【書評】『斎藤一人の人を動かす』(永松茂久)

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 お勧めの本の紹介です。
 永松茂久さんの「斎藤一人の人を動かす」です。

 永松茂久(ながまつ・しげひさ)さんは、現在、大分県でダイニングや居酒屋などを手掛けている注目の若手実業家です。
 人材育成などのプロジェクトも手掛けられています。
 永松さんは、斎藤一人さんの末っ子弟子としても知られています。

 斎藤一人(さいとう・ひとり)さんは、毎年、高額納税者番付の上位にランクされる実業家です。

 本書は、永松さんが「日本一稼いでる実業家」斎藤一人さんから授かった「人を動かす」ために秘訣を対話集の形でまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「人を動かす力」とは?


 一人さんは、これからますます「人を動かす力」が大切な時代が来る。地位や肩書ではなくて、その人の人間的な魅力が成功の命綱になってくると述べています。

 それでは、「人を動かす力」とはどんなものでしょうか。

 一人さんは、命令で人を動かす時代は終わったとして、以下のように述べています。

「昔と違って今は、命令じゃ人が動かないんだよ。自発的に動きたくなる、人が自分のために喜んで動いてくれる力が必要になってくる。だから日本的『人を動かす』は命令するとかそういうことしか頭に浮かんでこないけど、民主主義の進んだ国では、そんなことじゃ人は動かないんだよ」
「どうすれば人が動くんですか?」
「それはな、その人が持った魅力なの。それが人を動かす原動力なんだよ。これからますます『人を動かす力』が大切な時代が来る。地位や肩書ではなくて、その人の人間的な魅力が成功の命綱になってくるんだよ。つまりどういうことかっていうと、『あなたは何の仕事やっている人ですか』とか、「あなたの仕事上の役職はなんですか』から『あなたはどんな人ですか』と聞かれる時代。新しい価値観の時代がやってきたってことだよ」

 「斎藤一人の人を動かす」 第1章より  永松茂久:著  PHP研究所:刊

 一人さんは、さらに、人を動かすためには、まず誰を一番に動かしたらいいかと問いかけます。

 永松さんが言葉に窮すると、一人さんは以下のように述べます。 

「答えを言うよ。俺の考えるその人ってのはな、まずは自分自身だよ。つまり、おまえがおまえ自身を動かすことができますかってことから始まるんだ。だって自分が動かなきゃ人は動かないよ。それってすごく大切なことだよ」
「自分を動かす・・・・」
 自分自身を動かす。これはなかなか難しいところからだな。そう思っていたら一人さんが話し始めてくれた。
「お前もそうだったろ。先ず一生懸命シゲちゃん自身が変わっちゃったんだよ。そしたら周りが変わったんだよ。自分を変えずに人だけ変えようったって、その考えはやめたほうがいいよな。そもそも『自分は何も動かずに人を動かそう』なんてずるいことを思ってるから人が動かないんだよ」

 「斎藤一人の人を動かす」 第1章より  永松茂久:著  PHP研究所:刊

 自分は楽して何もせず、周りに動いていもらおう。

 そういう人、多いですね。

「自己重要感」を満たすこと


 一人さんは、「人を動かす」には、今の時代を生きる人たちが一番欲しがっているものを与えてあげればいいと言います。

「それはな、自己重要感っていうんだよ。聞いたことあるかい?」
 自己重要感・・・・。正直初めて聞いた言葉だった。どんなことなんだろう。知らなかったので、首をかしげた。

「分かりやすく言うとな、人は誰も人に認められたいんだよ。誰だってそうなんだよ。人間にはいろんな欲求があってな、まずは生きていたいっていう欲があるんだよ。例えば戦後は、生きていくことで必死だったんだよ。だからたくさんごはんを食べたかったの」
(中略)
「そうなんだよ。でもな、今は豊かになって当たり前みたいにごはんを食べられるようになった。一つの欲求が満足すると、人は次の欲求が出てくるの。そのうちの一つが自己重要感なんだよ」

 「斎藤一人の人を動かす」 第2章より  永松茂久:著  PHP研究所:刊

 みんな、「誰かに認められたい」という欲求を心の中に持っている。
 だから、その欲求を満たしてあげることが「人を動かす」ための一番の方法だということです。

天が応援したくなる生き方


 たくさんの人を動かせる人は、存在するだけで、その場を取り巻く空気が変わります。

「あの人は大きなオーラを持っている」

 そのオーラは、「魂のステージ」が上がるごとに大きくなっていきます。

 魂のステージを上げるためには、「心の力」を強くする必要があります。

 一人さんは、「魂力」という言葉を用いています。
「魂力」は、筋肉のように鍛えることで、強くすることができます。

 そのための方法は、いいアイデアが出たら、どんどん人に分けてあげることです。

「自分がやってよかったことや、自分たちが成功したアイデアを人に教えてあげたとするだろ。そうするとどうなる?」
「普通に考えたら自分だけのものじゃなくなります。そうするとオリジナルがなくなっちゃいます」
「そうだよな。でもそこが空になった時に、なぜか不思議と新しい知恵がわいてくるんだよ。そしてそれは、人にあげたものよりさらに素晴らしいものとなって、自分のもとに現れるんだよ」
「そうなんですか?」
「この世はそういったもんなの。人にあげる人のもとには、もっと素晴らしいものが舞い込んでくるようになってるの。これを知らない人が多いんだよ。そういう時代が来たし、そうすることが、『あの人は素敵な人だ』って言われる、人の心を動かす条件なんだよ。だから一生のうちにね、自分が覚えていること、知っていることをね、大切な人に伝えるんだよ。例えば『この本を読みな』とか、『このテープを聞きな』とか、そうやっていいものを人に伝えると、その分自分に徳がたまるんだよ。要は自分のところに来た幸せのキャンドルサービスを、人に受け渡していく人になりなってことだよ。(後略)」

 「斎藤一人の人を動かす」 第3章より  永松茂久:著  PHP研究所:刊

 多くの有益な情報が、無料で大量に入手できる、今の世の中。
 知識でも何でも、自分の中に溜めこむことに重要性はなくなりました。

 自分が得た役に立つものは、世の中に還元する。
 そのことで自分自身も豊かになれるということです。

 自分のためにも、「出し惜しみしない生き方」を心がけたいですね。

天の意志にそむいちゃダメ


 世の中では、人の役に立とうと思って行動しても、批判されることは多いです。

 一人さんも、そんな経験を数え切れないほどしてきました。
 では、どうやって乗り越えてきたのでしょうか。

「それはな、自分のやっていることは、天の意志に従っていると信じてるから越えていけるんだよ」
「天の意志・・・」
「そう。人が生まれてきた目的は、最終的には『喜ばれる存在になること』ってさっき言ったよな。それを信じてるんだよ。自分が悪口言わなくったって、人から悪口を言われることだってあるよ。けどそこで俺が迷ったら、信じてついてきてくれた人はどうなる?人生ってちゃんとやってたらなんにも言われないんじゃないよ。言われることだってあるよ。だからって正しいことをやめちゃだめだよ」
(中略)
「おれだってこうやって言い続けるのは度胸もいるし、根性もいるんだよ。理不尽なことを言われて悔しい思いをしたって、男ってのはな、一人でも自分を信じてついてきてくれる人がいる限り、一度出した足を引っこめちゃいけないんだよ。ついてきてくれる人のために貫いていくんだよ。最終的に、いいことをするにもリスクはあるんだよ。そのことをちゃんと分かった上で、ちゃんと覚悟して、そして続けていくんだよ。やっぱり最後はな、気合と根性だよ」

 「斎藤一人の人を動かす」 終章より  永松茂久:著  PHP研究所:刊

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

『最後は気合と根性』ですか。
 納得です。

「自分のやっていることが世の中のためになる、人を喜ばせることになる」

 その強い信念と熱い想いが、一人さんの、人を動かす力の源です。

 人は、感情で動く存在。
 だとしたら、人を動かせる人というのは、自らの感情に忠実に動ける人です。

 一人さんと永松さんの、これからのご活躍を願っています。

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