【書評】『決めた未来しか実現しない』(本田健)

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 お薦めの本の紹介です。
 本田健さんの『決めた未来しか実現しない』です。

 本田健(ほんだ・けん)さんは作家です。
 経営コンサルタント会社など、複数の会社を経営する「お金の専門家」でもあります。

「未来」を決めれば、「現実」が変わる!


「これまでの人生で、やりたいことはほぼすべて実現してきた」と語る本田さんが、試行錯誤をしてたどり着いた願望達成法。
 それは、偶然(=シンクロニシティ)を意図的に引き寄せ、うまく活かすことで願望を実現していく方法です。

 大きな夢を実現させるには、たくさんのシンクロニシティが必要となります。
 そのためにすべきことは、「未来の1点」を決めることです。

 たとえば、自分のお店を出したいと思うなら、「5年後の4月1日には、自分のお店をもっている」ことを意図するのです。
 ベストセラー作家になりたいという夢があるのなら、3年後の10月1日に10万部のベストセラーを出すと、明確に意図すればいいのです。
 お店を経営するには、いろんな知識、お金、経験が必要です。いまのあなたがまったくの素人(しろうと)だったとしても、いったんあなたが決めると、必要な情報、チャンス、お金が引き寄せられます。
 ただ当然ですが、決めたら何もしなくていいわけではありません。
 たとえば、ベストセラー作家になるために、あなたがまずしなければならないのは、もちろん本の原稿を書くことです。
 しかし、それだけで本ができあがるわけではありません。「この原稿を本として出版しましょう」と言ってくれる出版社が出てこなければ、世の中に出ることはありません。また優秀な編集者も必要でしょう。
 さらに、本のカバーのデザイナー、印刷をする人、売り込みをかける営業担当者など、たくさんの人の協力と尽力がないと、ベストセラーにはなりません。
 もちろん、本を買ってくれる十万人の読者も必要です。
 その背後には、彼らに本を買う気にさせてくれた書店の人、「この本おもしろいよ」と推薦してくれた人、ブログで本を紹介してくれた人など、多くの人がいるはずです。このように、あなたがベストセラー作家になるためには、無数の人たちの協力が必要なのです。
 彼らは何もあなたをベストセラー作家にするために、動いたわけではありません。みんなそれぞれ自分の人生を歩んでいて、その途中で知らずしらずの間に、あなたの夢の実現に手を貸してくれたわけです。
 その無数の人生が同時にからみ合うことで、結果として「ベストセラー」という現実が生まれるわけです。
 あなたが「3年後に10万部のベストセラーを出す」と意図することで、この夢の実現に関わるすべての人が、あたかもシナリオが決まっているように、それぞれの役割を果たしながら、未来の1点に向って動き出すのです。

 この「未来の1点」を、私が実践してきた願望達成法では「ランデブーポイント」と呼び、大切なコンセプトになっています。
 ランデブーポイントとは、言い換えれば願望実現に必要なものがベストなタイミングで次々に引き寄せられて遭遇する、「運命の待ち合わせ場所」のことです。
 ランデブーポイントを設定し、シンクロニシティを引き起こして願望を達成させていく方法――それが、これから本書でご紹介する“決めた未来”願望達成法なのです。

 『決めた未来しか実現しない』 プロローグ より 本田健:著 サンマーク出版:刊

「ランデブーポイント」を決める。
 すると、自分でも想像しなかったことが次々と起こり、道が自然と開けます。

 鳥肌が立つ、背筋がゾクゾクするといった感覚を伴いながら、波に乗って生きる人生。

 本書には、そんな最高の人生を生きるための具体的な方法論を、体系的にまとめられています。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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時間は「未来」から流れ込んできている!


 願望を次々と実現させる人は、未来の自分の姿をリアルに想像できる人です。
 3年後、5年後、「こうなっていたい」という自分の姿をはっきりと心に思い描くことがカギです。

 決めることが、人生を動かしていく。
 それを理解するためには、「時間の流れ」が知る必要があります。

 一般的には、時間は「過去 ⇒ 現在 ⇒ 未来」という順で流れていると考えられています。過去の延長線上に現在、未来があり、過去の出来事の結果に現在があり、その結果が未来をつくる、という具合です。
 過去こういうことがあったから、自分はこういう性格になった。今がんばらなかったら、将来苦労するといった具合です。
 しかし私は、時間は逆に流れていると考えています。すなわち、「未来 ⇒ 現在 ⇒ 過去」という順に流れる、ととらえるのです。
 先にも述べましたが、人それぞれ、人生の無数のパターンがすでに未来には準備されている、と私は考えています。
 私たちの未来がどうなるかは、自分がどの未来を選ぶかによって決まるのです。
 つまり、「最高の人生を生きたい」と思えば、たくさんある未来のなかから「最高の未来」を選び、そのために現在何をすればよいかを考えればいいのです。
「いま」という一瞬一瞬を積み上げることによって未来ができあがっていくのではなく、すでにある未来が現在に流れてくるので、それをすくい上げる。そんな感覚です。
 時間は未来から過去に向かって流れているのですから、過去の影響はいっさい受けなくてすみます。過去の自分に翻弄されることなく、望む未来を自由に選んでいいのです。
 時間は未来から過去に向かって流れているという考え方は、最初のうちは違和感があるかもしれません。
 しかし、自分のあらゆる人生のパターンが、あなたの過去に関係なく、すでに未来に用意されていると考えると、どこかワクワクしてきませんか?
 用意されている人生のパターンのなかには、普通のパターンや最悪のパターンも含まれています。もちろん、最高のパターンもすでにあるのです。
「流れてくる未来」のなかでいちばん楽しそうなものを、すくい取るような感覚で選べばいいのです。
 何の努力もすることなく、ただ選ぶという行為が、あなたの最高の未来を引き寄せることになります。

 『決めた未来しか実現しない』 第1章 より 本田健:著 サンマーク出版:刊

 自分が望む「未来」はすでにある。
 しかも、そこには数え切れないほどたくさんの人生のパターンが用意されている。
 たしかに、そう考えると、なんだかワクワクしてきますね。

 何より重要なのは、「過去」は「今」や「未来」にいっさい影響を与えないということ。
「未来 ⇒ 現在 ⇒ 過去」の時間の流れから人生を眺めることを習慣にしたいですね。

この「観念」が、願望実現を妨げる


「過去からのシナリオ」で生きている人たちが人生をうまく歩めないのは、過去の体験から生み出された「観念」がじゃまをするからです。

 ここでいう観念とは、親から受け継いだ価値観や、その人の人生の体験、ドラマなどから生まれた固定化した物事のとらえ方・考え方、また文化や社会の慣習から生まれた考え方をいいます。
 どんな物事も、その意味は中立ですが、小さいころの怖(おそ)れが投影されてしまうのです。
 たとえば、子どものころ、兄弟げんかでいつもお兄さんに泣かされていた人は、自分より年上の男性がどこか苦手で、「あの人には、いつかひどい目にあわされるかもしれない」などと無意識に思っています。
 観念は、その人が事実とは関係なく「こうに違いない」と思っていることでもあるので、単純に「思い込み」と言い換えることもできます。
 この観念が、ときに願望実現の妨げとなるのです。
 したがって、願望を実現させるためには観念とはどういうものかを理解し、自分のなかにある観念ときちんと向き合わなければなりません
 たとえば「夢を追いかけたいけれど、時間がないからできない」と言う人がいます。「時間がない」というのも観念の1つです。実際は「時間がない」と思い込んでいるだけで、時間をつくる工夫を怠っているだけという場合が少なくありません。
 でも「自分には時間がない」と信じて疑わない人は、文字どおり時間がないので、夢を手に入れるための行動を起こせないのです。
 この場合、願望がなかなか実現しない本当の原因は時間がないことではなく、「時間がない」という観念を持っていることです。
「時間がない」という観念が、願望を実現させるための行動を阻止しているのです。

 私にはお金がない。
 私には才能がない。
 私はもう若くない。
 私はそういうタイプの人間ではない。

 これらもすべて観念です。
 これらを理由に、夢をあきらめている人は多いものです。
 願望を実現させるためのお金がないと思ったら、お金を工面する工夫をすればよいのではないでしょうか。
 自分には才能がないと思ったら、他人の才能を借りられないかを考えてみればよいのではないでしょうか。
 若くないと思うのは、誰と比べているのでしょう? 何歳だったら十分若いといえるのでしょうか。
 自分がどういうタイプの人間だったら、願望をかなえられるのでしょうか。いまからそのタイプに変わる工夫はできないのでしょうか。

 このように観念にはさまざまなものがあり、願望実現のための行動を止めています。
 あなたにも、あなたのなかにある観念が行動を止めてしまった経験があるのではないでしょうか。

 『決めた未来しか実現しない』 第2章 より 本田健:著 サンマーク出版:刊

 私たちを縛りつける「思い込み」の多くは、子どもの頃に刷り込まれ、その後の体験を通して強化されたものです。
 自分のなかでは当たり前のことなので、気づくのは難しいですね。

 夢へ向かう道では、大きな壁にぶつかるかもしれません。
 そのたびに、自分の思い込みがつくり出したものかを疑ってみることが大切です。

迷ったら「怖いもの」か「ワクワクするもの」を選ぶ


 最高の未来を引き寄せる過程で起きているのが、「次元上昇」です。
 次元上昇は、自分が大きくバージョンアップすること
 いままでと同じ仕事をしていても、注目度が違ったり、報酬が何倍かになったりします。

 次元上昇が起きると、人生がガラッと変わります。
 本田さんは、多くの人は、この変化を恐れていると指摘します。

 次元上昇を起こそうと思ったら、安定志向から出る、という習慣をつけなくてはいけないのです。
 だからといって急に会社を辞めたりする必要はありません。日常生活のなかで少しずつ安定志向から出る癖をつければいいのです。
 たとえば、いくつかの選択肢があって迷ったときには、いちばん怖いものかいちばんワクワクするものを選ぶようにしてみることです。
 新しい洋服を買うなら、いつも着ているようなデザイン、色のものは選ばないようにします。
 着たときにいちばんワクワクできるもの、あるいは「これを買ってしまったら、もういままで着ていた服は着られないかもしれない!」と怖くなるもの、それぐらい品質もよく、デザインも斬新で、当然値段も高いものを選んでみましょう。
 大きすぎて怖いけど、ワクワクするようなチャンスがきたときは、ぜひ引き受けてください。
 いちばん怖いものかワクワクするものを選ぶと、自分のなかのエネルギーが湧き上がってきます。そして、サバイバル本能と最高の人生を生きる本能のスイッチが、両方ともオンになるのです。
 多くの人はこのスイッチがオフになっています。
 でも、このスイッチがオンにならないと人生はおもしろくなりません
 どんなときも、怖いなぁと思ったら、それは前に進むサインだと思うぐらいで、ちょうどいいのです。
 不安やワクワクを感じるチャンスや出来事は、「次元上昇」へのサインである確率も高いのです。
 次元上昇をもたらすチャンスや出来事に出会うと、私たちは主に5つの感情を味わいます。

 ①無価値観(自分にはふさわしくない、自分でほんとうにいいのだろうか、自分には無理、など)
 ②心配・疑い(自分にできるのだろうか、こんなにうまい話がくるなんて何か悪いことが起きるのではないか、など)
 ③怖れ(ここに足を踏み入れたらすべてが変わってしまう、もう後戻りできない、など)
 ④ワクワク(すごいぞ、なんて素敵なんだ! など)
 ⑤好奇心(どんなことが待っているんだろう、など)

 もしこのような感情が湧いたら、ぜひ「これは次元上昇の兆候ではないか?」と思ってみてください。
 いくつかの選択肢があって迷ったときには、いちばん怖いものかいちばんワクワクするものを選ぶ――。
 これは、安定志向から飛び出すトレーニングであると同時に、次元上昇のきっかけを見つけることでもあるのです。

 『決めた未来しか実現しない』 第4章 より 本田健:著 サンマーク出版:刊

 誰でも、自分が知らない場所へ飛び込むのは怖いし、勇気のいることです。
 しかし、それをしなければ、夢の実現に近づくことはできません。

 自分でつくり出した枠の外へ、あえて飛び出してみる。
 それが夢に大きく前進する「次元上昇」を呼び込みます。

 迷ったら「怖いもの」か「ワクワクするもの」を選ぶ。
 ぜひ、習慣にしたいですね。

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 本田さんは、意図を放ち、楽しくやっていれば、シンクロニシティが起き予想以上のすばらしい未来が待っているとおっしゃっています。

 願望を達成するためには、まずはその意図を放つこと。
 そして、必要な行動を積み重ねること。

 進むべき道は、過去から伸びているのではなく、未来からつながっているもの。
 未来というまっさらなキャンバスにどんな絵を描くかは、私たち次第です。

 ドキドキ、ワクワクの毎日を過ごしながら、自分の夢を叶える。
 そんな最高の願望実現法、皆さんもぜひお試し下さい。


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