【書評】『世界の大富豪2000人に学んだ幸せに成功する方法』(トニー野中)

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 お薦めの本の紹介です。
 トニー野中さんの『世界の大富豪2000人に学んだ幸せに成功する方法』です。




 トニー野中(とにー・のなか)さんは、成幸研究家です。
 現在はウェブ開発会社など複数の企業の経営のかたわら、講演活動などを行うなど、活躍されています。

「成幸者」には誰でもなれる!


 世の中で、「成功者」といわれる、一握りの人たち。
 その中にも、時間に追いまくられたり、人間関係がうまくいっていなかったりと、不幸な人生を歩んでいる人がいます。
 一方、経済的な余裕と、時間、健康、人脈を持ち合わせた幸せな成功者(本書では「成幸者」と呼んでいます)もいます。

 野中さんは、不幸な「成功者」と幸せな「成功者(成幸者)」の違いはどこから生まれるのか、「成幸者」には何か共通点や秘密の習慣があるのか、など彼らの分析を実施します。
 その人数は2000人以上に上ります。
 その結果、彼ら「成幸者」は、皆同じモノの見方と習慣を持っていることに気づきます。
 それも、「まるで同じビジネススクールに通い、同じメンタルトレーニングを受けたかのように同じ」であったことに驚きを覚えます。
 「成幸者」は無意識のうちにあらゆるものや情報の本質を見抜くスキルを身につけていました。
 そして、それらが得られるために必要な習慣は、意識をちょっと変えたり見方を変えることを意識するだけで、誰でも身につけられるものばかりだったそうです。

 本書は、無一文から会社経営者になった野中さん本人の経験も踏まえて、普通の人でも「成幸者」になれる方法を具体的な方法をまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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成幸者はあるステップを踏んだ人だけがなれる


「成幸者」になるためには、まずは「考え方」を返る必要があります。
 成幸できなる思考パターンは、具体的には以下の通りです。

「幸福感を味わう」 → 「行動する」 → 「習慣化する」 → 「成功する」 → 「富を得る」

 この順序で思考を常に繰り返す必要があります。
 成幸できない人は、最初に一生懸命働いてお金を必死に貯めることから始めます。

 一方、成幸する人のパターンは、まず幸せになることから始まります。
「成功もしていないのに幸せなんか感じられない」と、首をかしげる人がほとんどでしょうが、この幸福感とは身の回りの些細なことでいいのです。
 朝起きると、ドアポストに朝刊が届けられている。
 家に帰ると妻が食事を作り待ってくれている。
 ふとしたときに夫が優しく接してくれる。
 子どもが楽しそうに学校へ通っている。
 まわりを見渡せば、幸せはいくらでも転がっているはずです。この小さな幸福感たちを得られることが、心のパワーとなり自信へと変わり、ポジティブな行動にもつながります。
 そうなると、成幸する確率は格段に上がり、そのまま順調に成功への階段をのぼっていくと、まわりにいる人たちのサポートで達成できたと感謝の心を持ち、自分は幸せ者だと感じることでしょう。
 こうやって結果的に富を得ることにつながった後も、最初の幸福感を得るフェーズに戻り、また同じサイクルで成幸パターンが繰り返されることになり、ますます成幸への道に導かれていきます。

  『世界の大富豪2000人に学んだ幸せに成功する方法』  第1章 より  トニー野中:著  総合法令出版社:刊

 幸福感を持つことで、次々と新しい幸福が自然と引き寄せられてますます幸福感が強まる。
 その好循環を作ることが、すべてだということです。
 お金持ちになること、つまり、経済的な幸福もその中の一つとして自然と引き寄せられます。
 身の周りの人やモノに感謝する気持ちをつねに持ち続けたいですね。

「時間の自由」がもっとも大事


 野中さんは、成幸の定義は「四つの自由」をバランスよく持っていることだと述べています。
 その四つとは、「お金」「時間」「健康」「人脈」です。
 その中で成幸者がどれをいちばん大事にしているかというと「時間」です。

  まず、幸せな成功者(成幸者)はなぜ時間を最重要項目と思うのでしょうか。それは、他の自由に比べて、時間はどんなに努力しても何かを犠牲にしても、普通の人との差が付けられないからです。お金(経済の自由)や名声(人脈の自由)、健康とは違い、減らすことはできても増やすことができないのが時間です。
 お金なら、がんばって働けば働くほどに増やすことも可能であるし、健康は体にいい運動を続けることや、食習慣に気を配ることで維持できます。
 しかし、時間の自由だけは、根本的に増やす術が今のところありません。
 どれだけ高額な治療費を支払っても、どれだけ世界的名医の治療を受けたとしても、根本的な寿命をお金で買うことは不可能なのです。
 欲しい物なら何でも手に入れてきたお金持ちに、「最後に欲しいものは?」と尋ねると、ほぼ全員が「(生きられる)時間」と答えるでしょう。

 『世界の大富豪2000人に学んだ幸せに成功する方法』  第4章 より  トニー野中:著  総合法令出版社:刊

 成幸者は、お金を時間に置き換えることに躊躇はありません。
 飛行機でビジネスクラスを利用するのも、タクシーを頻繁に利用するのも、その意識のあらわれです。 
 見方を変えると、「時間」だけが、誰にでも平等に与えられた成幸者になるために必要な資源です。
 お金や人脈に限りがあるなか、時間までも浪費していては、とても「成幸」することなどできません。
 一秒も無駄にせず、有効に活用したいですね。

「見返り」は断わること


 成幸者の習慣に、「見返りを求めず、その人の力になる」があります。
 私たちもよく聞く言葉ですが、野中さんとすれば、「見返りはその人から直接いただいてはもったいない」という言い方が正解です。

 普段、我々は他人に何かをしてあげると、その人から見返りを期待します。「この人はいい人だ」と思われることや金銭的な報酬を期待することもあるでしょうし、仕事上の関係であれば、新たな仕事をいただくとか紹介してもらうなどを期待したりするでしょう。
 それゆえ、親切にしてあげたのに自分を裏切るような行動を取られたりすると、怒ったり、戸惑ったり、失望してしまいます。たとえ、見返りを求めていないと思っていてもです。これは、無意識のうちにその人から見返りをもらうことを期待しているからと考えられます。
 その点、成幸者は直接その人から見返りをもらうことを期待してなどいません。なぜならば、その人から見返りを貰わないことで、まったく別なところから見返りがちゃんとやって来ることを経験上知っているからです。それも直接貰う見返りより何倍にも増して返ってくるそうです。
 こうなると、邪な考えにもなりますが、成幸者が他人のためにしていることは、すなわち(未来の)自分のためにしている、と捉えることができます。よって、その人からの見返りを期待するどころか、その人からの見返りを貰ってはもったいないとさえ思うわけです。
 この考え方は、「この世のすべてのこと、また物質は宇宙の法則、原理によってつながっている」ということによるものです。
 これにより、直接関係ないモノややコトに見えても、宇宙の根源ではしっかりとどこかでつながっているので、まったく関係のないところから見返りという形でやって来ます。

 『世界の大富豪2000人に学んだ幸せに成功する方法』  第6章 より  トニー野中:著  総合法令出版社:刊

 相手にしてあげることは、まわりまわって、結局は自分自身に戻ってきます。
 それも何倍にもなって。
 昔からあることわざ、「情けは人の為ならず」。
 この言葉はどうやら本当のようですね。
 成幸者になるためには、「ギブ・アンド・テイク」ではなく、「ギブ・アンド・ギブ」の精神で突き進むのが近道です。

人間、好きなことでしか成功できない


 ビジネスの相談をするときに成幸者に問われること。
 それは、「そのビジネスが好きなのかどうか」ということ。
 彼らがそう言うのは、自分が好きなれるビジネスでなければ継続的な成功を収めることができないことを経験上で十分にわかっているからです。

 人間、好きなことならいくらでも知恵が出るし、出そうと努力も喜んでする。そして、覚えも早い。また、途中で嫌なことに遭遇しても、ゴールで好きなことが待っていると思うと、嫌なことにも決してめげずに、やり遂げられる可能性が高い。そうなると、成功できる確率は格段にアップする、至極明快な理論です。
 ビジネスでの成功への道のりは平坦で楽な道など、どこにもありません。
 時にはクライアントの不手際のせいで、自分の予定をすべてキャンセルして週末出勤を余儀なくされることもあるでしょう。これでは、気持ちよく仕事に取り組める筈がありません。
 でも、それが好きな仕事だったらどうでしょうか?もし、同じ状況が訪れたとしても「○○馬鹿ヤロー」と内心で怒りながらも、「好きなことだし・・・・」と目標を思えば頑張れるのではないでしょうか。
 プロスポーツの選手を見てください。
 バスケットボールのマイケル・ジョーダン、野球のイチロー選手、サッカーで活躍する香川選手、世界のトッププレーヤーとして君臨するためには並大抵の精神や努力では不可能です。
 また、彼らが各々のスポーツに対して、人一倍の情熱を持っていなければ、あれほどの活躍はなかったのは言うまでもありません。
 プロとなってからは仕事してプレーしていますが、その昔、少年だった頃には、ただ好きだから、ただ上手になりたいからという金や名声などを問わない理由で、生活のすべてを犠牲にして練習に励んだことは想像するに容易いでしょう。
 当然、犠牲などとは思いません。なぜなら、好きでやっている、やれているのですから。

 『世界の大富豪2000人に学んだ幸せに成功する方法』  第7章 より  トニー野中:著  総合法令出版社:刊

 好きなことを自分の仕事にするということは、一見、公私混同のわがままのように思えます。
 しかし、アウトプットの質の高さやモチベーションの維持などの面を考えると、理にかなったやり方です。
 嫌な仕事を嫌々やっていても、その分野でトップレベルのスキルが身に付くわけではありません。

 自分の好きなことを徹底的に洗い出す。
 そして、それらをどうにかしてビジネスに結び付けられないかと考える。
 それが成幸者になるためのカギです。

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 現実には、成幸者は一握りしか存在しないことは事実です。
 しかし、それはただ単に、成幸者になれる考え方や習慣を身に付けた人が一握りしかいなかったということです。
「普通の人」と同じ考え方や習慣では、「普通の人」以上にはなれません。
 彼らは、普通の人とは違う本質的なものの見方をすることを身に付けて、それを継続することができたから「成幸者」となり得たということ。
 何事も始めてみることが肝心です。
 まずは、小さいところからコツコツと。
「成幸者」の習慣を少しずつでも身に付けていきたいですね。


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