本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『神様に喜ばれる人とお金のレッスン』(斎藤一人、高津りえ)

 お薦めの本の紹介です。
 斎藤一人さんと高津りえさんの『神様に喜ばれる人とお金のレッスン』です。

 斎藤一人(さいとう・ひとり)さんは、実業家です。
 1993年から12年連続で高額納税者番付10位以内に入るなど、“日本一の納税者”として有名な方です。

 高津りえ(たかつ・りえ)さんは、スピリチュアル・カウンセラーです。

「お金がある=幸せ」ではない!

 高津さんは、師匠である一人さんに、24歳のときに出会いました。
 以来、たくさんのことを教わり続けています。

 そのなかでも、かけがえのないともしびとなっているのが、

「人は、みんな幸せになるために生まれてきた」

 という大きな教えです。

 私が「一人さんはすごい。一人さんのように豊かになりたい!」と感動するのは、一人さんがお金持ちだからでではありません。「幸せなお金持ち」だからです。
「大金持ちなんだから、幸せで当然でしょう?」と思われるでしょうか?
 でも、一人さんはこんなふうに言うんです。
「お金持ちがみんな幸せだと思ったら、大間違いだよ。私はね、これまで人がうらやむくらいのお金を持っていても、ちっとも満たされない人をたくさん見てきたんだ。

 まず、神様に喜ばれるような幸せな人になることが先なんだよ。
 それから、お金持ちの道を目指すんだ。

 この順番を守るのが、とっても大切なことなんだよ」

 本当だなあと思います。なぜなら、一人さんは、あまりお金を持っていない若いころからずっと幸せだったからです。
 幸せでいつもご機嫌のいい一人さんは、神様からも周囲の人からも愛されて、12年連続で全国高額納税者番付の10位以内に入るようなお金持ちになったのです。

 この最初の原稿を書き始める前、一人さんにあらためてアドバイスを尋ねてみたら、こんな言葉が返ってきました。
「『しあわせなお金持ちになる方法』って、じつはとってもシンプルなの。
 りえちゃんが成功したのは、私の言うことを素直に実践し続けたからだよ。だから、『今、りえ先生のこの本を読んでくれているあなたも同じだよ』って言ってあげて。
 まずは疑わずにやってごらん。一人さんっていう成功者がここにいるんだからさ」

『神様に喜ばれる人お金のレッスン』 第1章 より 斎藤一人、高津りえ:著 学研プラス:刊

 本書は、高津さんが一人さんから学んだ「神様に喜ばれる、人とお金のつき合い方」をわかりやすくまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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人はみんな、誰もが「お金持ち」です

「お金がない」

 高津さんのもとには、そんな悩みを抱えた、多くの人が相談に来ます。

 しかし、高津さんは、でも、本当はみなさん、お金は「ある」のだと指摘します。

 地方から来てくださる方たちもサロンまで交通費を出せているし、鑑定料もお支払いいただいています。身につける服もバッグもお持ちです。
 もちろん、暮らしが大変な中で費用を捻出なさったのかもしれませんが、今、お財布に1円でも入っているのなら、お金は「ある」のです。

 そう、人はみんな「お金持ち」なのです。

 お金の神様に好かれて一人さんのような「大金持ち」になる人もいれば、入ったそばからお金が出ていく「小金持ち」になる人もいます。「大金持ち」か「小金持ち」か、ただそれだけの違いなのです。

 以前、一人さんと食事をしながら、こんな話をしたことがあります。
「『お金がない』って言う方たちが困っているのは本当だけれど、まったくお金がないわけじゃないんですよね」
「りえちゃん、すごくむなしい言葉って、何かわかるかい?
『当たり前』だよ。これほど、むなしく響く言霊(ことだま)はないだろう?
 今、私たちはこうしてご飯を食べているけれど、これは『当たり前』のことじゃないよな。がんばって稼いだ自分や、支払ってくれた人に『ありがとう』だし、命をはぐくんでくれた神様にも、命を分け与えてくれた生き物にも、食材として調達してくれた人、こんなにおいしい鮨(すし)を握ってくれる大将、みんなに『ありがとう』だよね。
 手元のお金に対して、あって『当たり前』と思うと、人は感謝しなくなる。もっと悪くすると、お金に対して、『これっぽっちしかない』って文句ばかり言うようになるだろうね。すると、お金の神様に嫌われて、お金が長居をしてくれなくなるんだ。
 お金も人も同じなの。親は、自分の子どもが人からけなされたら腹が立つだろう? 逆に、人から大事にされたらうれしいはず。お金も、子どもである1円や5円を大事にしてくれる人には、親の5000円や1万円がお礼にやって来るものなんだよ」

「当たり前」の反対は、「有り難い(めったにない)」です。
「自分は、お金持ちでありがたい。ありがとう」と感謝する人の元には、お金が長居をするようになります。
 あなたも「小さいお金は、大きなお金の大事な子どもなんだ」と思いながら、お財布の中をのぞいてみてください。きっと、1円玉や5円玉がかわいく見えてきますよ。

『神様に喜ばれる人お金のレッスン』 第1章 より 斎藤一人、高津りえ:著 学研プラス:刊

 私たちは、「不足しているもの」「ないもの」に、フォーカスしがちです。

 本当は「持っている」のに、「持っていない」と勘違いしてしまう。
 そんな思い込みが、余計にお金を遠ざけます。

「当たり前」の反対は、「有り難い」。

 今あるもの、持っているものに感謝する意識を、つねに持っていたいですね。

人を惹きつける魅力ある人に、お金が集まります

 高津さんは、「あなただからこそお願いしたい」と思ってもらえる魅力がある人は、「幸せなお金持ち」の道をまっすぐに歩むことができると述べています。

 一人さんと食事に行ったときの話です。
 そこは、初めて入った焼鳥屋さんでした。少し混んでいたからか、ホール係の人はなかなか注文を取りに来ないし、最初のおしぼりとお水も出てきませんでした。
 カウンターの中で調理をする人たちは、むっつりと黙り込み、「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」を言うのは自分たちの仕事ではないといった風情です。
 働いている人同士にフォローし合う雰囲気や笑顔がないので、どこかしら、みんな不機嫌そうに見えてしまいます。私は、「せっかくおいしい焼鳥を出しているのに、愛の波動がないのは、もったいないな」と感じていました。

「魅力の問題だよなあ」

 そのお店からの帰り道で、一人さんがそう言いました。
「焼鳥屋さんなんだから、『焼鳥の味を追求してます』っていうのもいいんだけど、それよりも『あんた自身に魅力はあるのかい?』と私は言いたいよ。さっきの焼鳥をイケメン俳優や人気アイドルが焼いていたら、それだけで大行列ができちゃうよね」
「本当ですね。一人さんが焼いても、きっと人が集まると思いますけど」
「まあ、行列ができる自信はあるな(笑)。たとえば、私は、はっきり言って絵が上手じゃないだろ? それでもさ、説明書きがないとわかんないような私の絵を、『一人さんが描いた絵だから欲しい』って言ってくれる人がたくさんいるんだよ。
 私より絵がうまい人は日本中に何百万人といるけど、私が絵描きになってもきっともうかるよ。魅力ってそういうことだ。りえちゃんのお客様たちもそうだよ。りえ先生だからみてほしい、話を聞いてほしいって人たちが、全国で何ヶ月も順番待ちをしてくれている。その気持ちには、自分の魅力で恩返しするしかないよね」

 一人さんにそう言われて、「自分の魅力が、心を込めたいちばんのおもてなしになるんだ」と、あらためて私も気持ちを引き締めました。

「あなただからこそお願いしたい」と思ってもらえる魅力が必要なのは、直接、お客様に品物を売る人や、接客業の人に限った話ではありません。事務員、配送業者、教師、プログラマー・・・・・。ありとあらゆる職業です。

「あなただからこそ」と思われる人には、人と仕事が集まってきます。

 つまり、お金が集まってくるということです。神様、職場の人、家族、友人・知人、すべての方面からご加護が集まってきて、ますます豊かになることでしょう。

『神様に喜ばれる人お金のレッスン』 第2章 より 斎藤一人、高津りえ:著 学研プラス:刊

 お金は、ひとりでに歩いてくることはありません。
 例外なく、「人」を介して、集まってきます。

「同じモノを買うなら、いつも笑顔で魅力的な人から買いたい」

 そう思うのが、一般的な感覚でしょう。

 お金を引き寄せたいなら、「人」を引き寄せること。

 自分が魅力的な存在になることが、「幸せなお金持ち」になるコツです。

悪口を受け取らない心がけが、楽しい人たちを集めます

 どこの世界にも、妬みやひがみが強く、悪口ばかり言う人はいるものです。

 高津さんは、そんな人を見かけたら、「この人の修行がうまくいきますように」と思いながら、すっと離れるのがいちばんだと指摘します。

 一人さんは、自分が悪口を言われてもちっとも動じません。それを目の当たりにしたのは、ある週刊誌に、一人さんを悪く書く記事が掲載されたときのことです。
 たまたま、みんなでいるときにその記事が出たことを知って、私たちはすっかり頭に来てしまいました。
「ケチだなんて、よく書けるよね。一人さんはものすごい税金を払っているんだから、ケチなわけないのに!」と話していると、一人さんが私のお店に入ってきました。
 私たちが週刊誌の記事に不満を訴えると、一人さんはこう言って笑ったのです。
「そっかぁ。その人たちも仕事だからな。一生懸命仕事しているんだよ。許してあげなさい。そのほうがいいんだよ。お金貸してくださいって言って来ないから」
 私たちは、とても拍子抜けしました。

「悪口を言われない人なんていないの。2500年前のお釈迦様(しゃかさま)の教えの中にだって、お釈迦様の悪口を言う男との対話が出てくるだろ。

 私たちにできることは、『自分は悪口を言わないこと』だよ。

 そのほうが神様は喜ぶんだから。それを知らない人に、何を言っても伝わらないの。ほっときゃいいんだよ。言いたいやつには言わせておけば。私はそんなの気にしないで楽しく過ごすよ」
 そして、そのあとに言った言葉を、私は忘れることができません。
「その週刊誌、売れるといいな」
 いつもと何ひとつ変わらない一人さんの様子に、私たちは、「さすが、一人さんだね」と顔を見合わせて、怒りはどこかへ行ってしまいました。

 あとになって、「一人さんは、いつから悪口を受け取らずにいられるようになったんですか?」と聞いたら、こう教えてくれました。
「私も、何十年も前は、悪口を言われたら腹がたったんだよ。でもね、何事もバランスだって気づいたら、ちっとも頭にこなくなったの」
 一人さんが言うには、ほめ言葉は暖かな風や恵みの雨で、悪口は乾いた風だそうです。いいことばかり言われても、人はカビが生えてしまうから、ときどき乾いた風が吹くくらいでちょうどいいバランスが取れる、というのです。

『神様に喜ばれる人お金のレッスン』 第3章 より 斎藤一人、高津りえ:著 学研プラス:刊

 悪口は、結局、それを言った本人に戻っていきます。
 まさに、「天に唾(つば)する」行為といえますね。

 悪口を言われない人は、いません。
 いちいち気にしていても、バカらしいです。

 悪口は、受け取らず、そのまま相手に返してあげるのが一番。

 軽く受け流して、いつもニコニコ笑顔でいられるようになりたいですね。

ツヤツヤの「髪・顔・靴」には、3つのご加護があります

 幸せなお金持ちは、

  • 天(神様)
  • 世間(人)
  • 地(ご先祖様)

 という、3つのご加護を受けています。

 高津さんは、このうちどれか1つでもかけていたら、お金を豊かに持ち続けることはできなくなってしまうと述べています。

「天・世間・地」のご加護に恵まれるために、意識をして次の「3つのツヤ」を出してください。

 ①天(神様)のご加護 → 髪のツヤ

 ②世間(人)のご加護 → 顔のツヤ

 ③地(ご先祖様)のご加護 → 靴のツヤ

 髪、顔、靴のツヤを出すようにすると、あなたが放つ波動がグンと明るくなって、周囲の人も幸せにします。
「たった、それだけのことで幸せになれるなんて本当?」と、拍子抜けしてしまうかもしれませんが、外見を変えることは強力な開運法になります。
 1つひとつのツヤについて、ご説明していきましょう。

[天のご加護]
「神様」に通じる髪をツヤツヤに

 どんなに服装やメイクがバッチリでも、ヘアスタイルがボサボサに乱れていたり、髪の毛がパサパサに傷んでいたりしたら、その人の魅力は激減してしまいます。髪が周囲の人に与える印象は、自分で思っているよりもずっと大きいものなのです。
 体の中で、天にいちばん近い場所にある髪の毛は、神様に通じています。古来より巫女(みこ)が髪の毛を長く伸ばしたのは、髪には霊力が宿るからです。
 ツヤツヤの髪が魅力的なのは、神様のエネルギーが降り注いでいるから。思わず「きれい」と見惚(みほ)れてしまうのでしょう。

[世間のご加護]
人に好かれる「福相」のカギは、ツヤと笑顔

 世間に好かれないままで、どんなに「お金に好かれたい」と思っても、実現することはできません。
「いくら性格がよくても、顔がカサカサで無表情な人は成功しない」
 これが、一人さんの教えです。ツヤツヤの肌で、いつもニコニコしている人がいたら、とても景気がよさそうに見えますよね。
 人から好かれる「福相」には、笑顔とツヤが欠かせません。
 一人さんの弟子になると、まず、顔にツヤを出すことを教えてもらいます。
 一人さん自身も、鏡のない場所では「ツヤ、大丈夫か?」と私たちに聞いてくるくらい、いつもツヤツヤでいることを心がけています。最初はクリームやオイルでしっかりツヤを出しましょう。あなたが幸せになればなるほど、天然のツヤが出てきます。
 できれば、前髪を分けたり、上げたりして、おでこも出してください。
 笑顔とツヤを心がければ、今日からでも幸せを呼ぶ福相になれますよ。

[地のご加護]
ピカピカの靴で、ご先祖様に守られた「幸せの道」を歩む

 私たちは、ねんねからハイハイの赤ちゃん時代を過ごして、しっかりと自分の足で大地を踏みしめる大人になりました。
 ご先祖様のご加護を得られたから、人として独り立ちできるようになったのですね。あなたが生まれてから今日まで歩んできたのは、たくさんのご先祖様たちが守って、紡いでくれた幸せの道です。
 その大切な道を歩くあなたの足元を守ってくれる靴を、いつもピカピカに磨いておきましょう。高価な靴でなくてもいいのです。
 何よりも大切なのは、「ありがとうございます」の気持ちをこめて、靴を磨くことです。ご先祖様たち、そして、その思いを受け継いで生まれてきた自分にも感謝しながら、靴のお手入れをしてください。

『神様に喜ばれる人お金のレッスン』 第4章 より 斎藤一人、高津りえ:著 学研プラス:刊

 幸せなお金持ちになるには、まず、「外見」を変えることから入る。
 それが、意外な近道です。

「髪」と「顔」と「靴」のツヤを出す。
 誰でも簡単にできることなので、ぜひ、試してみたいですね。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 高津さんは、神様にも人にも愛される人は、不思議とお金に困ることがないとおっしゃっています。

 お金にも、「心」があります。
 いつもニコニコ、幸せそうな顔をしている人のところに、集まっていくものです。

 お金持ちだから、幸せになれるのではない。
 幸せだから、お金持ちになれる。

 豊かさは、お金がすべてでは、ありません。
 お金がなくても、豊かさは、実感できます。

 普段の生活の中に、豊かさと幸せを実感できる人。
 そんな人が、神様から喜ばれ、お金にも恵まれるのでしょう。

 私たちも、一人さんや高津さんを見習って、幸せなお金持ちを目指したいですね。

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