【書評】『「第六感」で決めると、すべてに迷わなくなる!』(普天間直弘)

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 お薦めの本の紹介です。
 普天間直弘さんの『「第六感」で決めると、すべてに迷わなくなる!』です。

 普天間直弘(ふてんま・なおひろ)さんは、沖縄生まれの足もみ師、スピリチュアルカウンセラーです。

見えない、聞こえない、ただわかるだけ


 足もみ師として、数多くの人の足と向き合ってきた普天間さん。
 あるときから、足裏を押したり揉んだりすることで、体の調子だけでなく、心の中の状態まで感じられるようになったとのこと。

 私はこれまで感じるままに、お客さまの悩みや心の葛藤(かっとう)を整理するためのヒントをお伝えしてきました。そして、自分にとってはごく当たり前の感性や振る舞いが、じつはそうではないのだということにも気づいていました。
 私にはわかるごくふつうの感覚が、多くの方々にとっては、じつはまるで特別のこととして受け取られたのです(最初の頃は、それが「第六感」だという自覚もありませんでした)。

 しかし、最初ではっきりと書いておきますが、私が行なっていることは何も特別なことではありません。私だけに授けられた力でも何でもないのです。それは、ひと言でいうなら、現代人のほとんどの方たちが、ただ「忘れてしまっている感覚(感性)」にほかならないといえるでしょう。
 私はその「感覚」を次のような言葉で表現しています。

「見えない、聞こえない、ただわかるだけ」

 普通の人には見えない特別なものが見えたり、普通の人には聞こえない不思議な音や声が聞こえてきたりといった、オカルトチックなことをお伝えしたいわけではありません。
 昔から「虫の知らせ」という言葉があったように、ただ「何となくわかる」。誰もが身体能力としてもっているそうした感覚を、できる限り多くの方たちに思い出していただきたい。そして日常生活の中に意識的に取り入れながら、ご自分の人生をより豊かに、楽しく生きていただきたいと心から願っているのです。

 『「第六感」で決めると、すべてに迷わなくなる!』 はじめに より 普天間直弘:著 サンマーク出版:刊

 便利で豊かな生活は、「五感」の機能を低下させます。
 普天間さんは、それと同時に、私たちの「心」もまた、どんどん自力を失ってきていると指摘します。

 本書は、「五感」を磨くことで、「心」を活性化し「第六感」に目覚めるためのヒントをまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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いちばんの「幸せ」とは何か?


 普天間さんは、人生でいちばんの幸せとは「気づくこと」だと考えています。

 では、いったい何に気づくことなのでしょうか?
 それは、私たちそれぞれ一人ひとりが、自分の内側のど真ん中にもっている「本来の私自身=中庸の心」――、つまり揺るぐことなく、ぶれることなく、ありのままの「本質」そのものに気づくことをいいます。
 五感が鈍っていたり、気持ちが情報に惑わされていたりすると、「本質」を実感することができません。ですから、ぶれているならぶれていると「気づくこと」が幸せへの道へとつながっていくのです。自分がなぜこの世に生まれてきたのか、何を決めて人生という旅を歩いているのか、その真実を思い出すことです。

「第六感」とは、「本来の私自身=中庸の心」のときに作動する感覚のことです。
 そこには、起きている事実をしっかりと見つめる静かな心があるだけですから、本質的な私に必要なことしか起きません。「考えること(Think)」や「判断すること(Judge)」は生じてこない。そのことに気づけるかどうかが大切なポイントです。

 例えば、”感じること(Feel)”だけを使って物事を選択するとき、当然ですが理屈は浮かびません。人はわけのわからないことや目に見えないものを選ぶとき、つい不安になってしまいがちですが、そこは自分の感覚を信じて選択をしてみてください。すると、あとから必ず理屈がついてくることに気づかされます。
「ああ、そういうことだったのか」と、”Feel”を信じて選択した後は、ちゃんと起きたことの真意がわかるようになっているのです。
(中略)
 人の悩みは、大別すると次の二つしかありません。

「自分のこと」
「自分以外のこと」


 ここでいう自分以外とは人間も含まれますし、物との関係や出来事、環境のすべてが含まれます。自分の悩みは自分が動くことで解決できます。逆にいえば自分が動くことでしか解決できない悩みのことです。
 反対に、自分以外の悩みとは、自分が動くことでは解決できないもの。よって「思いどおり」にはならないものがほとんどでしょう。
 例えば、自分が興味をもって何かを勉強したいな、と想ったとします。ピンときた学校のパンフレットを取り寄せたり、インターネットで情報を検索したりと、あなたの「想ったとおり」の学びの場を見つけるために行動を起こすことで、人生を豊かにすることができます。しかし、自分の子どもに受験をさせたいと考え、あれこれと塾を探して通わせたとしても、必ずしもあなたの思惑どおりに子どもが勉強してくれるとは限りません。なかなか思いどおりにはならないものです。
 気づかれた方もいらっしゃるでしょうが、「想い」とは“Feel”のことであり、「思い」は“Think”にあたります。純粋に感じたことは想いとつながって、本質のあなた自身とも連動しますが、大半の「思い」には「こうなればいい、ああなればいい」と、自分の「我」から発せられる思惑や期待や願望が引っ付いてきてしまいます。
 思いどおりにならないことへの不平不満が起きてしまう原因は、ひとえに私たちの心のぶれが原因なのです。

 『「第六感」で決めると、すべてに迷わなくなる!』 第1章 より 普天間直弘:著 サンマーク出版:刊

 第六感とは、「本来の私自身=中庸の心」のときに作動する感覚のこと。
 第六感が働かないのは、本来の自分自身を生きていないから、ということになります。

 自分の中に入り込んだ「自分以外のこと」を切り離す。
 そして、「自分のこと」に意識を集中させる。

 第六感を目覚めさせるには、それが重要だということです。

「陰陽」と「中庸」の関係について


「中庸の心」とは、どのようなものなのか。
 それを知るためには、中国の思想である「陰陽」という考え方を知る必要があります。
 陰陽は、森羅万象、宇宙のありとあらゆる物事を、さまざまな観点から「陰」と「陽」の二つに分類する思想のこと。

 脳、肉体、思考、感情など、さまざまなアイテムやツールを使って、魂のスキルアップをするために人間に生まれてきたと私は感じています。そして、そのような私たちが住む「陰陽の世界」は、比較するもので自分自身を知ることができる一方、その比較によって劣等感や不平不満、妬みや嫉みといった厄介な感情も生み出します。飢餓や災害は別として、私たちが味わう心の苦しみの大半は、何かと何かの比較によって生まれているといっても過言ではないでしょう。

 心が「ずれる」ということは、心が「陰」または「陽」のどちらかに偏ってしまうことです。次ページの「太極図(下図を参照)」をご覧ください。どこかで一度くらいは見覚えのある図ではないでしょうか。勾玉(まがたま)のような形をした黒と白は「陰=黒」「陽=白」を表していて、黒と白の割合は常に同じ量が描かれています。
 どうして直線で真っすぐに分かれず、波を打つような曲線になっているかというと、陰と陽は、はっきりと真ん中で分けられるものではなく、陰に傾いているものもあれば、陽に傾いているものもある意味です。
「陽極まれば陰となる」「陰極まれば陽となる」という言葉もあるように、二つの極は、流動的に動いていることを表しています。それぞれの中に小さな白丸と黒丸が描かれているのも、陽の中に陰があり、陰の中に陽があるというように、物事すべてが正確に分けられないことを示しているのです。
 たとえ悲しい出来事が起きたとしても、同じだけ楽しくて幸せなことも起きることを「太極図」は教えてくれています。陰が悪くて陽が良いという短絡的な発想ではなく、陰と陽の二つがあって物事が成り立つことを表現しています。

 そして、波を打つように描かれた白と黒を分けるラインこそが、「中庸」と呼ばれる状態のことなのです。陰と陽の世界にとらわれず、常に流れるようにたゆたう真ん中の「中庸」を歩くことができれば、私たちは最も本来の私自身らしく、この人生を豊かに生ききることができるのです。

 『「第六感」で決めると、すべてに迷わなくなる!』 第1章 より 普天間直弘:著 サンマーク出版:刊

太極図 第1章P41
図.太極図 (『「第六感」で決めると、すべてに迷わなくなる!』第1章 より抜粋)


 この世のすべては、「陰」と「陽」でできている。
「陰」のなかにも「陽」があり、「陽」のなかにも「陰」がある。
 有名な「太極図」には、このような深い意味が込められているのですね。

 中庸は、「陰」と「陽」の真ん中、どちらにも偏らないこと。
 つねにフラットで穏やかな心の状態を保つことが大切です。

感情の浄化ワーク


「五感」や「第六感」の力をより高める方法の一つが、「感情の浄化ワーク」です。
 これは、誰にもぶつけられない怒りや思いを紙に書いて燃やしてから流すワークです。

 用意するのは、白い紙と筆記用具です。ワープロなどで打たず、必ずご自分の手で書いてください。

  • 白い紙
  • 筆記用具
 紙には「縦書き」で、思いのたけを書いてください。遠慮することはありません。何に対して腹を立てたり、憎んだりしたのか。できる限り詳細を書いて、心の中にある塊をすべて吐き出すのです。後ほど説明しますが、必ず「縦書き」で記すことは守ってくださいね。
 そうして書いた紙を今度は燃やします。燃やすときは空き缶など、深くて周りに灰が飛び散らないものがいいでしょう。以前、ガラス製の灰皿の上で燃やした人がいましたが、燃やしているうちに「パンッ!」と灰皿が十文字に割れてしまったとのこと。ガラス製でも割れてしまうことがあるくらい「念」を燃やすのはネガティブな感情のエネルギーが放出されることなのです。
 そして燃やしながら、必ず次の呪文を心の中で何度か唱えてください。

「思いのすべてを書きましたが、書いた自分も、書かれている対象も、許します」

 書かれた「念」からは、ものすごい悪臭が生じることも多いので、室内ではなく、屋外で燃やすようにしてください。なるべく他に火が燃え移るものがないような広めの場所が適しているでしょう。

 さて、ここからが肝心なところです。燃やし終えて残った灰を、今度はトイレに流します。そのまま土の中に埋めようとした人もいましたが、トイレの水で流すことが大切ですから、ここは忘れないようにしてくださいね。
 流しながら、トイレの神さまに向かって次の言葉を唱えます。

「すべてを許しましたので水に流してください」

 なぜ「感情の浄化」をこのような方法で行なうのかというと、私たちの「意識」を目に見える形にしながら印象的に行なったほうが消し去るのが早いからです。
「このワークをやって半年くらい怒る気がしないんです。怒りがないのでかえって心配ですが・・・・・」
 と戸惑う人もいました(笑)。
「いいの、いいの。怒りが出てきたら、また燃やせばいいからね〜」
 私は笑いながら気楽に答えるようにしています。
 人間に喜怒哀楽があるのは、悪いことではありません。どのような感情を抱いたとしても、後でちゃんと平常心(中庸)に戻れたらいいのです。
 さて、白い紙に自分の思いを書くときは「縦書きにしてください」と述べました。なぜ縦書きなのか、おわかりでしょうか?
 日本語には書き順というものがありますよね。習字のときをイメージしてみましょう。筆にたっぷり墨汁をつけて、できる限りひと息で綴るようにと言われます。それは、次の書き順へと移るときも、空中ではすべてがつながっているという考え方によるものです。
 これは言霊の波動をつなげ、文字がもっているエネルギーそのものを伝わりやすくするためだと私は思います。書かれた文字にエネルギーが入っているからこそ、縦書きできちっと文字を読むとき、自然とこちら側も背筋を伸ばして読む姿勢になるものでしょう。

 『「第六感」で決めると、すべてに迷わなくなる!』 第2章 より 普天間直弘:著 サンマーク出版:刊

「中庸の心」を保つ。
 そのためには、抱え続けている大きな怒りや恨みなどの感情を手放す必要があります。

「感情の浄化ワーク」、ぜひ試してみたいですね。

感覚を磨くため必要な4つのこと


 普天間さんは、五感が鋭くなってくると、一瞬一瞬、密度の濃い時間が体験できると述べています。
 具体的には、以下のような変化が味わえるとのこと。

  • 記憶力がアップする
  • 思考がクリアになる
  • 直感で物事が判断できる
  • いろいろな「気」がわかる
  • 感情を素直に受け止められる
 忘れてしまっている感覚を取り戻す。
 そのために、普天間さんは、以下の「感覚を磨くために必要な4つのこと」を実行することを勧めています。
  1. 意識する
  2. 丁寧にする
  3. 決断する
  4. 研ぎ澄ます

①意識する
「意識する」とは、そこにあるものをしっかり感じ取ることをいいます。
 あらゆる物事、自分を取り巻くすべてに意識を向けることで感受性を磨く入り口に立てるようになるのです。
 また「意識する」とは言語に変換できることでもありますので、言語化できたものは「記憶される」ことにつながっていきます。
 脳の中の「海馬」は体験したことをまず記憶する部分です。私たちは毎日たくさんの体験をしていますが、「海馬」にファイルされるのは、せいぜい1週間から10日あまり。さらに大切だと判断されたものだけが、今度は「大脳新皮質」にファイルされるそうです。
「意識する」体験を重ねることは、多くの記憶を重ねていくことであり、重ねられた記憶の情報が多ければ多いほど、思考の情報処理能力もアップします。これまで、ただ何となくやっていたことを少しだけ意識するようにしてみましょう。

②丁寧にする
「丁寧にする」とは、「物」をただ「物」として見るのではなく、存在するすべてにきちんと意識を向けることをいいます。
 2015年は、天才科学者アインシュタインが「一般相対性理論」を発表してから、ちょうど100年を迎える年でした。アインシュタインは独自の研究によって、さまざまな理論を打ち立てましたが、「時間は不変ではない」ことを説きながら、動いているものの時間は遅れ、同様に長さも変わり、絶対的なものは光の長さだけであると語りました。
 例えば、好きな人と会っているときの時間と、つまらない講演や講義を聞かされているときでは、時間の進み具合は同じでしょうか。ほとんどの人にとって、好きな人と会っているときのほうが、時間が短く感じられるはず。
 情報が過剰に多い現代の社会では、何ごともペースが速すぎてしまいますので(特に東京に滞在しているとそれを切に感じます)、あえて「丁寧にする」ことを心がけてみましょう。そうすることによって、これまでは気にも留めなかったことにもきちんと向き合えるようになり、そこに意識を注ぐことができるようになります。急がず、慌てず、丁寧にやってみましょう。

③決断する
「決断する」とは、自分の奥深くからわき出る声に耳を傾け、その声に従って選択することをいいます。
 人生という長い旅路の中では、いくつもの「選択」が待ち受けています。同時に、日々の生活において、私たちは大なり小なりさまざまな選択と決断を繰り返しています。ところが、いろいろなことが頭の中で未整理のままだと、いざ決断を迫られたときに迷いが生じてしまいます。
 ところが普段から思考や行動に「意識する」ことと「丁寧にする」ことを心がけていると、自ずとすべてが整理されていき、「決断する力」が向上していくでしょう。慣れるまで最初はぎこちないかもしれませんが、何回も練習してみてください。ある日、心の中に「決心」という一本の軸がスッと立つ瞬間がわかるはずです。

④研ぎ澄ます
「研ぎ澄ます」とは、心を自分の中心軸からぶらさず、物事の神髄を瞬間に感じ取ることをいいます。これまで紹介した①〜③までの3つのことをいつも忘れないようにしながら、「五感」をさらに研ぎ澄ませる練習を怠らないようにしていきます。
 そうやって「五感」を研ぎ澄ませていくことで、その先にある「第六感」を感じることができるようになるのです。外側からやってくる情報にとらわれず、たんたんと自分自身を高めていくイメージを忘れないでくださいね。

 『「第六感」で決めると、すべてに迷わなくなる!』 第3章 より 普天間直弘:著 サンマーク出版:刊

 普天間さんは、五感は今を生きるためのものだと述べています。
 五感を研ぎ澄ませれば研ぎ澄ませるほど、「今、この瞬間」を味わえるということ。
 なにかと忙しい現代人こそ、この感覚を磨くワークは効果的なのでしょう。

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「五感」を研ぎ澄ませた先に、「第六感」があります。
 五感が「今を生きるため」のものならば、第六感は、「今を楽しく生きるため」のものです。
 普天間さんは、「今を楽しく生きる」とは、より自分らしく在ることだとおっしゃっています。

 人は、考える生き物です。
 ただ、その能力のおかげで、自分でも気づかないうちに「本当の自分」から離れてしまいます。
 すべての苦しみや不安、迷いは、そこから生まれるといっても過言ではありません。

 考えずに、「感じる」こと。
 すべての答えは、自分自身のなかにあります。
 先の見えない、変化の激しい時代だからこそ、「第六感」的な生き方がますます求められていくことでしょう。


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