【書評】『成功とは何か? を考える33の法則』(ウィリアム・レーネン)
お薦めの本の紹介です。
ウィリアム・レーネンさんの『DVD付 成功とは何か? を考える33の法則』です。
ウィリアム・レーネンさんは、著名なサイキック・チャネラーです。
これまで米国を中心に、マスメディアや教会、企業、大学などでのワークショップや個人セッションを展開されています。
万人に共通する「成功」のための真理とは?
これまで、数十万人のクライアントに、「幸福に生きる方法」を伝授してきたレーネンさん。
そんなレーネンさんは、「今の時代に成功し幸せに生きるために誰もが知っておきたい、共通するポイントがある」と述べています。
それは、以下の二つのシンプルな真理です。
- すべては、あなたがあなたに満足しているか、達成感があるか
- 成功は、あなたが望めば、今すぐに引き寄せられる
これら二つの真理に忠実に生きれば、他人、宇宙、奇跡のほうがこちらに気づいて、寄ってくる人
になれるとのこと。
本書は、自然と出会いやチャンスを引き寄せて、幸せな人生を送るために必要な具体的な方法をまとめた一冊です。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。
[ad#kiji-naka-1]
「直感」と「フィーリング」は成功へのサイン
レーネンさんは、自分の直感とフィーリングに、100%正直になりましょう
と強調します。
たとえば、「こんな仕事をしてみませんか?」と誘われて、「なぜかわからないけれど、やったほうがいい気がする」という直感や「一度もやったことないけれど、やってみたい」「考えてみただけでワクワクする」といった「よい」フィーリングがあるのなら、正直に従いましょう。
それが論理的に意味をなさなくても、その自分を信頼することです。
「うまくいくか」「どんなメリットがあるか」「お金になるか」などと頭で論理的に考えて、「これはやめておくべきだ」と決めつけないでください。
大事なのは、あなた自身が「やりたい」と感じるか、直感するか、です。
「そうすることが、何につながるか」は、現実にスタートしてみなければ、誰にもわかりません。
確実に言えるのは、それは成功へと続く道を示すサインだということです。チャンスは、いつでもわかりやすい形で訪れるとは限りません。後々、「この仕事が、こんなふうに人生を豊かにする結果になるなんて」と驚くような形でやってくることも多いのです。
『成功とは何か?を考える33の法則』 第1章 より ウィリアム・レーネン:著 伊藤仁彦、磯崎ひとみ:訳 主婦の友社:刊
レーネンさんは、チャンスや誘いは、今までの経験があってもなくても、「あなたに対処する準備ができている」からこそ、やって
くると指摘します。
上司でも、親でも、著名人の書いた本でもなく、自分の直感とフィーリングを一番に信頼すること。
勇気を持って一歩を踏み出したいですね。
「安定」の概念を根本的に変える
この世には何ひとつ、永遠に続くものはありません。
人は、それでも安定を求めて、人生を計画しがちです。
「こうすれば、こうなるはず」と皮算用し、何かにすがって生きていこう。
そう考えている人は多いです。
レーネンさんは、これからの時代を幸せに生きるためには「安定」の概念を根本から変える必要がある
と述べています。
本当の安定は、「何が起きても、自分は対処できる」ということを知ることにしかありません。
今、私達は誰もがひとつの職場、結婚、退職後の年金・・・・、何ものにも依存しないというレッスンを学んでいます。今、「安定」の概念を変えるときです。
あなたには、「何が起きても、自分のことは自分でなんとかできる力」が備わってることを知り、子ども、親、夫、妻、何ものにも依存しない生き方が、結果的には心安らかな安定につながっていくのです。
家族や恋人、友人に恵まれていても、あらゆる面で自立していること。
それがこれからの時代、成功のベースになります。『成功とは何か?を考える33の法則』 第1章 より ウィリアム・レーネン:著 伊藤仁彦、磯崎ひとみ:訳 主婦の友社:刊
昨日まで有効だった方法が、今日はもう通じない。
そんな変化の激しい時代です。
どんな状況になっても通用する、万能な「保険」などは存在しません。
何ものにも依存しない生き方。
自立するための力を養うよう、普段から心掛けたいですね。
まず、「エネルギー」を感じてみよう
レーネンさんは、「自分自身を信頼して行動すること」の意義を強調します。
家庭でも地域でも、あなたが「自分にとって適切だ」と感じる行動を取ることがポジティブな結果を創造
するとのこと。
自分を信頼する第一歩として、エネルギーに敏感になりましょう。
こんな経験はありませんか?
よく知らない相手なのに話していると、なぜか気持ちが明るくなって元気がわいてくる。初めて来た場所なのに、なぜかうれしくてワクワクしてくる――。
そんなときは、「なぜ?」「どういう意味があるのか? どういう効果があるのか?」と頭で理解しようとしたり、「これはよい(悪い)」エネルギーだ」などとジャッジしないことが大切です。
ただ、そのエキサイティングな感覚を認めてください。
理解しよう、ジャッジしようとするのは、制限する生き方です。自分に起こること、宇宙から受け取るもの、チャンス、経験、出会い、すべてを制限してしまいます。
特にエネルギーに関しては、理解しようとしないで、ただ感じるままに感じてください。あなたなりの感じ方でいいのです。
人はみな、それぞれ違います。同じ人や場所のエネルギーに対しても、反応は違うのです。
誰が正しくて、誰が間違っているということではありません。それぞれが正しいのです。あなたは、あなた自身の気持ちや体に起きる反応を信頼してください。『成功とは何か?を考える33の法則』 第2章 より ウィリアム・レーネン:著 伊藤仁彦、磯崎ひとみ:訳 主婦の友社:刊
人はつい、自分に起こったことを頭で「理解しよう」としがちです。
しかし、それは「制限する生き方」につながります。
重要なことは、『「考える」より「感じる」』こと。
自分にとって大切なことは、自分自身にしか、わかりません。
「ファーストインプレッション(第一印象)」を大切にしたいですね。
「与える」「受け取る」のサイクル
レーネンさんは、誰にも、決まった運命などなく、未来はひとえに、その人自身が「今をどう生きるか」によって創造される
と述べています。
そこで重要となるのが、「サイクル」です。
世の中は、さまざまなサイクルが循環して成り立ちます。
レーネンさんは、その存在に気づく力を高めて、上手に利用することが大事
だと指摘します。
たとえば、「与える」と「受け取る」のサイクル。
多くの人が「与える」サイクルは、上手に活用します。
難しいのは、「受け取る」サイクルです。
たとえば、ふだん着ているセーターでも才能でも仕事ぶりでも、ほめられると、「たいしたことはありません」などと否定していしまいます。「ありがとう」と感謝して受け取りましょう。人それぞれ意見があるのです。その人の意見をちゃんと聞いて、受け取ってください。
それは、相手に「与える」喜びを与えることにもなります。そして、「受け取る」「与える」というエネルギーのサイクルが創造されます。また、気づかなかった自分の一面を発見し、自分との心地よい関係を新たに築くことにもなるのです。
否定すると、受け取るサイクルのエネルギーも、自分も相手も拒絶することになります。また、与える一方で自分は受け取らずにいると、人生に動きがなくなっていきます。
なんでも「ありがとう」と受け取って、あとで他の人にあげてもいいのです。ずっと自分で持っていなければならないわけではありません。
「受け取る。そして、与える」という行動には、大きな力があります。「与える」と「受け取る」、その二つが循環しながら拡大していくパワフルなサイクルを創造できるのです。すると、人生が大きく広がっていきます。『成功とは何か?を考える33の法則』 第2章 より ウィリアム・レーネン:著 伊藤仁彦、磯崎ひとみ:訳 主婦の友社:刊
ほめられたとき、日本人は謙遜しがちです。
「ありがとう」と、素直に受け取ることが苦手な人が多いです。
「与える」ことは、相手が「受け取る」ことで、ひとつのサイクルとして完了します。
エネルギーは、せき止めずに循環させることで、大きなパワーを生み出します。
「与える」と「受け取る」をうまく利用する。
パワフルなサイクルを創造していきたいですね。
[ad#kiji-shita-1]
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
レーネンさんによると、西暦2000年頃から、宇宙では、「みずがめ座の時代」と呼ばれる、新しい時代が始まったとのこと。
それは、調和と平和、無条件の愛のエネルギーの時代、画一的な価値観に従うのではなくダイナミックな多様性の時代
です。
「成功」や「幸せ」は、自分の外側ではなく、内側にあるもの。
世の中の常識や価値観よりも、自分自身の直感やフィーリングを信じること。
悔いのない人生を送りたいですね。
(←気に入ってもらえたら、左のボタンを押して頂けると嬉しいです)
【書評】『MEDIA MAKERS』(田端信太郎) 【書評】『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』(五百田達成、堀田秀吾)