【書評】『「感謝」で思考は現実になる』(パム・グラウト)

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 お薦めの本の紹介です。
 パム・グラウトさんの『「感謝」で思考は現実になる』です。

 パム・グラウト(Pam Grout)さんは、米国のベストセラー作家です。
 これまで数多くの著書や有名雑誌への寄稿をされています。

「猛烈な感謝」で人生が変わる!


「思考は現実になる」と言われています。
 しかし、本当の力は、「思考」の中の、「感謝」にあります。

 とはいっても、私たちが一般的に考えている、口だけの、甘ったるい「感謝」ではありません。

 願いを叶えるほどのパワーを持っている「感謝」。
 グラウトさんは、それを「猛烈な感謝」と呼んでもいいし、「見境のない感謝」と呼んでもいいと述べています。

 自分が「感謝の周波数」に乗らなければ、より大きなものとつながることはできない。聖なる電波塔から送られてくる無限の愛、可能性、喜び、自由は、不安や恐怖の声に頭の中を占領されている状態では受け止めきれないからだ。
 普段の私たちは、宇宙とつながるパイプが詰まってしまっているような状態だ。宇宙からの無限の恵みを、常識という小さな器に無理やり押し込もうとしている。まるでシンデレラのお姉さんが、ガラスの靴に自分の足をねじ込もうとするように。
 そこで、この本では、あなたの意識の枠を広げることを目標としたい。
 方法は、30日間の実験と、簡単なゲームを行うこと。時間は5分もかからない。ゲームを続けるうちに、神経回路が書き換えられ、昔からの思い込みも書き換えられる。
 そこから先は、感謝の気持ちがカギとなる。
(中略)
 大切なのは、「すべてに感謝する」ことだ。
 山になった請求書に感謝する。予期していなかった病気の診断に感謝する。酔っ払って新品のカーペットの上に吐いたボーイフレンドに感謝する・・・・・。
 よく見えようが悪く見えようが、あらゆる物事に感謝する――これが私の言う「猛烈な感謝」だ。
 猛烈な感謝、見境のない感謝は、FP(Field of infinite Potentiality = 可能性のフィールド)への入り口だ。感謝は、FPの中心に直接つながっている。FPのことを宇宙と呼ぶ人もいれば、神と呼ぶ人もいる。でも、呼び方は何でもいい。とにかく、感謝をして感謝の周波数に乗ると、奇跡を起こすエネルギーとつながることができる。
 感謝の周波数に乗れば、自分で努力しなければならないことはもうほとんどない。あとのことは、宇宙が喜んで引き受けてくれる。あなたはただうなずいて、宇宙の導きに従うだけでいい。
「猛烈な感謝」を実践していると、「こんなにがんばる必要はなかったんだ」ということに気づくだろう。むしろ、がんばりすぎるのは逆効果だ。いつでもそこにあり、私たちを導いてくれている宇宙のエネルギーを、かえってブロックすることになってしまう。
 感謝すること。人生の「いいこと」のすべてに気づくこと。それが、最高にすばらしい人生への入り口だ。感謝の気持ちを抱くだけで、美しさ、喜び、創造性で満たされたエネルギーに、ひとっ飛びで乗ることができる。

 『「感謝」で思考は現実になる』 はじめに より パム・グラウト:著 桜田直美:訳 サンマーク出版:刊

 本書は、感謝の周波数に乗り、宇宙の力を自由自在に使えるようになるための簡単な実験をまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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奇跡の人生を手に入れる、たった一つの条件


 グラウトさんは、感謝の周波数に乗っている人は、いいものを引き寄せるエネルギーを発していると述べています。

 感謝の周波数に乗って過ごすと、難しい問題にぶつかっても、まるで奇跡のように解決策が出現します。

 感謝の周波数に乗っているときは、自分でも必ずわかる。とにかく人生がうまくいくからだ。私自身も、感謝の周波数で振動しているときは、いい文章がかけるし、いい母親になれるし、食事もおいしく感じるし、音楽を聴くときの喜びも大きくなる。それに、まったく知らない人からラブレターが届いたりもする。
 強力に愛を引き寄せる電波を出したいのなら、遊び心が大切だ。世界の驚異に素直に驚き、そして感謝しよう。
 そういう人だけが、宇宙に真剣に相手をしてもらえる。

(中略)
 ここですごい「秘密」を教えよう。
 奇跡を起こすエネルギー・フィールドとつながるのに、努力はまったく必要ない。あなたがいい子でなくても大丈夫だ。何かの公式に従う必要もない。つまり、なんにもしなくていいということだ。
 宇宙のエネルギーは永遠になくならない。どこかに隠れたりもしない。絶対に失敗しない。いつでも愛だけを与え、祝福だけを与えてくれる。
 そして奇跡は、一切れのパイと同じくらい、簡単に手に入るものなのだ。
 ただし、たった一つだけ条件がある・・・・・。
 その条件とは、頭の中の意地悪な声を聞くのをやめることだ。頭の中の意地悪な声を聞きつづけていると、エネルギーに雑音が入ってしまう。
 私たちが永遠に続く魔法の中で生きていないのは、私たちが、宇宙の電波を安定して受け取れていないからだ。電波障害によって携帯電話やラジオにときどき雑音が入るのと同じだ。宇宙から流れてくるエネルギーを、雲のようなものがブロックしているのだ。こちらの受信機の状態が悪いせいで、雑音が入ってしまっている。
 問題は、宇宙がエネルギーをけちっていることではない。宇宙は絶対にそんなことはしない。問題は私たちにあるのだ。宇宙が送り出してくれている無限の愛に気づかないのが問題なのだ。
 私は『こうして、思考は現実になる』という本の中で、ある女性の話を紹介した。彼女は「バスが来ない」と文句を言うのに忙しく、そのせいで待っていたバスが来ても気づかなかった。苦しみの周波数に乗っていたせいで、いちばん欲しいものが目の前にあっても気づかなかったのだ。
 クリスティーンという読者も、この女性の話を読んで「なるほど!」と納得したけれど、その次の週にはまったく同じことをしていたという。
 クリスティーンはブロガーの集まりに向かっているところだった。iphoneの地図で道を確認していたけれど、GPSが機能していないのか、自分の現在地がきちんと表示されなくなった。携帯電話の電波を受信しようと同じ場所を行ったり来たりしているうちに、どんどん腹が立って抑えられなくなってきた。そこで彼女は立ち止まり、目を閉じて、深呼吸をした。そして目を開けると、なんと目的のビルが目の前にあったのだ。
「結局、目的地の前を3回も通り過ぎていたの。何度も何度も見たはずなのに、気がつかなかった」と、クリスティーンは言う。
 つまり、不機嫌になっていると、バスやビルが「消える」ということだ。そう考えると、不機嫌なエネルギーを出しているときは、雑音が多く入るので、他にもたくさんのものを消してしまっているに違いない。

 『「感謝」で思考は現実になる』 第1章 より パム・グラウト:著 桜田直美:訳 サンマーク出版:刊

 私たちの願いを叶える宇宙エネルギーは、つねに私たちに降り注いでいます。
 それを受け取れるか、受け取れないかは、私たちしだいだということです。

 私たちは、同時に二つの周波数の波動を発することはできないです。
 感謝しながら、不機嫌にはなれませんし、苦しむこともできませんね。

「雑音」をシャットアウトし、心のアンテナの受信状況を良好に保つ。
 そのためにも、普段からあらゆることに「感謝」する習慣を身につけたいですね。

30日間毎日やるエクササイズ「AA2・0」


 グラウトさんは、私たちが「いいもの」だけに意識を集中すると、エネルギーの流れができて、自分では想像もしていなかったような楽しい経験が次々と送り込まれてくると述べています。

 このことを体験するためのエクササイズ、「AA2・0」のやり方は、以下の通りです。

 ステップ①「今日、何かとてつもなくすばらしいことが起こる」と認める

 このワークは、朝起きたら、まっさきに行う。
 掛け布団を蹴飛ばしてベッドから飛び出る前に、熱いコーヒーを淹(い)れる前に、「何か予想もできないこと、ワクワクすること、とてつもなくすばらしいことが起こる」と、世界に向かって宣言する。
 時間なんてほとんどかからない。3秒か、4秒くらいのものだ。
 それでも、これほど大切な朝の行動はないと言ってもいいだろう。朝の最初の数秒が、その後の24時間をポジティブに変えるのだ。前向きな気持ちで一日を始めることができる。いいことを期待するので、いいことばかりに注目するようになる。

 ステップ②祝福と奇跡を信じる

 あなたは私立探偵だ。依頼を受けた仕事は、世界に存在するすべての美しいもの、大きいものを発見すること。世間の常識は、むしろ逆のことを言っているかもしれない。世界は醜くて小さい場所だと証言する人が多いかもしれない。それでも粘り強く捜査を続ければ、まったく違う世界が見えてくるだろう。問題を探すのをやめて、祝福を探すようになれば、「世界は祝福に満ちている」ということに気づくだろう。
 昔のネガティブ思考に戻ってしまわないために、毎日「とてつもなくすばらしいこと」を三つ見つけて記録しよう。メールで仲間に送ってもいいし、ツイートしてもいいし、フェイスブックに投稿するのでもいい。ここでのルールはただ一つ、それは「毎日違う内容にすること」だ。
(中略)
 ここで実例として、私が旅行記の仕事でベリーズに行ったときに発見した「とてつもなくすばらしいこと」を紹介しよう。

・木曜日:
     フライトが時間通りで順調だった。
     広大な熱帯雨林の中に滞在する。
     南アフリカ出身のリゾート責任者と一緒にアルゼンチン産のワインを飲む。
・金曜日:
     3000年前のマヤ遺跡を探検した。
     映画『ジュラシック・パーク』から抜け出してきたようなホエザルの鳴き声。
     落差200メートル以上の滝に落ちる前にお気に入りの帽子を救出した。
・土曜日:
     体調1メートルのウミガメと1メートルしか離れていないところで一緒に泳いだ。
     ニシレモンザメ、オニカマス、ナンコウハギを間近で見た。
     釣ったばかりのロブスターでバーベキューをしながらカリビアン・カップ・サッカーの決勝をテレビで見る夕べに招待された。
・日曜日:
     朝にビーチを散歩しているとサギとペリカンに出会った。
     午前10時のフライトの前にカクテルを飲んでジェラートを食べた。
     予定より30分早く家に着いた。

 この実験を30日間続けてみよう。お好みに合わせてやり方を少し変えてもかまわない。たとえば、「今日、何か魔法のようなことが起こる」などと、これから起こることを書いてもいいだろう。
 それでも、毎日続けるというルールは絶対だ。どんなに不機嫌でも、どんなにひどいことがあっても、必ず最初の言葉「何か予想もできないこと、ワクワクすること、とてつもなくすばらしいことが起こる」を言って、新しい三つの発見を記録すること。

 『「感謝」で思考は現実になる』 第2章 より パム・グラウト:著 桜田直美:訳 サンマーク出版:刊

 今まで、嫌なこと・苦しいことに向いていた意識を、好きなこと・楽しいこと・ワクワクすることに向ける。
 その習慣づけをするエクササイズが、「AA2・0」です。

 人間は、世界をありのままに見ているのではなく、自分の思考に合ったものを「選び取っている」。
 今では、多くの科学者が認めている事実です。

 感謝する対象は、自分の意識次第で無限に探すことができる。
 それを体験するための画期的な30日間エクササイズ、ぜひ試してみたいですね。

応援団に入部せよ!


 感謝の周波数に乗っている人は、未来の可能性を自分自身でつぶしてしまうことがありません。
 自分自身の可能性をつぶすのは、「自己肯定感の低さ」です。

「自分には無理だ」
「自分はそれに値しない」

 そんな思いが、自分の望む生き方を遠ざけてしまいます。

 グラウトさんは、「自分は被害者だ」という気持ちが捨てられない人のためのゲームとして、以下の方法を紹介しています。

 このゲームで実践する「許し」とは、とにかく目の前にあるものを許すことだ。それが壊れた車でも、かんしゃくを起こした2歳児でも、「たくさん税金を払え」という通知であっても、すべてを受け入れる。
 どんなにイヤなものに見えようとも、それは自分が出現することを許したからここにあるのだと考えよう。自分の振動が、同じ振動を持つそれらを引き寄せたのだと認めるのだ。
 目の前にうれしくないものが出てきたとしても、そこから逃げ出す方法や、それを変える方法を考えるのではなく、まずはそれをありのままに受け入れなければならない。そして、それに感謝しなければならない。それは「いいもの」だと認めなければならない。
 自由と力は、身の回りのすべてに感謝するという姿勢から生まれる。受け入れるのを拒否したもの、心から感謝しなかったものは、いずれあなたをしばる鎖になるだろう。そして、あなたと「最高の喜び」の間に、壁を築くだろう。

 ゲームの説明をしよう。
 人生で起こることすべてを「許す」と決める。どんなにつまらないものでも、いや、むしろつまらないものだからこそ許す。たとえばこんなことだ。

  • 「私は朝の光が窓を通って部屋に流れ込むのを許す」
  • 「私は犬がベッドの横で音を立ててエサを食べるのを許す」
  • 「私は蛇口から出た水が歯ブラシを濡(ぬ)らすのを許す」
  • 「私はこのミント味の歯磨き粉が口の中をさっぱりさせるのを許す」
 こうやって、単純な事柄で練習を重ねると、「許しの筋肉」が鍛えられる。
 コツをつかんだら、もっと許しにくいものを許してみよう。200ドルの支払いでもいいし、自分の力ではどうにもできないような、絶望的な状況でもいい。
 たとえば、こんなふうに言う。
「アカデミー協会、私の母、怒られてばかりだった小学校2年生のときの担任の先生に感謝します。この焦げたベーグルと、2時間もかかる通勤と、マンモグラフィの再検査をありがとう」
 すべての状況はあなたの創造物だ。その創造物に対して、好奇心を持ってみよう。なぜ起きているのか不思議に思い、考え、そして何よりも、それを愛する。これが、自分の人生を自分で支配するということだ。

 『「感謝」で思考は現実になる』 第3章 より パム・グラウト:著 桜田直美:訳 サンマーク出版:刊

 自分の身に起きたことは、すべて自分の思考が生み出したもの。
 まずは、それを認めて受け入れることが必要です。

 すべての状況はあなたの創造物。
 許し、認めることで、その出来事に対する自分の意識が変わります。
 意識が変わると、起こる出来事も変わってきます。

 どんなに嫌なこと、苦しいことも、目を背けて逃げているうちは、どこまでも追いかけてきます。

 最初に変えるべきは、出来事に対する自分のとらえ方。
 30日間続けて、「許しの筋肉」を鍛えたいですね。

携帯電話に「ありがとう」を言う


 身近なものに対する感謝も、大きなパワーを生み出します。

「もの」もエネルギーですから、感謝の周波数は伝わります。
 そして、より高い波動をこちらに送って、私たちを手助けしてくれるわけです。

 このゲームを教えてくれたのは、片づけコンサルタントの近藤麻理恵だ。彼女が書いた『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)という本は、全世界で700万部以上売れ、世界中の人に、自分の持ち物に感謝することを教えてくれた。
 彼女の方法をいくつか紹介しよう。

  • 服に向かって「寒さから守ってくれてありがとう」と言う。
  • アクセサリーに向かって「私をきれいにしてくれてありがとう」と言う。
  • 靴に向かって「今日のプレゼンのときに、同僚たちの前で堂々と立っていられたのはあなたのおかげです。どうもありがとう」と言う。
  • ものを捨てるときは「今までありがとう」と告げてから捨てる。
 近藤は、自分の持ち物をまるで10年もいっしょに暮らしている生き物のように大切に扱うことを提案している。実際、近藤はただ賞賛して感謝するためだけに、自分の携帯電話を取り出して眺めているという。
 彼女が指摘しているように、私たちの持ち物は、私たちのために一生懸命働いてくれている。私たちの人生を支えてくれている。それに加えて、持ち主に愛される衣類は、実際に長持ちするそうだ。

 もちろん、ものを擬人化することをバカにする人もたしかにいる。しかし彼らは、ほとんどの野球選手をバカにすることはできないだろう。一流の野球選手ほど、自分の道具を愛している。たとえば、メジャーリーガーのキャッチャーのボビー・ウィルソンは、自分のミットと一緒に寝ていた。学校にも連れていった。そして妻には、「僕の最初の親友だ」と紹介したという。
 ゴールデングラブ賞を9回も受賞したトリー・ハンターは、自分のグローブに名前をつけ、恋人だと思って接している。
 オークランド・アスレチックス元コーチで、現役時代は内野手だったマイク・ガイエゴは、8年間ものあいだ使っているローリングスのグローブが大のお気に入りで、1989年のサンフランシスコ地震が球場を襲ったときは、命を危険にさらしてまでも、そのグローブを守り抜いた。

 『「感謝」で思考は現実になる』 第3章 より パム・グラウト:著 桜田直美:訳 サンマーク出版:刊

 メジャーリーガーのイチロー選手も、バットやグローブを大事にすることで知られていますね。

 日本には、昔から「ものにも霊が宿る」という考え方があります。
 ものを擬人化して感謝して「ありがとう」と言う方法は、日本人にも馴染みやすいですね。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 グラウトさんは、人間の思い込みや期待は粘土のようなもので、自分で作った粘土細工が、自分にとっての現実になると強調されています。

 今日までの現実は、自分が今日まで想像し、考えてきた結果です。
 私たちの潜在意識にある、ネガティブな思い込みや偏見を捨てない限り、変わることはありません。

 嫌なことを考えるから、嫌なことが起こる。
 決して、その逆ではありません。

 現実を変える秘訣は、「物事のいい面だけを見るようにすること」です。
 すべては自分自身の捉え方の問題です。

 本書には、自分の生きている世界を楽しくし、感謝の気持ちで満たしてくる20の“パーティーゲーム”が紹介されています。
 その中から自分に合ったものを見つけて、30日間続けてみてください。

 新しい自分に生まれ変わり、「世界が変わった」衝撃を受けること、間違いなしです。


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