本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

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【書評】『ハワイのカフナから学んだ「幸せ」と「お金」の教え』(ルイ龍池)

 お薦めの本の紹介です。
 ルイ龍池さんの『ハワイのカフナから学んだ「幸せ」と「お金」の教え あなたの人生は「ALOHA」の5文字で大きく変わる』です。

 ルイ龍池(るい・りゅうち)さんは、戦略経営コンサルタント、サクセスコンサルタントです。
 ハワイの価値観・哲学をベースに、独自の手法で多くの起業家・中小企業経営者の「ビジネスの成功」をナビゲートされています。

人生を劇的に変えた「カフナ」との出会い

 ルイさんは、四十二歳のときにハワイアンジュエリーの会社を立ち上げ独立・起業しましたが失敗。
 三年間で四千万円の損失を出し婚約者にも逃げられ、所持金はたったの六万円という状況に陥り、一時は自殺まで考えたそうです。

 そんなどん底な状況の中、友人を頼って向かった先のハワイで、「カフナ」と呼ばれている特別な存在と出会います。

 ルイさんは、カフナと出会えたことで、自分に不足していたものに気づくことができ、彼の教えに導かれて、人生をやり直すことができたと述べています。
 現在は、経営コンサルタントとして実績を上げ、健康的な心と肉体を手に入れ、幸せに満ちあふれた毎日を送っているとのこと。

 本書は、ルイさんを救ったカフナの教え、カフナの言葉から学び得たことをまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「ALOHA」に秘められた本当の意味

 ルイさんが訪ねたカフ(師)は、カフナ・ヌイ(神官)と呼ばれるハワイの社会的指導者の最高位であり、霊能者的な能力を持つ方です。
 人生に悩むルイさんに対するカフ(師)のアドバイスは、『ALOHA(アロハ)を伝えなさい』

「ALOHA」はハワイでいちばん大切にされている言葉です。
 ハワイの人々にとって様々な「愛」の形が込められた特別な言葉であり、ハワイアンの精神そのもの

「遠くにいても近くにいても、いつもあなたは私の心の中にいます」
「私のものはすべてあなたのものです。すべてシェアします」

「アロハ」というあいさつには、相手に出会えた喜び、見返りを求めない愛情、あらゆるものへの感謝の気持ちといった真の愛の感情が凝縮されていました。
 ハワイの人々が、「アロハ」と誰かに言葉をかけるのは、アロハ・スピリットで相手と接しますという気持ちの表れ。つまり、相手を受け入れ、自分のアロハ・スピリットを相手に与えることを意味します。
 だから、ハワイを訪れる世界中の観光客は、「アロハ」という言葉に、あいさつ以上の精神を感じ取り、たちまちハワイの虜(とりこ)になってしまうのです。

 様々な解釈がなされているようですが、私は師からALOHA(アロハ)という言葉の一字一字に、次のような深い意味があることを教えてもらいました。

 A(Akahai(アカハイ))・・・・・やわらかなやさしさ
 L(Loko maika’i(ロコ マイカイ))・・・・・私の言葉は心からの言葉。嘘がない
 O(Olu’olu)・・・・・人のために何かをすることを喜びとする
 H(Ha’ a ha’a(ハアハア))・・・・・謙遜と平和
 A(Ahonui(アホヌイ))・・・・・忍耐

 このアロハの言葉のままに生きることこそ、アロハ・スピリットを育むことになるのだと、師は続けました。
 ハワイアンにとってアロハは、「最高の心の状態」を表す言葉でもあります。
 アロハ・スピリットとともに生きるハワイアンは、日々を幸せに過ごすことができ、それを他人に分け与えることができるのです。
 つまり、アロハ・スピリットの一部でも心の中にもって日々を過ごすことができれば、自分も周りの人も幸せな気持ちになれるということ。

「アロハ・スピリットにもとづき、すべての行動や決断をすることが、人生の幸せな成功の基盤となるんだ」

 師が繰り返し言っている言葉です。
 アロハ・スピリットこそが、人々が心から幸せに、心豊かにいられる秘訣なのです。

 『ハワイのカフナから学んだ「幸せ」と「お金」の教え』 第1章 より ルイ龍池:著 あさ出版:刊

 ハワイの人々に感じる人間的な温かさや居心地のよさ。
 その理由は、古くから彼らに根づく「アロハ・スピリット」によるものだったのですね。

「ALOHA」という言葉に込められた意味は、現代の日本人が忘れてしまっている大切なことを教えてくれています。

環境を変える二つの方法

 ハワイでは、アロハ・スピリットをベースに、お互いを信頼し受け入れる仲間のことを「オハナ」(ohana)と呼びます。

 ルイさんは、カフ(師)のアドバイスに従い、「アロハ・スピリットを持っているかどうか」を基準に、オハナとなれるパートナーを新たに選びました。
 すると、ビジネスが順調に軌道に乗り始めたとのこと。

 ここで大切なのもやはりマナオ(心)です。
 心の持ち方で、ぐっと変わります。

 もしあなたが、オハナとなるような人に恵まれていない職場で働いているなら、次の二つのことを試してみてください。
 一つは、アロハ・スピリットで周りの人と接すること。
 無条件でアロハ・すなわち愛や承認、貢献を与えれば、相手はあなたに好感を持ち、アロハを返そうとしてくれます。
 アロハを分かち合う関係になれば、オハナの関係になることができるはずです。
 カフ(師)もよく言っています。
 相手を変えることはできませんが、自分を変えることはできます。
 まずは自分がアロハをシェアする姿勢を示しましょう。そう(変化)することで、周りの対応や人間関係も好転してくるはずです。

 もう一つは、職場以外にオハナと交流できる場所を確保すること。
 それは、家族かもしれませんし、親友との集まりや趣味仲間、ボランティア仲間、習い事、インターネット上のコミュニティなど、あなたが心から気持ちよく過ごせる場所であれば、どこでも結構です。
 そうした場所で仲間とアロハを共有することで、職場とのバランスをとることができるでしょう。

「アロハ」は「もっとも美しいハワイ語」といわれています。
 それは、アロハ・スピリットがつくり出す効果、世界がとても美しいことにも由来しています。
 美しいアロハ・スピリットを使って、自分自身、そして周りを変えていきましょう。

 『ハワイのカフナから学んだ「幸せ」と「お金」の教え』 第2章 より ルイ龍池:著 あさ出版:刊

 オハナと呼べる人たちとの関係を広げるには、まずは自分の心の状態を変える必要があります。

「類は友を呼ぶ」といいます。
 アロハ・スピリットで人と接する。大切なことですね。

マナオ(心)のバランスが整えば幸せに近づく

 ルイさんは、カフ(師)から、人間は、「肉体(キノ:kino)」「心(マナオ:mana’o)」「魂(ウハネ:’uhane)」のバランスで成り立っていると教えられます。

「幸せな人生をつかむには、肉体、心、魂の三つのバランスをとること。そして、
その一つひとつのバランスを整え、最高の状態にすることだ。
 人からアロハを与えられ、敬愛されたかったら、自らがアロハを与え、人びとを敬愛すること以外に方法はない。アロハを与える人だから、人からアロハを与えられる存在になれる」

 つまり、師は心のバランスを整え、最高の状態にするには、健全な感情を保つことが大切だと説いていたのです。
 人は、肉体、心、魂のバランスをとり、どれかが犠牲になるような事態は避けなければなりません。肉体の健康を保ち、魂を磨くことと同様に、心もよい状態を保ち続ける必要があります。

「人生はバランスをとることが大切。
 アロハを与えることよりも、
 お金を稼ぐことにフォーカスしすぎると、
 一時的にはお金は儲かるが、幸せにはなれない」

 私が「将来お金持ちになりたい」と言ったときの師の答えです。
 バランスをとろうと思ったら、自分の心(信念)の中のバランスを自己診断し、感情を客観視しないといけません。
 
 『ハワイのカフナから学んだ「幸せ」と「お金」の教え』 第3章 より ルイ龍池:著 あさ出版:刊

 ルイさんは、客観的に自分の感情を見るために勧めているのが、「自分で未来の自分自身に質問すること」です。

「この行動は、自分の使命と矛盾していないか?」
「お金儲けではなく、使命を全うすることを優先しているか?」

 このような質問を自分にすることで、客観的になることができます。

ウハネ(魂)を知ることで本当の自分と出会える

 どんな人間であれ、この世に「使命」を与えられて生まれてきます。
 使命は、一人ひとりに与えられたもので、それぞれ異なります。

 カフは、その使命を全うするために、魂(ウハネ)が一人ひとりに存在すると教えています。

 ウハネとは、ハワイ語で、「各人の基本的な好み(好き嫌い)や価値観がインプットされた本当の自分(=理想の自分)」のことです。

 カフ(師)はよく次のようなことを言っています。

「本来のウハネ(理想の自分)を知り、好みや価値観を探り、
 生まれながらの使命を知る。
 その使命を全うすることで、人は自己実現を果たし、
 幸せな人生を歩むことができる」

 実際、私のクライアントは皆さん、自分のウハネがわかると、自分はこれがやりたくて経営をしていたのか」と、憑(つ)き物がとれたようにスッキリした顔になります。
 それだけではありません。
 さらに、その多くの人が短期間でビジネスの売り上げを伸ばしています。
 ある経営者は、ウハネがわかった効果で、ライバル会社の入札額がだいたい見えるようになり、落札できる確率が上がったといいます。そのほかにも、昔よりゴルフのパターが入るようになった。趣味でやっているギターの音色がよくなったという話も聞きます。
 なぜ、このような不思議な現象が起こるのか。師に尋ねてみました。すると師は、こう言いました。

「答えはカンタンだ。
 ウハネを取り戻したことによって、自分の軸が定まり、そのことによって物事を俯瞰(ふかん)して見ることができるようになるからだよ」

 ウハネが見つかると、自ずと使命も定まるので、その使命があらゆる物事の判断基準になるというのです。
 自分の使命に合うことはやり、合わないことはやらない。
 こうしたたしかな基準ができるので、決断することに対し、迷いや不安がなくなります。
 皆さんも経験があるのではないでしょうか。
 絶対の自信があるときほど、ブレがなくなり、決断もスムーズにでき、その結果、物事がうまくいくものです。
 使命が見つかると常に心がその状態になります。
 ビジネスで冷静に正しい判断ができ、ゴルフのショットもブレなく打て、ギターの音が澄むのも、心が安定しているから。
 ウハネを知り、使命を明確にすることは、幸せを感じられる自分をつくる作業ともいえるでしょう。

 『ハワイのカフナから学んだ「幸せ」と「お金」の教え』 第5章 より ルイ龍池:著 あさ出版:刊

 ウハネを知ることは、幸せを感じられる自分をつくる作業。
 逆にいうと、人間の悩みや不幸はウハネを見失ったことから起こります。

 自分は何者で、何がしたいのか。何をするために生まれてきたのか。
 心の声に耳をすまして、見失っていた“本当の自分”を見出したいですね。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 経済先進国として物質的な恩恵を受けてきた日本。
 多くの人が「目に見えるもの」「お金で買えるもの」を求め、モノを過剰に生産し、消費する社会がつくられてきました。
 しかし、今、そのシステムが音を立てて崩れかけています。

 ハワイは、経済的にも、物質的にも日本よりはるかに劣っています。
 だからといってハワイの人より日本人が幸せかというと、全くそうではありませんね。
 むしろ、逆であると感じる人が多いのではないでしょうか。

 これからの時代、モノではなく「目に見えないもの」が、より重要な時代になってきます。
 例えば、「愛」「信頼」「信念」「魂」「使命」など。
 これらは「ALOHA」の精神そのもので、日本の社会がどこかに置き忘れてきたものです。

 ハワイの精神的に豊かな社会を築き上げたベースである「アロハ・スピリット」。
 私たち日本人も、ぜひとも見習いたいものですね。

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2 thoughts on “【書評】『ハワイのカフナから学んだ「幸せ」と「お金」の教え』(ルイ龍池)
  • 広瀬 より:

    ヨッシーさんはじめまして。

    つい先ほど、お問い合わせフォームから質問を投稿したので、よろしければ返信お願いします。

    • 広瀬様

      はじめまして。ヨッシィー☆です。

      ご質問下さり、ありがとうございます。

      おっしゃる通り、引寄せの法則については意識して実践しています。
      その効果も、徐々にですが、顕れてきているのが実感としてあります。

      ただ、それが浦和レッズの強さや順位に反映されているのか、といわれると疑問ですね。

      スポーツチームの成績などは個人の力ではどうにもならない部分が大きいと思います。

      やはり、チーム関係者や選手や監督、それにサポーターなど、浦和レッズを応援するすべての人の願いが合わさって現実を引き寄せたと考えるのが妥当ではないでしょうか。

      僕もその中の一人として微力ながら手助けしているのは確かですが・・・

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