【書評】『ここに気づけば、もうお金には困らない』(種市勝覺)

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 お薦めの本の紹介です。
 種市勝覺さんの『ここに気づけば、もうお金には困らない』です。

 種市勝覺(たねいち・しょうがく)さんは、風水コンサルタント・密教風水カウンセラーです。

お金に困っている人にこそ伝えたい「教え」


 金運のいい人、悪い人。
 両者の違いは、どこにあるのでしょうか。

 種市さんは、実は、お金には、「見えない法則」が存在していると指摘します。
 そのヒントを与えてくれるのが、「空海密教」です。

 種市さんは、10年間の空海密教の修行の経て、「阿闍梨(あじゃり)」の称号を得ました。

 阿闍梨とは、世間的にいえば「行者」、あるいは「僧侶」と思っていただいてもよいでしょう。
 その阿闍梨である私が、なぜお金の話? と不思議に思うかもしれません。
 でも実は私が学んだ空海密教は、お金とひじょうに相性がいい考え方をもっているのです。
 私は十年間に及ぶ修業をへて、2010年に師匠である空海密教の大阿闍梨であり風水師でもある松永修岳(まつなが・しゅうがく)先生から「阿闍梨」を名乗ることを認められました。
 以来、企業、個人を対象に、密教に基づいたご祈祷(きとう)やコンサルティング、カウンセリングさせていただいております。密教の教えをベースに風水の手法を取り入れた「密教風水」によって、多くの法人、個人が、運気を好転させています。
 私が定期的に開催するセミナーはおかげさまでいつも満員。少人数で行う風水の講座はキャンセル待ちの状態が続いています。
 数々の実践を通して、私は空海密教の教えのすごさを実感しています。この方法を使えば、金運の流れが好転しない人は一人もいません。

 なぜかというと、空海が教える密教は、従来の仏教とちょっと違った点があるからです。
 一般的な仏教は聖人がつくった正しい道を明らかにし、その道を歩むよう教えます。欲望を否定し、悟りへの道を明らかにして示すので「顕教(けんきょう)」と呼ばれています。
 一方、「密教」と呼ばれる空海秘伝のの教えは、現世での利益や成功を肯定しています。
「貧を救うには、財をもってす」とは空海の有名な言葉です。お金がなければ貧しい人たちを救えない。この言葉からも、空海がお金もうけを認めていたことがわかります。
 さらに空海が教えた密教の手法は煩悩を否定するのではなく、それらと向き合うことで、運気をさえぎる思考や感情のブロックをはずしていきます。そして自分本来の力を発揮して、悟りに至る道を自ら開発していきます。
 ですから、宗教というより能力開発の技術に近いかもしれません。その意味で経済やお金とたいへん相性がいいといえるでしょう。

『ここに気づけば、もうお金には困らない』 プロローグ より 種市勝覺:著 サンマーク出版:刊

 本書は、密教の奥義ともいえるお金の見えない法則と考え方を、わかりやすくまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「身・口・意」が一致したときに願いはかなう


 密教が伝えるお金の法則において一番重要なこと。
 それは、「身(しん)・口(く)・意(い)」を一致させることです。

「身・口・意」の意味は、以下のとおりです。

「身」――やっていること・行動
「口」――いっていること・言葉
「意」――思っていること・意識

 空海は「身・口・意」の三つが一致したとき、すべての願いが成就されるといっています。
 あなたがもし金運にめぐまれた人になりたいのなら、「身・口・意」の一致がとても大切です。

 やっていることと、いっていること、思っていることがバラバラだと物事はうまくいきません。
 たとえば健康になりたいと思っていて(意)、健康の大切さを人に話したり、その方法も十分知っているのに(口)、暴飲暴食をしたり、不摂生が止まらない(身)人は、健康にはなれません。
 素敵にパートナーを得るためにせっせと婚活パーティに行ったり(身)、周囲には「結婚したい」「いい人を紹介してほしい」といっているのに(口)、どんな結婚生活を送りたいのかというイメージがまったくないとしたら(意)、その人はなかなか結婚できないでしょう。
 同じように、経済的に豊かになりたいと思っているのに(意)、平気で散財したり(身)、「足りない、足りない、どうせ貧乏」が口グセ(口)の人が、豊かになれるでしょうか?
「身・口・意」がバラバラの人は何もかもちぐはぐになってしまうので、いい運は回ってきません。もちろん金運も開けません。

 密教ではこの三つを一致させるために、印を結んだり、マントラを唱えたり、心に仏を描く「三密(さんみつ)修行」というものを行います。ちなみに私は15年間、この「三密修行」を行っています。
「身・口・意」を一致させることが、密教のもっとも大事な教えだと覚えておいてください。

 また、密教には「いっさいの『身』『口』は『意』に従う」という意味の教えもあります。
 行動や言葉は意識によって決まってくるというのです。金運を開きたいなら、ここがとても重要です。
 つまり自分がどう考えるか、自分がどう思うか、「意」=「意識」が一番大切なのです。ということは、お金持ちの行動(身)や言葉(口)をいくら真似しても、意識(意)がそうなっていなければ、お金持ちにはならない、ということです。
 金運を開きたいと思ったら、何よりも一番大切なのは「意識」なのです。お金持ちになるためにはどんな「意識」をもっていればいいのか、そこを学ばなければなりません。
 言い換えれば、あなたが今、お金にめぐまれていないとしたら、それはあなたの「意識」か間違っているからだともいえるのです。
 金運が逃げてしまうあなたの「意」が、金運が逃げてしまうようなあなたの「身」「口」を招いているわけです。
 まずはお金に対する「意識」に注目してみましょう。「意」が変えられたら、「身」と「口」も変えやすくなります。
 そして「意」に「身」と「口」を完全に一致せることができれば、金運を開きたいというあなたの願いも成就します。

『ここに気づけば、もうお金には困らない』 プロローグ より 種市勝覺:著 サンマーク出版:刊

 お金は出ていくばっかりで、入ってこない。
 お金は汚いもの、悪いもの。

 お金に対する、そんなネガティブな考えが、私たちの頭の中にインプットされている。
 だから、金運が上がらないのですね。

 お金に対する「意識」をポジティブなものに変えること。
 そのうえで「意」に「身」と「口」を完全に一致させること。

 普段の生活から、意識していきたいですね。

お金とは「喜び」と「感謝」の交換


 お金に対する考え方、定義はいろいろです。
 種市さんは、お金はあなたが定義したとおりの状態になっているはずだと述べています。

「お金は使うもの」と答えた人のお金はすぐ使われてなくなります。
「求めても手に入らないもの」と答えた人は、求めてもお金はなかなか手に入りません。「人前で見せてはいけないもの」と答えた人のお金は、おおっぴらにできない後ろめたいものになります。

 人は自分が意識していないものを引き寄せることはできません。漠然と「お金がほしい」と思っていても、ぼんやり思っているだけでは金運はやってこないのです。
 あなたの定義があなたの「意識」をつくり、そうなるようにあなた自身を決めているのです。あなたの「意」が「身」と「口」も決めてしまう。
「身・口・意」が一致したとき、願いかかなうといいました。あなたの「意」か「お金は手に入らないもの」と決めているから、あなたの「身」と「口」も「お金は手に入らないもの」として動きます。
 目に見えない「意」が、あなたを「お金が手に入らない人」にしているのです。
 お金とは何か? 正解をいいましょう。正解がちゃんとあるのです。ここをきちんとしておかないと、お金という「形」はあらわれません。
 お金とは、「価値」を交換するものです。人は価値のないものにお金を払おうとは思いません。お金は価値に対する対価として支払われる交換のツールなのです。
 では、その「価値」とは何か。それは「喜び・感謝」の感情です。人は喜ぶことには価値を感じますが、イヤなことには価値を感じません。
 ここがポイントです。お金は「喜び」の感情に対して支払われるもの、「喜び」を交換するものなのです。けっして奪われるものでも、奪うものでも、浪費するものでも、なくなるものでもありません。
 たとえば、あなたが整体の施術を受けたします。それまでものすごく肩こりがひどくて、何をやっても治らなかったのに、整体の施術を受けて体がすっきりして、肩こりも治ったとしたら、あなたはどうしますか? 「ありがとうございます」といって、喜んで整体師にお金を払うでしょう。
 その場合のお金は、施術に対して払っているのではなく、すっきりしたというあなたの「喜び」の体験に払っているのです。
 では、整体の施術を受けたのに、ますます肩こりがひどくなって、体調が悪化したら、はたしてお金を払いたいでしょうか? 価値を感じていないもの、「喜び」を感じていないものに、お金を払う気はしないでしょう。
 喜ぶことに価値を感じて、「喜び」を交換する。お金はそのために生まれてきたのです。その本質、お金の正しい定義を、ここでまずは理解しておいてください。

『ここに気づけば、もうお金には困らない』 第1章 より 種市勝覺:著 サンマーク出版:刊

 人は、感動すること、心から楽しめることには、いくらでもお金を払うものです。
 例えば、AKB48や東京ディズニーランドの根強い人気は、それを象徴しています。

 お金は「喜び」の感情に対し支払われるもの、「喜び」を交換するもの。
 頭に入れておきたい言葉です。

「自分のお金」などもともと存在しない


 お金の流れには、法則があり、次の3つの状態で循環しています。

  ①やってくる(お金を得ること)
  ②とどまる(お金が自分のところにある状態)
  ③離れていく(お金を支払うこと)

 基本的にお金の流れはこの三つです。
 ①の「やってくる」とは、稼ぐことです。
 自分の「価値」や「労働」を提供することで、お金は入ってきます。でも、何もしなくてもお金が入ってくることがあります。富裕層に多いのですが、遊んでいてもお金は入ってきます。これも「やってくる」に入ります。
 ②の「とどまる」は、財布や家にお金がある状態です。銀行にある状態、つまり貯金も「とどまる」に入ります。
 ③「離れていく」は、「喜び」の「価値」と交換すること。つまりお金を支払うことです。落としたり、なくしたり、盗まれるのも「離れていく」に入ります。

 ここで大切なのは、お金は①②③のサイクルで流れていくということです。ですから、「自分のお金」はもともと存在しないのです。自分の財布に入っているお金は、一時的には自分のものですが、また流れていってしまいます。
 たとえ自分の名前を書いておいても、自分のものではないので、一度手放してしまえば、落とし物のように自分のところに戻ってくるわけではありません。
 お金は「すぐなくなっていくもの」ではなく、はなから自分のお金などない。いつも流れているものだと思ってください。
 これまで述べてきたように、お金の流れのそれぞれの段階で、どんな「意識」をもつかということがとても大切です。
 お金をやりとりする段階で、どんな「意識」をのせるのか。「喜び」や「幸福」の感情をのせるか、「苦労」や「犠牲」「代償」をのせるのか。それによって流れてくるものが違ってきます。
 前にも述べましたが、「喜び」や「幸福」は密教風水では「生気」といいます。「生気」とは分かち合いや育み合いの「気」です。
 一方「苦労」や「犠牲」「代償」は、「殺気」です。「殺気」とは奪い合いや狩猟の「気」です。
「来る」「いる」「出ていく」の三つのお金の流れのそれぞれで、どんな「気」をもってお金を循環させるかが大事です。
「生気」のお金は「生気」になって循環します。「殺気」のお金は「殺気」になって循環します。
 つまり「喜び」をもって循環させれば、「喜び」のお金になって返ってきます。「苦労」や「犠牲」の「意識」をのせて循環させれば、「苦労」や「犠牲」のお金となって返ってきます。
 お金をもらうときも、ためるときも、出すときも、いつも「喜び」の「意識」をもって、「生気」のお金を循環させることが大切なのです。

『ここに気づけば、もうお金には困らない』 第2章 より 種市勝覺:著 サンマーク出版:刊

 種市さんは、お金にめぐまれている人は、お金を喜んで使い、喜んでためて、喜んでお金を得る人だと述べています。

 お金が出ていくのを嫌がって、必要以上に出費を抑えるのは、お金の流れを止めてしまうことです。
 結局は、自分からお金を遠ざけることになります。

 お金は循環しているもので、「自分のお金」というものはないと認識する。
 お金がやってくるときも、とどまっているときも、離れていくときも、「喜び」の感情を込める。

 より大きな「お金」の流れをつくるための秘訣ですね。

他人から与えられた「他由」の生き方をやめる


 お金に対する「思い込み」は、そのほとんどが、親や社会から植えつけられたものです。

 そもそもなぜ私たちは親や先生のいうことを聞かなければいけないのでしょう? 親や先生が何かをいったとしても、それはその人たちがそういいたくていっているにすぎません。人が何かをいうことと、自分がどう考え、どう行動するかとはまったく関係のないことです。
 密教は「自由」を大切にします。自分がそうしたければすればいいし、したくなければしなくていい。
 正しいルールがあらかじめ決めてあって、その道を歩きなさい、というのが「顕教(けんきょう)」だとすると、密教は己の道を歩きなさい、という考え方です。
 だから、親や先生が何といおうと、「ああ、そうですか。あなたはそう思うんですね。わかりました。でも私には、直接関係がありません。私はこうしたいので、こうします」でいいのです。
 他人の「思い込み」を背負う必要はありません。あなたはあなたがしたいようにすればいい。まさにこれが「自由」です。
 しかし私たちは他人が決めた正しい道、正しいルールを守ろうとします。他人の自由を生きるので、私はこれを「他由」と呼んでいます。
 人はもともと「自由」なので、自由に自分の道を選べばいいのに、「他由」によって、ものすごく影響を受けているのです。
 ですから「目に見えない部分」、「意識」を変えるには、他人から与えられた「思い込み」や「他由」の生き方を一度見直す必要があります。
 あなたが無条件に信じているもの、そうだと思いこんでいるものは本当にそうなのか、見直す必要があるのです。
 あなたが信じていること、当たり前だと思っていること、常識にしているマイルールは本当にあなたがそう思っているとおりなのでしょうか?
 人からいわれて、そう思ってしまっただけではありませんか? そこのところをもう一度見直してみましょう。

『ここに気づけば、もうお金には困らない』 第3章 より 種市勝覺:著 サンマーク出版:刊

 お金に対する考え方は人それぞれですが、それぞれに正しいということです。

 お金は苦しまないと得られないもの。
 お金は楽をしても得られるもの。
 どちらの「思いこみ」を持つかで、その人の金運は、天と地ほどの差となります。

「他由」の生き方を見直し、「自由」を生きること。

 それが、お金だけではなく、幸せを引き寄せる道につながります。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 密教では、極楽浄土に行くのは死んだあとではない、生きている今の自分のまま、極楽浄土を生きなさいと教えるそうです。

 豊かさは、自分の外にあるものではありません。
 自分の内側からあふれてくるものです。

 今、手元にあるもの、まわりにいる人、住んでいる環境。
 それらにどれだけ感謝の気持ちを持つか、「喜び」の感情を付加込められるか。

 それが結局は、心身の豊かさにつながります。
 金運も、それとともにアップしていくのは間違いないです。

 1200年以上もの間、脈々と受け継がれてきた空海密教。
 その真髄を本書から学び、幸せなお金持ちを目指したいですね。


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