【書評】『神さまとのおしゃべり 』(さとうみつろう)

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 お薦めの本の紹介です。
 さとうみつろうさんの『神さまとのおしゃべり -あなたの常識は、誰かの非常識-』です。

 さとうみつろうさんは、2011年に「社会を変えるためには、一人ひとりの意識の革新が必要だ」と痛感し、立ち上げたブログ『笑えるスピリチュアル』が大評判となります。
 現在は、全国各地でトークショーやピアノライブを開催するなど、活躍の場を広げられています。

神さまが教える「あっという間に幸せになれる授業」


 みつろうが瞑想を日課にして1年過ぎたある日、突然、頭のなかに“声”が響いてきました。

「幸せになりたいんだろう? 手伝ってやろうか?」

 その声の主は、神さまでした。
 あまりのできごとに最初は戸惑ったみつろうでしたが、神さまに教えを請う決心をします。

 そうして、みつろうと神さまのマンツーマンの授業が始まりました。
 名付けて、「あっという間に幸せになれる授業」です。

 本書は、人生を劇的に変える「神様の教え」を、みつろうと神さまの対話形式でまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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あなたの「常識」は、誰かの「非常識」


 神さまは、「信じる」とは「こうであってほしい」と願っている状態のことであり、信じたことは、全て現実となると述べています。

 願っても実現しないのは、口ではなんと言おうと、心では別のことを信じているからです。

みつろう いや、信じるとか、信じないとかじゃなくて、「空中から物質は出現しない」っていうのは、誰もが知っている常識じゃねーか?
神さま 常識? 「常識」なんてこの宇宙には1つもないぞ。お前が勝手に、それを「常識」だと信じこんだだけじゃ。
日本の「常識」は、海外では非常識じゃ。お前の「常識」は、ほかの誰かの非常識じゃ。「常識」とはその人が勝手に信じこんだルールのことじゃからな。
それぞれの人が、それぞれになにかを信じこみ、各々(おのおの)の「常識」の中で窮屈に生きておる。
みつろう 勝手に信じた? じゃあ逆に「物質とは、空中から出てくるものである」と勝手に信じることも自由だったと?
神さま もちろんじゃ。なにを信じるのもこの宇宙では自由じゃ。「この願いだけはご勘弁ください」なんて言ったら、インチキじゃろ?
願いは全て叶えられる。「物質は空中から出現する」と信じている人は、実際にそうなるよ。
みつろう んな、バカな! 未だかつて、空中から物をポンポン出している人なんて見たことねーよっ。
神さま そりゃそうじゃ、お前には見えんよ、信じていないのだから。信じたことが現実となると、何度も言っておるじゃろう。聞いておったか?
みつろう いや、見たことないどころか、ニュースや噂ですら聞いたことないですよ?
神さま 当たり前じゃ!! バカなのか? 噂だろうと、聞こえたのならお前の「現実」じゃないか!!
いいか? 「現実」とは、「お前に見えるもの、聴こえるもの、触(さわ)れるもの、嗅げるもの、味わえるもの」の総称じゃろ? それなら、お前が信じていないものを、見ることも、聞くことも、触ることもお前にはできないじゃろうよ。
空中ポンポンマジシャンは、お前の「現実」には現れない。お前が信じていないのだからな。
みつろう じゃあ信じた誰かの目には、映っているの? 空中ポンポンマジシャン。
神さま マジシャンが目に映っているその誰かが、お前の目には映らないから、意味のない質問じゃよ。急に現れた上司、交差点でたまたま見た車、街角で聴いた音楽、お前の現実の全て、なにからなにまで、お前の望み通りじゃ。この幸せ者がっ!

 『神さまとのおしゃべり』 1時限目 より  さとうみつろう:著  ワニブックス:刊

「常識」は、大多数の人が信じているだけのことあり、絶対的な真実では、もちろんありません。
 世の中が変わり、人々の信じることが変われば、「常識」は変化し続けます。

 神さまは、信じることで目の前の全ての現実を、あなたたち人間は創り上げておるといいます。
 つまり、「真実」は、人間の数だけあるということ。

 自分が何を「現実である」と信じるか。
 その選択が、まさに天国と地獄の分かれ目になりますね。

人類みんな、「ガンコマン」


 人生のなかで現実に起きた出来事は、すべて「自分が信じたこと」。
 多くの人が、それを認めることができないのは、人間には2つの意識があるからです。

 2つの意識とは、「表層意識(顕在意識)」「深層意識(潜在意識)」

 たとえば、口では「宝くじに当たりたい」と言っても、これは表層意識の部分です。
 しかし、深層意識で「当たらない」と強く信じ続けている限り、こちらの方が現実になります。
 つまり、実際に宝くじに当たることはないということです。

 神さまは、深層意識の中で、自動で考え続けてくれる機能のことを「観念」と呼んでいます。

みつろう ねぇ神さま、「観念」さえなくなれば、俺の人生はハッピーライフじゃん!!
だって、「金持ちになるのは難しい」って観念が、きっと俺の中にあるんでしょ?
これ、めっちゃ邪魔なんですけど!!
神さま 邪魔じゃない!! そもそもお前が願ったんじゃ! いいか、観念というのを簡単に説明すると、「なにか」と「なにか」をお前が勝手にくっつけて、それがくっついたままになっている状態のことじゃ。例えば、お前は「金持ちになるのは難しい」と信じておる。これは、お前が、なにをくっつけても自由なこの宇宙で、お前が勝手にこの2つをくっつけたんじゃぞ? ある人たちは、「金持ち」と「簡単」をくっつけているよ。それが、お金持ちと呼ばれている人たちじゃ。
みつろう なるほど。お金持ちの中にある観念が「金持ち」は「簡単」だと信じ続けているのか。うらやましいぜ!
神さま この無数にある観念の中で、強くくっついて固定化されてしまったものが「固定観念」なんじゃよ。固定されて、なかなか引き離すことができない。
みつろう 固定観念だらけの人ってやっかいだもんね。会社にもいるよ。周りの人がどれだけ言っても、全然言うこと聞かない上司が!! ついたアダ名は、「ガンコマン」!!
神さま おい。お前の会社は、アダ名のつけ方が幼稚すぎるぞ。「チェックマン」に「ガンコマン」。小学生かっ!
いいか、固定観念だらけなのはそのガンコマンだけじゃない。人類みんなが、その人の固定観念の中を生きているんじゃよ。
お前だって、「お金」と「幸せ」を勝手に結びつけとるじゃないか。
だから、いっつもお金のことばかり考えとるもんな。でも本来は、「お金」と「幸せ」なんて、全く関係ない。なのに、お前がその2つを勝手にくっつけたんじゃ。
みつろう 僕のこと、お金が大好き人間みたいに言わないでくれます? このままだと「セコセコマン」ってアダ名になっちゃうじゃん。
神さま 心配するな。地球には、ガンコマンしかいない。
その人の「現実」に映る物質、ルール、人、できごと、人間関係、物理法則・・・・それらすべてをその人が固定観念によって創り上げておるんじゃから。
目に映るものがそのように見えているのは、創り上げたその人だけじゃよ。
みつろう てことは、俺がいなくなれば、目の前にはなにもなくなるってこと?
神さま ないよ。お前が意識を向けることで、「その現実」を構築しておる。お前が観測する前、そこには「そこ」すらない。なにもない。量子論の学者が実験で実証済みじゃないか。観測前には、全ての可能性が折り重なっているだけだ、とな。「シュレディンガーの猫」で調べてみなさい。
みつろう じゃあ、俺が寝ている間、俺の家はバラバラになってるとでも? 妻と子も?
神さま バラバラという表現はおかしいが、なにもないよ。

 『神さまとのおしゃべり』 1時限目 より  さとうみつろう:著  ワニブックス:刊

 もともと無関係な2つのことを強く結びつけて、固定化されたものが「固定観念」です。
 いったんできてしまった固定観念は、なかなか壊すことができません。
 それが「常識」だと信じていれば、なおさらです。

 私たちはみんな自分自身でつくり出した固定観念の中を生きている。
 それを認識することが、現実を変える第一歩だということです。

固定観念を消す「歩み寄りの手法」


「固定観念」はどうすれば変えていくことができるでしょうか。

 神さまは、「信じること」の逆側に歩み寄ることによって、固定観念を解消できると指摘します。
 これを「歩み寄りの手法」と呼びます。

みつろう 相撲の決め手みたいにサラッと言わないでください。なんだよ、「歩み寄りの手法」って。ダッさいね。
神さま ダサくないっ! いい技じゃ!
いいか? 表層意識であなたが「嫌い」だと思っていることの全てを、実は深層意識では「好き」だと思っている。例外なく全てがそうじゃ。
そして、深層意識だろうが表層意識だろうが、信じたことが現実に映る。たいていの場合、自分の信じている深層心理の意見は「他人」を使って言わせるんじゃ。
でも、お前の現実に登場するのは、他人も含めて、全てが自分だったじゃろ? ということは、驚くことに、自分の意見を、自分で言い合いしとるんじゃ。
みつろう そうか、課長と僕の意見のどちらも、僕が信じた意見ってことなのかっ?
神さま そうじゃ! 表層意識は、自分でコントロールできる。だから、「まじめはかっこ悪い」という観念を「さとうみつろう」という登場人物でお前は表現している。ただやっかいなのは、その真逆側も自分が信じていると気づけない点にある。
「まじめも必要だ」という真逆の意見を、お前は「課長」で表現していたんじゃよ。
その原理に気づけたなら、あとは、簡単。歩み寄れるのは(=コントロールできるのは)いつでも「自分」という登場人物だけじゃないか。お前はさっき入社8年目にしてやっと、自分から課長に歩み寄った。
みつろう 新入社員のころから、このムダなバトルをくり広げて、気づけば中堅社員・・・・。これまでの青春をかえしてほしい。
神さま 今後、お前の現実には「まじめ」とは“かっこいいのか、カッコ悪いのかバトル“は二度と起きないじゃろう。もう二度と、「まじめ」という件に関しては、他人とはぶつからないということじゃぞ? これがどういうことかわかるか?もう二度と、お前はこの件で苦しまないということじゃよ。さっき、涙とともに邪魔な固定観念が1つ消えたんじゃからな。おめでとう。
みつろう でも、俺って本当に無意味な戦いをしていたんですね。
どっちも俺の意見なのに、表層意識(たいてい本人)だけを支持しつづけていたなんて。
神さま 表層意識の部分を、心理学では「エゴ」と呼び、仏教では「自我」と呼ぶ。
表層意識はコントロールできる部分なのじゃから、たいていは本人として「現実」という鏡に登場する。
一方、真逆側の観念は深層意識なので、コントロールできない「他人」として登場するんじゃ。でも、どちらもあなたの意見じゃよ。
だから、固定観念を消す一番早い方法は、エゴ〇〇(読んでいるあなたの名前をここに入れてください)が信じる真逆側に歩み寄ることじゃ。
つまり「あなた」が、嫌いな相手に歩み寄ればよい。
みつろう すっげー! この説明は、これまで僕が読んだどんな成功哲学よりも、明快に現実を変える方法を提示しています。すごすぎる!
簡単にムダな固定観念なんて消えるじゃないか。+1とー1を足せば0になる。自分が信じている“反対側”を信じる勇気を持てばいいだけだ!

 『神さまとのおしゃべり』 2時限目 より  さとうみつろう:著  ワニブックス:刊

 自分の現実に登場するのは、すべて自分自身が投影されたもの。
 他人は、深層意識にある自分の考えを代弁しているに過ぎないとのこと。

『他人は、自分自身の「鏡」である』と言われることがあります。
 文字通り、自分の潜在意識を映し出す鏡のような存在であるということですね。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 本書は、主人公と神さまの対話形式でくだけた表現で書かれています。
 難しい言葉遣いもなく、ユーモアたっぷりに書かれているため、とても読みやすいです。
 ただ、その内容はかなり踏み込んだ、中身の濃いもの。
 まさに、「『幸せ』をテーマにした神さまの集中講義」と呼ぶにふさわしい内容です。

 ここでご紹介したのは、最初の2時限目まで。
 神さまの講義は、6時限目までびっちり続きます。
 どの講義も気づきの連続、「宝の山」を歩いているよう。

 スピリチュアルな世界に足を踏み入れるための導入書として、うってつけの一冊です。

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