【書評】『その他大勢から抜け出し、超一流になるために知っておくべきこと』(千田琢哉)

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 お薦めの本の紹介です。
 千田琢哉さんの『その他大勢から抜け出し、超一流になるために知っておくべきこと』です。

 千田琢哉(せんだ・たくや)さんは、文筆家です。
「タブーへの挑戦で、次代を創る」を、自らのミッションとして、執筆活動を続けられています。

超一流の人は、なぜ陰口を言わないのか?


 どこの世界にも、他人の陰口ばかり口にする人がいます。
 千田さんは、その理由を自分が好きなことで生きていないからだと述べています。

 自分が好きなことで生きていない人は、好きなことで生きている人を見ると無性にムカムカする。
「私はこんなにも自分の好きなことを我慢して生きているのに、あなたばかり好きなことで生きているなんて卑怯だ!」というわけである。
 リアルではとても太刀打ちできない本人には直接言えないから、同じく好きなことを我慢して生きている弱者同士がネットや薄暗い場所で群がってヒソヒソ話をする。
 そうするとヒソヒソ話をしている表情の筋トレを日々することになるから、数年後には性根の腐った醜い顔になる。
 あなたもご存知のように社内に限らず社外の電車やバスの中でもヒソヒソ話をしそうな表情は一目瞭然(いちもくりょうぜん)のはずだ。
 ヒソヒソ話をしそうな表情の持ち主には、同じくヒソヒソ話が大好きな連中があちこちから集まってくるからますます醜くなる。
 少し冷静になって考えてみよう。
 ヒソヒソ話というのは、100%の確率で格下が格上に対してするものだ。
 足軽が将軍についてヒソヒソ話をすることはあっても、将軍が足軽についてヒソヒソ話をすることはない。
 平社員が社長についてヒソヒソ話をすることはあっても、社長が平社員についてヒソヒソ話をすることはない。
 ヒソヒソ話というのは、古今東西を問わず下々の人間の専売特許なのだ。

 翻(ひるがえ)って、あなたはどうだろうか。
 もし暇さえあればヒソヒソ話をしているのなら、このままではあなたの未来は暗い。
 なぜならこのまま放っておけば、確実に下々コースへ一直線だからである。
 士農工商の時代はもう終わりを告げたのに、なぜ自ら下々コースを選ぶのか。
 そんな人生が本当に面白いのか。
 どこかの誰かに都合のいい価値観で洗脳されている事実に、いい加減気づくことだ。

 『その他大勢から抜け出し、超一流になるために知っておくべきこと』 プロローグ より 千田琢哉:著 PHP研究所:刊

 上昇コースを選んで、超一流へ上り詰めるか。
 それとも、下々コースを選んで、その他大勢になるか。
 その選択が、まさに、“人生の分かれ目”となります。

 本書は、超一流になるための考え方や習慣を、テーマごとにわかりやすくまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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仕事は始業時間までに終わらせる


 超一流の人たちは、仕事が速いです。
 その秘訣は、仕事は始業時間までに終わらせることにあります。

 仕事を始業時間までに終わらせると聞くと、「ん? 意味がわからない」と思う人が多いだろう。
 仕事は、スタート前にはゴールしておけということだ。
 これは大袈裟でも何でもなく、不器用で物覚えの悪い人間こそ仕事は始業時間までに終わらせたほうがいいのだ。
 ご存知のように、仕事には大きく分けて4つある。
 ①急ぎで重要なこと
 ②急ぎだけどそこまで重要ではないこと
 ③急ぎではないけど重要なこと
 ④急ぎでも重要でもないこと
 仕事ができない人は、始業時間から①と②に忙殺されて、それ以外の時間は延々と④をダラダラやっているものだ。
 笑い事ではなく、私が見てきた8割以上の会社員かそうだった。
 あなたが始業時間までに終わらせておくべきは、①と②だ。
 原則その日中にやらなければならないことは、遅くとも当日の始業時間までに完璧に仕上げておくことだ。
 そうすれば、あなたは始業時間に悠然と③に取りかかることができる。
 仕事ができる人というのは、①と②をやっている姿などむやみに見せず、唯一③だけが仕事だと考えている。
 始業時間から①と②に忙殺される仕事のやり方よりも、始業時間には③以外はしないという仕事のやり方のほうが遥かに楽チンなのだ。
 コツはとても簡単で、人生でたった一度だけ無理をして①と②をすべて終わらせて、仕事のリズムを前倒しに変えてみればいいだけだ。
 きっと前倒し以外の仕事のやり方では気持ち悪くて、後戻りはできなくなるだろう。
 ③だけをやり続けるとどうなるか、あなただけにそっと囁(ささや)いておこう。
 会社員でこれを続けていくと、その年のノルマが前年には終わっている状態になる。
 私が管理職時代の期末の悩み事は、いかに和を乱さないよう今期の売上を抑えるかの一点だった。
 前年にはすでに翌年の契約が決まっていたから、翌年は翌々年の種蒔(ま)きをした。
 現在でもそのスタンスは変わっていない。

 『その他大勢から抜け出し、超一流になるために知っておくべきこと』 PART1 より 千田琢哉:著 PHP研究所:刊

 つねに「前に、前に」の姿勢。
 それが仕事をスムーズに、素早く終わらせるコツです。

 仕事に追われるのではなく、仕事を追いかける。
 その意識は、いつも忘れないようにしたいですね。

「実力」は面倒なことを断るためのパスポート


 千田さんは、実力のある人間は新天地で成功しているし、実力のない人間はどこへ行っても負け犬だと強調します。

 綺麗事を抜きにすると、運命の分かれ目は“実力”なのだ。
 私がここで言う実力とは、転職しても独立してもどこへ行ってもやっていける圧倒的な実力である。
 社内だけではなく、少なくとも業界内で通用し、場合によっては業界外でも通用する実力だ。
 外資系エリートで業界をまたいで次々にキャリアアップしていく人がいるが、まさにあの感覚だ。
 実力さえあれば、「面倒臭いから嫌です」と言って干されてしまう自由もあるのだ。
 私はコンサル時代の最後に保険業界で地位を築いた。
 二大業界紙に丸ごと一面の連載をもち、保険会社本体の代表取締役とも業界の未来について話し合いを申し込まれた。
 当然全国から仕事は殺到するし、複数の名だたる組織から引き抜きの声もかかった。
 誠に罰当たりな話だが、「このままでは“嫌いだけど得意な”保険業界のコンサル屋で自分の人生は終わってしまう。文筆家への夢がまた遠のく・・・・・」と大いに焦った。
 そうこうするうちに、「全部種明かしするからこれ以上仕事を頼まないでね」というメッセージを込めた処女作が業界内でヒットして、私に出版の道を拓(ひら)いてくれた。
 読者の中には当時から付き合いのある人も多いが、これですべてが繋がるはずだ。
 コンサル時代のラスト1年間は保険業界の仕事を激減させて、独立1年目にはすべて断ち切った。
 保険業界の仕事の量に反比例して、念願の出版のチャンスが次々と舞い込んできた。
 その結果、今ここにいる。
 あなたも正々堂々と実力を磨きこんで、自分の夢を実現させてもらいたい。

 『その他大勢から抜け出し、超一流になるために知っておくべきこと』 PART2 より 千田琢哉:著 PHP研究所:刊

 ベースの能力を高めつつ、「自分はこの分野では誰にも負けない」という武器を持つこと。
 結局、超一流に通じる道は、それしかないということです。

 他を圧倒する実力があってこそ、自分の言いたいことを言えるし、したいことができます。
 どんな状況であっても、自分を磨く努力は怠らないようにしたいですね。

お金は、本質を囁くと集まってくる


 お金には、ちょっと変わった特性があります。
 それは、正論を声高に叫ぶと離れてしまい、本質を囁くと集まってくるという特性です。

 正論を極めた究極の成功者は、最高裁判所の長官だ。
 が、年収にしてせいぜい5000万円程度だ。
 普通はその数分の一か、場合によっては数十分の一で甘んじなければならない。
 正論を極めるのが好きな人は、最高裁判所の長官を目指すのも悪くないだろう。
 だが本質を囁くコースで成功すると、年収5000万を軽く突き抜けて青天井になる。
 これは絵画の世界でも同じだ。
 主観を入れない写実的な絵画は比較的安い値がつけられるのに対して、強烈な主観が入った独創的な絵画には桁違いの値がつけられる。
 もちろんここでは写実的な絵画とは正論のことであり、独創的な絵画とは本質のことである。
 ピカソの抽象画にどうしてお金が殺到するかと言えば、それは本質を見事に表現しているからだ。
 我々人間の心のモヤモヤや、美しい部分、醜い部分といった、言語化できない部分をピカソは見事に描いたのだ。
 人がなぜピカソの絵に感動させられるかと言えば、「嗚呼(ああ)こういうのってあるよね。あの心のモヤモヤってこうやって表現できるのか」と、この世の本質の一部に触れることができるからだ。
 この世の本質の一部に触れるという意味においては、天才物理学者アインシュタインも同じだ。
 アインシュタインがなぜ天才かと言えば、この世の本質の一部をディスカヴァーしたからだ。
「ディスカヴァー」はアルファベットで「discover」と表記する。
「dis」とは最近「ディスる」という言葉も使われるように、否定を意味する接頭辞だ。
 この場合は、「cover」を否定する、つまり「覆われたものを剥(は)がす」ということになる。
 ピカソやアインシュタインのような天才でも、ゼロから何かを創り出すのではなく、すでにこの世に存在していたけどずっと覆(おお)われていたものを剥がしただけなのだ。
 本質を囁くというのは、自然の摂理の一部に触れさせていただくということなのだ。

 『その他大勢から抜け出し、超一流になるために知っておくべきこと』 PART3 より 千田琢哉:著 PHP研究所:刊

 本質を表現するには、まず、それを知ること。
「本質とは何か?」をつねに探求し続ける必要があります。

 超一流の人、超一流のモノは、きわめてシンプルで洗練されています。
 それは、より本質に近づいていることの証明です。

 本質を突き詰める向上心、本質を問いかける続ける勇気。
 忘れないようにしたいですね。

噂好きなさげまん仲間とは、今すぐ絶縁すべし


 千田さんは、あらゆる人間関係の基準は、あげまんかさげまんかで判断していいと述べています。
 さげまんは、その場のすべての運気を破壊してしまう恐ろしい生き物で、徹底的に避けるべきだと強調します。

 さげまんの特性のひとつが、「噂好きなこと」です。

 あなたは噂が好きだろうか。
 もし好きなら100%さげまんだから、本書を放り投げてさげまん街道を邁進(まいしん)してもらいたい。
 心配しなくても世の中の8割以上の女性はさげまんだから、恥ずかしがることは何もない。
 さげまんの大好きな多数決で考えれば、さげまんの圧勝である。
 もしあなたが噂をするのが本当は大嫌いで、つい噂してしまう自分に嫌悪感を抱いているのなら、あげまんに昇格する可能性が少しだけ残されている。
 昇格したいなら、今すぐ噂する連中とは絶縁することだ。
「そんなことしたら私の友だちがいなくなってしまいます!」と真っ赤な顔をしながら食ってかかってきそうたが、それでいいのだ。
 なぜならあなたの友だちこそが、さげまんだからである。
 そして紛れもなく、あなた自身も現時点において正真正銘のさげまんだ。
 さげまんからあげまんに昇格する第一歩は、勇気を持って独りぼっちになることだ。
 死ぬまでずっと独りぼっちでいなければならないわけではない。
 あなたが抜け出したヒソヒソ話をしているグループを傍らから見て、「私、少し前まであの中にいたの?」とゾッとしたら合格だ。
 さげまん菌が除菌されたということだ。
 あなたが抜け出したヒソヒソ話をしているグループを傍らから見て、「いいな〜、私もあの仲間に戻りたい!」とウズウズしたら、さげまん菌が除菌されていないということだ。
 あなたの人生だから、あなたが好きなほうを選べばいい。
 念のためついでに、あげまんのことにも触れておこう。
 あげまんはいつも噂をされる側だ。
 さげまん軍団から「あんなに頑張っちゃってさ〜」「毎日勉強ばかりして嫌な感じ」「友だちが少ないよね」と噂されるのが、あげまんだ。
 もちろん、あげまんはさげまんたちが卒倒するような素敵な男性と恋愛している。
 そして、あげまんには数少ない同じくあげまんの生涯の友がいる。
 以上のことをあげまんは一瞬で理解できるが、さげまんは一生理解できない。

 『その他大勢から抜け出し、超一流になるために知っておくべきこと』 PART4 より 千田琢哉:著 PHP研究所:刊

 ゼロでも、マイナスよりはましです。
 まずは、さげまん菌の発生源から離れて、自分自身を除菌すること。
 それが大事です。

 いったんリセットし、きれいさっぱりすると、自然と運気が上がります。
 人間関係も、それに見合ったものが構築されます。

 中に入っているものを捨てなければ、新しいものを入れることはできない。
 それは、人間関係にも当てはまるということですね。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

「超一流」と聞くと、普通の人には手の届かない雲の上の世界というイメージがあります。
 実際、超一流とその他大勢の実力の差は、天と地ほどの差があるのが一般的ですね。

 超一流とその他大勢を別ける決定的な違いは、「意識」にあります。
 日々のちょっとした習慣、考え方の違いが、積み重なり、大きな差となって現れるということです。

 一日一歩ずつ前に進むのか、立ち止まったままなのか、それとも後ろに後退するのか。
 その差は、時間が経過するほど広がっていきます。

「超一流」は、なろうとしてなるものではなく、いつの間にか到達しているものです。
 大事なのは、最初の一歩を踏み出すこと。
 本書は、「その他大勢」の意識でいっぱいの私たちの頭を、ガツンと目覚めさせる、そんな破壊力のある一冊です。

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