【書評】『運を超えていく』(藤堂ヒロミ)
お薦めの本の紹介です。
藤堂ヒロミさんの『運を超えていく』です。
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藤堂ヒロミ(とうどう・ひろみ)さんは、潜在意識の専門家、法学博士です。
「開運スパイラル」を駆け上がれ!
潜在意識と運。
この両者には、いったいどんな関係があるのでしょうか。
潜在意識について探求してきた私が、運について興味を持って研究してみると、潜在意識をアップデートすることと運には、驚くほど密接なつながりがあることがわかりました。
それは周波数です。
運とは、私たちが持っている周波数と言えます。
つまり、運は外側からもらうもの、与えられるものではなく、私たちの内側にあり、そして変容していくものだということです。口絵の図は、運の周波数をわかりやすく説明したものですが、運は無数のレベル(レイヤー)からなり、スパイラル状になっていることがわかりますね。
このレイヤーを、ここでは大きく3つの段階に分けました。
これらのどの周波数帯を生きているかによって、運のレベルは異なります。
たとえば、大きなアーティストのコンサートチケットを手に入れたい! と思っているとしましょう。
第1段階「自我意識」の周波数帯を生きている人は、神社に願掛けをして、お守りを買い、運がよくなると言われていることをたくさんした結果、チケットが当たったという現実が現れます。
第2段階「利他意識」の周波数帯を生きている人は、「コンサートに行きたい!」と思っていたら、チケットを譲ってもらったという幸運に恵まれます。
第3段階「神意識(愛)」の周波数帯を生きている人は、譲ってもらったチケットがなんと最前列! しかも会場近くで偶然にも憧れのアーティストに出会えるという、夢のような現実が訪れます。
いかがでしょうか。自分がどの周波数帯を生きるかによって、これほどまでに現実が変わるなんて驚きですね。
この違いは、私たちが持つ周波数です。
それなら誰もが周波数を上げたい! と思うでしょうが、周波数を上げるためのカギとなるのが、「深度」と「感度」です。
深度とは、意識の深さ。感度とは、感じる力。
つまり、より深く見通す意識と、身体で受け取る直感や感覚を研ぎ澄ますことで、周波数は上がるということ。ご存知の方も多いと思いますが、みなさんが「意識」と呼んでいるものは、大きく分けて、「顕在意識」と「潜在意識」の2つがあります。
顕在意識とは、知識など頭では理解している表面的な意識のこと。
潜在意識とは、自分が「確信」していることで「信念」とも言えます。これを「思い込み」と呼ぶ人もいます。
この潜在意識をアップデートしていくことで、深度と感度が高まり、同時に周波数(振動数)も高まり、運の周波数を上げていくことができるのです。周波数って何? と思う方もいるかもしれませんが、この宇宙に存在するすべてのものに周波数があります。そして、同じような周波数同士がつながり、手を取り合います。テレビのチャンネルが周波数で決まることと同じです。
それと同じように、私たちもどの周波数帯を生きているかで、訪れる現実が変わるのです。
高い周波数帯を生きている人は、高い視座を持つことができます。
物事や出来事の背景にまで意識を巡らす視座を持てるので、選択肢が増え、選択の精度も高まっていきます。そして可能性が無限に広がっていることを、スピード感を持って実感できるでしょう。これこそ究極の開運状態ですね。実は今、時代の変化と共に、開運方法もパラダイムシフトが起きています。
これまで、私たちは人生の答えを自分以外の外側に求めていました。たとえば、社会や誰かの基準・価値観に従って生きることがよいとされ、世間からの評価を得るためにさまざまな選択をし、競争して勝ち上がることが幸せだと思ってきました。
自分と他人、自分と社会というように、自分の外側に目を向けた結果、運すらも外側に求めていました。
しかし、時代が変わり、一人ひとりが自分の内側に意識を向けはじめています。自分にとっての正解を感じ取ることで安心感を得られるようになり、他人の価値観ではなく、本来の自分のままで生きる人が増えてきました。
このような時代を生きる私たちは、自分の内側とつながり、周波数を上げることで、開運できるようになってきているのです。
壮大な話のように聞こえますか?
自分とは無関係な夢のような話に聞こえますか?
けれども、自分は第1段階の「自我意識」の状態だと思ったとしても、第3段階の「神意識(愛)」に至るまでのすべての周波数帯のレベルを持っています。あなたはすでに持っているのです。
地球が3次元だとすると、私たちは3次元だけに住んでいるような錯覚を起こしますが、個である身体の中に、日本、地球、銀河、宇宙、すべてを持つ多次元的存在でもあるからです。『運を超えていく』 はじめに より 藤堂ヒロミ:著 廣済堂出版:刊
本書は、開運スパイラルを駆け上がり、運をも超えた存在
となるための方法をわかりやすく解説した一冊です。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。
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潜在意識をアップデートするには?
周波数を上げ、運のレベル上げる。
そのため必要なのは「潜在意識のアップデート」です。
藤堂さんは、ここで言うアップデートとは、神意識(愛)に近づくための微調整
であり、そのためには意識をフラットにすることが欠かせ
ないと述べています。
私は、潜在意識を「信念」や「思い込み」ととらえていましたが、それは誰もが無意識に「〇〇すべき」「〇〇でなければならない」という偏った意識を持っているからです。
周波数が上がるとは、そうした思い込みが減り、起こることを自然に受け入れられる「フラット意識」の状態のこと。
つまり、そうであってもいいし、そうでなくてもいい、というようにフラットにとらえられる状態です。「フラット意識」の状態になると、いろいろなものと会話できるようになります。
たとえば、私は植物とも動物とも会話をしますし、机ともしゃべります(笑)。
なぜ机と対話できるかと言うと、私が机を机として見ていないからです。
一世を風靡(ふうび)した超能力者、ユリ・ゲラーによって有名になったスプーン曲げも、同じです。テレビの前で一緒にスプーン曲げを試した人もいると思いますが(笑)、私はスプーンをスプーンだと思っていないので、ぐにゃぐにゃと曲がるのです。
「スプーンは硬い」という意識のときは、周波数が低い状態です(周波数が低いからよくない、という意味ではなく、ただ高いか低いかだけの話です)。
日常はスプーンは硬くなければ不便なので(笑)、私は「硬いスプーン」として見ているに過ぎません。でも「スプーンは粘土」だと思った瞬間、スプーンは粘土になります。
「スプーンは硬い」という意識よりも、「スプーンは硬くても柔らかくてもいい」という意識のほうがフラットですから、当然、周波数は高くなります。
この状態の周波数を使うと、スプーン曲げはもちろん、すべては人とのご縁や「おかげさま」で起こることを理解し、宇宙全体の中で生かされている感覚がわかるようになります。
そして、高い周波数のものが巡るようになり、いわゆる「運のいい人」になるのです。
このように、周波数を上げることで自分の可能性が開き、想像を超えた未来に出会えます。
これまでの「運」のイメージを一新していきましょう。運を上げるために多くの人が訪れるパワースポットは、きっと周波数も高いはず、と思いますよね。
しかし実際は、残念ながらそういうわけでもありません。
そもそも、パワーをもらいに行こうという不足感を持っている人たちが集まっている時点で、どんな周波数帯か想像がつきますよね(笑)。
パワーをもらいに行ったはずなのに、不足感と不足感が共鳴共振を起こして、身体を調子が悪くなる、なんてこともあるのです。
一方で、「あの神社に行った願いが叶った!」という話も聞きます。それは、「やるべきことをやったから大丈夫」という安心感を持って、前向きな気持ちで参拝したり、「祈り」という高い周波数になっている場合です。
パワースポットとは言え、自分の周波数と同じ周波数を受け取るので、自分の状態を整えてから行くことをおすすめします。恋愛運で言えば、運命の人と出会いたい、という願いは永遠のテーマですが、どんな人と出会うかも自分の周波数によって決まります。
満ちれば満ちるほど、満ちた人と出会っていくので、恋愛にしろ、仕事や趣味の仲間にしろ、波長のいい人と出会っていくには、まず自分が周波数を上げていくこと。それがいいご縁とつながることに直結します。
また、大切なパートナーと長くつき合いたい思うかもしれませんが、どちらかの周波数が変われば、波長が合わなくなるのは当然です。
お相手の方と一緒に周波数を上げていくことができれば、いい関係性が育まれていきますが、自分と向き合っても関係性が変わらない場合には、今の自分の周波数に合った人との新しい出会いが待っている可能性があります。また、風水では色や方角が運に影響を与えるとされています。
たとえば、黄色や金色のお財布を持つと金運がアップすると言われていますよね。色にも周波数があるので、黄色や金色を見ることで気持ちが元気になり周波数が上がる、ということはあるかもしれません。周波数が上がると自分の内側が調和していくので、金運もアップすると言えるでしょう。
他にも、トイレなど水回りの掃除をすると金運がアップする、という話もよく聞きます。たしかに、自分の状態が滞っている人は、気も淀(よど)んでいるので心に余裕がなく、水回りをきれいにしたい、というところにまで気が回りません。
しかし、だからと言って、「きれいにしなければいけない」と強迫観念になっているなら本末転倒。どんな動機で行動しているかが大事です。
そもそも、パワースポットに行ったら運がよくなる。黄色のお財布を持ったり、トイレ掃除をすれば金運がアップする、などは「何かを得るために何かをするという、交換条件による行動です。
もちろん、それを信じておこなうのは決して悪いことではありません。でも、周波数という視点から見ると、それは一時的に自分の運を上げるだけの狭い範囲の運なのです。
周波数が高い人は、同じ掃除をするにしても、「水回りを掃除したら気持ちいいな」というように動機が純粋です。そこに交換条件はありません。
そのような高い周波数でおこなったことは、家庭なら家族へ、公共の場ならお客さんやその場にいる人たちへと、心地よさや幸せを広げていくことができます。
すると、純粋にあの人を応援したい、あの人と仲よくなりたいなど、知らないうちに大きな運の循環が起こり出すのです。心の勉強をしてきた人ほど、自分を愛することや満たすことに取り組んでいるかもしれませんが、そもそも「満たされた人」とは、どのようなイメージでしょうか?
毎日がご機嫌でワクワクしていて、何をしていても幸せそうでニコニコしている人? あるいは、人生が思い通りに展開している人? 多くの人はそんな様子をイメージするかもしれませんね。
でも、ちょっと違います。
「満たされた人」とは、自分の中の「ある」を認識できる人です。
たとえば、友だちからコーヒーは身体によくないと聞いて、疑問に思ったあなたは、インターネットで検索してみたとします。
すると「コーヒーは身体を冷やす」という記事が目に入り納得した瞬間、「老化防止にいい」という記事を見かけて迷いはじめ、またすぐに「人体にカフェインは必要か?」という記事を読んで、結局どうしたらいいのかわからず大混乱!
このような人は、実は多いのではないでしょうか。
情報過多の今、簡単に情報を手に入れることができる反面、外側に正解を求めに行けば行くほど、正解がわからなくなります。
意識の矢印が外側に向いている人は、自分の中に「正解がない」と思っているので、外側に探しに行くのですが、外側に向かっている以上、いつまでたっても不安感を拭(ぬぐ)い去ることはできません。
他人と比べて「あの人は運がよくて羨(うらや)ましい!」と落ち込んだり、自分はダメだと思ったりすることも、すべて意識の矢印が外側に向かっている証拠。
意識の矢印が外側に向いていると「ない」にフォーカスされるため、不安感が増えて周波数は低くなり、意識の矢印が内側に向いていると、自分とつながり安心感が増えるので、周波数は高くなるのです。人が不安になる仕組みはシンプルです。「私は〇〇がない」というように、「ない」ところにフォーカスしているとき。
「運をもらいたい」と思う人は、「私には運がない」と思い込んでいませんか?
つまり「開運しに行こう!」と言えば言うほど、「私は運がないのです〜!」と宇宙に宣言しているようなのも。
不安の対極にあるのは安心感。それは意識の矢印を内側に向けて、まず自分の中の「ある」ということに気づいたときに、得られるものです。
開運のスパイラルに乗るためには、自分に必要なものは、すべてすでに「ある」と知ることです。
実際、あなたという人間は、存在しているだけで、すでに多くの「ある」を持っています。
あなたはすでに満ちています。もう自分を満たすことに一生懸命にならなくても大丈夫。遠慮せずに開運スパイラルの階段を上っていきましょう。『運を超えていく』 第1章 より 藤堂ヒロミ:著 廣済堂出版:刊
周波数が低い状態というのは、意識が偏見や思い込みで溢れかえった状態です。
それらを一つひとつ手放して身軽になっていくことで周波数が高くなっていきます。
偏見や思い込みに囚われることなく、意識がフラットな状態であればあるほど、現実をありのままに受け止めることができます。
潜在意識は、根っこの奥深くで、この宇宙のすべてとつながっています。
周波数を高めれば高めるほど、すべての存在とつながり、コミュニケートできるようになります。
これからの時代を生きるカギは「深度」
「フラット意識」とは、深度と感度を高めた先にあるもの
です。
深度とは、深く洞察できること
です。
感度とは、感じる度合いのこと
です。
「深度」とは、聞き慣れない言葉です。
藤堂さんは、この「深度」を以下のように説明しています。
冒頭でもお伝えしたように、この宇宙はすべて周波数でできていて、それぞれ固有の周波数(振動)を持っています。
目には見えなくても、コーヒーカップや机、私たちの身体、地球、すべてが振動しています。
振動は粒子が粗くなるほど遅くなり、粒子が細かくなるほど速くなります。
そして、粒子が細かくなるほど深く浸透し、振動も速く、波動は軽やかになります。
それと同じことが意識でも起きていて、私たちの意識が深くなるほど、粒子が細かくなり、それにともない周波数も変わっていきます。
その意識が深まっていく変化は、顕在意識(個人)→潜在意識(集合意識・遺伝)→神意識(愛)となります。
集合意識とは、私たち一人ひとりが共通して持っている無意識のことで、時代によって変わります。
そして、神意識(愛)まで深まると、深度は「神度(しんど)」となり、感度は「神度(かんど)」となります。これは現実的にどのようなことかと言うと、たとえばあなたの周りに、人づき合いが苦手で、いつも無愛想な人がいたとします。
一見「つき合いづらいな〜」と思うかもしれませんが、深度が高まると、その人がなぜ人づき合いが苦手になったのか、そこに至るまでの背景(物語)を感じる視座が持てるようになるのです。
つまり、その人を深く理解することができるようになります。それは愛情深く寄り添えることにつながっていきます。
相手を深く知るようになることは、実は、自分のことを深く知っていくということでもあります。
自分自身とどこまで深くつながるかに比例して、周りの人を深く見る(深く知る・深く関わる)ことができるようになり、人間関係も変化していくのです。ある男性のクライアントさんのお話です。彼は大学を出て企業に勤めたあと、独立しました。現在は有名起業家たちとも交流があり、お金も稼いでいます。彼は、周りの人から「お前は運がいいな」と言われることを話してくれました。
たしかに、表面的に見ると「あの人は運がよくて羨ましい〜」と思うかもしれません。ところが、私はセッションをしてわかったことがありました。
彼の人生には、運がいいどころか、壮絶な物語があったのです。
実は、その男性が育った家庭環境は、とても厳しいものでした。お父さんを小学生のときに亡くし、母子家庭で育ちますが、お母さんは重い心の病を抱えていて、人と話せる状態ではなかったと言います。当時の彼の家には、とても進学するお金などなく、一度は進学をあきらめたそうです。
ところが、進学を相談する時期の3者面談に、話せないお母さんの代わりに親戚が来てくれました。そのとき、学校の先生は彼に大学に行くように説得し、親戚の力も借りながら大学に進学。そこでは貴重な友だちと出会い、どんどん人生が広がっていきました。彼は私にこう伝えてくれました。
「すべて何かに導かれるように、今日まで来た気がします。不運としか思えない家庭環境だったけれど、僕は応援されて、ここまで来られたことに感謝しているんです。だから運がいいと思っているんです」人はいつも、見た目ではわからない物語を持っています。その“背景のストーリー”は、視座を上げて神意識(愛)の目で見ることで、はじめて観えてくるのです。
視座を上げて意識を深めること。これが深度です。
このお話のように、3次元的に不運としか見えないことも、神意識(愛)の目で観ると、運がいい物語に変容します。
運の周波数は、マイナスからプラスへ、低い視座から高い視座へなど、差異があればあるほど、大きなスパイラルとなって拡大していくのです。深度が高まっていくと、人と自分の違いというのが深く理解できていきます。
たとえば、「一人ひとり、みんな違っていい」という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。ところが実際のところ、納得できない人や理解できない人と出会ったときに、「人は違っていいのよ。あの人と私は違うから」というように、思考(顕在意識)で無理やり納得しようとしている人も多いのではないでしょうか。
理解できないあの人にイライラしているのにもかかわらず、理屈で自分の感情を抑え込もうとしているわけです。これって、あるあるですよね(笑)。
ところが、深度が高まり、自分と深く関わることができるようになると、「あ! 他人と違う部分を許せていないのは、自分自身だったんだ」と気づきます。
こうして腑(ふ)に落ちた瞬間、意識はアップデートされ、深度が高まっていきます。
自分に納得させているうちは、潜在意識はアップデートされていませんから、納得できない人や、理解できない人と出会ったときは、深度を高めるチャンスだと思って、楽しみながらトライしてください。
そしてあるとき、そういう人と出会っても気にならなくなっていたり、またそういう人の話もしなくなっていたら、アップデート完了です!
そのときは、より生きやすく心地いい環境を選べるようになったり、身体の調和が取れはじめたりするなど、体験することが変わっていきますよ。
焦らなくても大丈夫。他人を変えようとせずに、自分の魂が歓喜する方法で、歩みを進めていきましょう。
その道を思い切り、体験して味わい尽くすことが大切です。
深度が高まるにつれ周波数も高まり、軽やかな運とどんどん同期していきます。そのときあなたは、軽やかな人間関係に囲まれて、生きやすくなっているでしょう。『運を超えていく』 第2章 より 藤堂ヒロミ:著 廣済堂出版:刊
視座を上げれば上げるほど、より広い範囲が見えるようになります。
より広い範囲が見えるようになれば、その中でのお互いの関連性が理解できるようになります。
それが「意識の深度を高める」ということです。
理解できないことや理解できない人と出会ったときは、意識の深度を高めるチャンス。
そう考えると、人生がより簡単で楽しいものになってきますね。
「深度」と「感度」を高めると、運の周波数が上がる!
深度と感度を高めると、同時に運の周波数も上がり、その先の神意識(愛)へとつながっていきます。
藤堂さんは、この状態は自分の喜びを生きながら、他者の喜びに貢献できる究極の開運状態
であり、それらは身体という臓器を通して得る感覚
だと指摘します。
臓器との対話は、自分との対話です。
自分と対話することで、どこまでも自分とつながり、周波数を上げていくことができます。この状態はまさに「運を使いこなす」という段階ですね。
描く臓器に意識を向けて、自分とつながっていきましょう!
臓器には、あなたを愛(め)でる愛の周波数が出会うことで、身体中で愛の共振共鳴が起こります。このとき、周波数はまさにスピードを上げて拡大していきます。
臓器と対話をし、自分を愛でることは、自然界、地球をも愛でること。さらには、銀河・宇宙をも愛でることです。
周波数が拡大すればするほど、すべてと調和していきます。宇宙の根源の周波数(神意識)と調和して大調和(それぞれの個性を最大限に活かしながら調和する状態)が起こるのです。ドアをそっと静かに閉める。
たったそれだけの瞬間すら、私には手の指、手のひら、手の骨、手や腕の筋肉たちから、嬉しそうな鼻歌が聞こえて、微笑ましくなります。
人が丁寧な所作をするとき、意識は身体に集中しています。
それは臓器たちにとって、自分たちの働きを気にかけてもらえる最高の時間なのです。
丁寧な所作というのは、臓器たちにとっては腕の見せどころであり、まだあなたから注がれた「意識」という愛を、スポンジのように吸収しているときでもあるのです。
一般的に運がいいと言われている人は、所作が丁寧だというデータもあるほどです。
身体に意識を集中して、ゆっくりと味わい感じられる人は、自分とつながり、自分へ無条件の愛の周波数を注いでいる人です。自分とつながっている人は、宇宙と直結している状態でもあります。
私が以前、講演会でご一緒させていただいた書道家の武田双雲さんは、お風呂上がりはタオルを感じながら身体を拭き、ドライヤーも丁寧にかけるなど、日々の所作を丁寧に実践していらっしゃいます。日々を丁寧に生きる時間が、すべて書につながると考えているのです。
丁寧な所作というは、意識を向けて気にかけるということであり、それは愛を向けるということなのです。子どもの頃を思い出してもらうとよくわかります。
私が、多くの人の潜在意識にアクセスして本音を聞いていくと、子どもの頃にしてほしかったのは、おもちゃやお金をもらうことではなく、ただ、親に気にかけてもらいたかったという思いがあふれています。
おもちゃを買ってもらえなかったという、悲しい思い出が残っている人もいるでしょう。でも、普段からたくさん親に気にかけてもらえていたら、そこまで悲しい出来事になっていなかったかもしれません。
潜在意識では、気にかけることが愛です。
コップを丁寧に置く、身体を丁寧に洗う、靴をゆっくり履く、足の指を丁寧に動かしてみる・・・・・・など思いついたことからはじめてみましょう。
臓器が喜ぶ、画期的な方法です。私は小学1年生のとき、全身に大やけどを負いました。目と鼻と口以外は包帯で覆うほどの重症でした。
退院して、包帯が取れたあと、鏡に映る自分の顔を見たときの第一声は、「この人は誰?」でした。皮膚の色が黒く変色した自分の顔を見ながら、女性としての人生は終わった・・・・・・と思ったことを今でも覚えています。
ところが、奇跡的に私の皮膚は回復したのです。
この一件から、私は何があっても自分の皮膚に感謝して生きようと誓いました。
包帯が取れて、学校に通いはじめた頃、通学路で出会う大人たちが私のことを遠目に見ながら、ヒソヒソ話しているのを感じていました。きっと、不憫(ふびん)な子と映っていたのでしょう。学校の男の子たちも私の顔を見て一瞬息を飲み、「わー」と走り去っていきます。
こういう場面に出くわすと胸がチクンとしましたが、私はこの火傷の体験のおかげで、目には見えない壮大な生命の働きを知ることができました。ボロボロになった皮膚であっても、さまざまな臓器たちが補い、助け合ってくれているおかげで自分は生かされていることがわかり、命への感謝しかなかったのです。
大人になってからも皮膚は極度に弱いままで、肌に合うお化粧品を探して、どれだけお金を費やしたかわかりません。それでも私は、皮膚に不満を向けることなく、ただただ愛おしい気持ちで寄り添ってきました。
今思うと、皮膚をなんとかして治そうとはせず、ただ寄り添っていたのでした。
治そうとする意識は、変えようとする意識と同じで、自己否定につながります。
一方で、ただ寄り添う意識は、受け入れて愛でること。自分に無条件の愛を注ぐことになります。
身体は、持ち主さんからの寄り添いで、調和していくのです。私は、臓器との対話を通して潜在意識だけではなく、感情に丁寧に寄り添うこともお伝えしています。細胞には記憶力があるので、臓器たちから「この感情を癒してね」というメッセージを受け取るからです。
私がクライアントさんの臓器と対話をしていると、持ち主さんの嬉しい、悲しい、悔しかったという感情と、その具体的な場面など、生まれたときからの出来事をパーフェクトに記憶していることがわかります。
人前で元気なそぶりを見せても、家に帰って1人になったら泣いている、そんな姿も知っていますし、人前でおちゃらけていても、誰も見ていないところでコツコツ努力をしている、そんな姿も知っています。
身体は、持ち主さんがどれだけ頑張ってきたかを知っているので、私が臓器と対話をすると、持ち主さんがとても頑張ってきたこと、そして、それがどれほど素晴らしいことかを、誇らしげに私に自慢してくれます(笑)。
かわいい臓器たちの自慢大会がはじまると、私は微笑ましくて、思わず顔がゆるんでしまいます。
もちろん頑張りすぎているときは、臓器たちは微調整をしながら、心地よいポイントに戻そうとしてくれています。しかし、持ち主さんが、どんなに自分たちを酷使していても、こき使っていたとしても(笑)、私は、臓器たちが文句を言っているのを聞いたことがありません。
十分自慢したあとに、ボソッと「頑張りすぎているから、休んでねってサインを出しているんだけど、聞いてくれないんだよね(グスン)」といった、愛のある愚痴を言うことはありますが(笑)。
このような圧倒的な臓器の愛に出会うと、私は毎回キュンとするのです。
臓器たちは、どんなあなたでも絶対大丈夫だよ〜、とあなたのことを信じてくれています。身体を酷使し過ぎて、体調不良になったときは、身体に「ごめんなさい」と謝るよりは「ここまで頑張ったね。ありがとう」と褒めてあげましょう。
身体に「ありがとう」という言葉がけをするだけで、身体の周波数は上がります。
今まで、臓器たちからのメッセージを「未読スルー」だった人ほど(笑)、謝りたくなる気持ちはよくわかりますが、臓器との関係は人間関係と一緒です。
頑張ってきた人とは、謝られるよりも褒めてもらうほうが嬉しいですよね。
臓器たちも、持ち主さんの身体をなんとかしようと、これまで精一杯サポートしてきたので、褒めてもらいたいのです。
これまで褒めてもらえなかった悲しい感情は、「ありがとう」という周波数を伝えることで、癒され美しい色に変化していきます。
臓器たちに「頑張ったね。ありがとう」と声をかけることで、子どもの頃に褒めてもらえなかった、認めてもらえなかった未消化の感情も、同時に癒していくことができるのです。自分に寄り添い、すべてを受け入れてくれている臓器が、あなたと共にいます。そんな臓器のメッセージにぜひ耳を傾けて、対話してみてください。
自分の最大の味方である臓器と対話をしていくと、一生懸命に頑張ってきた自分を肯定していくことにつながります。
あなたは、あなたのままで大丈夫。
自分とつながって、どんどん軽やかになっていきましょう。『運を超えていく』 第3章 より 藤堂ヒロミ:著 廣済堂出版:刊
臓器との対話は、感覚を通じて行われます。
心地よい、ワクワクする、気持ちいい。
そんな快適な感覚は、臓器が喜んでいる証拠。
痛みや恐れ、気分が落ち込む。
そんな不快な感覚は、臓器が悲しんでいる証拠。
臓器は、私たちの過去世からの記憶を持っていますし、今回の人生の目的も知っています。
臓器のメッセージに耳を澄ませば澄ますほど、望む方向に人生が転がっていくということ。
まさに、臓器との会話が開運のカギを握っているということですね。
「臓器に深い愛を伝える」こと
深度と感度を高めて、潜在意識をアップデートする。
それは、携帯電話の本体をバージョンアップするようなもの
であり、さらにスピードを上げてより豊かな創造が可能
になります。
藤堂さんは、潜在意識をアップデートするためのワークを紹介しています。
ここでは、その中から「臓器に深い愛を伝える」ワークとを取り上げます。
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ワーク1 臓器に深い愛を伝える
----------------------------------------心の準備体操
あなたを支えて今ここに生かしてくれている臓器に、愛を伝えるワークからはじめてみましょう。臓器とは、心臓や胃などだけでなく、手や足、骨や皮膚や目など、身体を構成しているすべてのことです。
生まれた瞬間から今日まで、どんなときも、いちばん味方をしてくれるのはあなたの臓器たちです。不調が生じたときも、それぞれの臓器が全体で調和を取りながら、働き続けてくれています。
そんな、あなたをいつも応援してくれる臓器たちに思いを馳せながら、ぜひ感謝を伝えてみましょう。
声をかけていると、臓器たちに言葉の振動が伝わります。
このワークをペアでおこなってもらうことがよくありますが、相手にかけた言葉が自分の身体にも振動しているのを感じて感動した、という感想を必ずいただきます。
1人で声をかけるときも同じです。臓器たちにかける言葉は、自分が求めていた言葉であり、誰かにかけてあげたい言葉だということに気づくかもしれません。
臓器に愛が伝わるとき、臓器の色はまるでレインボーのように美しく光を放って輝きます。
実は、私がクライアントさんとの関係の中で、もっとも大切にしていることの原点は、母が私に伝えてくれた「信じているよ」という言葉にあります。
私の母は、誰に対しても熱い思いで接する人でした。
若い頃の私は、母の愛情を少々「暑苦しい」と思っていたのですが(笑)、そんな母がよく言っていたのは「世界中ですべての人が敵になっても、お母さんだけはおまえの味方だから」という言葉。
その言葉は、子どもながらにハートに響くものがありました。
ある日、母とテレビを見ているとき、殺人事件のニュースが流れてきました。私はなぜか母に「もし私が人を殺したら、お母さんどうする?」と聞いたのです。
すると母は、「もしおまえが悪いことをしたのならば、相手に土下座して謝るだろう。でも、もしおまえが『私はやっていない』と言うならば、お母さんは最後までおまえの言葉を信じるよ」と言ってくれました。
私は母のその言葉から「私はどんなことになっても大丈夫。だって、お母さんは最後まで味方だから」という、その言葉は私のお守りになっています。
どんなに苦しいことがあっても、「たった1人でも信じてくれる人がいれば、人は生きられる」という安心感が、私に今に至る原動力になっているように思うのです。
その後、たくさんのクライアントさんの潜在意識と向き合っていますが、みんなどんな言葉より、「信じているよ」と言う言葉をかけられることで、安心感が生まれるのがわかります。
同じように、身体も持ち主さんから「信じているよ」という言葉をかけられると、美しい色を放って、嬉しそうな音を聞かせてくれます。
「あなたを信じているよ」という言葉は、細胞まで届く愛の言葉なのです。
信じてもらえているという絶対的な安心感は、愛のパワーそのものです。このワークでは、臓器に愛を伝えていきます。そのとき、臓器への愛おしさが増すので、名前をつけるのもおすすめです。
たとえば、くるぶしに「くるちゃん」、心臓に「ハートちゃん」など。
全部の名前は覚えられない、という人は、たとえば全臓器に「クッキー」と名づけて、「背中のクッキー」「肩のクッキー」などでもいいですね。
お風呂の時間や寝る前など、ゆっくりできるときに、臓器に声をかてあげましょう。とてもシンプルですが、潜在意識の深くに思いを届けられます。----------------------------------------
●やってみよう!
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一つひとつの臓器に意識を向けて、愛を伝えましょう。
顔全体、肩まわり、心臓、肺、おなか、腰、背中、太もも、膝、ふくらはぎ、くるぶし・・・・・など、その部分部分に声をかけていきます。
すべての臓器たちの名前や場所がわからなくても大丈夫。臓器たちは、意識を向けることでちゃんと応えてくれます。
中でも、くるぶしに意識を向けることは意外と大事です。一歩前に踏み出すときに使う臓器は「足」と言われているように、前に進むときに何か潜在的に躊躇(ちゅうちょ)していることがあると、くるぶしに現れやすいからです。
また、思考が働き過ぎて意識が頭に行きやすい人は、くるぶしを触ると意識が下に行くので、グラウンディング効果もあります。愛を伝える言葉ですが、臓器によって「信じているよ」が響くこともあれば、「ありがとう」のほうが響くこともあるので、どちらの言葉もかけて響かせてみてください。
コツは、心(ハート)からその思いを乗せて言葉をかけること。
ただ単に「ありがとう」を1万回言うよりも、たった1回の体温が乗った「ありがとう」のほうが身体は喜びます。(例)
「心臓ちゃん、信じているよ」
「肺さん、いつも呼吸をしてくれてありがとう。信じているよ」
「胃のクッキー、毎日食べ物を消化してくれて、ありがとう」
「くるちゃんのこと、信じてるよ。私の行きたい場所に連れていってくれてありがとう。大好き♡」
・・・・・・など。かける言葉にルールはありません。なんとなく温かい感覚になる、キュンとくる、そんな感覚があればちゃんと届いています。
これで臓器と両思いです。
おめでとうございます!
----------------------------------------(中略)
----------------------------------------
ワーク6 目標を通過点にして未来の可能性を切り開く
----------------------------------------心の準備体操
ワーク1〜5までをしたあとは、周波数が上がっている状態です。神意識(愛)の周波数を使って、新たな世界線(パラレルワールド)や可能性、未来を自ら開くことができるようになっています。これを「未来創造」と呼んでいます。
未来創造にはいろいろな考え方がありますが、私の場合は、今思い浮かべられる「夢や目標を、通過点にする」という方法。
人は目標をかかげると、そこがゴールになります。すると達成までの道が険しく感じられますが、目標を通過点にしてその先を目指すようにすると、自分の可能性を楽々と切り開いていくことができるのです。
少し昔の話になりますが、サッカーのカズ(三浦知良(かずよし))選手が日本代表として現役で活躍されていた頃、日本はまだワールドカップに一度も出ることができませんでした。ですから、カズ選手はインタビューで必ず「ワールドカップに出る。必ず出るんだ」と言い続けていました。
一方、注目を浴びていた中田英寿(ひでとし)選手はと言うと、まだ日本がワールドカップに出ていないときから「僕は世界中を回って、子どもたちにサッカーを教えたい」と言っていました。
その後、ワールドカップに出場できたのは、中田選手のほうでした。中田選手にとって、ワールドカップは通過点だったのです。
この中田選手の意識のつくり方はとても重要です。
つまり、何かを成し遂げること(起業することとか、大会で優勝することなど)を目標にするのではなく、その後の広がる世界にフォーカスしていくことで、未来創造をするのです。たとえば、「家族においしい料理を食べさせてあげたい!」と思ったとします。
その場合、料理が上手になることを目標にするのではなく、お料理教室の先生になった自分や、カフェで働いている自分など、さまざまな未来の可能性をイメージします。これは、まだ見ぬ自分の可能性の扉を開くということですから、現実的である必要はありません。潜在意識に眠っていた可能性にみんな驚きます。
口をついて出てきたことは、全部自分の中にあるものです。できる・できないにとらわれず、無限の創造者となって、クリエイトしていきましょう。
ちなみに、「いつまでにそれを達成する」というような時間軸は必要ありません。意識によって、時間は縮ませることも伸ばすこともできるからです。
たとえば、「1年後に海外に行きたい」と思うと、意識は1年後に設定してしまいますが、もしかしたら、明日、知人から海外行きの航空チケットをもらうかもしれないし、商店街の抽選で海外旅行チケットが当たるかもしれません。
決めることは大切ですが、決めつけないことも大事。自分には想像を超えた未来があると信じて、自由自在に未来を創造していきましょう。----------------------------------------
●やってみよう!
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今ある願いを、頭に思い浮かべてみましょう。たとえば、起業したい、家がほしい、素敵なパートナーと出会いたいなど、具体的なほうがいいでしょう。
願いを決めたら、次のページの「未来創造マトリクス表」を前に、目を閉じます(下の図1を参照)。
表を見ずに、好きなところを指で指してください。
指で指したところに書いてある質問に、間髪を入れず答えます。
「間髪を入れず」というところがポイントです。思考を介在させる前に、口について出た言葉が大切です。
これを7回、くり返しましょう。 同じものを指し続けることもありますが、その都度、スピードを速めて答えてください。どんどんあなたの潜在的な思いが引き出されていくでしょう。
先ほど思い浮かべた願いは通過点となり、あなたに眠っている可能性の扉が開かれ、想像を超えた楽しい未来が創造されていきますよ。
おめでとうございます!
----------------------------------------『運を超えていく』 第4章 より 藤堂ヒロミ:著 廣済堂出版:刊

「信じているよ」
「愛しているよ」
「ありがとう」
毎日の習慣にしたいですね。
さらに、夢や目標がはっきりしている人は、ぜひ、「未来創造マトリックス表」を活用してみましょう。
「光のフラグ」となって生きる!
藤堂さんは、意識は光(バイオフォトン)であるということは、細胞に意識を持つ私たちは光の存在
だと述べています。
携帯電話などの電波は目に見えないけれど、あちこちに飛んでいますね。それと同じように、思ったこと(意識)は光の粒(バイオフォトン)となって飛び交っています。「〇〇さん、大好き〜」「会いたいな〜」「寂しいよ〜」などといった感情は、言葉に出さなくても、一瞬で相手に届いているのです。
光の総量は、周波数が高くなる(振動数が速くなる)ほど増えていきます。
光を愛と呼ぶなら、周波数が高くなるほど、愛の総量も増えていきます。
潜在意識をアップデートすることで周波数が上がると、目の前の現実が変わるだけではなく、神意識(愛)につながります。
そして社会や宇宙に貢献できる存在となったとき、その周波数帯に生きる人は、光そのものの発光体です。一見、元気いっぱいでエネルギーがみなぎっている人は、発光量(愛の総量)が多いように感じるかもしれませんが、実はそうとは限りません。
発光量は、粒子の細かさ(内側の周波数の状態)で決まります。
頑張り屋さんは、「いつも発光しなくては!」と気合が入ってしまうかもしれませんが、常にフル発光していなければいけない、ということではありません。
たとえば、携帯電話も電池残量が少なくなるとパフォーマンスが落ちるので、充電器で充電しますよね。それと同様に、私たちも充電が必要。
スーパーマンなら別ですが、人には身体のバイオリズムがあります。より発光するために充電をする、つまり休息時間も大切な準備時間になります。
人生も同じで、発光してまた充電して・・・・・・とそのくり返しです。
十分に充電したら、さあ意識を拡大して、発光していきましょう。
ここまで呼んだあなたは、かなり高い周波数帯にいるはずですよ。
スーッと空から地上を観察するイメージで、あなたの街を、日本を、世界全体を見渡してみます。
この世界は、決して1人の人だけが発光しているわけではないことがわかるでしょう。
あそこにも、ここにも、あっちにも・・・・・・ピカンと一番星のような光やほのかな光、木漏れ日のような暖かい光、点滅している光などさまざまです。
みんな違いますが、それぞれの人がそれぞれの発光量で光っています。そして地球全体が、大きな光となっています。銀河・宇宙では、暗いところがあるおかげで、星々の輝きがいっそう美しく映ります。互いを支え合いながら、全体でハーモニーを奏でていますね。
一人ひとりが自分なりの光を放ってください。それは、必ず誰かの目にとまり、誰かの勇気となり、誰かを支える希望となります。
私はそれを「光のフラグ」と呼んでいます。
光のフラグが立てられるようになると、現実社会でもワクワクするような出来事が起きたり、出会いたい人と出会えたり、銀河からのお仕事も来るようになりますよ。
「あなたのことを信じている!」
「あなたは、そのままで十分だよ」
「どんなあなたでも、愛されているよ」
そんなふうに日常の中で「光のフラグ」を立てられたらいいですね。私たちはこの世に生まれて身体を持ち、「個」を生きています。このとき、意識の矢印が外側にあると、「他人のために」「誰かの期待に応えるために」といった人生を送ります。
しかし、さまざまな経験を重ねる中で、自分の内側に答えがあることに気づき、「自分を生きる」というところにシフトしていきます。
実際、ひと昔前と比べて、自分が楽しいと思えることや喜びにあふれることをやろう、という人たちが増えてきていますよね。これは、素晴らしいことだと思います。
でも、人間はこれで終わりではありません。
深度と感度を高めていくと、意識が拡大して視座も高くなるので、自分以外のものも視野に入ってきます。
こうして関わる人たちの範囲が広くなると、自分ができること、他者にできること、この地球、銀河・宇宙にできること・・・・・・と、どんどん拡大した世界で未来を創造していくことができます。
個の意識でいる限り、自分ができることは自分が関わり合える範囲のみ。たとえば「名古屋在住の〇〇」という意識だと、名古屋全体に視野が広がり、その範囲までできることが広がります。
日本、地球、銀河・宇宙というように、意識の所在によって視野がどんどん広がっていくと、可能性までもが開いていきます。
意識の所在をどこに置くのか。それによって、関わる人たちや、できることの範囲が広がり、宇宙と共に人類が生きる未来が開かれていくのです。2023年、私がスペインの111キロの巡礼に行ったときのことです。道の途中に何軒かカフェがあり、途中で休憩をしながら歩きました。
どのカフェも個性がありますが、カフェの中でもひときわキラキラと輝いていて、入れ替わり立ち替わりお客様が入っているお店がありました。
あきらかに波動が違うのがわかります(笑)。
そのお店に入ると、なんとも心地よいエネルギーで満たされていました。食べ物や椅子、テーブル、ショーケース、そして『ハリー・ポッター』に登場しそうな店主までもが、喜びであふれているのです。
これに私も驚きが止まりませんでした。
そのお店で巡礼の仲間たちとお茶をいただいていると、その日は店主のお誕生日だということがわかりました。
私の巡礼チームにプロのシンガーソングライターが2人参加していたので、即座に『ハッピーバースデートゥーユー』の合唱がはじまりました。
店主の顔は驚きから微笑みに変わり、歌が終わると、みんなと握手をしはじめました。私が彼と握手をしたあと、彼から贈られた言葉の振動(正確には広がる光)に、私は時が止まったように感じました。「あなた方の宗教はわからないけれど、私はいつでもあなたと共にいます」
この瞬間、なぜ、このお店がたくさんの人で賑わっているのか、喜びであふれているのか、その答えがわかった気がしました。
いつも周りと共にあるという考え方、その彼のあり方そのものが、光でした。
その光が多くの人を呼び、共に分かち合う空間となって喜びが巡り、巡礼者の細胞と共振共鳴を起こしていったのです。
この時空で、愛と喜びを思い出した細胞たちが、思い出のアルバムをそれぞれの国へ運び、その地でまた開く。
この光景は、光のフラグそのものでした。
何か大きなことを成し遂げようとしなくてもいいのです。日常の中で自分なりの光のフラグを立てる人が1人でも増えたら、この地球は間違いなく新しい世界線を創造しはじめます。最近、スピリチュアル界では「縄文」というワードがさかんに発信されています。縄文人というと、狩猟生活の原始的な暮らしを思い浮かべるかもしれませんが、DNAをたどって私が受け取っている感覚では、社会のルールなどがなく、誰もが調和していた意識が感じられます。
神意識(愛)を持つ発光体の人ばかりで、ある意味、光を放っている創造者の世界。ルールがなくても平和に生きられるDNAを持っていたようなのです。
文献には残っていませんが、私が感じるところでは、縄文人は言葉にしなくても意思疎通ができる、つまり、テレパシーが使えたと思うのです。そう言うと、何だか怪しく思うかもしれませんが(笑)。
それが本当かどうかは別にしても、どんな人がテレパシーを使えるかと言うと、「自分に正直な人」です。
何かを隠しておこうとか、見られたくないものがたくさんあるなど、無意識であっても自分を偽っている人に、テレパシーは使えません。
テレパシーが使える世界というのは、粒子が細かく透明化された世界で、純度が高い世界とも言えます。
それは、身体を持ちながら宇宙と直結している人が生きる世界です。感性が咲き誇る世界です。
そんな未来に向けて、自分の喜びで生きる意識づくりをしていきましょう。『運を超えていく』 第5章 より 藤堂ヒロミ:著 廣済堂出版:刊
私たちは、もともと「光」そのもの。
ただ、それを忘れてしまっている状態だということ。
「潜在意識をアップデート」していくこと。
それは、私たちが光そのものであることに気づいていく過程といえます。
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☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
光の存在として生きる。
光のフラグを立てる。
とても大変で難しいことのように聞こえますね。
しかし、そうではありません。
私たちは、もともと「光の存在」だからです。
私たちは、新しい何者かに「なる」必要はありません。
本当は何者かを「思い出す」だけでいいということです。
意識は光、身体も光。
私たちの周りを覆っているベールを取り去ってあげれば、勝手に輝き出します。
私たち自身、つまり身体、臓器を労り、愛でること。
それが、光の存在に戻るための最初の一歩になりますね。
この世界に光のフラグが立てば立つほど、明るく居心地のいい世の中になっていきます。
あなたも本書を片手に「光の一員」となりって運気を爆上げし、ついでに地球や宇宙の次元上昇に貢献してみてはいかがでしょうか。
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