【書評】『GOSPA 目標達成の心理学』(滝内恭敬)

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 お薦めの本の紹介です。
 滝内恭敬さんの『GOSPA 目標達成の心理学』です。

 滝内恭敬(たきうち・やすゆき)さんは、目標達成習慣化コンサルタント、ビジネス仕組化コンサルタントです。

目標達成は、後天的に身に着けられる「スキル」


「目標はがんばらないと達成できないものだ」

 そんな考えを持っている人は、多いでしょう。

 しかし、いくら苦労に苦労を重ねて努力をしても、目標を達成できない人が多いのも、事実です。

 滝内さんは、目標達成のスキルは決して先天的な才能ではなく、後天的に身に着けられるスキルだと述べています。

(前略)自動車の免許を取得する際に、初めはうまく運転できなくても、何度も反復練習を繰り返すことでほぼ全員が免許を取得できていますよね。目標達成のスキルはそれと同じなのです。

 ですので、自分には気合と根性がない、と思っている方もご安心下さい。先に申し上げておくと、本書でお伝えする内容を素直に実践すれば、必ずあなたの目標は達成できます。

 というのも、著者である私自身が気合と根性という言葉が本当に似合わない男で、自他ともに認める気分屋です。気合と根性、努力に頼る方法ではどうも続かず、むしろ気乗りしないためにそもそも始まらないなんてことも多々ありました。

 私は過去に、多重債務、破産、ホームレス、うつ、ニート、離婚といった、人生のどん底を経験しましたが、そこから這い上がり、3年で1億円稼ぎ、時間と経済の自由を実現し、最愛のパートナーを手に入れることができています。

 たしかに、世の中の成功している人たちは、ストイックで、まじめで、根性ある人なのだな、と思っている人も多いかもしれません。私も以前はそう思っていましたから。
 中には本当にそのような素晴らしい方もおられますが、必ずしもその点が成功の要因だったとは限りません。

「努力は報われる」と言うけれど・・・本当だろうか? 私はそう疑問を抱きました。

 そこで、私は、目標達成のために、他に決定的なポイントが何かあるはずだと思ったのです。その決定的なポイントを凝縮したメソッドが本書でお伝えする「GOSPA目標達成の心理学」です。

 本書の目標達成のメソッドは、人生のあらゆる場面で活用できます。ビジネス、営業成績、恋愛、ダイエット・・・。あなたの目標達成のスキルが高まれば、理想の収入、仕事、プライベート、健康状態、心の充実度を含め、理想のライフスタイルを実現することができます。

『GOSPA 目標達成の心理学』 プロローグ より 滝内恭敬:著 サンライズパブリッシング:刊

 本書は、滝内さんが長年の研究と実践から編み出した目標達成のメソッド『GOSPA』のノウハウをまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「間接的努力の法則」で、目標は自然と実現できる!


 結果には必ず原因があり、それは人生においても、例外はありません。

 つまり、私たちが手にしている結果は、紛れもなく私たちが原因をつくっています。

 滝内さんは、望むものが手に入るのではなく、現在の自分にふさわしいものが手に入ると述べています。

 夢を叶えるために最も重要なこと。
 それは、その結果を手にするのにふさわしい自分になれているかということです。

 目に見えるお金や仕事、異性ばかりをゴリゴリ追い求めれば求めるほどに、果たしてどうなってしまうのか?

 面白いほどに、理想の結果が逃げていき、逆に望まぬ結果が手に入り、絵に描いた餅になってしまうのです。これがまさしく、昔の私のように、必死で夢を紙に書いたのに叶わなかった人のケースです。

 しかし、望む結果を手にするのにふさわしい自分になっている場合であれば、目に見える結果を追いかけなくても「気がつけば自然と望む結果が手に入っていた」というような状況になります。これを、「間接的努力の法則」と言います。

 え? 努力はいらないのでは!? そうでした(笑)。
 ご安心下さい。これからお伝えする内容を努力と捉えるのか否かは個人の自由ですが、最小限の行動で最大のリターンを手にする、意味のある自己啓発法をお伝えしましょう。
(中略)
 間接的努力を実施すべき目に見えない部分は、以下の4つの分野に分かれます。

  • スキル・教養面
  • 美容・健康面
  • 心・精神面
  • 思考・人格面

 これら4つの分野のことを、まとめて「土台レベル」–と呼ぶことにしましょう。

 手にする結果レベルと私たちの内面性である土台レベルの関係性をわかりやすくまとめた図が、次のページに示す「GOSPAピラミッド」です(下の図1を参照)。

 見てわかるように、土台レベルに支えられながら、収入や仕事、プライベートが結果レベルとしてのっかっているのです。

 当然、土台が小さければ、手に入る結果も小さくなります。つまり、手にする結果レベルはあくまで副産物ということです。

『GOSPA 目標達成の心理学』 第1章 より 滝内恭敬:著 サンライズパブリッシング:刊

図1 GOSPAピラミッド GOSPA 第1章
図1.GOSPAピラミッド
(『GOSPA 目標達成の心理学』 第1章 より抜粋)

 いくら種をまいても、実を結ばない。
 それは、種自体ではなく、「土壌」に問題があるということです。

 逆に言えば、土壌が肥沃になれば、まいた種の分だけ、実になります。

 結果を求めるなら、まず「土台」から。
「急がば回れ」ですね。

すべてをリセットできるなら、また同じ選択をするか?


「もし、人生をリセットしたとして、それでも今手にしているものをあえてまた選ぶか?」

 答えが「イエス」なら、そのまま続行。
 答えが「ノー」なら、今すぐやめる。

 このような思考法を「ゼロベース思考」と呼びます。

 滝内さんは、ゼロベース思考を実践することで、本当に望むことが見えてくると述べています。

 例えば、「好きなことで月100万円稼ぐこと」が目標なのであれば、今までの好きだったことを引っ張り出してくるより、まずは月100万円稼げる仕事をやってみて、とことん挑戦していく中で自然と好きになってしまうこともあり、もし、好きになれなかったら、その稼いだお金と自由な時間で好きなことをやればいいだけで、その方がよっぽど早くに目標を達成できるのです。

 そうは言っても、なかなか過去をすっぱり断ち切ることは簡単ではなく、過去を引きずって大きな荷物を背負いながら人生を歩んでいる人が数多くいます。

「今までもやり続けてきたから」という言い訳が定番です。
 しかし、手放すことができない人は、手に入れることもできません。

 ビジネスだけでなく、パートナーについても同様で、長年一緒にい続けたからというのは今後も一緒にい続ける理由にはなりません。人生のあらゆる場面において、明確な判断を下すためにも現在と過去を切り離して考える力が求められます。

 ここで、20世紀最大の経営者と言われている、ジャック・ウェルチの話をしましょう。

 彼の、ナンバー1・ナンバー2戦略は有名な話で、市場でナンバー1とナンバー2の事業だけで勝負するために、その他の事業をシェア1位の会社に売却しました。

 これによってGEは急成長を遂げたわけですが、考えて頂きたいことがあります。

 なぜ、ジャック・ウェルチはこの戦略を実施したのでしょうか?

 一般的には、ジャック・ウェルチは、自社の利益を優先して儲けに走ったと言われています。シェアの高い事業に特化することで売上が上がりやすいことは間違いありません。

 ですが、本当の理由はそうではないのです。

 この時、ジャック・ウェルチにコンサルティングをしたのは、かの有名なピーター・ドラッガーでした。

 ドラッガーは、ジャック・ウェルチにこう尋ねました。

「どの事業がワクワクしているの?」

 すると、「1位、2位の事業はとてもワクワクしています」とジャック・ウェルチ。

「その他の事業を今までやっていなかったとしても、今後もやろうと思うか?」とピーター・ドラッガー。

 この答えは、NOでした。そこで、ピーター・ドラッガーは続けました。「ならば、そんなワクワクしていない事業など、お客様に失礼ではないか!」

 この判断が、ジャック・ウェルチの決断を固めたのでした。確かに、私たちは仕事を楽しんでいない人から商品を買いたいとは思いません。その他の事業をこのまま続けてもお客様への失礼に値するだけです。

 私たちも、このゼロベース思考を実践することで、必要なものや必要な人のみが手元に残り、身軽で幸せな人生を歩むことができます。あらゆる人生の局面においても、次の質問をするのです。

 この質問に対する答えがイエスならば、正しい選択であり、ノーならば今すぐやめるべきなのです。「すべてをリセットできるなら、あえてまた同じ選択をするだろうか?」

『GOSPA 目標達成の心理学』 第2章 より 滝内恭敬:著 サンライズパブリッシング:刊

 目標は、あくまで自分がワクワクする、どうしてもやりたいと願うものだけにする。
 それが、その目標を達成するための秘訣です。

「すべてをリセットできるなら、あえてまた同じ選択をするだろうか?」

 一度、まっさらな状態から考えてみるのもいいかもしれません。

「明確な目標設定」をすること


「GOSPA(ゴスパ)」とは、次に並ぶ単語の頭文字です。

 G:GOAL(明確な目標設定をする)
 O:OBJECTIVE(目的を明確化する)
 S:STRATEGY(戦略を考える)
 P:PLAN(行動リストを作成する)
 A:ACTION(すぐに代償の先払いを実行する)

 ここでは、「GOAL(明確な目標設定をする)」について紹介します。

 まず、第一ステップとして、明確な目標設定です。人生のナビゲーションシステムを作動させましょう。車のナビは、目的地を入力する必要があります。そのままだと現在の周囲しか表示されておらず、この道を突き進むとどこに辿り着くのかよくわからないままです。

 人生も同じです。一度、ナビに目的地を入力すれば、自動操縦で動いてくれます。「自動で」「ついついやってしまう」状態を作ることに関しては後ほど詳しくご説明するとして、今から目的地を入力する作業に移ります。

 では、1年後に、あなたが手に入れたいと思う結果を、「SMART(スマート)」を意識して記入して下さい。

 SMARTとは次の通りです。

S:(Specific)具体的
M:(Measurable)測定可能
A:(Achievable)達成可能
R:(Realistic)現実的
T:(Timely)期限が明確

 例えば、年収1000万円稼ぐ、株式会社を設立して社長になる、都心にオフィスを構える、年間でセミナーを30回開催する、顧客が100名いる、最愛のパートナーと結婚している、本の出版が決まる、会社員を辞めている・・・等。

 このように語尾を断言形で書くこともポイントです。「〜したい」という願望形だと、やりたいけれどできないという情報として、我々の潜在意識にインストールされてしまいます。

 ここで、小さな成功体験を積み重ね、確実に勝ち癖をつけていく威力について思い出してもらいましょう。

 過去にチャレンジしたけれど実現できなかった、という負け癖がついていると、どうしても「今までもダメだったからこれからもダメだ」と決めつけてしまいますが、逆に小さな成功体験を積み上げていれば、「今までもできたからこれからもできる」と自然に思えてくるものです。

 1年後のGOALを書く際のポイントとして、達成確率80%程度の目標を書き、確実に達成して勝ち癖をつけることです。

 小さいことなんて書きたくないと思う人もいるかもしれませんが、それならば、1年でなく、半年や3ヶ月で達成すればいいだけのことです。

 確実に達成して勝ち癖をつけることが大切なので、現状年収400万円なのに、「1年後に年収1億円稼ぐ!」といった、1年以内の目標としては無謀すぎる内容は控えて下さい。

『GOSPA 目標達成の心理学』 第3章 より 滝内恭敬:著 サンライズパブリッシング:刊

 設定された目標は、工業製品でいうところの「設計図」です。

 滝内さんは、人生に設計図がない状態でも不思議と怖いとないのですが、これが一番怖いと、目標設定の重要性を強調しています。

 SMARTで、確実に実現できる目標をクリアする。
 小さな成功体験を積み重ねながら、勝ち癖をつけて、大きな成功を呼び込みましょう。

習慣化のコツは「インパクト×回数」


 誰でも、思考回路を成功者と同じにすれば、同じような思考を実践でき、同じような結果を手にすることができます。

 習慣化を考えるうえで重要となるのは、「インパクト×回数」です。

 新しい思考回路を形成するには、大きく分けて次の2つのステップがあります。
①インパクト大な経験をすることで、脳を破壊
②インパクトは小さいけれど、何度も反復して刷り込ませる。
(中略)
私たちは日常における見るもの、聞くもの、食べるもの、見るもの、触れるものすべてに、よいか悪いかにかかわらず影響されて結果を生んでいます。
 すべてがつながっているので、一部分だけを変えていい、というものではないのです。
 例えば、一般的に決断力がない人は、何事も決断を先延ばしにし、意味のある前向きな検討ではなく、先延ばしにするだけの悪い検討をしてしまっています。人生全般に、自分の決断力のなさを適用しているのです。

「破壊なくして、創造なし」と言われるように、新たな思考習慣を作るためには、非日常を味わい、脳を破壊することから始めて下さい。

 手っ取り早いのは、やったことがないことをすればいいのです。もちろん、ストリップ以外にも、バンジージャンプを飛ぶ、世界の絶景を見に行く、滝に打たれる、パワースポットに行くなど、様々なインパクト大な経験をすることが可能です。
(中略)
 インパクト大な経験や感動体験を味わうことで、潜在意識のインストール情報を一瞬で書き換え、新たな思考回路を形成します。
 しかし、インパクトが小さいことについては、1回だけやってもなかなか潜在意識にインストールされにくく、何度も繰り返し刷り込ませていく②の方法になります。

 これをうまく使っているのがCMです。

 キリン、アサヒ、サッポロ、エビスの中であなたはどれが一番好きですか?

 ・・・ちなみに今、何を連想しましたか?

 私はお酒なんて言葉は一切言っていませんが、大半の方がビール連想したはずです。これは、テレビで何回もCMが流れているために、潜在意識に刷り込まれているのです。これぞ、反復の威力です。

 私は指導者として、あえて受講生さんたちにややインパクトのある話し方をするときがあります。暴言ではありませんよ(笑)。これは、成果に大きく影響するからです。ヌルい言い方だと、回数を重ねなければいけなくなります。

 少ない回数で最大の成果を出すためには、インパクトが大切です。

 禁煙ができない人は、普通にタバコをゴミ箱に捨てるだけではやめられません。やり方がヌルいので、極端な例を言うと、タバコ全部に火をつけて吸ってむせてから踏みつけるくらいのことをやればいいのです。体で感じるインパクトが大きすぎて、もう吸えなくなります。

『GOSPA 目標達成の心理学』 第4章 より 滝内恭敬:著 サンライズパブリッシング:刊

 滝内さんによると、思考を習慣化させるには6ヶ月かかるそうです。

 辛抱強く続けることが大事。
 それはもちろんですが、「インパクト×回数」を意識することで、効率よく潜在意識に働きかけることができますね。

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 目標達成が成功するためのベースになるもの。
 それは「使命感」です。

 滝内さんは、自分をどのように活かせば、最も価値の高いものを世の中に発信し、人々に貢献することができるだろうか? と考えることが豊かになるためのコツだとおっしゃっています。

 人には、生まれ持っている才能や性質があります。
 自分にないものを嘆いたり、恨んでも仕方がありません。

 それよりも、自分の中に眠る“宝物”を探し出すことに全力で取り組むことが大切です。

 指針となるのは、「好き」「ワクワクする」という感情です。

 世間や他の誰かの価値観ではなく、自分のモノサシで目的地を決める。
 それが目標達成のための重要なポイントだということです。

 誰でも、世の中に貢献する自分だけの強みを持っています。
 それを活かすか、殺すかは自分次第です。

「GOSPA」は、目標達成を通して、自分自身の価値を高める最高のツールといえます。
 ぜひ、皆さんもお試しください。

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