本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『「引き寄せの法則」のアメージング・パワー』(エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス)

お薦めの本の紹介です。
エスター・ヒックスさんとジェリー・ヒックスさんの『「引き寄せの法則」のアメージング・パワー第2新装版』です。

エスター・ヒックス(Esther Hicks)さんとジェリー・ヒックス(Jerry Hicks)さんの夫妻は、目に見えない世界にいる教師たちの集合体である“エイブラハム”から学んだ、この世界を統べる原理「引き寄せの法則」を、世界中の人たちに広める活動をされています。

あなたは強力な“最先端”の創造者である!

エイブラハムは、私たちの地球上の人生は常にベストの状態にあると述べています。
それだけでなく、私たちは宇宙の力強い法則を知っていますし、また、すべてなるもの永遠に発展し、向上していると理解しているとも指摘します。

それはどういう意味なのか。
エイブラハムは、次のように説明しています。

 人々はしばしば、現在の生活に不満を唱えます。昔は楽しめたものがなくなってしまったので、過去の時代や状態に戻りたいと言うのです。しかし、私たちは過去をより良い時代だとはみなしません。今起こっていること、そして次に起ころうとしていることにこそ、人生がもたらす最善のものがあると理解しているからです。
また、人々はしばしば、この永遠の発展という偉大な過程における自分の役割を誤解しています。自分は物事の大きな仕組みの、重要ではない要素だと過小評価しているのです。“神”や、なんらかの“高次の力”が自分を含めたすべてなるものを創造したのであり、自分がこの地球上にいる目的は、さらなる“神聖”な状態を実現したり、“神”にほめてもらうために働くことである、と信じている人もいます。一方で、世界には“神”はいないのだから、誰も喜ばさないように生きてやろう、と心に決めている人もいます。
私たちはより拡大された、“非物質的”な観点に立っていますので、人間や人間の心、人間の思考が持っている力、目的、価値を理解しています。あなたは思考の“最先端”であることが、私たちにわかっているのです。あなたたちがそのなかで生きている多様性の価値や、あなたたちが観察している差異(コントラスト)(対比、対照)の目的を理解しています。私たちは、あなたが環境のなかで、意識の焦点をあわせることによって好みを明確にしていくのを感じますし、あなたが人生経験をあらわにすることによって、思考を発展させているのを楽しんでします。私たちは創造を理解しています――つまり、思考の力を理解しています。
あなたは、“非物質的なるもの”を実現するために物質的な肉体を持ってこの世にいるわけではありません。あなたは、“非物質的エネルギー”の延長――延長の“最先端”――なのです。この地球上で“非物質的な世界”に戻ろうとしているわけでもありません。あなたが今いる場所に、“非物質的なるもの”を引き寄せようとしているのです。引き寄せることで、“すべてなるもの”は拡大するのですから、あなたが引き寄せることこそが、この拡大の原因なのです。

環境やそれを構成するすべての差異的要素を意識しながら人生を送っていると、個人的な好みを明確にする自然なプロセスが起こります。そんなとき、好みを完全に意識していて、それがほしいと言葉にする場合もありますし、もっと微妙で、言葉にはまったくしない場合もあります。なぜなら好みは、あなたの存在の多くのレベルで起こるからです。体の細胞さえもが“意識”の部分であって、「彼ら」も差異を経験しながら好みを明確にしています。実際、あなたのまわりにあるすべてのもの(動物、樹木、岩、土、ちりでさえも)は、実際に律動してい、生きた“意識”であって、差異を経験し、好みを持っているのです。それらが抱いている生きた律動する好みも、望むものを引き寄せる力を持っています。
要するに、私たちは次のように言いたいのです。求めれば、与えられます。それは、常に与えられます。それは、求めるたびに与えられます。例外はありません。・・・・・あなたや誰か、あるいは何かを求めたならば、与えられるのです。
経験にさらされる、という単純なプロセスによって、“意識”は個々の好みを明確にできるのですが、さらにはそのプロセスが波動によって望むものを引き寄せはじめます。結果として、宇宙は永遠に拡大することになるのです。
時空の現実において、まわりに見ているものはすべて“意識”のあらわれであり、“意識”のあらゆる部分はみずからの好みを生み出す経験を持つということ、さらには、あらゆる好みは聞き入れられ、与えられるということに気づけば、あなたもきっと私たちと同じように、すべてはとてもうまくいっていると理解できることでしょう。

あなたは思考、経験、拡大の“最先端”に立っています。そこに、あなた一人でいるのではありません。あなたより前にきた者は、あなたがどこにいて、何をし、何を求めているのかに気づいているのですから。この“最先端”たるあなたの“非物質的”側面は、あなたが絶えず力強い未来へと移っていくとき、拡大を経験し、新しいアイディアを楽しみ、一緒になって喜んでいます。
あなたが本来のあなた自身を完全に思い出して、この“最先端”の観点を楽しめるようになってほしいと、私たちは願っています。それが、あなたがこの物理的肉体へやってこようと決めたときに目指していたことなのですから。
あなたは、悟る必要のある劣った存在などではありません。広大無辺な宇宙の、つまらない断片などではありません。迷子になり、忘れ去られてしまったので、家に帰ろうとしている子供などではありません。・・・・・あなたは、これまで起こったなかでもっとも重要な拡大の波に乗った、強力な“最先端”の創造者なのです。このことに、再び意識的に気づいてほしいと思います。そうすれば、この物理的肉体のうちにある時間は、慎重で意識的な喜びに満ちたものとなることでしょう。

『「引き寄せの法則」のアメージング・パワー』 1章 より エスター&ジェリー・ヒックス:著 秋津一夫:訳 ナチュラルスピリット:刊

エイブラハムは、意図的に意識の焦点を選ぶことがすなわち、意識的な創造なのであり、望む結果を意識的に創造することで、大きな満足を得られると述べています。

つまり、私たちの意識次第で、望む現実をいくらでも“創り出せる”ということ。

本書は、エイブラハムが語る「望む結果を意識的に創造する方法」を、具体的な例を示しながら、わかりやすく解説した一冊です。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

スポンサーリンク
[ad#kiji-naka-1]

私たちは“非物質的世界”の「波動」の延長である

人間は、自分の肉体として認識している、物理的現象以上のものです。

つまり、私たちは“意識”であり、“波動”であり、“源からのエネルギーの流れ”の延長だということです。

 あなたは、自分のことを物質的な“存在”と認識していますが、実際はそれ以上に“波動”であり、“エネルギー”なのです。本来の自分である“波動エネルギー”を認められるようになるには、自己は“波動の存在”である、と理解しなければなりません。そして、この肉体を持って、ここに存在している本当の目的を全うしたり、このプロセスを真に楽しむには、エネルギーの流れを意識的に認識するだけでよいのです。
人は、自分を“波動”“エネルギー”として見ようとすると、しばしば混乱が生じます。なぜなら、波動の物質的現象ばかりを観察することに慣れてしまっているからです。身のまわりの世界と、その物質的特徴ばかりを観察していると、波動の結果に飲み込まれてしまいやすくなります・・・・・結果の原因である、波動そのものは見過ごしてしまうわけです。
(中略)
永遠の“非物質的存在”としての自分(そして、地上で肉体を持っている自分)の連続性を理解する能力は、あなたが感情と呼んでいる波動解釈装置によって生じます。
感情は、“非物質的なあなた”と物質的なあなたとが、波動の上でどのように関係しているかを、瞬間ごとに示しています。あなたにとって、この関係以上に重要なものはありませんし、感情を理解すること以上に物質的な経験を高められるものはありません。なぜなら、物質的なあなたと“非物質的なあなた”との関係について知るべきことのすべてを、感情が教えてくれるからです。

意識的に思考をして、いくらか練習を重ねれば、あなたは“非物質的自己”との関係に気づけるだけでなく、“非物質的自己”と絶えず波動を同調させていられるようになります。“源のエネルギー”と波動を、意識的に同調させることを、私たちは“受け入れる技術”と呼んでいます。それは、この“最先端”の力強い瞬間に、本当の自分を完全に存在させる技術です。

この素晴らしい“結びつき”を達成すれば、いつでももっと活き活きと感じられます。熱意や情熱、愛、感謝、明快さ、生命力、興奮などを感じるようになります。言い換えれば、今まで自分が体験したもののうち、この創造の“最先端”の瞬間に存在するうえで役立つすべてのことを、あなたは受け入れるということです。それは最上の創造の体験です。それは、最上の生命の表現です――そして、あなたのもっとも自然なあり方なのです。
このように、本来の自分との“結びつき”は、波動の同調によって実現されます。いわば、波動の信号が一致することであって、特定の放送局から送られてくる音楽を聴くために、ラジオのダイヤルを一定の周波数に合わせることと、事情はそれほど違っていません。98.7FMの放送を聴きたければ、チューナー、あるいはレシーバーを98.7FMに合わせなければならないと、あなたは知っています。はっきりと受信するには、周波数を合わせなければなりません。
あなたの肉体には、自分が発している周波数を示すダイヤルやメーターはついていませんが、感情がそれについての情報を提供してくれます。つまり、自分の感情に注意すれば、“源(ソース)“と波動を同調させる方法を、文字通り感じ取れるのです。

『「引き寄せの法則」のアメージング・パワー』 4章 より エスター&ジェリー・ヒックス:著 秋津一夫:訳 ナチュラルスピリット:刊

私たちが自分の望む現実を創り出すためにすべきことは、たった一つ。
本当の自分、つまり、“非物質的存在”としての自分(源、ソース、魂、ハイヤーセルフ)と波動を同調することです。

私たちが「本当の自分」と、どれくらい波動が同調しているか。
それを示してくれる“波動解釈装置”が「感情」だということです。

人は自分が考えることに対して「感じていること」を手に入れる

「引き寄せの法則」とは、私たちが発している波動と同じ波動のものを引き寄せるというものです。

苦しみ、悲しみ、不安、恐れなどのネガティブな感情を感じるなら、それは「本当の自分」と同調していないサインです。

一方、喜び、感謝、ワクワク感、楽しみなどのポジティブな感情を感じるなら、それは「本当の自分」と同調しているサインです。

私たちがこの瞬間に抱いている思考と、私たちの“内なる存在”がこの瞬間に関して抱いている思考。

エイブラハムは、この二つの波動発信点のあいだに、波動の面で不調和があるのか、同調があるのかを意識的に感じられるならば、あなたは自分の“感情の誘導システム”に意識的に気づくようになると述べています。

さらに、「引き寄せの法則」の力強い一貫性に気づけば――そして、それがどのように作用するのかを理解しながら、“感情の誘導システム”を意識的に使うならば――素晴らしい、喜びに満ちた人生を創造する強力な立場に、あなたは身を置くことになると指摘します。

 思考の波動の性質と、「引き寄せの法則」がその性質にどう反応するかとを理解しはじめると、自分が現実の創造者であるとはいかなることかを理解しはじめます。人生にまつわるあらゆるものは、あなたの思考の焦点に反応してもたらされるのですが、思考の波動の性質を理解し、みずからの思考を比較によって見分ける方法を見出さないかぎり、あなたは経験を意識的にコントロールすることはできません。
意識的に創造するには、単に注意の対象を意識的に選び、それに意識を集中させる以上のことが必要です。注意の対象を慎重に選ぶのはよいことですが、自分の創造を意識的に支配するには、同時に、思考が持つ波動の内容を感じ取らなければならないからです。たとえば、あなたは経済的な豊かさという問題に意識の焦点を当てているとします。しかし、あらゆる問題がそうであるように、この問題も幅広い多様性を含んでいます。
この問題の一方の極には、経済的な豊かさがあるという思考が存在します。対極には、経済的な豊かさがないという思考が存在します。ですから、単純化すれば、あらゆる問題は二つの問題として見ることができるわけです。つまり、「望むもの」と「望むものがないこと」ということです。

私たちが「あなたは自分が考えているものを手に入れます」と言うと、肉体を持った友人は混乱する場合があるようです。なぜなら、彼らは、もっと多くのお金やより健康な体、よりよい人間関係、もっと満足できる仕事を手に入れることをずっと「考えて」きたと信じているからです。
より多くのお金について考えてきたのに(私たちの言うことが正しいなら)なぜより多くのお金を得た経験がないのかが理解できない、と人々が反論することもあります。しかし、お金という問題には幅広い波動の領域があるのです。そこには莫大な、絶え間ない富の流入から、絶望的な富の欠如までが含まれています。ですから、単にお金という問題や観念に意識の焦点を当てるだけでは、お金を経験に呼び込むうえで必要な、“波動エネルギー”の集中や変容の第一歩を踏み出したにすぎないわけです。
考えをお金という問題に向けるのは、良い第一歩です。しかしそのうえで、お金という問題に関する広範囲な波動の可能性のうち、自分が実際にどこにいるのかを理解する必要があります。あなたは、この波動領域のどちらの極に傾いているのでしょうか。莫大な富に近いでしょうか、絶望的なほどの富の欠如に近いでしょうか。自分の感情を理解していれば、この質問には簡単に答えられます。自分の思考が持つ波動の内容を理解するのは、感情に気づくことによってだからです。思考を集中させるときにどのような感じがするかが、もっとも重要なことなのです。

人は自分が考えることを手に入れる、と認めはじめている人がいます。しかし、私たちは次のように言うことで、この言葉をいっそう明らかにしたいと思います。人は自分が考えることに対して感じていることを手に入れる、と。
あなたは、お金という問題に関して変動する波動の階層のどのあたりに位置しているでしょうか。もっとお金がほしいとしばしば言いながら、十分なお金がないことにがっかりしていたり、恐れさえ感じているならば、あなたがお金に関して発信している波動は、あなたの願望の表明とは一致していません。あなたが波動を発信している方向は、あなたの引き寄せの方向です。お金というテーマに関してあなたが実際に経験していることは、あなたが発信している波動の本質に一致しているのです。
現実化していることや、起きていることを観察すれば、“波動の階層”において自分がどのあたりにいるのかを正確に読み取れます。そして、この認識は非常に役に立ちます。けれども、自分が波動の階層のどこに位置しているのかを、物事が現実化する前に知ることも可能であり、そのほうが満足のいくやり方で、人生経験を意識的にコントロールできます。

『「引き寄せの法則」のアメージング・パワー』 7章 より エスター&ジェリー・ヒックス:著 秋津一夫:訳 ナチュラルスピリット:刊

望む現実を引き寄せる(創造する)には、“望むもの”に意識の焦点を当てることが必要ですが、それだけでは不十分です。
意識の焦点を当てた“望むもの”に「どんな感情を抱いているのか」がそれ以上に重要だということです。

お金を強く望みながらも、お金について、恐怖、嫌悪感や不満などのネガティブな感情を抱いている。
すると、ネガティブな感情の方が現実に起こってしまうわけです。

ネガティブに感じる考え方から、ポジティブに感じる考え方に変える。
現実を望む方向に変えたいなら、“感情の誘導システム”を活用したいですね。

「感情の誘導システム」は、“カーナビ”のようなもの

私たちを望む方向へ進むことをサポートしてくれる“感情の誘導システム”。
エイブラハムは、それを車などに付いている「ナビゲーション・システム」に例えて、以下のように解説しています。

 あなたとあなたの“源”との波動の関係が、“感情の誘導システム”の基礎となります。あなたの誘導システムは、あらゆる誘導と同じように、あるものと別のものとの関係に根ざしています。
あなたの自動車についている(GPS)ナビゲーション・システムを考えてみてください。それは、あなたの現在の位置を正確に示す機能を持っていますが、あなたが望んでいる目的地を入力するまでは、誘導の役を果たしません。しかし、ひとたびそうした情報を入力したならば、あなたが現在いる場所と行きたいと思っている場所とを結ぶルートを計算して、提案してくれます。同じように、現在の体重と望んでいる体重との関係が、あなたが受けとるべき感情による誘導の出発点です。あるいは現在の経済状況と希望する銀行預金の額との関係が、感情による誘導の出発点です。
あなたが現在いるところと行きたいところとの関係が、あなた個人の誘導システムの基礎です。電子的なナビゲーション・システムを持っていなくても、今いるところと行きたいところとの相関性について、あなたは理解しています。この情報がなければ、旅のコースをはっきりさせることはできませんし、あらこちをうろつくだけになるでしょう。
“波動の相関性”は、あらゆるテーマに存在します。非常に重要なものにであれ、あまり重要でないものにであれ、毎日何度も問題となるものにであれ、ごくたまにしか考えないものにであれ、波動の相関性が存在しています。波動の相関性を持っていないテーマなど人生にはないのですから、あなたはどんなものに関しても、正確で、役に立つ誘導をすぐに利用できることになります。

もし自動車の電子ナビゲーション・システムを使ったことがあれば、目的地を入力したのに、どういうわけか道をそれてしまったという経験があることでしょう。道沿いのものに目を奪われて、予定外のところで曲がってしまったのかもしれません。・・・・・するとすぐに、ナビゲーション・システムが、コースをそれているという信号を発しはじめます。当初の道順から外れた理由をあなたが説明してみたところで、ナビゲーション・システムは「あなたは予定のルートからそれている」と知らせつづけるだけです。ナビゲーション・システムにとっては、あなたが道からそれていることだけに関心があるのですから。もちろん、あなたが新しい決定をして、再入力を行えば、誘導システムは計画を見直して、新たな計画を作ってくれます。しかし、あなたが特定の場所に行きたいと意図しながら、その意図とは違う方向に進んでいるかぎり、警告音は鳴ったままです。
ここであなたは、「でもエイブラハム、目的地に行くのに、道は一つだけではないはずでしょう」と言うかもしれません。それについては、私たちも同感です。同じ目的地に行くのに、多くの道があります。満足をもたらす多くの道が、さまざまな理由で満足を与えてくれる道がたくさんあるのです。実際、人生の喜びは道程そのものにあります。しかしながら、自動車のナビゲーション・システムは、その独特のシステム内において情報を処理します。それは、あなたがどこにいるのかを判断しますし、その情報システムのうちに、多くの道順の選択肢を含んでいます。そして、そのすべてを検討したうえで、最適であると判断したルートを示してくれます。言い換えれば、そのシステムに含まれている情報の範囲外で決定を下したり、誘導を行ったりすることはできないのです。

”感情の誘導システム”も、電子的な誘導システムと同じように働きます。システムに含まれている道(信念)以外に誘導してもらうことはできません。”相関性についての感情の誘導システム”は、あなたの活性化された波動(信念)、および、その波動とあなたの目的地との関係のみに基づいています(信念とは、実際には考えつづけている思考にすぎないことを思い出してください)。
感情は、あなたの内面で活性化されている波動同士の関係を示しています。あなたは、あなたの“源のエネルギー”の延長として肉体のうちにやってきました。そして、“源”の波動は、常にあなたのうちで活性化された波動です。人生経験の多様性と差異を探求すると、物事がどうあってほしいという自然な好みが、(電子的信号に似た)波動の信号の形で、あなたから発信されます。あなたは文字通り、こうした信号を未来の経験に向けて放っているのです。
何かを体験している結果として、あなたの内面に好みや願望が生まれるときはいつでも、波動の信号が願望のロケットのように発信され、あなたの波動の未来における力や明確さを強めはじめます。これを、私たちは親しみを込めて、波動の第三者預託と呼んでいます。その信号は、あなたのために保管されます。誰もその信号に襲いかかり、取り上げて、あなたの創造を奪い去ることはできません。さらなる最適な経験に対処しつつ、願望を修正していくあいだも、信号はとどまり、律動し続けています――力や勢い、純粋さを増大させています。あなたが集中している差異は、独自の願望を発射するための優れた基礎を用意します。なぜなら、望まないことを経験しているときにはいつでも、望むことが何であるかをより明確に理解できるからです。

『「引き寄せの法則」のアメージング・パワー』 11章 より エスター&ジェリー・ヒックス:著 秋津一夫:訳 ナチュラルスピリット:刊

感情は、「本当の自分」と「物質世界にいる自分」の発している波動が、どれだけ同調しているかを示しています。

否定的な感情は、目的地への道から逸れているよというサイン。
肯定的な感情は、目的地への道に乗っているよというサイン。

感情の誘導システムを意識的に使うと、現実はとてもシンプルでわかりやすくなります。
まさに、“人生のカーナビ・システム”というにふさわしい強力なツールですね。

“内なる存在”を受け入れること

本当の自分、“内なる存在”は、“源”のエネルギーであり、愛や幸福と同じ波動を持っています。
つまり、“内なる存在”と波動を同調させ、受け入れることが、望む現実を創り出すための重要なポイントとなります。

“内なる存在”を受け入れているか、それとも、抵抗しているか。
そのバロメーターとなるのが「感情」です。

エイブラハムは、感情に敏感になればいつでも、自分がどれくらい受け入れており、どれくらい抵抗しているかに気づけると述べています。

 あなたとあなたの“源”との波動の相関性を意識することには、非常な価値があると決心したとき、あなたはもっとも重要な決断を下したことになります。なぜなら、個人的な“誘導システム”を意識的に活性化させたことになり、二度と迷わなくなるからです。感情と、それが意味するものを理解すれば、だんだんと心地よい考えを意識的に選んで、感情を意識的によくしていくことができます。そうすれば、簡単に達成できない意図はなくなります・・・・・望むものはすべて、すばやく、やすやすと、あなたの経験に流れ込むようになるのです。
そうなれば、内面で新たな意図が生まれつづけるにつれ、その意図を達成する自分の能力に対するあなたの信念も強まっていきます。自分が自由で、無敵であるように感じ、熱意と悦びを感じるでしょう。あなたは、あなたの“内なる存在”が感じているように感じるでしょう――つまり、創造のこの“最先端”における速い流れの波に乗りながら、願望を生み出す差異を楽しむのです。なぜなら、差異が生み出す願望こそが、世界を創造するエネルギーを引き寄せるからです。
簡単にいえば、あなたとあなたの“内なる存在”との波動の関係は、良い感情と悪い感情との違いに翻訳されるわけです。良い感情は、あなたが“源”と同調していることを、あるいは、それ受け入れていることを示しています。一方で、悪い感情は、あなたが“源のエネルギー”と調和していないことを、あるいは、それに抵抗していることを示しています。

喜び、愛、感謝といった良いものから、落胆、絶望、恐れ、悲しみといった最悪のものにいたるまでの感情の範囲を考えるとき、良い感情がどれほど力づけてくれるものであり、悪い感情がどれほど力を奪うものであるかを感じられるでしょうか。感情の階層の一方の端には自由があり、もう一方には自由が欠けているのが感じ取れないでしょうか。
「感情による誘導の階層」のもっとも良い感情は、自由を認識しているときの波動に一致しています。「感情による誘導の階層」のもっとも悪い感情は、自由がないことを認識しているときの波動に一致しています。自由や、自由がないことは、きちんと認識できます。なぜなら、あなたは――理解しているかどうかは別にして、絶対的に自由だからです。あなたの内面に入り込み、あなたに変わって波動を発信する者などいませんし、あなたの個人的な人生経験に影響を与えるのは、あなた自身が発する波動だけなのですから。そうであるからこそ、ある感情が発信している、絶対的な自由や力の感覚と、別の感情が指摘している、完全な束縛や脱力の感覚とを、あなた自身の視点で見分けることが、極めて重要になるわけです。
あなたの“内なる存在”、あるいは“源”は、あなたがいかなる条件の下でも、望むものを自由に創造できることを理解しています。しかし、あなたが自分は自由ではないと認識しているときには、落胆、絶望、恐れなどから生じる否定的な感情が、あなたが同調していないことを教えてくれるのです。あなたの“内なる存在”、あるいは“源”は、あなたがいかなる条件の下でも、望むものを自由に創造できることを理解しているのです。だからこそ、自分は自由だと認識するとき、あなたと“源”とが同調していることを示す肯定的感情がもたらす感覚、すなわち認め、一致し、同調する感覚を、あなたはおぼえています。
さて、良い感情を抱くこと以上に重要なことはない、という結論に達したとすれば、あなたはもっとも重要な悟りにいたったことになります。なぜならあなたは、自分と“源”との波動の相関性を意識的に調整しようと決心しているからです。現在の意識の焦点と、それによって引き起こされる波動、さらに“内なる存在”の波動とのあいだの相関性を監視し、コントロールするために、生まれ持った“誘導システム”を利用しようとあなたは決心したのです。あなたは、“源”との“結びつき”を目指そうと決心しました。その“結びつき”を弱めるのではなく、強めていくと決心しました。つまり、あなたが選んだのは、知恵、生命力、熱意、また良いと考えるものを豊富に手に入れることです。――そしてもちろん、喜びもです。

『「引き寄せの法則」のアメージング・パワー』 21章 より エスター&ジェリー・ヒックス:著 秋津一夫:訳 ナチュラルスピリット:刊

私たちは、周りに合わせて生活するために、個人的な感情を押し殺して生きるよう教育され、そのように生きてきました。
しかし、それは“内なる存在”からのシグナルを無視し、抵抗する生き方です。

外側に向いている意識を、自分の内側に向けること。
“感情の誘導システム”に従って、できるだけ喜びや感謝、ワクワクを感じるような思考や行動を選択すること。

それが人生を劇的に好転させる秘訣だということです。

スポンサーリンク
[ad#kiji-shita-1]
☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

人生で起こる出来事は、自分ではコントロールできないことばかりだ。
思いもかけないトラブルや不幸に、感情が左右されてしまうのは仕方がないことだ。

私たちの多くは、そう思い込んでいます。
しかし、実際はまったく逆です。

「感情が現実を創り出す」

それが、この宇宙の法則です。

人生は、「出来事の旅」ではなく「感情の旅」です。
出来事は過去の感情や思考が放出した波動から創り出されたもので、ニュートラルです。
それに意味づけするのは、自分自身です。

私たちも、“感情の誘導システム”を意識的に活用して、魂が望む「本当の自分」を目指したいですね。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ(←気に入ってもらえたら、左のボタンを押して頂けると嬉しいです)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です