【書評】『自分のことは話すな』(吉原珠央)

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 お薦めの本の紹介です。
 吉原珠央さんの『自分のことは話すな』です。

 吉原珠央(よしはら・たまお)さんは、イメージコンサルタントです。
 プレゼンテーションコミュニケーションをメインにしたコンサルティングのほか、「体感して学ぶ」というオリジナルのメソッドで企業向け研修や講演活動を全国で実施されるなど、ご活躍されています。

自分のことは話すな!

「相手は自分の話に大して興味を持っていない」

 吉原さんは、このことを意識して話しているかどうかで、仕事も人間関係も、ものすごく大きく変わると強調します。

「自分のことは話すな」というシンプルな考えこそが、本書で、私が最も伝えたいメッセージです。
 ちなみに、本書でお話している「雑談」「余計な話」とは、相手に求められておらず、誰にとっても時間のムダでしかない、浅くて表面的な話のこと指しています。
 さて、仮に仕事やプライベートで、「この人とのご縁はなんとしてでも繋(つな)げたい!」「この人とは、なんとしてでも仲よくなりたい!」「この人と一緒にいたい!」「この人との関係性を深めたい!」と思っている相手が存在するとしましょう。
 私でしたら、天気の話など飛ばして、「吉原さんの会話に関する考え方に大変興味があるので、よろしければ、ぜひお話を聞かせてください!」と、冒頭からスパッといわれたほうが、よっぽど嬉しいです。
 また、相手の時間をムダにしないよう余計なことは一切いわずに配慮してくれたり、気の利いた、あるいは的を射た質問によって相手への興味を全開にするなどの気配りを感じられるほうが、お互いに関係がぐっと深くなる気がします。
 本題や本当に知りたいこと、聞いてみたいこととは関係のない話をして、表面的には感じよくふるまうことができたとしましょう。しかし、そのとき交わした会話によって、その後、あなたの売りたい商品が全て売れるとか、相手と結婚に繋がる関係を作れるとか、会社の面接に通って採用される、などということは決してありません。
「とりあえず天気の話題から入ろう」「場が和むような世間話で盛り上げたい」「相手の発言に対しては、すごいですね! と褒めよう」などという考え方があるとするならば、それは時間のムダでしかないと断言できます。
 そもそも、相手が何を求めているのかを相手が何を求めているのかを一括(ひとくく)りにしすぎていませんか。例えば、「褒めると喜ぶ」「つっこんたことを聞くのは失礼だ」「失敗談を話せば親近感を持たれる」などです。
 まず、本書では「褒める」ということ自体が、上から目線であると指摘しています。
 また、「プライベートな話をしないほうが失礼だ」と伝えていますし、多くを学んだはずの貴重な失敗談を語ってもそれを相手が求めていなければ、よかれと思って話しているあなたは、残念ながら滑稽にしか見えないでしょう。
 こうした余計な話や雑談によって、せっかくのあなたの魅力や熱意が伝わらず、「そこそこ感じがよいだけの人」という印象で終わってしまうなんて、なんともったいないことでしょう。
 結局、自分のことや自己満足だけの話のネタは話さないほうが、会話の行方も相手への印象も、圧倒的によくなっていくのです。
『自分のことは話すな』 まえがき より 吉原珠央:著 幻冬舎:刊

 吉原さん自身、「自分のことは話すな」という考え方を会話に生かし始めてから、断然、相手との関係性や仕事の風向きが好転していったそうです。

 本書は、「相手本位」のコミュニケーションで、会話によって大きな価値を生み出すノウハウをわかりやすくまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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出会ったら、相手のことを3つは知ろう!

 私たちが会話をする際に、頭の中から外してはいけないこと。
 それが、「自分よりも大変な思いをしている人がいるはずだ」という考えです。

 この「自分よりも大変な思いをしている人がいる」という考え方によって、余計なことや、相手を疲れさせるだけの意味のない雑談を回避することができます。
「自分をわかってほしい」「話を聞いてほしい」といった気持ちが生じることはごく自然なことではありますが、現在は、「出会ったら、相手のことを3つは知ろう」を会話で実践しています。
「私は」と、自分を主語にして話し始めるのではなく、相手の名前を声に出し(ほぼ強制的にでも)相手が話せるよう、答えやすい話題をふってみるのです。
「渡辺さん、今月も出張が多いのですか?」「田中さん、夏休みにハワイ旅行をされていましたよね? ビーチはいかがでしたか?」「確か、澤田さん、お引っ越しをされていましたよね? その後、落ち着かれましたか?」「加藤さん、ご家族の皆さんもお元気ですか?」など。
 また、「私が」「私の」「私たちが」「私たちの」という主語を、相手との会話の中で3回連続して使うことがあれば要注意です。
 このように主語が自分になっている状態で話し始めた回数が3回になったときは、一度、相手に話をふって、自身が話を聞く立場へと強制的にスイッチしましょう。
(中略)
 そもそも、「私のことをわかってほしい」という気持ちは、欲求不満からくる傲慢さでしかありません。
 自分の話をする前に、相手の顔色や汗のかき方、呼吸の速さ、髪や服装の乱れ、手荷物の大きさやボリューム、紙袋に書かれた店名や社名などから、体調のよしあし、疲労感のレベル、急いでいそうな雰囲気、仕事なのかプライベートなのか、緊張しているかどうかなど、相手の状況や心理状態を観察してみましょう。
 額に汗をかきながら会議室に入ってくる人には、「大丈夫ですか?」「まずは喉を潤してくださいね」などと声をかけて飲み物をすすめてみます。
 また、たまたま駅の階段の下で再会した得意先の社員が、大きな荷物を持っていたら、「お手伝いしましょうか?」などと、相手のために何かしてあげたいといった気持ちがあることを言動で表してみましょう。
 相手の状況を無視したまま、「今日は本当に天気がよいですね」などといっていては、相手への興味・関心がなく、気が利かない自分勝手な人に見えてしまいます。
 相手の状況に無関心なまま、「辛い」「大変だ」「最近、こんなことがありました!」などという自分中心の内容の雑談をするのは、相手にとっては時間のムダでしかありません。
 また、「最近、テレビで見た・・・・・」「友達の会社の新人の話でさぁ、びっくりすることがあったんだけど・・・・・」などと、雑誌ネタを一方的に披露するときにも用心が必要です。
 例えば、カフェでばったりと知人に会って声をかけられたら、「お会いできて嬉しいです! 声をかけてくださり、ありがとうございます」と伝えましょう。
 他にも、「田中さん、お久しぶりです! 1カ月ぶりになりますね。その後、お変わりございませんか? その節は、ご自宅にお招きいただき、ありがとうございました! 素晴らしい手料理のおもてなしをしてくださった奥様はお元気ですか?」「先週末のバーベキューでは、朝から準備をありがとう! 9月の連休あたりに、ぜひまたご一緒させてね」など。
 とにかく雑談をしようとか、相手に話しかけなければと意気込み、自分発信でばかり話をすることを改めましょうというのが本書で伝えたいことなのです。
『自分のことは話すな』 第一章 より 吉原珠央:著 幻冬舎:刊

 関心を持ってもらえて、嫌な顔をする人は、いないでしょう。
 相手の身になって考えれば、よくわかりますね。

 自分のことを話したくなる気持ちを抑えて、相手の話をよく聞くこと、そしてよく観察すること。
 それがコミュニケーションの達人になるための第一歩です。

「好かれる人」より「少し緊張させる人」を目指す

 相手から信頼されて収益を着実に伸ばしたい。
 キーマンや周囲の大切な人たちから必要と思われ、重要なポストに選ばれたい。

 そんな場合、「好かれる」ことよりも大きな、意味のある考え方があります。

 それは、「好かれる人」よりも、あなたが相手にとって絶対的に必要だと思わせるほどの、「少し緊張させる人」を目指していくという考え方です。

「緊張させる人」といっても、いつも不機嫌な表情で、上から目線の態度と威圧的な言動で他人と接する人という意味ではありません。「緊張=刺激」だと考えてみてください。
 人に刺激を与えて、目標を達成させることができる「少し緊張させる人」は、「好かれる人」よりも、強い信頼感とチャンスを引き寄せる力を持っています。
「少し緊張させる人」は、次のような条件を満たしています。

〈少し緊張させる人の特徴〉
①「心が強い」と思わせる人・・・・・大雨や雪の日でも、体調が多少すぐれないときでも、「やる」と決めたことには不満を言わず、約束事に対して、冷静に迅速に対応する人。
 そんなぶれないタイプの人と一緒にいると、相手に見合うよう、自分もちゃんとしないといけないと緊張感を覚えます。

②ミスをしたあなたにチャンスを与えてくれる人・・・・・遅刻や、資料提出の期限遅れなどのミスがあっても、「次はキメましょう」と、再び信用しようとしてくれる人。
 取り返しがつかないことをしても再びチャンスをくれたことへの恩義を感じ、二度と期待を裏切りたくないという緊張感が集中力にも変わり、求められることへのよい結果を生み出せるはずです。

③トラブルに動じない人・・・・・「起こってしまったことは起こってしまったこと」として、常に先を見て行動できる人。
 小さなトラブルのたびに、「最悪だ」「困った」「もうできない」「無理だ」と、あたふたする人と一緒にいると、イライラしたり、不安になります。小さなトラブルが起きてもムダな発言はせず、解決に向かって落ち着いてふるまう人を見ていると、「自分も堂々と対応しなくては」という刺激を受けます。

④「転職する予定です」ではなく「転職しました」といえる人・・・・・確実に何らかの結果が出てから報告する人は、常に情報と言葉の重みを慎重に考える姿勢がある人。
 仕事でもプライベートでも、「〇〇する予定です」「〇〇したいと思っています」といった先々の予定の報告が多い人たちがいますが、実行する心構えが軽く見えてしまいます。
 このようにあれやこれや「やるやる」「するする」といって、何も結果がついてこない人の話は、聞いても得るものがありません。
 話している本人も、「私にはプランがある」と宣言するだけで満足してしまうこともあります。
「やるやる」「するする」と頻繁に軽々しく口にする人とは距離を置きましょう。
 あなた自身が結果を重視して言葉を選べる人であれば、周囲にもそういう人たちが集まることとなり、よい影響を与え合うことができるでしょう。

⑤「次のステップは?」といえる人・・・・・行動を起こせる人は、物事を先延ばしにしないで完結させる習慣がある人
 会議中、「なかなか難しいですね」「全然、決まらない」「とりあえず様子を見ましょう」「いったん、持ち帰りましょう」といった発言が多い人は、物事を制限時間内に決断する思考回路や行動力があるとはいえません。
 逆に、「次のステップをこの場で決めてしまいましょう」「今日は2つのアイディアを出すところまではやりましょう」などといって、時間や結果に厳しくこだわる人のほうが信用できます。
「この人と一緒に仕事がしたい」「この人から学びたい」と思わせる人からは、背筋がピンとするような刺激を受けるとともに、その人への尊敬の念が生まれます。

⑥「あなたと食事がしたい」と一対一で誘える人・・・・・会いたい人、一緒に過ごしたい人を見つけて、自分からアプローチできる人。自分に必要な縁を見極める高いセンスと行動力のある人。
 いつも大人数で行動する人より、一対一で相手と話ができる場面を作れる人のほうが、人付き合いで質を重んじる傾向があります。
「みんないるけど、一緒に来る?」と誘うことが多い人や、そういったお誘いばかりを受ける人は、相手を緊張させるような人たちとの時間を意図的に作ってみましょう。
 日常的に、一緒にいても全く緊張感のない人とばかり過ごしているとしたら、自分を客観的にふり返る感覚が錆(さ)びつくこともあります。
 さあ早速、「少し緊張する人リスト」を作って会う約束を取りつけましょう。

⑦多くを手にしても「まだまだ学ぶことばかりです」といえる人・・・・・謙虚であるというよりは、謙虚にふるまうことができる人。
 各業界でトップクラスの人たちと仕事をしている人は、当然のことながら自分に自信があります。それと同時に、「自分以上にすごい人」たちと関わることも多く、上には上がいるという客観的事実を認めざるを得ない環境にいます。
 能力や教養、人望や影響力(有名であるということではありません)があって、世の中の広さも自身の小ささも知っている人は、誰に対しても謙虚にふるまうことができるように見えます。

 ①〜⑦でご紹介したような人と一緒にいると、「自分はまだまだだ」と、自らを奮い立たせるほどの電流が体に走る感覚があるのです。
『自分のことは話すな』 第一章 より 吉原珠央:著 幻冬舎:刊

 あの人と話すと、背すじが伸びる。
 あの人がいると、周囲の空気がピンと張り詰める。

 そんな人が吉原さんのいう「緊張させる人」なのでしょう。

「少し緊張させる人」は、同時に和みを感じさせる大らかさもある人です。

 吉原さんは、自分が好かれることよりも、相手が満足することや、着実に結果を出すことを優先することができれば、人から「好かれる」よりもはるかに大きな「必要とされる人」としてのメリットをもたらす、特別な存在になれると述べています。

「採用される人」の話し方とは?

 自分のことではなく、相手が関心あること、知りたいことを話す。
 それは、採用面接などの大事な場面でも活きてくる重要なセオリーです。

 あなたが現状に満足している会社員でも、アルバイトでも、医師でも教員でも、どんな職業や立場の人であっても、このまま一生、その環境が続く保証はありませんし、より高い目標を持って職場や職種を変えたいと思う日がくるかもしれません。
「もしもそういう日がきたら・・・・・」と、想像してみてください。
 その日がきたときこそ、あなたの「普段」が試されるときです!
 そのためにも日頃から最低限、気をつけておきたいことを確認しておきましょう。

〈紹介されやすい人の3つの言動の特徴〉
①礼儀正しく「わかりやすい」自己紹介ができる
 相手よりも先に堂々と挨拶ができて、帰り際には「今日はお会いできて嬉しかったです!」「お時間を作ってくださってありがとうございました!」と伝えられる人。
 例えば、「パティシエをしています」という場合、「どちらのお店で?」「どんな商品を作っているの?」などと聞かれることを想定し、うまく撮影できた写真やお店のカードを常に持ち歩き、わかりやすく自分のことを語る準備ができている。

②話のネタ選びが「健康的」である
 体を鍛えているとか、アウトドアでのバーベキューが趣味だとか、書道や茶道を始めたいとか、合気道に興味があるなど、心身ともに健康そうで、好奇心があるかのように感じられる話のネタがあると、ストレス耐性があるとみなされて、安心感を与えやすく、仕事の紹介に繋がりやすい。「週に一度は泥酔するまで飲む」「週末は夕方まで死んだように寝て過ごす」などは、実は笑い話にはならず、内心は引いている人がほとんどなので気をつけよう。

③清潔感をキープする「余裕」がある人
 不潔な感じや不摂生な印象を与えてしまう人もいる。例えば洋服のシワ、ニットの毛玉や穴が目立つ人。歯や爪が汚れている人。バッグや財布の中がぐちゃぐちゃしている人。スマホの画面が手の脂でベトベトだったり、激しく割れている人など。
 ファッションセンスがよいかそうでないかは関係なく、最低限、第一印象に気を配り、清潔感を意識し、洋服のシミやシワを取る、靴磨きなど、外出の準備をする余裕が持てる人かどうかがポイント。
『自分のことは話すな』 第二章 より 吉原珠央:著 幻冬舎:刊

 大事な面接や面談ほど「自分の思いを伝えよう」と気負って、ついつい自分本位の会話になりがちです。
 そんなときほど、肩の力を抜いて、相手の状況をよく観察することが大切だということですね。

「会って10秒・3ステップ挨拶セット」を実行せよ!

 人とのコミュニケーションにおいて「第一印象」はとても重要です。

 出会って「最初の10秒」でいかに相手の興味を惹くか。
 ビジネスの場では、それが勝負です。

 これまで皆さんが、相手と出会って、何も意識することなく最初の10秒をやり過ごしていたとしたら、それはとてももったいないことです!
 これからは次のような10秒で完結する「3ステップ挨拶セット」を丁寧に実践してみてください。
 自信に溢れるコミュニケーションセンスと、明るく落ち着いた雰囲気、そして親近感を相手に感じてもらうための簡単な方法です!

〈会って10秒・3ステップ挨拶セット〉
ルール:①〜③の内容を、全て相手よりも先に伝える
①相手より先に「〇〇さーん」と「さ」と「ん」の間を普段より1秒伸ばして明るく呼ぶ
 「あー、田中さーん、お久しぶりです!」「うわー、小林さーん、こんにちは!」「スズキせんせーい! お元気ですか?」「ゆみこさーん、お疲れさまです!」
②相手より先にポジティブなコメントをいう
 「相変わらずお元気そうですね!」「お忙しそうで、ご活躍は伺っています!」「前にもましてただならぬオーラが出ていますね!」「お会いできて嬉しいです!」「先週の食事会、本当に楽しかったです!」
③相手より先に相手を気にかけていることがわかる質問をする
 「今日はこれから、またご移動ですか?」「連休のご旅行はいかがでしたか?」「お子様の入学式はいかがでしたか?」「もうお風邪は治りましたか?」

 多くの人たちが、①の挨拶では相手の名前を呼ばず、「こんにちは」「お久しぶりです」とだけいっている光景をよく目にします。
 挨拶セットの①〜③の流れは、笑顔と自信がありそうな大きめの声で実行すると、効果が上がります。
 甲高い声は、逆に軽い印象を与えてしまうことがあるので、適度に調整してください。
 それでは一つずつポイントを解説します。

①の「〇〇さーん」という呼び方で、相手への親しみを表すことができます。
「〇〇さん」と伸ばさないで名前を呼ぶと硬い印象になってしまうことがありますが、「さーん」と1秒ほど伸ばすだけで、柔らかく明るい印象に変化します。
 また、最初に「あー」や「うわー」などと嬉しさを表現できる言葉を加えるのも効果的です。
 ②は相手が確実に笑顔になれる一言を選びましょう。
 気難しい人には、「偶然にもお会いできて嬉しいです!」と、抑揚をつけていうだけで、気持ちがこもっていることが伝わります。
 もし、相手に何かお礼を伝えるべきことがある場合には、そちらが最優先です。
 その際には、「先日いただいた、北海道旅行のお土産のホタテは、家族全員で奪い合うほど、とっても美味しくいただきました! 本当にありがとうございました。などと一言、感想もつけ加えると、一層あなたの律儀さが伝わるでしょう。
 ③は、「あなたのことをずっと気にかけていました」という印象を与えるために、相手との最後の会話や、知りうる相手の情報を思い出すなどして、具体的な質問を選びましょう。「そんなことまで覚えていてくれたのか」と、感じてもらうことがポイントです。

 ただし、「先日は携帯電話をなくされて残念でしたね。新しい電話には慣れましたか?」「前回お会いしたときは、確かお車を車庫にぶつけられて落ち込んでいらっしゃいましたが、その後、お車は直りましたか?」「上司の方から厳しいアドバイスを受けて相当落ち込んでいたようでしたが、その後いかがですか?」などと、本人が思い出したくないことを蒸し変えするような内容は避けたいですね。「相手のことを気づかっていると思われるエピソードを探さねば」と、無理矢理、相手が思い出したくないことを引っ張り出す必要はありません。
「とりあえず何か雑談をしなくては」「当たりさわりのない話(雑談)をしなくては」などと考える必要もありません。
 本来、大切にすべき話題というのは、「会って10秒・3ステップ挨拶セット」を実行して、心地よい空気感を整えれば自然に出てくると私は考えています。
 そのためには、相手の目を見ながら(周囲の人やものに目が行ってしまい、落ち着かないのはNG。また、目を長い間ずっと直視するのではなく、うなずきながら、視線を自然に変えることもポイントです)表情を豊かに動かし、距離感は、腕一本をまっすぐ前に伸ばすと相手に届くラインまで思い切って踏み込んでいくことも必要です。
『自分のことは話すな』 第三章 より 吉原珠央:著 幻冬舎:刊

 挨拶は、人と関わる場では、必ず必要なものです。
 相手に好印象を持ってもらえる挨拶を身につけるだけで、人間関係は大きく改善されるのは間違いないですね。

 誰でも気軽にできる「会って10秒・3ステップ挨拶セット」。
 ぜひ、習慣にしたいですね。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 吉原さんは、仕事も、恋愛も、友人関係も、夫婦関係も、日々の会話によって、自分自身の幸福度を無限に上げていくことが可能だと本気で信じているとおっしゃっています。

 その理由は、毎日の会話の中にこそ、未来の私たち自身の姿のもとになるものが詰まっているからです。

「平成」から「令和」に時代は変わっても、人間関係の本質的な部分は変わりません。

 仕事と人間関係を劇的に改善してくれる珠玉のアイデアたち。
 皆さんも、本書を片手に身につけてみてはいかがでしょうか。

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