虫をかみつぶしたみたいな顔をして、旅行から帰ってきてもこんな顔見るんだったら、もう旅行なんか行かなくていいわ、という人がクライアントさんにもよくいるんですよ。
「旅行には行きたいの? 行きたくないの?」「いや、行きたいんです」「そしたらまず旅行に行くということを彼に言った?」「言えない」というわけ。もう旅行のぎりぎり、明日からという時じゃないと言えないと。1カ月前に言うと、1カ月間ずっと苦虫をかみつぶしているから嫌だって。
そこで、「ねえ、全部を言ってごらん」とお勧めしました。「私はどうしても旅行に行きたいの。旅行に行くとすごいワクワクするし楽しいし、友達と一緒にいるのも楽しいしね。でも別にあなたを置いて楽しみたいとか、あなたを外しているわけじゃないのよ」と、まず言う。
「私は本当に行きたいのはやまやまなんだけれども、あなたが、私が『行く』と言うとすごい嫌な顔をするから、それが嫌でしょうがないのね」と、全部言うんです。全部洗いざらいに言う。ご主人がどう反応するかはどうでもいいんです。あなたがいま感じていることをご主人に対して表現することで、それだけでスッキリ通るものがあります。そうすると、あなたがスッキリ存在していると、このスッキリが周波数になって、スッキリした現実を映像化し始めるんです。そのために表現するの。自分がスッキリ存在するために表現するんです。ご主人を変えるためでも何でもないです。答えになっていますか。
質問者2 わかりました。ありがとうございました。 『分離から統合へ』 10章 より 並木良和、天外伺朗:著 ナチュラルスピリット:刊
目を向けるべきは、ただ「自分の心の中」です。
自分が心地よく感じているか、自分がワクワクを感じているか。
それだけが重要だということです。
自分の本音を出すこと、ちゃんと言葉にすることが大切です。
自分がスッキリ存在するために、ぜひとも習慣にしたいですね。
[ad#kiji-shita-1]
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
今、地球自体が次元上昇(アセンション)を起こしているといいます。
つまり、“目醒めの磁場”が地球を覆うように拡がって
いるということです。
並木さんは、いまだかつて、これほど目を醒ますことが容易に、かつ適した環境が整ったとき
はないとおっしゃっています。
キリストにしても、ブッダにしても、厳しい修行や迫害を乗り越えて、悟りの境地に達しました。
しかし、今の時代は、そこまでの厳しい修行は必要なく、ましてや迫害などは受けることなく、目醒めることができるということですね。
宇宙規模の統合に向けた「流れ」に乗り、本当の自分を生きる。
今、この時代に生を受けた私たちは、その千載一遇のチャンスを得ています。
もちろん、それは偶然ではなく、それを望み、選んで生まれてきているのでしょう。
本書は、蛹から蝶へ「変容」するためのガイドブックともいえる一冊。
ぜひ、皆さんも、お手にとって新しい時代の息吹に触れてみてください。
【書評】『つらい不調が続いたら慢性上咽頭炎を治しなさい』(堀田修) 【書評】『自分のことは話すな』(吉原珠央)