本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『神さま! がんばるのは嫌ですが、大成功する方法を教えてください!』(大木ゆきの)

 お薦めの本の紹介です。
 大木ゆきのさんの『神さま! がんばるのは嫌ですが、大成功する方法を教えてください!』です。

 大木ゆきの(おおき・ゆきの)さんは、小学校教師、コピーライターなどを経て、現在はスピリチュアルの世界で幅広くご活躍中です。
 人気ブログ、『幸せって意外にカンタン!』の執筆者でもあります。

“大成功のタネ”は、誰もが持って生まれてくる!

 本書の語り手は、「神さま」です。
 神さまは、創造の源である宇宙とあなたとの間にあって、宇宙の命の流れに沿って人々が最高に幸せになるように導いている天界のサポーターみたいな存在です。

 神さまは、成功するための秘訣は、楽しいことを、人の目も気にせず、やってやってやりまくることだと強調します。

 さて、これが何かおわかりか?

 鼻くそだと〜?
 なかなか面白いことを言うのう。
 これは、誰もが持って生まれてくる大成功のタネじゃ。
 みんな、これをちゃ〜〜〜〜んと持って生まれてくる。
 この種が芽を出し、茎を伸ばし、花を咲かせるようになったら、人生は花盛り。
 まるで万華鏡のように、次から次へと歓(よろこ)びの花が咲き乱れる。努力して何かをひねり出しているんじゃない。うれしくて楽してくてたまらない、その魂の歓びのままに生きる道筋に勝手に花が咲き続けるのじゃ。その花とは、あなたの魂の表現じゃ。
 それが歌であることもあれば、
 デザインであることも、
 絵であることも、
 料理であることも、
 ヒーリングやカウンセリングであることも、
 お芝居を演じることであることも、
 探検や冒険であることも、
 日本中の温泉に入りまくることであることも、
 日本中のあんパンを食べつくすことであることも、
 洗濯ばさみを研究することであることも、
 ワンコやニャンコと話をすることであることも、
 カブトムシ博士になることであることも、
 夕焼けのきれいな場所の専門家になることであることも、
 愛にあふれた家庭を作ることであることも・・・・・。

 みんな、それぞれなんじゃ。
 決まったカタチがあるわけじゃない。
 みんなが同じ花を咲かせる必要などない。それは不自然というもんじゃ。
 あなたが一番心地よくて、楽しいと感じることが、花となって咲くのじゃ。
 それがどんな花であろうと、あなたという花はとても美しい。たくさんの人を魅了せずにはいられない。そこに人が自然に集まってくるし、豊かさも流れ込む。
 豊かさはお金だけじゃないぞ。
 自由な時間という豊かさも、
 生きているだけで幸せという豊かさも、
 たくさんの人に応援されるという豊かさも、
 素晴らしい人とのつながりという豊かさも、
 おいしいものを食べるという豊かさも、
 おしゃれを楽しむという豊かさも・・・・・。

 み〜〜〜んな放っておいても流れ込み、あふれ出し、広がっていく。
 あなたに触れた人たちみんなを触発していくからなあ。
 しかし、タネから芽が出るかどうかは、本人次第なのじゃ。

『神さま! がんばるのは嫌ですが、大成功する方法を教えてください!』 わしを呼んだか より 大木ゆきの:著 PHP研究所:刊

 誰でも、必ず持っている、“大成功のタネ”。
 それが何かは、本人にしかわかりません。

 つまり、タネを活かすも殺すも、本人次第だということ。

 本書は、神さまが教える「楽しみながら大成功する方法」をわかりやすくまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「大成功エネルギー」の通りをよくする方法

 杉の木のタネは、わずか5〜6ミリ程度の細長い形をしています。
 しかし、成長すると、直径2メートル、樹高50メートルもの大木に育ちます。

 それが可能なのは、タネには、大きく大きく育つために必要な要素がすべて秘められているから。

 私たちが生まれ持ってくる、“大成功のタネ”も、それと同じです。
 つまり、大成功するために必要な要素はすべて持って生まれてくるということです。

 とはいえ、「そう思いたいけど、思えない」という人も多いです。
 神さまは、その理由を宇宙とつながっているエネルギーの循環が悪くなってしまっているからだと指摘します。

 ともかく今は、この成功エネルギーの滞(とどこお)りをスムーズにしてやればいい。
 それも別に難しいことではないぞ。
 ということで、特別にエネルギー循環をスムーズにする方法(おまじない)を教えるとしよう。
 よいか、毎日寝る前と、朝起きたときにやるのじゃ。
 やり方を教えるので、最低1ヶ月は続けてごらん。

(夜)
 ①まず、布団に入ったら、深呼吸をゆっくり1回する。
 ②そして、頭のフタが開いて、そこから白く輝く光が滝のように流れ込み、足元から流れ出していくのをイメージするのじゃ。最低1分ほどそのままやる。別に時間を正確に計ろうとしなくてもいいぞ。だいたいでよい。
 ③さらに、光を感じながら心の中で、「私に無限の力が流れ込む」と1回唱える。
 ④そしてそのまま寝てしまえばいい。
(朝)
 ⑤目が覚めたら、布団の中に入ったまま、深呼吸をゆっくり1回する。
 ⑥そして、足元から白く輝く光が、全身を貫いて頭のほうへ噴き上がり、頭のフタがパカっと開いて、そこからその光がものすごい勢いであふれ出るのをイメージするのじゃ。
 そうじゃ、夜とは光の流れる方向が逆になるわけじゃな。
 ⑦さらに、「私の無限の力があふれ出る」と1回唱える。
 これだけじゃ。簡単だろう♪

 寝ている間に、宇宙から無限の力が流れ込んでタネに十分な養分を与え、朝起きたら、今度はその力が三次元のこの世界に向かってあふれ出していく。そういうこっちゃな。それによって滞っていた大成功エネルギーの流れが、スムーズになっていくのじゃ。

『神さま! がんばるのは嫌ですが、大成功する方法を教えてください!』 CHAPTER 1 より 大木ゆきの:著 PHP研究所:刊

 神さまは、こういうことは、遊ぶくらいの感覚で楽しくやったらいいと述べています。

 神さま直伝の、成功エネルギーの流れをスムーズにする方法。
 ぜひ、試してみたいですね。

執着を手放す儀式

 本当の大成功をおさめるために、真っ先に捨てるべきもの。
 それは、「執着」です。

「これが手に入らない限り、幸せになれない」
「これが実現しない限り、成功とは言えない」

 “大成功のタネ”の成長を、最も邪魔するのが、このような思い込みです。

 執着するからかえって実現しないのじゃ。それがない限り幸せになれないという恐怖を握りしめている状態だということが分かるかな? 怖れを握りしめていたら、怖れていることが実現してしまう。大成功の一番の養分である歓びではなく怖れに支配されている状態なんじゃよ。その状態では、なかなか幸せで長続きする大成功をおさめることはできない。
 わしはあなたを、幸せで長続きする大成功ができるように導いているんじゃ。そのことをよ〜〜〜く理解してほしいなあ。
 執着を手放した上で、歓びから夢見るならいくらでも夢見ればいい。それだったら全然問題ないし、どんどん行動できて、自然に手に入れることができるから。

 それではこれから、執着の手放し方をお教えするとしよう。準備はよいか?

 まず、自分には一体どういう執着があるのか、ノートでも紙でも何にでもいいから、全部書き出すのじゃ。たとえば、こんな感じじゃ。

  • 素敵なパートナーがいない限り幸せになれない
  • 年収1000万円以上にならないと成功とは言えない
  • 豪邸に住んで、外車を乗り回さないと成功者ではない
  • 有名人にならない限り成功とは言えない
  • 著名人とたくさん友達にならない限り成功とは言えない
  • 年より若く見えないとセレブとは言えない
  • ブランド品を持っていないとセレブとは言えない
  • 一流大学を出ていないと成功できない
  • 美人やイケメンにならないとダメ
  • みんなから愛されていないとダメ
  • 何冊も本を出していないと成功しているとは言えない
  • イベントや講演会が速攻で満席にならないとダメ
     などなど・・・・・。

 あなた自身によく聞いて、洗いざらい書き出し、今日という今日は執着と決別すると決める。そして、その紙をビリビリに破いて、ゴミ箱に捨てるのじゃ。
 よいか? これはとても重要な儀式じゃ。これを本気でできるかどうかで、あなたが大成功するかどうかが決まると言っても過言ではない。だから心してやるのだぞ。

『神さま! がんばるのは嫌ですが、大成功する方法を教えてください!』 CHAPTER 2 より 大木ゆきの:著 PHP研究所:刊

 神さまは、あなたがそれを手に入れられなかったのは、実力や努力が足りなかったからではなく、執着しすぎてパワーダウンしていたからだと指摘します。

 執着の持つネガティブなパワーは、それだけ強いものなのですね。

「執着を手放す儀式」で、きれいさっぱり捨て去ってしまいましょう。

「宇宙とつながる時間」を持つ

 植物のタネは、タイミングが来ると、自然と芽を出し、大きく成長します。

 人間の大成功のタネも、それと同じです。

 宇宙の命の流れに即していれば、いつ何をすればいいのか、どんなことをすればいいのかも、ちゃんと直感を通してわかるようにできているということです。

 神さまは、頭でごちゃごちゃ考えるより、宇宙とつながる時間を持つようにしたほうがずっといいと述べています。

 宇宙とつながると言っても、神がかった霊能力がないといけないわけじゃないぞ。そんな特別なことじゃない(笑)。
 この本を読む人たちは、宇宙とスムーズにつながることができるように、わしがアレンジずみじゃ♪ よかったなあ。
 だから1日の中で、10分程度でいいので、次のようなやり方で宇宙とつながる時間(宇宙とつながる瞑想)を持つようにすればいい。

 ①背筋を伸ばして椅子に腰かけるか、胡座(あぐら)をかく。椅子に腰かける場合は、両足の裏が床につくようにする。そして両手は手のひらを上に向けて両腿(もも)の上に置き、軽く目を閉じる。
 ②「宇宙とつながりたいので、サポートしてください」と、宇宙にお願いする。
 ③胸の中心の奥にある魂に意識を集中する。
 ④魂に意識を集中していると、胸の中が何となく温かくなってくる。そうしたらさらに意識を集中し、魂の白い光をイメージする。
 ⑤そのまま無心に光を感じていると、無限に広がる宇宙が見えてくる。
 ⑥その瞬間、とても心が広がって、気持ちよくなってくる。
 ⑦最初は5、6分、慣れてきたら10分ほどそのままの状態でいる。

 こんなふうに、宇宙とつながる時間を1日の中で10分でも持つようにすると、ますます宇宙の命の流れとシンクロしやすくなり、直感も冴えわたってくる。何をしたらいいのかも、突然ピンとき始めるぞ。
 もちろん、このつながっている時間に何か質問してもいいし、こんなことをやってみたいというあなたの構想を伝えてもいい。それはあなたの自由だ。
 やりたいことを始めた頃は、まだ成功が見えていないだけに、怖れや不安にとらわれることもあるかもしれない。そういうときこそ、宇宙とつながるようにすれば、怖れや不安に不必要に囚われなくなる。
 それどころか、またまた歓びのエネルギーが湧いてきて、「ようし! 次はこんなことやっちゃおう♪」っていう気にもなってくる。そしたら即行動じゃ。ますます面白いことになっていくぞ。

『神さま! がんばるのは嫌ですが、大成功する方法を教えてください!』 CHAPTER 3 より 大木ゆきの:著 PHP研究所:刊

 宇宙とスムーズにつながる。
 そのためのコツは、「考えずに、感じること」です。

 まずは、1日5分から「宇宙とつながる時間」を持つこと。
 直感力を高め、宇宙の命の流れに乗って、人生をスピードアップしましょう。

ピンときたら、すぐに行動に移す

 宇宙とつながる時間を、1日に1回でも持つ。
 すると、ますます宇宙とのつながりがよくなってきます。

 何をやったらいいか。
 誰に会ったらいいか。
 どこへ行ったらいいか。

 そのようなことが、直感を通して、宇宙の叡智があなたに降りてくるようになります。

 時にそれは、今までやったことのないような、勇気がいることの場合もある。あるいは、それが大成功とどう結びつくのか見当もつかない場合もある。
 でも、ピンとくるなら躊躇(ちゅうちょ)せずに、どんどん行動に移すことじゃ。あなたにはすべて見えていなくても、わしにはすべてが見えておるからな。
 何だか分からないけど、隣のおじいさんとお茶しなきゃって思って、本当に行動に移したとする。お茶を飲みながら、
「実は私、カフェを併設したお花屋さんをやるのが夢なんです。お花を売るだけじゃなくて、お花のあるライフスタイルを提案しようと思っていて。カフェの中でお花のある素敵な生活空間を体験してもらったり、カフェに近い近所の人を集めて、お花のある暮らしのワークショップを開いたりしてみたいと思っているんです」って目を輝かせて話したら、普通のご隠居さんだと思っていたおじいさんが実は資産家で、何か新しいことをやろうとする人にちょうど投資をしたいと思っていて、あなたの花カフェに投資してくれることになったりするんじゃ。
 こんなふうに、なぜおじいさんとお茶する必要があったのか、すぐに分かる場合もあるが、いつもそうとは限らん。人間にはどうしてそんなことをする必要があったのかすぐには分からないことだってある。それがず〜〜〜っと後になってから、やっと分かるということもあるのじゃ。中には全く因果関係が分からないこともある。ただ単に、守りに入ってばかりで、ガチガチのあなたの殻を破らせるためであったりもするからな。
 でも、それをやってみたいとピンとくるなら、臆(おく)せずやってみること。
 どんどん行動に移していくことが、あなたの大成功の筋力を鍛えることになり、本当に力を発揮しなければならない局面になったときや、大きなチャンスが巡ってきたときに、それをモノにすることへとつながっていく。
 迷って、安全かどうか確かめてからにしようとグズグズしていると、せっかく宇宙が与えてくれた機会を棒に振ってしまうこともある。
 前にも言ったが、行動するとエネルギーが動くわけで、エネルギーが動くと、それに見合った恩寵がもたらされるようにできている。その意味でも、行動するといいことがあるわけじゃな。
 ということは、悩んでいるスキを自分に与えないこと。
 悩む前にとにかくやってみる。
 おっかなびっくり、すぐに撤退できるような及び腰でやるんじゃなくて、やるなら徹底的にやる。そして、貪欲にその経験から学ぶ。
 そういう人の大成功エンジンは高性能エンジンにどんどん進化する。

 新しい世界が、新しい出会いがどんどん広がっていく。
 だからやる価値があるんじゃ。

『神さま! がんばるのは嫌ですが、大成功する方法を教えてください!』 CHAPTER 4 より 大木ゆきの:著 PHP研究所:刊

 筋肉は、使わないと衰えていきます。
「直感」も同様に、使ってあげないと、機能は弱ったままです。

「やってみたい!」とピンとくるなら、臆せずにやってみる。
 その繰り返しが直感を鍛え、宇宙のエネルギーとのつながりを深くします。

 直感を信じ、行動する勇気を持てるかどうか。
 それが、大成功のタネを活かすためのポイントですね。

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 神さまは、本当の大成功は、人生が総合的に満たされ、充実し、その歓びをより多くの人分かち合える状態のことをいうとおっしゃっています。

 お金やモノや人間関係。
 それらがたくさんあるから幸せ、というわけではないということですね。

 多くの人は、「幸せになるためには、成功しなければならない」と考えています。
 しかし、真実は、その逆です。

 私たちは、すでに幸せだ、ということに気づくこと。
 それが、人生を成功に導く第一歩です。

 神さまを信頼し、宇宙の無限のエネルギーと深くつながる。
 本書には、そのためのヒントがぎっしり詰まっています。

 私たちの中に眠っている“大成功のタネ”を大きく育てて、大成功&大幸福な人生を楽しみましょう。

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