本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『豊かさの波に乗るお金の法則』(日下由紀恵)

 お薦めの本の紹介です。
 日下由紀恵さんの『神様が教えてくれた 豊かさの波に乗るお金の法則』です。

 日下由紀恵(くさか・ゆきえ)さんは、スピリチュアル心理カウンセラーです。
 相談者の魂とアクセスする「魂のアクセス・リーディング」カウンセリングが話題となり、日本だけでなく、海外でも注目を集められている方です。

どんな望みも現実にする「宇宙エネルギー」

 私たちは、経済的に豊かな人たちを見て、「自分には関係ない他人事」考えてしまいます。
 しかし、実際にはそんなことはありません。

 誰でもお金持ちになる可能性を持っており、そんな奇跡のようなことを起こしてくれるのが、「宇宙エネルギー」です。

 宇宙エネルギーは、非常に高い波動を持ち、どんな願いでも叶え、どんな問題も解決する力を持つ万能のエネルギーで、神様そのものとも言えます。
 目には見えませんが、宇宙からは、常に素粒子(そりゅうし)というエネルギーが降り注いでいます。これを水滴のようなものだと思ってください。その高い波動を持った素晴らしい水滴は、あらゆる場所に降り注いでいます。嫌な職場でも暗い家庭でも、今あなたがいる場所にも、次から次へと降り注ぎ、私たちの元気の源となります。
 この水滴は、私たちの頭の上にある「宇宙エネルギーを受け取るお皿」から取り込まれ、「気のパイプ」を通って、私たちのなかに取り入れられていきます。そして、たくさん受け取るほど、心も体も活性化されて、願いが叶うようになっています。

 ところが、誰もがこの宇宙エネルギーをたくさん受け取れるわけではありません。気のパイプが詰まっていると、受け取ることができないのです。
 では、どうすれば、気のパイプをキレイにすることができるのかというと、この水滴と共振できる高い波動を持つことです。高い波動を持つと、気のパイプの詰まりがなくなるので、宇宙エネルギーがスムーズに流れるようになり、その結果、どんな望みも叶える力を持つようになるのです。つまり、幸せもお金も願いもすべて、この宇宙からのエネルギーが届けてくれるようになるのです!
 これらの宇宙エネルギーをいかに受け取れる自分を作るかが、振ればお金がザクザク出てくる「打出の小槌(こづち)」を手に入れる鍵となります。そういう自分になると、急に条件のいい転職話が舞い込んできたり、サポートしてくれる人と出会ったりなど、憧れていたステージが突然現れるようになるのです。
 私たちは、奇跡のようなうれしい出来事に遭遇したとき、「偶然に起こったこと」と考えがちですが、この世に起こる素晴らしい出来事はすべて、宇宙エネルギーの力が起こしているのです。そして、そんな不思議な力の存在に気づいた人から、順番に幸せになるようになっているのです。

 『豊かさの波に乗るお金の法則』 1章 より 日下由紀恵:著 河出書房新社:刊

 本書は、宇宙エネルギーを取り込み、お金を含めたあらゆる「豊かさ」を手に入れる方法をまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

スポンサーリンク           
[ad#kiji-naka-1]

お金に関する大問題は、人生の転換期に起こる

 日下さんは、私たちの人生は大きくステップアップするときにこそ、大きな問題が起こるようになっていて、それがお金に関わることであるほど、人生の質が劇的に洗練されたものに変化していくと述べています。

 私たちは生まれてから今日まで、たくさんの経験を積み重ねてきました。そのなかにはつらいこと、苦しいこと、人に話すと涙が出てくるようなこともあるでしょう。しかし、ずっと苦労を背負って生きていくのは、あまりにもたいへんなことです。
 そこで、「持っていると重くて押しつぶされてしまうものを降ろすとき」が人生で何度かやってくるのです。それが、厄年(やくどし)と言われるものだったり、更年期という形で体の症状に表れたりすることもあります。ほかにも大病や離婚、子どもが起こす問題、火事や自然災害の被害に遭うという形で引き起こされたりもします。
 私たちの魂は、私たちを笑顔で幸せに導くために不要な荷物を下ろそうと、必要に応じて日々問題を起こすのです。
 そう、すべては、あなたを一度立ち止まらせて、考えさせるためなのです。

 そんな数ある問題のなかでも、お金に関する大問題は、まさにその浄化の最終段階に位置するもの。なぜなら、この世はお金がないと生きていけない物質界ゆえに、お金に対する執着は強く、もっとも解決困難な問題だと思われているからです。今まで誰かに頼っていたお金の問題を、自分で解決する知恵と経験を得ることで、この世に怖いものがなくなると同時に、自分の掲げてきた夢が実現する時期にも当たるのです。
 お金の問題で困っているなら、あなたの周りにたくさんの天使が集まって「早く! 早く!」と素晴らしい未来へ導いている状態。一見手ごわそうに見える問題かもしれませんが、このあとにまだ見ぬステージが確実に待っています。

 『豊かさの波に乗るお金の法則』 1章 より 日下由紀恵:著 河出書房新社:刊

 長い人生、どこかでターニングポイントになる大きな困難にぶつかります。
 それを乗り切るかどうかで、その後の人生がまったく違うものになります。

 お金のトラブルは、次のステージへの“最終試験”。
 つまり、解決できない問題はないということです。

疲れがたまっていると、お金は「一時停止」する

 宇宙エネルギーが入らなくなる大きな原因のひとつが、「疲れ」です。
 疲れには、「体力的な疲れ」「気力の疲れ」があります。
 そのうち、お金の流れが停止するのは「気力の疲れ」のほうです。

 気力はじっとしているだけでは回復しません。思考がストップしている睡眠時間でしかチャージできないのです。
 ところが、現代社会では高質な睡眠をとることが難しくなっています。人間関係や仕事の失敗などで怖い経験をすることが多かったり、パソコンやテレビ、スマートフォン、ゲームなど、自然の磁場を狂わす電気依存の世のなかでは、私たちは24時間緊張状態を強いられているため、なかなかいい睡眠をとることができず、その結果、気力チャージが30%くらいしかなされていないのが現実です。
(中略)
 実は、気力の疲れというのは、「我慢した感情」が基になっています。
 本当は嫌いな人と一緒にいなければならないつらい人間関係、仕事への苦手意識、満員電車での通勤、眠いのに早起きしてつくらなけばならない弁当など・・・・・毎日のなかの「イヤだなあ〜」という気持ちを無意識のうちに我慢して考えないようにしたり、「がんばらなきゃ」「できないって言っちゃいけない」「やめちゃいけない」などとつらい気持ちを押し殺したりしていると、それが「恐怖」となり、疲れへとつながります。とくに仕事関係で我慢してしまうと、「仕事=恐怖」となるので、仕事に行くことがつらくなっていきます。
(中略)
 人は恐怖に向き合うと、体の機能が止まるようにできていて、今まで楽しくこなしていたことも恐怖の対象になってしまいます。
 恐怖を感じると、冷静な判断ができなくなります。尋常じゃない仕事量、自分がやる以外の仕事まで押しつけられてしまう・・・・・そんなルール違反も断れずに、受け入れてしまいます。

 このような状態のとき、私たちは宇宙エネルギーを受け取ることができなくなっているので、気力は低下していきます。すると、体を休ませようとする力が無意識のうちに働き、「疲れ」として現れるのです。
 疲れがひどくなるとすべてのエネルギーの流れが止まってしまうため、何をする気も起こらなくなったり、体の巡りが悪くなって病気になったり、入るより出るお金のほうが多くなるなど、すべての循環がストップしてしまいます。

「疲れたな〜」と思ったら、それは「心のなかに嫌なものがたまっているよ」と、神様が教えてくれている大事なサインです。そんなときは、心にたまった疲れを次頁で紹介する方法(下図を参照)で解放してあげましょう。
 毎日の「イヤだ」をためないこと。イヤだを吐き出して、ブロックしていた宇宙エネルギーを受け取れるようにすることで、驚くほどお金を引き寄せることができるようになるのです。

 『豊かさの波に乗るお金の法則』 2章 より 日下由紀恵:著 河出書房新社:刊

 日下さんが、心にたまった疲れを解放するための方法として紹介しているのが、以下に説明する『「イヤだ」を吐き出すワーク』です。

  ①白い紙を用意してたくさんの吹き出しを書きます。

②吹き出しのなかに「イヤだ! イヤだ! もうイヤだ!」と、気が済むまでいくつも書き出しましょう。

③そのうち具体的な「イヤだ」という出来事が思い出されてきます。「なんで私にばかり仕事を押しつけるの?」「そんなに怒鳴らなくてもいいじゃない」「いつも上から目線で頭にくる!」「裏で悪口言ってるくせに、わかってんのよ!」「あんな嫌味を言わなくたっていいじゃない」「など。思いつく限り、存分に書き出しましょう。疲れがたまっている場合も、「疲れた、疲れた、もう疲れた〜!」と何回も書き出し、「もうこれ以上、できないよ」「限界だよ」「休みたい!」「会社になんて行きたくない!」と湧き出てきた気持ちを書き出します。これだけで疲れがかなりとれます。

 『豊かさの波に乗るお金の法則』 2章 より 日下由紀恵:著 河出書房新社:刊

イヤだ を吐き出すシート 第2章 P75
図.「イヤだ」を吐き出すシート (『豊かさの波に乗るお金の法則』 第2章 より抜粋)


 白い紙とペンがあれば、どこでも簡単にできる『「イヤだ」を吐き出すワーク』。
 ぜひ、試してみたいですね。

お金を「払う」は、邪気を「祓う」こと

 お金は「宇宙エネルギーの流れ」が具体化したものです。
 日下さんは、宇宙の流れに乗れるようになると、お金というものが自然と入ってくるようになると述べています。

「払う→入ってくる→使う→入ってくる→たまる→なくならないので寄付する→また入ってくる・・・・・」

 このように、宇宙のお金の動きは、「払う」ことが起点となり、循環していきます。

 払うとは「祓(はら)う」こと。紙幣の「お札(さつ)」は、神社などでもらう「お札(ふだ)」と同じ漢字を書きますが、これは偶然ではありません。お札(さつ)は神社のお札(ふだ)と同じ働きがあるため、あなたの家にきた時点ですでに邪気を吸い取ってくれているのです。ですから、お札をできるだけ早く「払う(=祓う)」ことで、家や家族、あなた自身の邪気を祓い、運気が大きく上がっていくのです。
 神社に出かけてわざわざお金を払って神主さんに厄祓(やくばら)いをしてもらわなくても、日々の支払いをしていくだけで、私たちの人生はみるみるうちに右肩上がりの急こう配をつくれるようになっています。

 それなのに、なぜ支払っても、支払ってもお金が入ってこないのかというと、宇宙の流れに乗るためには軽さが必要だからです。たとえばお金を支払うときにこんなつぶやきをしていませんか? 「高いなあ〜」「もったいない」「これだけあれば、旅行ができるのに・・・・」。また人に対して、「あんなに儲かってうらやましいなあ〜」「なんかズルしてんじゃないの?」など、心のなかでブツブツつぶやいたり。
 ほかにも、家では倹約家なのに、外に出ると人のものは自分のものと考え、オフィスなどでの備品やサービス品を際限なく使っていたり、上司や彼氏、親におごってもらうことを当たり前だと思っていたり、「期間限定!」「先着50名様!」の言葉につられ不要なものを買ってしまったり・・・・。
 せっかくお金を払って邪気祓いをしているのに、お金がなくなる不安やネガティブ思考で支払うと、お金をためこむ気持ちが働き、非常に重たいエネルギーが生まれてしまいます。すると、宇宙のお金の流れに乗ることができず、運気も上がらないままになってしまうのです。お金は喜んで支払いましょう。高質なエネルギーとなって払ったあなたに必ず戻ってきます。

 『豊かさの波に乗るお金の法則』 3章 より 日下由紀恵:著 河出書房新社:刊

「払う」は「祓う」こと。
 どのような気分でお金を払うかで、「宇宙のお金の流れ」が決まります。

 また、日下さんはお金は生鮮食品のようなものだと述べています。

 お金が入ったら、溜めこまずに新鮮なうちに使うこと。
 それがお金を引き寄せる流れをつくる秘訣です。

お金を「セレブ扱い」する

 日下さんは、お金を引き寄せるリッチオーラを巡らせるための習慣をたくさん紹介しています。
 その中のひとつが、「お金の扱い方」です。

 こんなお金の扱い方をしていませんか?
□お財布を持たず、ポケットにお札と硬貨をじゃらじゃら入れている
□お札を四つ折り、八つ折りにしている
□お金をテーブルなどの上に置きっぱなしにする
□お財布のなかにレシートがパンパンに入っていてお金が取りづらい
 このような乱暴な扱い方をしていると、お金は早く逃げていってしまいます。お金はとても寒がりですから、お金を裸のままポケットに入れたり、置き去りにしたりしないでください。お札を小さく折りたたんだり、レシートと一緒にぐちゃぐちゃにして入れたりしていると、お金は窮屈な思いをして、早く逃げたくなるのです。
 お財布のなかは常に整理整頓してあげましょう。支払のとき、お札の顔を相手に向けて、数えやすいように少しずらして渡すと、お金は丁寧に扱ってくれたことに喜びます。小銭を出すときも数えやすいよう、硬貨ごとにまとめましょう。

 お金は自分をセレブ扱いしてくれたところに必ず帰ります。最高のホスピタリティを受けた場所へまた行きたいと思います。人間もお金も同じなのです。そして不思議なことに、お金をセレブ扱いできるようになると、自分がセレブ扱いされるように変わっていきます。そういう人にはなぜか新札が集まってきます。
 そして、巡ってきた新札こそ人に渡しましょう。3章でもお話したように、お札(さつ)はお札(ふだ)と同じで、邪気を祓う力がありますが、新しければ新しいほど、私たちの邪気を祓う能力が高いもの。相手にお金を支払うだけでも波動が高くなるのに、さらに、相手が喜ぶ新札を渡すという行為が何倍も波動を高め、良いお金の循環をつくります。
 また、人はキレイなものを見ると波動が高くなるようになっていますが、視覚的にも、美しい新札を差し出すという相手を思いやる気持ちが加わることで、さらに波動が高くなり、結果、お金が巡ってくるようになるのです。

 『豊かさの波に乗るお金の法則』 4章 より 日下由紀恵:著 河出書房新社:刊

 お金を引き寄せるには、お金に対するイメージをポジティブにすることが重要です。
 お金に親しみを持って大切に扱えば、お金の方も、それに応えてくれます。

 お財布に入ってくるお金たちと“親友”になって、どんどん「仲間」を増やしていきましょう。

スポンサーリンク           
[ad#kiji-shita-1]
☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 日下さんは、私たちが本当に心から欲しいと望むものは、お金の先にある完全な自由であり、夢の実現だとおっしゃっています。

 頭の中に浮かんだ「こうだったらいいな」は、すべて確実な未来です。
 未来の自由は、波動の法則で、あなたの精神が自由に解放されたときに必ずやってきます。

 常識に縛られず、未来の自分を信じて、今を楽しむこと。
 それが、宇宙エネルギーをたくさん取り込み、お金を引き寄せる秘訣です。

 私たちも、「豊かさの波」に乗って、心身ともに充実した人生を送りたいものですね。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です