【書評】『大富豪がわが子に伝える秘密の法則』(スティーブ・シーボルド)

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 お薦めの本の紹介です。
 スティーブ・シーボルドさんの『大富豪がわが子に伝える秘密の法則』です。

 スティーブ・シーボルド(Steve Siebold)さんは、米国のライフコーチです。
 自己啓発のセミナー講師としても絶大な人気を誇っています。

1200人以上のインタビューから学んだ「大富豪になる方法」

 シーボルドさんが、まだ貧乏学生だった頃、自分の力で財を成した人たちに面会を求め、経済的成功の秘訣を聞こうと思い立ち、実行に移しました。
 インタビューをした億万長者の数は、実に1200人以上にのぼります。

 私が彼らに投げかけた基本的な質問の一つは、「経済的成功について自分の子供に何を教えていますか?」というものでした。本書はその回答をもとに書かれています。
 本書のコンセプトは明快です。「一般大衆が考える成功」と「お金持ちが考える成功」を対比することです。私もこれをもとに考え方を変え努力を重ねて億万長者と呼ばれるようになりました。
 私と同様、あなたは子供のころから恐怖と欠乏に根ざした思い込みをたたき込まれ、成功と財産を手に入れることに対する偏見をもたされているかもしれませんが、この本は子供がそれと正反対のことを学ぶために書かれています。
 本書は子供に話しかけるように書かれていますが、私としては大人が子供といっしょに読むことを想定して書いています。各項目を読むたびに、その内容について子供と話し合ってください。どの項目も短いので数分で読めます。すべての項目を読み終えたら、お金持ちがどんどん豊かになっていく理由がわかるでしょう。
 億万長者たちの世界に足を踏み入れて大いに学んでください。有史以来、富裕層にしか理解できなかった世界ですが、今それはこうして本というかたちで明らかにされています。
 あなた自身の成功とともに、あなたの子供が社会に出て成功することによって財を成し、幸せで充実した人生を送ることを願ってやみません。

『大富豪がわが子に伝える秘密の法則』 プロローグ より スティーブ・シーボルド:著 弓場隆:訳 サンマーク出版:刊

 本書は、大富豪が普段心がけていることや習慣をテーマごとにわかりやすくまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「自分の仕事」を愛しなさい

 自分の力で財を成そうとしている人にとって、どの仕事を選ぶかは人生のあらゆる側面に影響を与えます。
 それは、人生ではその大半を働いて過ごすことになるので、自分の仕事を愛せるかどうかが成否を分けるからです。

(前略)退屈な仕事についてお金を稼ぐためだけに膨大な時間と労力を費やすのは惜しいことだ。
 お金持ちになることはすばらしいのだが、本当の幸運とは、大好きなことをして資産を築くことだ。毎朝わくわくして目を覚ますことが、経済的成功を収めて充実感と満足感を得る秘訣なのだ。しかし残念ながら、これはごく一部の人にしか経験できない。なぜなら、大多数の人はそういう計画を立てようとしないからだ。
 ただし、大好きな仕事を見つけ、問題を解決してお金をもらうことは容易ではない。最近の世論調査によると、自分の仕事を楽しんでいる人は全体のわずか13パーセントである。ほとんどの人は仕事に出かけるぐらいなら家にいたいと思っている。貧しくて不幸な人が多いのも不思議ではない。
 多くの人は仕事に情熱を燃やしていない。最小限の努力しかせずに最大限の給料を要求する。安くない学費を払って学位を取得し、社会に出て仕事に就いても、仕事が嫌いなので定年を心待ちにしているのが実情だ。月曜を迎えると憂うつになり、金曜が来ると安心し、週末の楽しみを生きがいにしている。そして、いつも「なぜ自分はこんなにみじめで貧しいのか」と困惑している。君はそういう道は選ばないでほしい。
 大好きな仕事を見つけることが最重要課題の一つだ。親や教師、メンター(人生の師)はそのために手伝ってくれるが、最終的には自分で決断しなければならない。

  自分の仕事が大好きではないなら、人生を愛することは難しい。
               マーディ・グローテ(アメリカの臨床心理士)

『大富豪がわが子に伝える秘密の法則』 第1章 より スティーブ・シーボルド:著 弓場隆:訳 サンマーク出版:刊

「好き」「嫌い」は、自分でコントロールできない部分が大きいです。
 もちろん、仕事においても例外ではありません。

「今の仕事を好きになる」よりも「好きなことを仕事」にする。
 それが遠回りのようで、一番の成功への近道なのでしょう。

「お金持ちになる方法はシンプルだ」と知りなさい

 シーボルドさんは、お金持ちになることは簡単ではないがシンプルだと述べています。
 その理由は、問題を見つけて解決すればいいからです。

(前略)解決する問題が大きければ大きいほど、ますますお金持ちになる。したがって自由経済の下では、誰でも理解できるシンプルなプロセスをたどればいいのだ。
 困難な問題は、イノベーションに富む解決策を必要とする。そのためにはできるだけ実用的なものにしてコストを下げなければならない。しかも、解決策を探している利口な人はたくさんいるので、激しい競争を勝ち抜く必要がある。その秘訣は、自分が経験を積んで熟知している分野の問題解決に特化することだ。
 マーク・ザッカーバーグは一流の野球選手になれなかったかもしれないが、フェイスブックを通じて大勢の学生をつないで巨万の富を築いた。ビル・ゲイツは小説を書いてもお金を稼げなかったかもしれないが、マイクロソフトを設立して世界一の億万長者になった。オプラ・ウィンフリーは自動車工場の経営はできなかったかもしれないが、初のアフリカ系女性司会者として世界的に知られるようになった。
 この人たちは他の分野で資産を築くことができただろうか? その可能性はあるが、かなり低いだろう。
 お金持ちになる方法がシンプルである理由の一つは、競争相手より多くの才能と経験と情報を持っている分野でお金を稼げばいいからだ。特定の分野の問題を深く理解すればするほど、戦略的に優位に立つことができるようになる。そして、それは競争相手を減らすことにもつながる。なぜなら、競争相手は自分と同じ程度の知識と経験を持つ人に限定されるからだ。これが勝利の確率を飛躍的に高める方法だ。
 よく知らない分野は避けなさい。専門分野を熟知している人たちに勝つのはほぼ不可能だ。ほとんどの人は広い分野について少しずつ知っているが、君は狭い分野について多くのことを知るべきだ。つまり、「広く浅く」ではなく「狭く深く」をモットーにするということだ。並外れた知識に対して誰かがお金を払ってくれるなら、それは堅実な戦略だといえる。

『大富豪がわが子に伝える秘密の法則』 第2章 より スティーブ・シーボルド:著 弓場隆:訳 サンマーク出版:刊

 解決する問題は、自分が経験を積んで熟知している分野で探す。

「不便だな」
「こんなサービスがあったらいいのに」

 私たちが普段の生活や仕事で不満に思うことの中に、成功の種が隠れているということですね。

情熱を失わずに果敢に挑戦を続けなさい

 成功を勝ち取るには、挫折や試練はつきものです。
 それらを乗り越えて前に進むには、どうすればいいでしょう。

 自分の力で財を成す過程で、周囲の人は君のやる気をそごうとするかもしれない。君がお金持ちになるために一生懸命に努力する姿を見て、彼らは「仕事中毒だ」「執念深い」「強欲だ」「やりすぎだ」などと批判する。
 それ以外にも成功への障壁はある。たとえば、経済的な問題、個人的な問題、時間の不足、うまくいかないアイデアだ。
 つまるところ、ひ弱な精神の持ち主は永遠にお金持ちになれないということだ。お金持ちになるためには、過酷な戦いを勝ち抜かなければならず、強靭な精神をもつ人だけが最終的に成功を収めることができる。だからつねに全力を尽くして戦いつづけなければならない。
 君はたえず自分を鼓舞し、たとえ周囲の人が信じてくれないときでも、自分を信じなければならない。たとえ何度も失敗しても、情熱を失わずに果敢に挑戦を続けるだけの並外れた精神力をもつ必要がある。もしそれが至難のわざのように思うなら、まったくそのとおりだ。お金持ちになることは、それぐらい難しい。だから、もし成功して財を成しても、後ろめたさを感じる必要はまったくない。
 いったんお金持ちになると、それまで批判していた人たちが一転して成功をたたえてくれることを期待するかもしれない。だが、実際には彼らはめったに君の成功をたたえてくれない。それどころか、「たまたま運がよかっただけだ」と言うはずだ。
 たとえ成功して財を成しても、他人に認めてもらおうとしてはいけない。周囲の人が称賛してくれるのを期待すると、がっかりするだけだ。そんなことより、自分で自分を認めよう。なぜなら、つねにつき合わなければならないのは自分自身なのだから。

  努力と誠実さで成功を手に入れたなら、それについて罪悪感を抱く必要はない。
          フランク・ソネンバーグ(アメリカの経営コンサルタント)

『大富豪がわが子に伝える秘密の法則』 第3章 より スティーブ・シーボルド:著 弓場隆:訳 サンマーク出版:刊

 最後に頼れるのは、自分自身しかありません。

 激しい雨でも、消えないくらいの大きく熱い情熱の炎。
 厳しい向かい風に逆らって、前に進むことができる強靭な精神。

 その二つを手に入れることが、成功の必要条件だということです。

自分を信頼しなさい

 成功を手に入れるために避けて通れないのが、「信頼」の構築です。
 自分が周りから信頼されることはもちろん、信頼すべき相手を見極めることも重要です。

 成功するにつれて、多くの人から何かを求められるようになる。信頼できる人もいるが、そうでない人もいるだろう。君は判断力を駆使して見きわめなければならないが、ときには判断ミスを犯すかもしれない。
 信頼できる人とつき合い、信頼できない人とは距離を置きなさい。とりわけ、もっとも信頼しなければならない人物は自分自身だ。自分は望みどおりの人生を創造できると確信しなさい。間違った方向に進んでいることがわかれば、軌道修正する能力をもっていると確信しなさい。もっとも大切なのは、人生でどんなことがあろうと、自分は対処する能力をもっていると確信することだ。
 きっとそんなことは自明であり、君はすべての大人が自分を信頼していると思っているかもしれない。理想世界ならそのとおりだが、現実世界では大多数の大人は成功するために必要な自信をもっていない。彼らは生き残るために必要な自信をもつのが精いっぱいだ。成功するためのトレーニングを積んでいないし、人生でたびたびまずい決定をくだして自分への信頼を失っている。不幸なことに、これはたいてい生涯にわたって続く。そのために彼らは夢を追い求めるのではなく、安全策をとって人生が終わるのを待つ。
 悲しいことに、これらの人たちの多くは頭がよくて、高学歴で、才能をもっている。望みどおりの人生を送る能力をもっているのだが、自分を信頼できないために恐怖を感じ、積極的に人生を切り開くことができないのだ。
 しかし、君はそうであってはいけない。ときおり大きな間違いを犯すだろうが、どんなことがあろうと、自分を信頼しなさい。たとえどんな失敗をしても、自分を信頼して立ち上がらなければならない。簡単ではないが、それをする必要がある。

『大富豪がわが子に伝える秘密の法則』 第4章 より スティーブ・シーボルド:著 弓場隆:訳 サンマーク出版:刊

 他者との信頼関係は、もちろん大切です。
 しかし、それ以上に重要なのが、「自分自身との信頼関係」です。

 どんなときでも、何があっても裏切らないのは「自分」だけです。
 自分自身すら信じられない人が、他人を信じられるわけもないですね。

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「継続は力なり」

 夢や願望を現実にするための秘訣は、続けることです。

 私たちを取り巻く状況は、刻一刻と変わっていきます。
 順風満帆なときもあれば、台風のような暴風雨のときもあります。
 成功を手にした人は、そんな外部の環境に惑わされることなく、進み続けた人たちです。

 逆境でこそ、その人間の本当の力、本当の価値が試されます。

 すぐに剥がれるメッキではなく、本物の純金になる。
 本書には、まさに本物になるための「秘密の法則」がびっしり詰め込まれています。

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