【書評】『地球大暴露』(スタントン菜穂)
お薦めの本の紹介です。
スタントン菜穂さんの『地球大暴露 見えない世界の秘密を解いてすべてを手に入れる』です。
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スタントン菜穂(すたんとん・なお)さんは、生まれたときから、宇宙にいた記憶の持ち主です。
「インターステラー・コミュニケーション・スペシャリスト」として40万体以上の異次元的存在からのメッセージを翻訳されてきました。
地球メタバース「攻略法」とは?
菜穂さんは、本当のあなたは宇宙にいて、地球という惑星にいる夢を見て
いるのだ、と指摘します。
さらに、あなたが何者で、どうして地球に来たのか、地球に来る前はどこにいたのかを、思い出す
ことで、その夢は、自由自在にコントロールすることが可能
だと述べています。
もともと全知全能の存在である私たちは、難題や落とし穴だらけの地球というメタバース(仮想世界)に、わざわざ宇宙からやってきました。
それはなぜでしょう。
一体なぜ、あなたが地球というメタバースに来ているのかというと、宇宙にはない非日常を楽しむためです。
本来のあなたは、愛に溢(あふ)れる光の粒のエネルギー体(=魂)そのもので、全治全能の存在。そんなあなたは、生まれる前、「魂の遊園地」である地球での体験にワクワクしていました。宇宙ではすべてがひとつで愛の塊(かたまり)だったのに、地球ではその真逆の体験ができるなんて! というふうに。
しかし、いざ地球に来てみると、「こんなはずじゃなかった!」と思っている魂は、とても多いのです。地球は地球で、このメタバースをより楽しんでもらうために、簡単にはクリアできないように、難題や落とし穴を至るところに設置して、日々パワーアップしています。
ですので、現実はなかなか思った通りにはいかないという錯覚に陥っているのが現状です。私は、これまで多くの人たちが、この地球のマトリックスからの抜け出し方がわからずに困っている姿を見てきました。
宇宙の話をすることで変人扱いされる地球的リスクを背負ってまで、なぜ私はこの情報を公表するのかというと、地球の本当の姿を「今」の人類に伝えることが、私の魂の使命でもあるからです。
地球ならではの醍醐味(だいごみ)を思う存分味わいたい魂にとっては、必ずしも地球特有のネガティブな感情から解放されることがいいわけではないのですが、そこから抜け出したい人にとっては、私が地球のからくりを暴露し、攻略法をお伝えすることで、希望が見えてくると強く感じています。
(中略)
宇宙人とのコミュニケーションはどういうものかというと、その宇宙人がどの惑星からきているのかにもよりますが、多くの場合、直訳するだけでは意味がわかりません。私に話しかけてくれる宇宙人たちは、今地球に転生しておらず、違う惑星に存在するなど異次元に存在しているわけですから、話の内容が「地球設定」になっていない場合もあるからです。
また、私自身が今、低次元のエネルギーをもろに受ける肉体の中に入っているので、宇宙の言葉をストレートに受けても理解ができません。
そのため、地球の出来事を例えに使いながら、ちゃんと解釈が一致しているかを、都度確認する必要が出てきます。違う次元の存在同士がコミュニケーションを取る際には、直訳だけではなくて、広義の意味で意訳をする必要があるのです。
この本も、宇宙人から聞いたことや、私が知っていることを、地球の設定に置き換えて伝えています。私自身は、物理学者でも、スピリチュアリストでも、宗教家でもありません。むしろ、自分では超現実主義者だと思っています。
そして、私のことを実際に知る地球の友人たちは、私にこういった一面があるなんて、夢にも思っていないことでしょう。今では宇宙人とのコミュニケーションのほうが、地球人とのコミュニケーションよりも、はるかに上手になりましたが(笑)、宇宙人の声が聞こえてしまう私は、一時期、精神的に障害があるのかもしれないと思い、とても悩んでいました。
「自分はなぜこうなんだろう?」と思い、大学では臨床心理学を必死で勉強しました。そして、アメリカ・スタンフォード大学に留学をした時、大学の図書館で出会ったある一冊の本を読んで、私とまったく同じ体験・経験をしている人がいることを知りました。
「なんだ! 私、病気じゃなかった!」
その時覚えた安心感や安堵感は、今でも忘れることができません。
生まれた時から知っていた宇宙的な感覚で生きていい、と確証を持った瞬間だったからです。
おかげで、私は人生の軌道を的確に戻すことができました。まさに、人生の転換期にあったからこそ、出会えた本でした。
その時、たった一冊の本がこんなにも力強く人を優しく包み込み、愛溢れるエネルキーを注入することができるんだ! と本の偉大さを知ったのです。
それから20年以上が経ち、ついに、こうして自分が本を出版することができました。『地球大暴露』 はじめに より スタントン菜穂:著 永岡書店:刊
本書は、地球というメタバースにしかけられた秘密の設定を暴露し、地球のマトリックス(難題や落とし穴)から抜け出すための「地球攻略本」
です。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。
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「地球メタバース」は、なぜ低次元に設定されているのか?
地球メタバースは、低次元に設定された惑星
です。
あえて低次元に設定された理由は、肉体を持つことで、「愛」以外の感情を持つことが可能となるから
です。
つまり、わざわざ低次元に波動を落として、肉体を持ちながら、愛以外のエキサイティングな体験もするために、この遊園地的なメタバース型惑星である地球がつくられた
ということです。
ここで、低次元と高次元の惑星の違いについてまとめてみました。
【地球(低次元惑星)】
・3次元
・惑星自体が、ある一定以下の低い数値のエネルギーを持つ
・惑星人は生涯変わらない1体の肉体を持つ
・国が統一されていない、分裂状態
・科学的思考が最も崇拝されている
・パラレルワールドを移動する
・肉体の中に高次元エネルギー体(魂)が入っている
・肉体には寿命がある【高次元惑星】
・5次元以上
・惑星自体がある一定以上の高い数値のエネルギーを持つ
・惑星人は体を持たない光のエネルギー
・すべてが統一、統合されている
・愛が最も崇拝されている
・マルチバースが存在する
・高次元エネルギー体として存在する
・永久的に存在する地球は低次元に設定されている、かなりレアな惑星。宇宙では、高次元の惑星がスタンダードです。
ちなみに、私は地球よりも低次元の惑星はまだ見たことがありません。本来の私たちは高次元のエネルギー体なのに、わざわざ低次元に波動を落として、メタバースの地球を楽しんでいるのなら、亡くなった後、どうなるのか気になりませんか?
人は死んだら肉体を出て高次元エネルギー体に戻り、一気に宇宙での記憶が蘇(よみがえ)って、宇宙に還(かえ)ります。
死後、魂は地球での行いによって天国か地獄に行くとか、嘘(うそ)をついたら閻魔様(えんまさま)に舌を抜かれる、という話はよく聞きますが、私は見たことがありません。
天国と地獄は、地球上の例え話です。なぜなら、この地球という惑星は、ポジティブとネガティブの両方を体験・経験することができる唯一の惑星だからです。つまり、地球という仮想世界では、天国にいるような気持ちになったり、地獄にいるようなどん底を味わえたりする、ということ。これ以上の地獄は宇宙には存在していないので、安心してくださいね!(笑)
臨死体験をした方々が、皆さん三途の川を見たというお話をしていますが、私は、三途の川は宇宙のミルキーウェイ、天の川のことだと思っています。地球人は死に対するマイナスイメージがありますが、亡くなったら魂は宇宙に還るだけです。
よく、やりたいことをやらないと死んで後悔すると言われますが、例えば、「スーパーマリオ」のゲームをプレイした後、「なんで、あの時あれをしなかったんだろう」と何十年も考え続けている人はいませんよね。
それと同じで、長い人生と思っていても、宇宙に戻ったら、地球での出来事は1秒にも満たないこと。地球でできなかったことを悔やむ、なんてことはありません。
亡くなったら地球メタバースでのゲーム終了で、本人(魂)はあっという間に宇宙へ還り、愛溢れる光のエネルギー体になって、キャッキャッと遊んでいます。でもそれはそれで、ちょっぴり切なく感じますよね。
切ないという感情は地球特有のものですので、私たちは宇宙に還ると、そもぞせ切ないという感情を持つことはできなくなります。
このように今の私たちにとっては何気ない地球でのひとつひとつの出来事が、とても貴重な体験なのです。おや? だんだん思い出してきましたか?
亡くなってから魂は宇宙に還る、ということは、魂は死なないということですね。では、不死身の魂は、いつどのように誕生したのでしょうか?
地球では、「ひとつの魂は、ビッグバンとともにつくられた」といわれているようですが・・・・・、私は知りません。「おいっ!!」と突っ込みたくなったことでしょう(笑)。
でも、知らなくていい理由を説明することはできます。
まず、地球のマトリックスを脱出するのに、必要な情報があります。
すべてを知りたい気持ちはよくわかりますが、ただでさえ情報過多なこの時代、自分に必要な情報と、不必要な情報を区別することのほうが、私は大切だと思っています。
そもそも、魂の起源をはじめとし、宇宙のすべてを詳細に証明することなど、この地球ではできません。
なぜなら、魂は見えないもの。地球では、見えないものをどうと説明されたところで、それを証明する知識も方法もないため、それはひとつのセオリーにしかなりえないからです。では、なぜ私は皆さんに、「魂はどうやって生まれたのでしょうか?」と問いかけたのかというと、正解はこれ、という答えではなく、白黒つけない生き方がとても大切なポイントだからです。
目の前の問いに対して、ジャッジすることなく、自分の固執した考えで断言することなく、ありとあらゆる意見に対して柔軟な立場であることが、地球のマトリックスを脱出することにつながります。ブッダの言葉に、「真理は、極端に偏(かたよ)った場所では見つからない。答えを明言しないことも、また素晴らしい」というものがあります。
「宇宙は永遠なものか、永遠ではないのか?」という問いを投げかけられたブッダは沈黙を守りました。白がいいのか、黒がいいのかではなく、白は白のままに受け入れ、黒は黒のままに受け入れる。両極端のどちらの立場にも偏らない「中道」は、宇宙的生き方そのもの。
悟りという言葉も、「差取り」とも読み取ることができます。善悪も優劣もない中道こそが、宇宙の真理なのです。
このように、この本はあくまで地球の攻略本ですから、地球の「攻略」に必要のない宇宙知識に関しては、私は多くは触れないようにしたいと思っています。Less is more!(シンプルなほうが本質が見えてくる)です。
ちなみに余談ですが、地球の比較にならないくらい、宇宙の研究が進んでいる他の惑星は見たことがあります。
例えば、アークトゥルスという惑星なら、ビッグバンや惑星の誕生などについて詳しく知っているかもしれません。本来のあなたを少しずつ思い出してきたでしょうか?
まだまだ現実味が持てなくても、焦らなくて大丈夫です。ここからは、いよいよ、メタバースとしてつくられた地球のからくりを暴露していきます。
暴露にあたって、地球にこの情報を公開してよいか、聞いてみました。周波数を合わせれば、惑星ともお話ができちゃうんです(笑)。
ここでは、地球とのやりとりを皆さんにわかりやすくするために、インタビュー形式という比喩的表現でお伝えします。
では、始めましょう。ナオ「地球さんこんにちは〜」
地球さん「あら、ナオさんこんにちは! 今日はどうされましたか?」
ナオ「今日は、地球さんにインタビューをさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか? 地球メタバースがどのように設定されているかを、読者さんに説明したいと思っているんです」
地球さん「それはできません。そんなのネタバレじゃないですか! こちらは、多くの地球人、初心者から上級者まで楽しめて、簡単にクリアできない、やりごたえたっぷりの仮想世界を日々アップデートするのに忙しいんですよ、バグの修正とかね。いろいろあるんです」
ナオ「地球さん! 重々わかっています。そこをなんとか! 今、地球のクリアは必要以上に難しいと感じてしまって、途中で諦(あきら)めようかなと思っている人が増えているんですよ」
地球さん「ははーん。それは本望です。私の世界は簡単にはクリアできません。ここは仮想世界。つまり、マトリックスを何重にも重ねることができますからね!」
ナオ「地球さん! お願いします。地球さんの素晴らしさ、美しさは重々承知の上でのお願いです。だって、地球さんはどの惑星よりも大人気の惑星なのですから」
地球さん「(ニヤリ)そうでしょう〜。なんです、聞きたいことって?」
ナオ「そうこなくっちゃ。地球さん、ありがとうございます! 風の時代になってから地球全体のエネルギーが上昇し、多くの方々が地球のからくりに少しずつ気づき始めていると思うんです。なので、このタイミングで、今まで秘密にしていた地球の設定を明かせば、読者さんたちは、もっとやりごたえを感じることができるようになると思うんです。そして実は地球さんも、もっと強者(つわもの)を求めているんじゃないですか?」
地球さん「・・・・・。でも、設定を教えちゃったら、簡単にクリアされちゃうじゃないですか」
ナオ「地球さん、それは違いますよ。だって、地球さんの何重にもしかけられたマトリックス、これは設定を知っただけではクリアできないほど、よくできた素晴らしいものですよね? あ、それとも、そんな簡単にクリアできちゃうほどのちっぽけなしかけだったんですか?」
地球さん「ち、ち、違います!」
ナオ「ですよねー! なので、設定ぐらいは・・・・・」
地球さん「うん、まぁ、そうかな。今忙しいから教えてあげる時間はないけど、あの同意書に全部書いてあるんじゃない?」
ナオ「同意書って、地球行きに当選してからサインする、あの『地球メタバース参加同意書』のことですか?」
地球さん「うん、それ。それをナオさんが補足しながら教えてあげれば?」
ナオ「ありがとうございます、地球さん! ありがとうございました!」
地球さん「え、もういいんかーーい! インタビュー終わりかーーい」「地球メタバース参加同意書」とは一体どのようなものなのでしょうか。そもそもサインをしたことを覚えていらっしゃいますか?
実は、皆さんは地球に来る前に、全員例外なく、この同意書にサインをしていたのです。
地球さんに承諾を(無理矢理)いただけたので、この章の最後に、皆さんがサインをした世界初公開の「地球メタバース参加同意書」を大暴露したいと思います。地球メタバース参加同意書
秘密設定〈1〉 参加条件
・当メタバースは、誰でも応募できるが、当選者のみが参加できる。
・地球に降りた瞬間に、「全知全能」の高次元エネルギー体が持つ、その知識と能力を一時的に放棄し、宇宙とは真逆の低次元エネルギー、「不知不能」の地球オリジナル設定にチャレンジする。
・当メタバースで体験したいこと、経験したいことを自ら選んで、「地球でやりたいことリスト」を作成する。秘密設定〈2〉 肉体について
・「地球でやりたいことリスト」を体験するために「不完全な肉体」を作成し、そこに魂として乗り込む。
・陰陽のどちらかだけを選択する。
・5つのエレメント(木(もく)・火(か)・土(ど)・金(ごん)・水(すい))から、ひとつのエレメントを選択する。秘密設定〈3〉エネルギーについて
・地球の中央に設置されている「低次元エネルギー装置」により、高次元にはない、低次元独特の影響を受けるようになる。秘密設定〈4〉意識について
・宇宙の記憶が一定期間あやふやになる。
・意識の矢印が、自分の魂以外のものに向けられる。
・時間の流れが宇宙とは真逆になる。秘密設定〈5〉プレイヤーのルール
・全49の魂ステージを、1ステージ1生涯として進む。
・グランドサイクルを飛び級なしで、順序通りにプレイする。
・7つの使命からひとつを選択する。秘密設定〈6〉ストーリーの設定
・ストーリー(人生)はA面B面の2種類があり、一生涯で両面プレイする。秘密設定〈7〉強制ゲームオーバーについて
・地球特有の低次元エネルギーの値が、ある一定数値より低くなると、地球は自然災害を起こし、すべての生物をリセットする。特別枠 ライトワーカーのルール
・地球のエネルギー値を正常に戻す役割を担う。
・一般抽選ではなく、特別枠で地球に来ることができる。
・地球の研究員、バグ修正員の役割があるものの、地球人と同じルールで生きる。以上にすべて同意すること。
『地球大暴露』 第1部 より スタントン菜穂:著 永岡書店:刊
「不知不能」だからこそ、体験できることがある。
だからこそ、私たちは参加同意書にまでサインして、地球メタバースに生まれてきたのですね。
地球メタバースは、いわばプログラミングされた「ゲーム」の世界。
その世界を支配するルールや設定を知ることが、攻略の第一歩です。
地球メタバースを楽しむコツは「肉体の特徴を知ること」
不死なる魂である私たちにとって、肉体で存在することは、「地球専用のレンタルボディスーツ」で、着ぐるみを着ている感覚
とのこと。
菜穂さんは、自分がどんな肉体(気質)をまとっているかを知ることは、具体的に自分の肉体の機能を理解し、自分の魂と肉体は別だったことをしっかり認識することにつなが
り、これが、地球のマトリックスから抜け、メタバースで最大限の力を発揮するためには、とても重要なポイント
だと指摘し、以下のように解説します。
高次元エネルギー体には、そもそも「尽くす」という意味がわかりませんが、選択をしなければいけない項目なので、わけがわからないままにどっちかを選択します。
そして、「尽くしたい」を選んだ人には陰のボディスーツを、「尽くされたい」という人には、陽のボディスーツがレンタルされます。これが、いわゆるあなたの生年月日を決める最終ファクターです。陰 尽くして愛されたい
陽 愛して尽くされたい実は、陰と陽の人間は、それぞれまったく異なる世界観でこの地球を生きています。これは肉体の初期設定のようなもので、見えているものも違えば、物事の捉え方も違います。そのため、目的は同じでも、まったく別のアプローチ方法をとります。
ですので、お互いの違いを理解すると、見える世界が変わってくるのが陰陽の面白いところです。
家族やパートナー、親しい友人や職場の人間がどちらかのタイプなのかを知るだけでも、その人の住む世界観が理解できて、無駄な衝突が自然となくなります。では、陰と陽、それぞれの世界観を見ていきましょう。
シンプルにまとめるとするなら、こんな感じです。陰 他者を優先できる自己犠牲型
陽 自分を大切にできる自己愛型少し例えを使って説明します。あなたはヒーロー映画の主人公です。愛する人(たち)が捕らえられ、命の危険が迫っています。あなたはその愛する人(たち)を救うヒーローだとしましょう。
あなたが陽のヒーローだった場合、「私が必ず全員助ける! 絶対にみんなで(自分を含む)無事に帰る!」に、あなたが陰のヒーローだった場合、「私の命に代えても全員助ける(自分を含まない)! 私のことはいいから生きて!」となります。違い、なんとな〜くわかりますか?
陽は、自分を含め全員を助けるという、決して自己を犠牲にしない強さがあります。陰は、自分の命を投げうってでも、他者のために自己を犠牲にできる強さがあります。
まったく違うアプローチ方法ですが、目的は「愛する人を助ける」という同じ目的で、どちらも素晴らしいことはわかっていただけたでしょうか。
陰と陽は、どちらが良くて、どちらが悪いというものではありません。
ここで、陰と陽の基本的な性格を見ていきましょう。あなたは、どちらのレンタルボディスーツを着ていると思いますか?【陰の基本的性格】
・ポイント、ポイントで物事を捉えるのがうまい(ミクロ的な視点)
・視点が深い
・相手を傷つけるのが怖い
・小さなことを、たくさんコツコツと継続するのが得意
・丁寧、精密
・殿(しんがり(最後)【陽の基本的性格】
・全体像で物事を捉えるのがうまい(マクロ的な視点)
・自分が傷つくのが怖い
・大きなことをドカッと一発でするのが得意
・豪快、ダイナミック
・先駆け(先頭)陽の「先駆け」は、まさに大将であり、部隊全体を率いるリーダーです。
一方、陰の「殿」とは、戦いにおいて、自軍が退却する際に、部隊の最後尾で迫ってくる敵からの攻撃を防ぐ担当で、一番危険な役割とも言われています。まさに、陰陽を表すのにぴったりな役割の違いですね。オリンピックやワールドカップで金メダルを獲得したチームを研究すると、面白いことがわかります。
2011年にサッカーで金メダルを獲った「なでしこジャパン」は、陽の選手が30%に対して、陰の選手が70%でした。
司令塔気質である陽の選手数は少なく、それに対し陰が多いのです。
サッカーは、選手が11名全員がフィールドに出て同時にプレイしますので、全体の陰陽数がチームの強さに活かされたといえます。
また、近年の優勝で日本を沸かせたWBCの「侍ジャパン」を見てみると、一人でマウンドに立つ投手15名中、10名の選手が陽でした。
7割近くが陽の選手です。比べて捕手は全員陰。陽がリーダーとして全体を引っ張り、陰が優秀な現場として機能するからです。一概にいえませんが、陰の人と陽の人は、得意分野がまったく違います。
だからこそ、お互いがお互いを補い合えるのです。
お互いがまったく違う性格と世界観で生きているので、最初は理解をするのに時間がかかるかもしれません。
家族間、仕事、夫婦間など、いろいろな場面で、「私はこんなにやっているのに、どうしてあなたはやってくれないの?」などといった、お互いの陰陽を相手に押し付け合うシーンは、多くの人々に獲って当たり前になっていますが、自分ができることは当然相手もできる、というのは思い込みでしかありません。宇宙では、一体の高次元エネルギー体は、それぞれが完全な状態です。
完全な状態とは、すべての要素を一体で兼ね備えている、つまり、一人で男であり女であり、陰であり陽であり、親であり子なのです。
それぞれの役割を持つ地球とは真逆ですね!でも、宇宙との違いを悲観する必要はありません。
そこを乗り越えた先には相互補完という素晴らしい愛の世界が待っていくるのです。これも、地球の醍醐味のひとつです。陰陽は宇宙上のセオリーですが、五行は地球の法則を説明しているセオリーです。なので、実は、宇宙と地球を合わせて、「陰陽五行」と呼ばれています。
五行とは、古代中国から伝わる思想で、地球上で物事をすべての基となる5つの要素という意味。
その5つの要素(エレメント)とは、「木」「火」「土」「金」「水」を指します。アニメや小説などでも取り上げられることも多いテーマですので、耳にしたことがある方も多いかもしれません。
この5つのエレメントはお互いに影響し合い、関係性も組み合わせによりさまざまです。
なぜ、5つのエレメントを知ることが肉体を理解するために必要なのかというと、すべての地球人は、人種関係なく陰と陽の2つに分かれていて、
さらに、それぞれ地球で必要な5種類のエレメントに分かれたレンタルボディスーツで生まれてきているからです。
この「木」「火」「土」「金」「水」、それぞれのエレメントの中に、陰と陽が存在します。木の陽、木の陰、火の陽、火の陰、土の陽、土の陰・・・・・といった感じです。陽は陰と比べてパワーが大きく、“お兄ちゃん”として表現されます。一方、陰は、陽と比べてパワーが小さいため、“弟”と表現されます。
どのエレメントも、陽のパワーが大きく、陰のパワーが小さめであることは変わりません。大きいほうがいいのでは? と感じられるかもしれませんが、生まれた順番で優劣が決まるわけではないですよね。でも、生まれた順番で見える世界も違いますよね。
宇宙には善悪の判断は存在しませんので、ただそこに違いが存在するというだけです。
どちらも、それぞれ素晴らしいことに変わりはありません。
ここまでくると、自分の肉体は、どんなレンタルボディスーツを着ているのか、気になりますよね。
次のページに、それぞれのエレメントごとに、性格の特徴をあげてみました。巻末付録(下の図を参照)の「陰陽とエレメントを知る計算式」で、自分のエレメントと陰陽を調べてみましょう。
調べたら、次のページ性格特徴を見て、自分の強みや弱みを知っておくと、自分がどんなボディスーツを選んだのかがわかりますよ。〈木〉
陽(甲(きのえ))
真っすぐに空へ伸びる大木のイメージです。おおらかで人に優しく、活発な性格。柔軟性を備えていて、大物になる可能性が高い人です。自分の信念を大切にするため、頑固な一面を持ちますが、その一途さが魅力のひとつでもあります。
木の新芽が大木になるには、長く地道な努力の積み重ねが必要ですが、ちゃんと最後までやり遂げる強さがあります。陰(乙(きのと))
草木のイメージです。木の陽よりは内向的ですが、大きな可能性を秘めている点は同じです。自分の力で道をコツコツと切り開いていくタイプで、一見難しそうに見えることでも、真っ当な手段で、真正面から挑戦をしていくタイプです。
慎重で、優柔不断な面もありますが、それを乗り越えた時の飛躍っぷりは、まるで人が変わったかのような印象を与えます。穏やかで温和な性格ですが、強い意志があります。〈火〉
陽(丙(ひのえ))
イメージはまさに太陽そのものです。五行の中でも一番パワフルで、地球にとって太陽の影響がとても大きいのと同様に、他のエレメントに対して圧倒的な存在感を放ちます。気性は荒め、活発、頭の回転が速くて、権威欲もあって、野心ありありのタイプ。さらりとした性格で、仲間思いのため、抜群の統率力を持ちます。
勘が鋭く、努力を重ねて、一流のトップになれる器の人。みんなに光を与える、文字通り、太陽のような人です。陰(丁(ひのと))
灯りのイメージ。陽の太陽とは違って、キャンドルのようなほっとする灯りで、人々を優しく照らしますが、時には何かの拍子で爆発し、激しく燃えるといった二面性を持っています。
通常はゆらゆら揺れる灯火のような穏やかなイメージを与えますが、同時にしっかりとした芯を持っている人が多いです。感受性も豊かで、人望が厚く、争いごとは好みません。静寂の中のミステリアスな存在です。〈土〉
陽(戊(つちのえ))
日の恵みを受けた広大な大地というイメージです。植物や生命が生まれ、育まれる場所なので、反映するという意味を持っています。土は、じっとその場から動きませんから、地味で保守的。性格は温厚ですが、わがままな側面もあります。また、土の中にはいろいろなものが埋まっていることから、秘密主義という見方もあります。
実直な印象を与える人が多く、何事にもタイミングを待って動きます。なので、動きがスローに見えることもありますが、一度動き出した後の変化は速いです。陰(己(つちのと))
これから開墾(かいこん)されていく土地のイメージで、大きな可能性を秘めているタイプです。納得するまで時間がかかるので、頑固な印象を与えることもありますが、さまざまな作物を受け入れる畑のように、温和な性格で、誰に対しても公平なお付き合いを望みます。
見た目に反して、内に秘めた情熱は自分なりの信念を強く持ちます。土地を耕すためには力仕事が必要となりますが、自分の意志をしっかりと持つことで、人生の道が開けるタイプです。温厚な印象を与えますが、野心もしっかりあり、かなりの頑固さんです。〈金〉
陽(庚(かのえ))
意志が強く、思い切りのある行動で周りを驚かせます。現実的な考え方をしますが、ひとつの考えや生き方にこだわるのではなく、臨機応変に対応できる瞬発力と柔軟性があります。
状況に応じてスピーディーに考えや方針、信条が変わっていくのが特徴的なことから、突拍子もなく移ることもありますが、激しい変化が得意で、パワフルに見え、頼もしく思われるでしょう。陰(辛(かのと))
一見、「金の陽」と比べておとなしめの印象を与えますが、内面は「金の陽」よりも頑固かもしれません。高い美意識と繊細な感性に恵まれた人で、自分磨きが得意です。
自分なりの高みを目指して切磋琢磨することで、充実感を得ることができますが、自分を磨いている最中に、強固な意志や、強烈な信念を持つことが多いため、小さくとも世界で一番硬く、美しいダイヤモンドのようなイメージです。〈水〉
陽(壬(みずのえ))
イメージとしては大河のような人です。サラリとしていて、アクティブ。人生に対して肯定的で、遊び心があります。情に厚く、社交性も高いので、仕事でもプライベートでも人脈に助けられることが多いでしょう。波のように大きな流れに乗ることで、成功をつかみます。
波が自由に形を変えるように、その時の情勢に合わせて姿形を変え、自分の直感を信じて、臨機応変に対応をすることで、大きな波の流れに乗ることが可能となります。陰(癸(みずのと))
イメージとしては、静かに湧き出る泉のような人です。明確な自分の意志はあるものの、人の意見に簡単に流されてしまう傾向もあります。
他者に奉仕する精神が強く、忍耐力もあります。真面目で正直な性格で、内に秘めた譲れないものを持っています。どちらかというと、自ら道を切り開くというよりも、与えられた場所でベストな形を見出し、評価されるタイプです。
水は、器や場所によって簡単に形を変えることができる性質を持つことから、細部まで注意を払い、適応することが可能な人です。『地球大暴露』 第2部 より スタントン菜穂:著 永岡書店:刊
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私たちは本来、すべての気質や特徴を兼ね備えた完璧な「魂」という存在です。
それでも、あえて不完全で偏った性質を持つ「肉体」というボディスーツに身を包んで、地球に生まれてきています。
この地球に、どんな肉体で生まれてくるか、何しに来たのか。
それは自分自身が決めてきているということですね。
まさに「自分を知る」ことが、地球マトリックス脱出ゲームを攻略する突破口になります。
地球に派遣されている「ライトワーカー」
この「地球メタバース」ゲームには、特別枠があります。
特別枠とは、ある特定の地球人にのみ当てはまる条件
のことです。
ある特定の地球人とは、地球のバランスを取るために派遣されている宇宙人のこと
で、別名「ライトワーカー」と呼びます。
菜穂さんは、ライトワーカーたちは、地球をつくった張本人たち
であり、自分がつくった地球を実際に見たい、感じたい、体験したいため、いわばシード権のような形で地球に来ることが可能
だと述べています。
ライトワーカーについて知るために、レムリアの話から始めましょう。
レムリアとはかつて存在したとされる大陸で、アトランティスやムー大陸同様、失われた大陸として知られています。地上の楽園といわれたレムリアは、今よりも高度な技術を持つ、愛と調和の文明を持つ大陸でした。
場所はインド洋にあったとか、ムー大陸と同じ場所にあったなど、いろいろと推測されていて、津波で崩壊した、火山が爆発して地震で海底に沈んだなど、消滅の理由も諸説ありますが、なんの物的証拠も見つかっていません。
私が今住んでいるハワイでは、多くの人が神話や伝説を重じていて、ハワイ大学では、今から約7万年前に巨大地震で海に沈んだとされるレムリア文明の研究をしているそうです。私が覚えているレムリア、またレムリアに滞在したことのある宇宙人と話した会話の中では、レムリアは、地球という惑星をつくる際に、人間や生物、植物をつくったりするためのいわば、宇宙人のステーション(日本にある米軍基地のようなもの)としてつくられたもので、宇宙人が地球で宇宙人のまま過ごしていた場所でした。
レムリアは50万年ほど前に存在していたと言われていますが、地球メタバースをアップデート、または再構築をする際のベース基地のような機能をしていました。
悲劇によって崩壊したというよりは、役割の終了と共に撤退、というイメージが近いです。レムリアには、地球の研究員、バグ修正員として、プレアデスという惑星やシリウスという惑星、アークトゥルスという惑星などから多くの有志が地球に送られてきました。
その後、宇宙に戻った後も地球の発展に携わりたいと願い、宇宙人が地球に人間として生まれることを希望し、試行錯誤しながらも、自分の記憶を思い出し、地球の発展へと携わっています。
ライトワーカーは、何度も地球惑星をつくり失敗した経験から得た知恵を持って、人間として地球に送り込まれているのです。
人間として宇宙人を送り込むことで、人間からの疑いを最小限に抑えながら地球を発展させるという作戦が、今かなり成功しています。そして、多くのレムリア人は日本人として生まれています。
日本人は小柄で、宇宙人に最も近い姿形をしているのではないか、という説もあったり、神社や神話も数多く存在するなど「宇宙に一番近い存在」ともいわれていますが、私たち日本人は、大昔から宇宙と深いつながりを持つ特殊な地球人だったのです。
レムリアの血を引く「特別な存在として転生すること」を選んだ高次元エネルギー体が、日本人として生まれてくることも多いのです。私たちは普段、飲み会の席でさえ、「空気読んでよ」と言ったり、言われたりしていますが、よく考えてみてほしいのです。
「空気を読む」というのは、つまりは「波動」を読むということです。相手が言葉にもしていない、頭の中で考えていることを察して、その望み通りに先回りして行動する、ということです。まさにテレパシーそのものです。私が長年海外に住んでわかったことは、“空気を読む”ということは、決して誰にでもできることではないということです。日本で育った外国人であっても、この“空気を読む”というのは難しい、できないと口を揃えます。
“空気を読む”ということは、「波動を理解し、他者の心を読む」ということで、いわば、透視・テレパシーといった特別な能力です。
私たち日本人は、当たり前に誰でもできることとして共通認識しているので、ごくごく「普通のこと」と思っていますが、他の文化を持つ地球人から見ると、決して当たり前のことではないのです。
海外での長年に及ぶ寮生活の中で、さまざまな国から来た同級生たちと過ごしましたが、言われてもいないことを察知する、ましてやそれを先回りして行動に移すなどは、日本人以外で見たことがありません。
つまり、日本人以外からすると、「空気を読む」という行為は超能力そのものなのです。
日本人の多くがこうした超能力ともいえるテレパシーを使えるのは、かつてレムリア人であったことが大きく影響していたのです。日本人の多くがレムリアの血を引いていた、という事実だけでも驚きかもしれませんが、実は、日本の今の国土自体もレムリア大陸の一部だったといわれています。
日本とハワイははるか昔、陸続きで、海に沈んでしまったなどとされているレムリア山脈の山頂の一部が今のハワイであり、レムリア山脈の谷の部分の一部が現在の日本であるとされているのです。
日本人の多くがハワイに魅力を感じるのも、ハワイ人が日本に魅力を感じるのも、レムリアのエネルギーが関係しているのかもしれませんね。日本人の多くが、地球の発展に携わる研究員として地球に送られているように、いろいろな宇宙人が地球をサポートしながら、地球メタバースに関わっていることを理解していただけたでしょうか?
なかでも、人間の感情は地球のエネルギー値に多大な影響を及ぼし、エネルギー値が低くなると強制終了がかかってしまうので、地球人一人ひとりが、地球のエネルギー値を司る重要な役割を背負っているのです。
この地球のエネルギーは、カウンターバランスというものがあり、反対同士のエネルギーがお互いに作用し合っていて、バランスの釣り合いが随時はかられています。
そして、波動が高い感情は、低い感情よりも大きいパワーを持ちます。
ディズニー映画「モンスターズ・インク」では、「脅し」のパワーよりも「笑い」のパワーのほうがその何倍も大きいエネルギーであることが、とても良く描写されています。
例えば、一人の「喜び」という感情は、75万人分の「怒り」と同等レベルのエネルギーであり、一人の「愛をもっての統合」は、1000万人分の「恐怖」と同等レベルのエネルギーなのです。
つまり、ここからわかることは、他者のことを考えるよりも、自分の意識を高める行動を取るほうが、この地球に貢献でき、結果として多くの命を救うことになるのです。「え! 自分のことを大切にして、地球にも貢献できて、世界も救えるなんて、なんだか私スーパーヒーローみたい!」
はい。その通りです。
あなたは、れっきとした地球のスーパーヒーローだったのです。だって今、地球に強制終了はかかっていないですもんね!『地球大暴露』 第2部 より スタントン菜穂:著 永岡書店:刊
レムリアは、地球メタバース・ゲームを最初に創り出した場所。
日本は、沈んでしまったレムリア大陸の一部であり、日本人はそこに住んでいたレムリア人の血を引いています。
ということは、必然的に、ライトワーカーの存在する比率が高いということ。
私も、あなたも、もしかしたら、このゲームの特別枠の参加者「ライトワーカー」なのかもしれませんね。
「願いが叶わない正体」を知る
願いを叶えるコツ。
それは、その願いを性格に、具体的にイメージできるくらいまで描くこと
です。
それでも願いが叶わない場合、それを邪魔しているものがあるということ。
それが私たち自身の「心の葛藤」です。
菜穂さんは、厄介な「葛藤」の攻略法を以下のように解説しています。
葛藤というのは、ひとつのことに対して、2つ以上の相反する動機・欲求・感情などが、心の中に存在していることを指します。
例えば、ある男の子かクラスに大好きな女の子がいて、「彼女とお付き合いしたいな」と思っていたとします。
でもキラキラと輝く彼女を見て、「俺なんかじゃきっとダメだろうな」「俺じゃ彼女を幸せにしてあげられないよな〜」と、地球のマイナスエネルギーからくる不安で、フラれた時の自分を励ますかのように、自己防衛をしてしまいます。
「彼女になってほしい」と思いながらも、一方で「俺なんかが相手じゃ、彼女になってもらえない」と思う。
これが、相反する2つの感情であり、いわゆる「葛藤」です。
願いが叶わなかった時に傷つきたくない、恥ずかしい思いをしたくないといった気持ちや、願いを叶える怖さなどから、叶わない前提で自己防衛をしたりしてしまうのです。つまりは、相反する2つの願いがぶつかり合ってプラスマイナスゼロの状態=現状維持ということであり、自分の願いはすべて叶っているわけです。はいこれ、最大の落とし穴です(警告音!)。
これが曲者の正体です。
「俺なんかじゃ」ってやつは、本当に必要ですか?
必要だとするならば、彼女にとっての幸せの定義が何かを正確に把握できていますか? もしかしたら、彼女自身でさえも幸せとは何かを考えたことがないかもしれません。自分自身とまったく同じ思考、感情、価値観を持っている地球人は一人もいません。他者が「こう思っているかもしれない」というのは、ただの妄想ストーリーに過ぎませんし、誰か一人に何か言われたとしても、他の人も同じ意見かどうかはわかりません。
なので、他者である誰かの幸せの定義を推測して行動することは、まったく無意味なことなのです。けれど、無意識の自己防衛から他者の気持ちを推測して、動けなくなってしまう・・・・・・。
彼がもし、「僕は彼女と付き合う!」と固く決めていれば、その願いは簡単に叶っていました。
そうです。願いを叶えるということは、「自分を疑いなく信じる」という、とても勇気がいる行為だったのです。
そう、葛藤はなかなかの強敵です。あなたの願いを邪魔する葛藤は手放すに越したことはありませんが、なかなか手放せない理由があります。
それは、葛藤は、地球というこの社会を円滑に生きていくために、社会での攻撃から自分を守るための盾(たて)のような役割をしてくれていたからです。
例えば、上司から理不尽なことを言われてムカついたけど、黙って言うことを聞いた場合、
・言い返してやりたい
・上司の言うことは黙って聞くしかない
という葛藤が生じます。でも、この葛藤のおかげで、言いたい放題ぶちまけて職場で大きなトラブルにもならず、今まで通り会社勤めをして安泰な生活ができているわけです。葛藤は、過去の自分を守ってくれた、大切な価値観なのです。
ですので、仮に葛藤に気づいたとしても、それを捨てるべきだと認識できず、なかなか手放すことが難しいのです。葛藤に向き合うのはしんどい・・・・・とため息をついた、あなた!
今、地球が「私のこのメタバース、なかなか手が込んでいるでしょ」ってどや顔してましたよ(笑)。葛藤は、これまでの人生を生き抜くために取り入れて、大切にしてきた価値観が古くなり、自分の本音と一致しなくなってきた時に生じます。
価値観にも賞味期限があるので、大切にしていた価値観が、今の自分に合わなくなってしまった時、それがその価値観の捨て時です。
そこで、古い価値観を見極めて手放し、葛藤を外す方法をお伝えします。また葛藤かよ〜、と思いたくなりますよね。でも、葛藤は宇宙とつながるためには、決定的に排除しなければいけない存在。
何度も言いますが、宇宙とつながるということは、LESS IS MORE(シンプルなほうが本質が見えてくる)です。
軽ければ軽いほうがいいのです。思考も、価値観も、物も、最低限でいるほうが、悩みは自然と消えていきます。私たちの思考は葛藤だらけですが、心理学でも、自分の葛藤に自分自身で気づくことは非常に難しいとされています。
なぜなら、家の掃除のように、定期的に「思考のお掃除」をしている人はなかなかいないからです。
頭の中は肉眼で見ることはできないので、どれだけ散らかっていて、矛盾だらけかに気づくことがとても難しいのです。
人は誰でも、100〜200個くらいの相反する価値観、葛藤を持っているといわれています。結構多いですよね。
そこで、葛藤を見つける方法を教えましょう。それは、普段自分が話している言葉に意識を向けてみることです。そして、「けど」「でも」という言葉を使っていたら、それは葛藤がある証拠。
「マイホームは欲しいけど、ローンは組みたくない」
「結婚はしたいけど、自由でいたい」
「お菓子を食べたい。でも、太りたくない」
「女優になりたい。でも、身バレしたくない」
これらはすべて、葛藤です。葛藤はあまりにも無意識に、私たちの中に染み込んでいます。たしかに葛藤によって、お金が減らずにすんだり、自由を謳歌できたり、ダイエットをしなくてすんだり、静かに生活できたりしたのですが、頑(かたく)なな価値観を持ち続け、冒険しないままの人生でもいいのでしょうか?
ローンを組んでも心地良いマイホームを持つことで、仕事がうまくいくかもしれませんし、結婚で生活が安定して、今より自由になるかもしれませんし、お菓子を食べることで幸せな時間が増えて、逆に太らない体質になるかもしれませんし、身バレしてもいい覚悟で女優を目指すことで、自分を表現する幸せを感じるかもしれません。
「けど」や「でも」で出てくる相反する価値観の理由を明確にし、統一させること。これが「葛藤外し」です。
賞味期限が切れたままの価値観が、何年も頭の中にしまってあって、腐っているものもあり、それがどんどん繁殖しているとしたら・・・・・。ちょっとギョッとした気持ちになりますね。しかも、その価値観の産地(誰から植え付けられたか)もわからないとしたら・・・・・。
もしかしたら、頭の中は絶賛ゴミ屋敷中で、もはや業者を呼ばなければいけない状態かもしれません。
よく見かけるゴミ屋敷には、一般的に90リットルの特大ゴミ袋が9000個必要だそうです。10個捨てるだけでも、すっきりしそうですが、残り8990個って・・・・・。
物の断捨離をすすめている方は、世の中に結構いらっしゃいますが、それは、物には過去のいろいろな感情やエネルギーがためこまれているので、断捨離するだけで気持ちが軽くなるからです。
それと同じように、頭の中の断捨離挑戦した時、あなたはきっと、「わぁ! こんなもの、私まだ取ってたんだー!」と驚くと思いますよ。
そして、不思議ですが、あんなに大切に何年も握りしめていた価値観を一回捨てると、その価値観を思い出すことができなくなってしまうのです。
ぜひ、その面白体験をしてみてください。本当に笑っちゃうし、価値観を手放す快感はクセになりますよー。もうひとつ、自分の中の葛藤に気づけるタイミングがあります。
それは、他人の言動に対して、怒り、もどかしさ、悔しさ、悲しさ、妬み、ひがみなどを持った時、このネガティブ感情こそ、
「はい! ここに、古くなったあなたの葛藤がありますよーーーーーーー!」
というあなたへの強いメッセージです。そもそも他者の言動は他者のものであって、あなたのものでもなければ、あなたに何かの決定権があるわけでもありません。
それなのに、「そんなことをするべきではない!」「あいつ許せない!」など、相手の言動に嫌悪感を抱いたなら、あなたの中にも同様な価値観が存在するということです。
そんな価値観を持っている自分って嫌だな、もう飽きたな、と感じたら、もうそれらの価値観や概念は、今のあなたには不要なので、今すぐ捨ててください! という魂からのサインです。
つまり、ネガティブな感情は、あなたの古くて、賞味期限が切れていて、不要な価値観をあなたに教えるためだけに存在してくれているのです。
ありがたいですね。優しいですね、葛藤さん。心理学者のアドラーは、怒りについてこんなふうに説いています。
「とある男性が、喫茶店でコーヒーをこぼされて怒ったとしたら、それはコーヒーをこぼされたことに怒ったのではなく、元々“怒りたい”という感情を持っていて、“怒る”という行動を正当化できそうな状況を見つけたために、それを利用して“怒る”という行動をとったにすぎない」と。本当にその通りで、コーヒーをこぼされたその人は、コーヒーをこぼされたことが嫌だったから怒った、と思っているかもしれませんが、実は違います。
「怒りたい」という感情が元々その人の中に存在していなければ、何をされたとしても、人は怒ることがないのです。
この男性は「人の失敗は指摘するべきだ!」という古い価値観を持っていて、その古い価値観はその男性から猛烈に出たがっているから、それを伝えようとした、ということかもしれませんし、この男性は、コーヒーをこぼされる以前に、何か別のことでイライラしていたのかもしれません。
もし、彼がその原因をしっかりと把握できていれば、ウェイトレスに怒ることもなく、自分が無意識に大切にしまっていた古い腐った価値観を捨てる大チャンスだったのです。「他人は自分を映し出す鏡」という言葉を聞いたことありますか?
他人は、あなたの価値観を映し出すためだけに存在している、と言っても過言ではないくらい、私たちは、他人を通して自分の葛藤や価値観を知ることができる、という意味です。
「え! あんな嫌な人と私は全然違うよ!」
と思う気持ち、わかります。でも、自分の価値観を見直すチャンスだと思って、そのネガティブ感情を活用してみてください。
とはいえ、真剣に考え込まないでくださいね。地球特有の思考にはまってしまいますよ!この地球メタバースにおいて、自分以外の人はすべて、自分がつくったモブキャラ(その他大勢)のようなものとも捉えられます。
誰もが自作自演の自分の宇宙で生きていますから、本当は他人は存在しないのです。
なら、なぜ他人が目の前に存在するかというと、今までの自分の思考・感情・言葉がどういう現実をつくるのかを教えてくれる、鏡の役割を担っているからです。つまり、自分の葛藤に気づかせてくれるのが、他人というわけです。
例えば、仕事でミスをしてしまい、「なんでこんな簡単なことなのに、できないの?」と上司に言われてムカッとしたなら、自分の中にも「できない人は見下す」という価値観があるのかもしれません。
前にも話したように、価値観に「正しい」「間違い」はありません。
ただ「できない人は見下す」という価値観があなたの中にありますよ、という意味です。
人は皆、自分が持っている価値観による独断と偏見で他者をジャッジして、勝手に嫌な気持ちになっているのです。他人にネガティブな感情が湧いた時は、自分が持っている古い価値観を知る絶好の機会です。相手にイライラして終わるのではなく、こんな時こそ自分に矢印を向けましょう。
なんでイライラしたんだろう?
このイライラから捨てられる価値観、何かな?と自分に問いかけてください。
何度も言います。答えはすべて自分の中にあるのです。ネガティブな感情というのは、なかなか簡単には無視することができません。心が痛くなったり、涙が出てしまったりと、何がなんでもその感情と向き合わなければいけない状況に陥ります。
もちろん、見て見ぬ振りをして、何事もなかったように、日常生活を送ることは可能です。
でも、ネガティブな感情を横に置くという行為は、そのあなたが持っている葛藤の大きさを倍増させることになり、あなたが向き合うまで、どんどん大きくなって、無視できない状態にまでふくれ上がります。怖っ!
こんなに葛藤について熱く語っている私でも、最近の思考断捨離でびっくりしたエピソードがあるので、聞いてください。
私の父はとっても優しくお人好しでいろんな人に騙(だま)されているのを、小さい頃の私は見ていました。
小学生でもわかるくらいでしたので、「なんでそんなにお人好しなの? そんなにいろんな人に騙されてばかりでいいの?」と聞くと、父はゲラゲラと笑いながら、「人を騙すより、騙されたほうがいいジャーン」と言いました。
そんなあっけらかんとしている父を見て、私は「なるほどな」とちょっと納得しちゃったんです。
そうしたら、大人になって、つい最近、私も騙される経験をしてしまいました。
それは、私を騙した人がいけなかったのではなく、父の言葉をまるで名言かのように、私が自分の頭の中にまだ持っていたから起こったことだったのです。常日頃から掃除をしている家の大掃除は、ちょっとした労力で終わりますが、一年間掃除をしていなかった家の大掃除は、大仕事ですよね。
それと同じで、放置すればするほど、いつか向き合うときの負荷も大きくなります。
この本を手に取ってくださっているあなた、ぜひこの機会に頭の中にある価値観の整理をしていきましょう。
自分の気持ちを丁寧に観察してみることで、葛藤の原因が必ず見えてきます。
すると、自分の魂が本当は何を求めているかに近づくことができます。願望実現の数々の本や動画で、「ネガティブな感情とその波動は、願望実現を遠ざけてしまうので、常にハッピーでいましょう!」といった説明を見ることがありますが、ネガティブな感情というのは、決して悪いものではありません。
ちょっとネガティブな感情を持ったからといって、願望実現の妨げには一切なりません。
ネカティブな波動が宇宙に届いちゃったんじゃないか、という心配は不要です。
なぜなら、ネガティブな感情があるということは、自分の中に古くなった価値観があるよ、ということを教えてくれるセンサーのようなものだからです。ネガティブ感情が湧いたら、逆にワクワクです。
だって、自分の古くなった価値観を見つけ、その不要な価値観をたったひとつ捨てるだけでも、願望実現が、なんと100倍もスピードアップするからです。
さらに、宇宙人たちのサポートを借りられたら、もうミラクルの域です。ね! ネガティブ感情に出会いたくなるでしょ。
あなたの人生は、爆上がりします!『地球大暴露』 第3部 より スタントン菜穂:著 永岡書店:刊
葛藤は、二つの相反する感情がぶつかり合うこと。
つまり、心の中に望む考えとそれを打ち消す考えが共存している状態です。
例えば、川の流れを自ら堰き止めてしまっているようなもの。
だから苦しいのですね。
しかし、それは逆にいうとチャンスでもあります。
自分が手放すべきネガティブな価値観や考え、感情があぶり出されている状態だからです。
葛藤を感じたとき、つらいからと見て見ぬふりをしないこと。
自分の望みを堰き止めている古い価値観は何かをしっかり見極め、取り除くこと。
それが「地球メタバース」ゲーム攻略の大きなカギとなります。
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☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
地球は「魂の遊園地」です。
魂にとっては、地球に生まれてくることは、ディズニーランドに遊びに行くようなもの。
遊園地ですから、全員に決まった目的や使命はありません。
人それぞれ、やりたいことや目的を決めて来ています。
それにもかかわらず、私たちは生まれたときに、それらの記憶をすべて忘れてしまいます。
地球に来た目的だけではありません。
私たちが永遠に生きる全知全能の神のような存在であることも、地球は単なる「遊び場」であることも、忘れてしまいます。
忘れてしまった本当の自分や、この宇宙の真実。
それらを一つひとつ思い出しながら、「人生の目的」にたどり着く。
誰もが、そんな一つの壮大なストーリーの主人公だということです。
そう考えると、なんだかワクワクしてきますね。
忘れてしまった「人生の目的」を思い出すための秘訣はなんでしょうか。
スタントンさんは、他者を批判している時間を、すべて本当の自分を知ることに忠実に使うこと
だとおっしゃっています。
すべての謎を解くカギは、自分の中にあります。
あなたも本書を手に「地球メタバース」ゲーム攻略に旅立ちましょう。
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