【書評】『「好感を持たれる人」はシンプルに考える』(斎藤茂太)

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 お薦めの本の紹介です。
 斎藤茂太先生の『「好感を持たれる人」はシンプルに考える』です。

 斎藤茂太(さいとう・しげた)先生は、精神科医です。

「笑顔でいる」ことの大切さ


「周りの人に良く思われたい」
「いい印象を与えたい」

 人は、そう思うのが普通です。

 それがなぜ、シンプルに考えることと、結びつくのか。

 斎藤先生は、それを「笑顔でいること」の効果から、説明しています。

 笑顔なのだ。人が人の心をリラックスさせ、元気づけるのは。
 赤ちゃんの笑顔は純度100パーセントのピュア・スマイルだ。大人になると、どうしても、その純度は薄まる。多少、混ぜ物や添加物も入ってくるかもしれない。
 しかし、それでも笑顔である。この際、「腐っても笑顔」といってしまってもいいか。それほど笑顔は、人との関わりの中で大切なもので、また、笑顔は自分自身の気持ちのためにも大いに薬効のあるものだ。
 だから、笑顔は半分、意識的でも作った方がいい。「作り笑い」というと、なにか卑屈な印象を与えるが、人に「作り笑い」とおもわせるような中途半端な演技をするのではなく、自分が心から笑えたり、微笑みたくなるような気持ちの習慣づけができたら素晴らしい。そういう人は、必ず「いい人生」を歩む。また、私が会った「一流」といわれる人は、みなさん笑顔も一流だったことをいい添えておきたい。
 
 『「好感を持たれる人」はシンプルに考える』 第1章から  斎藤茂太:著  新講社:刊

 笑顔は、意識的にでもつくれ、ということ。

 作り笑いでも、「本当に笑いたい」と思って続ければ、本当に楽しくなります。
 そして、自然と、笑えるようになります。

 まず、形から入ることが大事だということです。

 一流の人、魅力的な人は、例外なく、笑顔も素敵です。
 これは、偶然ではありませんね。

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「継続する」ことの大切さ


 斎藤先生は、“継続することの大切さ”を強調します。

 何を始めても、中途半端ですぐに諦めてしまう人に対して、以下のように述べています。

 このような人たちの考え方の癖は、「すぐに結果を求める」というところにある。大事なのは日々の積み重ねという王道をすっかり忘れているのだ。
(中略)
「いくらやっても上達しない」
「自分は変わりようがない」
 と、すぐに諦める癖のある人は、要は、すぐに結果を求める癖のある人ともいえる。自分の能力を過大評価している人ともいえそうだ。
 ダイエットしたいなら、朝一時間早く起きて散歩する・・・・などの「決め事」をくりかえすこと。少しでもいい結果が出ると、「決め事」をくりかえしてゆくことが、日々の楽しみになる。そのレベルまで自分をもっていくことが、第一段階なのだ。
「少しずつ」のくりかえし、自分を遠くまで連れていく王道のように思う。
 
 『「好感を持たれる人」はシンプルに考える』 第1章から  斎藤茂太:著  新講社:刊

 コツは、結果を焦らずに、過程を楽しむこと。
 続ければ必ず、上手くなります。

「『ありがとう』と言う」ことの大切さ


 斎藤先生は、“ありがとう”という言葉、感謝の気持ちの大切さを強調します。

 あなたが、なんとなく好感を抱いている人、また、人から好感を持たれていそうな人を思い浮かべてもらえば、その人たちが、ほとんど例外なく「ありがとう名人」であることに思い当たるのではないだろうか。
 要所要所で、見事なほど「ありがとう」「ありがとうございます」といい、また、その気持ちを、なんらかの態度で示しているはずだ。
「ありがとう名人」たちの共通する点は、相手が年上であろうと、また、上司であろうと部下であろうと関係なく、相手から何かをしてもらったときは、心からの感謝の気持ちを伝えていることである。
 その場で直接相手にいうこともあるだろうし、すぐに手紙などに一筆したためて伝えることもあるだろうし、ときには、お礼の品物を贈ることによって、感謝の気持ちを表すこともあるだろう。
「ありがとう」と心からいわれて気分を害する人などいない。いるとすれば、よほどのへそまがりか変人である。「ありがとう」の感謝の言葉は、いわれた人を元気づけるし、じつはまた、いった本人もリフレッシュしていうように思う。
 嫉妬やうらみは人の心を濁らせるが、感謝の気持ちは人の心を浄化する働きがあるようだ。だから「ありがとう」といっている人の顔の表情は元気で、また清々しい。

 『「好感を持たれる人」はシンプルに考える』 第1章から  斎藤茂太:著  新講社:刊

 素直に感謝できる人、素敵ですね。
 見習いたいところです。

「自分の目で確かめる」ことの大切さ


 会っていて楽しい人というのは、お仕着せの情報ではなく、自分の中から出た情報を持っている。そして、誰かが感動したことを話すのではなく、その人自身がどれだけ感動したかを話してくれる人だ。
 パソコンも悪くはないが、自分の目で確かめてみよう。人の雑記や意見を読むだけでなく、自分の思いや意見を発信してやろう・・・そういう「野心」を持っている人は、知らず知らずのうちに人を惹きつけてしまう魅力を備えるように思う。

 『「好感を持たれる人」はシンプルに考える』 第3章から  斎藤茂太:著  新講社:刊 

 自分の考えをしっかり持ち、感じたことを表現できること。
 そんな人に対しては、たとえ自分と違う意見や感覚でも、魅力を感じるものです。

 逆に、他人の意見を自分の考えのように述べている人に、嫌気がさすのも当然ですね。

「命令されてから動き、考える人はいっぱいいますが、命令される前から、自分にできること、面白いことがないかと探している人は、必ず伸びます」
 という。人がやりたがらないことを自分で楽しみながら、工夫して仕事を進めていく人がいる。そんな人を、人はきちんと見ているものだ。
 そして、何かのときに「求められる」のである。
 電話番、お茶汲みはもちろん、肩もみでも、元気な挨拶でも、何でもいい。「今の自分にできること」を懸命にやること。そういう人を周りの人は好感を持って見ている。周りの人の目というのは、案外やさしく、健全なのである。
 もっと仕事を覚えてから、自分をアピールしよう・・・というのでは、いつのことになるかわからない。それより、「今できること」で懸命にアピールしよう
 そういう人は、必ず「好感を持たれる人 」になると思うのだ。

 『「好感を持たれる人」はシンプルに考える』 第5章から  斎藤茂太:著  新講社:刊

 何事も積極的に、自分から進んでやること。
 それが大切です。

 嫌な仕事ほど、自分からアクションを起こし、面白くしていく必要があります。

 目先の損得を考えず、モチベーションを上げること。
 今やっている作業に、集中すること。

 そうすれば、いつの間にか、嫌な仕事が楽しくなります。

 つまらない仕事でも、不平を言わずに全力で取り組んでいるか。
 周りはちゃんと見ています。

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 斎藤先生は、“穏やかな人”について以下のようにおっしゃっています。

 強い犬はめったに吠えない。また、強い犬は弱い犬の挑発にものらない。無視するか、少々うるさがる程度だ。
(中略)
 私たちは穏やかな人柄の人に好感を持つ。穏やかな声のトーン、話しぶりにリラックスさせられ、自分の存在までもが、やわらかく包み込まれているような気分にさせられる。
(中略)
 人に穏やかな印象を与える人は、実は「強い人」だ。たっぷりとエネルギーのある人なのだ。浅瀬の流れは早い。勢いを感じさせることもある。しかし深い河、大きな河は表面はなにごともないかのようにゆったりと流れる。
 だから、穏やかな人柄の人を軽視することはできない。

 『「好感を持たれる人」はシンプルに考える』 第2章から  斎藤茂太:著  新講社:刊

 いつも心穏やかな人は、本当に強い人です。
 虚勢を張らずに、無駄な力を使わないからです。

 そんな人は、いざという時にも、動じない力強さを内に秘めています。
 一目でわかりますね。
 もちろん、好感を持たれることは、言うまでもないです。
 
「上善は水の如し」

 焦らずに、ちょっとずつ、深い味わいのある“好感を持たれる人”になりたいですね。

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