【書評】『なぜかうまくいく神さまの処方箋』(井内由佳)

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 お薦めの本の紹介です。
 井内由佳さんの『なぜかうまくいく神さまの処方箋』です。

 井内由佳(いうち・ゆか)さんは、カウンセラー、著述家、経営者です。
 25歳のときに神さまからの“お告げ”が降りるようになり、以後、さまざまな人々の人生相談に応じられています。

神さまにも、「好き嫌い」はあった


「頑張っているのに、努力が空回りする」
「精一杯やっているのに、うまくいかない」
 世の中には、そんな悩みを抱えている人は多いです。

 井内さんは、それは、その考え方が、少しだけ神さまのお考えと違うので、「その考え方は、間違っていますよ」と神さまからサインが送られてきているのだと述べています。

「神さまに、人の好き嫌いがあるの?」とよく聞かれます。わたしは、「はい、あるんです」とお答えしています。
 世の中には、「神さまは慈悲のこころにあふれているから、好き嫌いなんてあるはずがない、神さまは、すべてを包み込む偉大な存在のはず」とおっしゃる方がいます。
 でも、もし、誰かを苦しめる人が、神さまから好かれて、大きな力を与えられたとしたら、世の中はどうなるでしょうか。もし、あなたや、あなたの大切な人を苦しめる人が、神さまに祈ることで救われたら、いやでしょう?

 神さまは、人の気持ちがわかって、その気持ちを汲んであげられる人がお好きです。逆に、人の気持ちなんてわかろうともしないで、自分のことばかり考えている人がお嫌いです。
 神さまは人の心をとてもよく見ていらっしゃって、こころの善悪に応じてお力を貸してくださるのです。
 私たちは人間ですから、誰だって神さまから見て100点という人はいません。何かしら、「その考えはいけませんよ」というサインを神さまから受け取ります。そのサインが、「なぜかうまくいかない」という結果として表れるのです。

 『なぜかうまくいく神様の処方箋』 はじめに より 井内由佳:著 学研プラス:刊

 本書は、神さまから気に入られて、「なぜかうまくいく人」になるための処方箋を、テーマごとにまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「ありがとう」の言葉だけですまさない。


「お金がない」
 多くの人が抱える悩みですね。
 井内さんは、たいていの場合、お金の悩みの根本には、その使い方と考え方に問題があると述べています。

 神さまは、「お金の使い方にはふたつのルールがある」とおっしゃいます。
 ひとつめのルールは、自分の収入に合わせて、身の丈に合った使い方をすること。つまり、けっして収入に見合わない使い方はしないということです。
 たとえば、手取りが20万そこそこしかないのに、借金をして何十万円もするブランドバッグを買ったり、食費もままならなくなるほど、身分不相応に高い家賃の家に住んだりするといった使い方です。

 ふたつめのルールは、ぜいたくはしても、ムダ使いはしないこと。
「ぜいたくな使い方」とは、自分のこだわりや、自分へのご褒美、誰かと共有するしあわせのために、より上質なものを求めて、思い切ってお金を使うことです。
「ムダなお金の使い方」とは、たとえばきゅうりが2本しか必要ないのに、「2本なら20円だけど、5本買うと300円にするよ」と八百屋さんに言われて5本買い込み、3本は腐らせて、結局、高い買い物になってしまうパターンです。
 神さまは、ムダ使いが大嫌いです。ムダなお金の使い方や考え方の積み重ねが、家計の行方を左右することさえあるのです。

 では、お金は、いったいどんな人が嫌いなのか?
 お金は、人への「感謝の気持ち」が薄い人を嫌います。
 ここで気をつけなければならないのは、自分では「感謝しているつもり」になっている場合が多いということです。
「感謝しているつもりの人」は、言葉だけで「ありがとう」「感謝しています」と言って終わらせます。一方、「本当に感謝をしている人」は、相手が喜ぶことをせずに入られませんから、自分の大切なお金や時間を、相手のために惜しみなく使います。

 人は、お金も時間も自分のために使うときは嬉しくて満足なのに、人のために使うときは、惜しくてなるべく使いたくないという気持ちになるものです。お金や時間を人のために使ってもいいと思えるのは、その人のことを「すごくありがたい」と思うか、「すごく好き」な場合だけです。そういう人の喜ぶ顔が見たくて、お金や時間は使うんです。
 だから、人のためにお金を使える人が、すなわち、人に対する感謝の気持ちが厚い人。そういう人は、お金に好かれ、お金が寄ってくるのです。必要なときに必要なものをいただいたり、思いがけない収入があったりして、「お金の不思議」を実感するんです。

 人のためにお金を使えば、使ったお金は、あとになって使った分だけ入ってきます。算数のように、計算通りにはならないものなのです。
 もし、あなたがムダ使いもしていないのに、生活に支障が出るほど「お金がない」のなら、恩ある人に感謝を忘れていなかったか、我が身をよーく振り返ってみてください。きっと思い当たることがあるはずです。
 使うべきところ(お世話になった人の冠婚葬祭、盆暮れの挨拶や、お礼など)へ使わないと、「不意の出費」でお金が出ていくことになります。
 とにかく、お金はケチな人が嫌いです。とくに、お世話になった人に対して、気持ちよくお金を使えない人が大嫌い。このことは覚えておいてくださいね。

 『なぜかうまくいく神様の処方箋』 第1章 より 井内由佳:著 学研プラス:刊

 井内さんは、「お金がない」のは、感謝不足の証拠だと指摘します。
 感謝のエネルギーが物質化したものが、「お金」。
 そのエネルギーをうまく循環させることが大切なのですね。

言い訳しないで、すぐやる。


 井内さんは、天職は自分でつくり上げていくものだと述べています。
 天職は、ひとつのことに打ち込んだ人しか、手にすることができないものだということ。

 以前、カメラマンの仕事の相談に乗ったとき、神様がこうおっしゃいました。
「どんなときもカメラを持ち歩いて、仕事以外で月に6000回はシャッターを切りなさい。そうすれば、いろいろなものが見えてくるようになるし、構図のセンスやシャッターチャンスがわかってくるから。才能なんていうものは、磨かなきゃ発露しません。大きな才能を持っているのに努力しない人より、ちょっとしか才能がなくても、愚直に努力を積み重ねる人のほうが成功するものだから」
 これは、天職を見つけたいと思っている人にも、ぴったりのお言葉ですよね。

 これまでに色々な方たちを見てきて、わたしがつくづく思うのは、天職と思える仕事をつかんで、そのフィールドで活躍している人には、「すぐやる」、そして「言い訳しない」という共通点があるということです。やりながら結果を検証し、修正を重ねて、心は「可能性」に向いています。
 一方、天職を見つけられず、活躍できない人は、すぐに行動に移しません。現状に不満はあるものの、失敗を恐れる気持ちが強く、「このままでもいいか」と、心は「安定」に向いています。そして、心のアンテナが「できない理由=言い訳」をいつも探して、キャッチし、「すぐやる」という行動を押さえ込んでいるのです。
 今のあなたもそうじゃないですか?
 1度きりの大切な人生。もっと有意義に生きましょうよ。

 たとえば、家を建てようとするとき、設計図があれば、設計図通りに家を建てることができます。温泉に行きたいときは、カーナビに目的地をインプットすれば、行きたい場所へ行くことができます。
 人生もそれと同じ。これからどう展開させていくのかは、誰かに決めてもらうことではなく、あなた自身が決めることなんです。もし、好きなことや得意なことがあるのなら、それを軸に、自分の人生を設計してみるといいですね。
 まずは、「行き先」を決めましょう。1年後、3年後、5年後の目標を設定し、書き出してみる。そして、ワクワクしながら、その「なりたい自分」になれるような手段を考えるのです。失敗を恐れず、果敢に自分の天職をつかみにいってください!

 『なぜかうまくいく神様の処方箋』 第2章 より 井内由佳:著 学研プラス:刊

「努力に勝る才能なし」とは、よく言ったものです。

 チャレンジして失敗したら、それを素直に認めること。
 失敗の修正点を探し、同じミスを繰り返さないこと。

「行き先」を決めたら、あとは愚直に前に進むだけです。
 後悔のない人生を送りたいものですね。

「正しさ」にはこだわらない。


 神さまは、あまり「正しいこと」にはこだわりません。
 神さまがこだわるのは、「よいこと」です。

 世の中には、「正しいけれど悪いこと」、「正しくなくてもよいこと」がたくさんあるの。
 たとえば、Aさんが、Bさんのいないところで、Bさんの悪口を言っていたとしましょう。そのあとで、Bさんから、「ねえ、Aさんが、わたしの悪口を言ってなかった?」と聞かれたとします。
 あなたは、「Aさんがあなたの悪口を言っていたわよ」って、本当のことを言いたいかもしれません。でも、それはあまりいいことにつながっていきません。
 こういうときは、よほどのことでなければ、「知らないよ」と本当のことを言わないのが、AさんとBさんの仲をこじれさせないことにつながるんです。こういう方便のうそが、潤滑油になるんです。

 つまり、「よいこと」とは、「人にいやな思いをさせない」ということ。
 神さまは、「誰がどんな思いをするか」にこだわります。
「人にいやな思いをさせないことが一番大切」とおっしゃいます。
 正しいからといって、正しさを振り回すと、誰かに恥ずかしい思いや、惨めな思いをさせてしまうんです。
 それに、人にご褒美を与えたりするのは、人の仕事でなくて神さまの仕事なんです。
 神さまは、人のすることをちゃんと見ていらして、その人の生き方に応じた人生を与えるんです。お金に汚い人、悪いことをする人、意地悪な人が、うまくいくはずがありません。
 それなのに、神さまが罰を与える前に、あなたが手を出したら、神さまは手を引っ込めてしまいます。
 例えば、お金にずるいことをしている相手に対して、あなたが言葉でわからせて懲らしめようとしたり、誰かに言いつけてさらしものにしたり、無理やりお金を返させたとするでしょう。そうしたら、神さまは、もう何もしてはくださいません。でも、もしあなたが何もしなければ、神様はそのずるいことをした人に、そのずるさに応じた、寸分たがわない罰を与えてくださいます。

 だから、人のことは気にしなくていいの。
 もし、「許せない」と思う人がいたとしても、すべて神様に委ねて、自分は、そういう相手を反面教師にして穏やかな気持ちでいてください。人の悪事につられて自分が腹を立てるなんて、すごくソンなことですよ。

 『なぜかうまくいく神様の処方箋』 第3章 より 井内由佳:著 学研プラス:刊

 私たちが「正しい」「悪い」というのは、あくまで、自分にとってのことです。
 それが本当に「正しい」のか「悪い」のかは、まさに「神のみぞ知る」ですね。

 他人のしたことをジャッジするのは、神さまの仕事。
 気にせずに、自分自身の行いに専心すること。

「人にいやな思いをさせない」
 普段の行ないの指針にしたいですね。

どんな環境でも、出会いを見つける。


 最近、未婚率の上昇が話題となっています。
 若者を中心に、「出会いがない」と悩んでいる人は多いです。
 しかし、井内さんは、環境と出会いは、ほとんど関係がないと指摘します。

 よく「出会いがない」と嘆く人たちが、「出会いを求めて、趣味の集まりや習いごとと、異業種交流会などに出かけているのですが・・・・・」とおっしゃいますが、それはその場限りの対処療法にしか過ぎません。
「女は愛嬌(あいきょう)、男は度胸」という言葉を聞いたこと、あるでしょうか?
 わたし流にこの言葉を解釈すると、女のモテる要因は、穏やかでいろいろな人に心配りができること。男のモテる要因は、「ここぞ」というときに勝負に出られること。
 男が「勝負に出ること」とは、仕事で結果を出すことにつながります。つまり、仕事ができる男は、女性から憧(あこが)れられるということなんです。
 これまで、たくさんのビジネスマンの相談に乗ってきましたが、仕事ができる男性が一番モテます。女性の場合は、モテる要素に「見た目」が大きく関係してきがちですが、男性の場合は、見た目の割合が大きいのは若いうちだけ。あとは、仕事ができるかどうかにかかっています。たとえ見た目がかっこよくても、仕事ができない人は女性に相手にされません。だって、女性はお金が好き。仕事ができる人は当然収入が多いから、それが隠れた魅力になるのです。
 こんなこと言ったら、男性から嫌われそうですが、それが女性の本心なのです。

 仕事ができる男性には、自信があります。仕事の成功体験を積み重ねることで味わう達成感が、男としての輝きを増してくれるのです。話す内容も、前向きで未来(あした)の話をします。つねに本を読み、勉強をしていて、考え方も謙虚ですばらしい人が多いのです。
 そんな男性は、どこに行っても一目置かれ、男女問わずに人が集まってきます。たとえ自分の職場に年頃の女性がいなくても、誰かが紹介してくれたり、取引先で知り合ったりするものです。
 男は、顔に生き方が表れます。まず、仕事に打ち込む。そして、仕事をうまく進めるために、本を読んで勉強する。
 女性だって同じです。出会いがないのを環境のせいにしてはいけません。
 女は愛嬌です。穏やかで、いろいろな人にこころ配りができる女性が、一番モテるのです。いくら美人でも、こころ配りのできない女性はモテません。ただし、前述したように男性と大きく違うのは、「見た目」も大きく関係することです。女性は、自分を磨くことも大事です。

「環境のせいで出会いがない」「出会いがないから恋愛ができない」のではなくて、自分自身に輝きがないことを、まず自覚すべきです。
 自ら光を放っている人は、同時に自分が求めているものを引きつける、強い吸引力を持っているものなのです。

 『なぜかうまくいく神様の処方箋』 第4章 より 井内由佳:著 学研プラス:刊

 本当に魅力のある人は、相手を探すまでもなく、相手の方から寄ってきます。
 それだけ強い“磁力”を持っているということですね。

 素敵な人に出会いたいなら、まずすべきは「自分磨き」です。
「出会いがない」ことを言い訳にしないで、現実を謙虚に受けとめて精進することが大切です。

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 生きていれば、どんな人でも、悩みの一つや二つはあります。
 悩みの中身は、千差万別。
 それこそ、「人の数だけ悩みがある」と言えます。

 とはいえ、どんな悩みでも根本をたどると、いくつかのテーマに集約されます。
 人間関係、仕事、お金、恋愛など。
 悩みを解決するには、それぞれに応じた“処方箋”が必要です。

「良薬は口に苦し」
 本書も、例に漏れません。

 信じる者には、必ずご利益がある“神さまの処方箋”。
 皆さんもぜひ、一口味わってみてください。


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