【書評】『35歳までにやめる60のこと』(中谷彰宏)

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 お薦めの本の紹介です。
 中谷彰宏さんの『35歳までにやめる60のこと』です。

やめることを、決めよう


 本書は、以下のような人のために書かかれています。

 ① やらなければならないことが多すぎて、やりたいことができない人。
 ② やりたいことを、絞り込めない人。
 ③ 罪悪感を感じて、やめることができない人。

 
 本のタイトルの通り、テーマは『やめること』です。
 始めることと同様に、いや、それ以上に重要なのが『やめること』です。

 時間は誰にでも平等に与えられています。
「やりたいことができない人」は、その貴重な時間が「やりたいこと」以外で埋まっている人です。

 中谷さんは以下のように述べています。

 30代は、あれもやらなければ、これもやらなければということが多いのです。
(中略)
 僕が言いたいのは、「これはやめてもいいですよ」ということです。
 やめる力が、変化を生み出します。
 何か新しいことを始めてから、やめるのではありません。
 何かをやめることによって、新しいことが始まるのです。
 変化する力は、やめる力です。
 何かをプラスするのではありません。
 何かをマイナスする力が、変化を生み出すのです。

   「35歳までにやめる60のこと」 はじめにより  中谷彰宏:著  成美堂出版:刊

 本書は、やりたいこと以外を『卒業』するための方法や考え方、心構えなどのヒントをまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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優等生を、卒業しよう。


『やらなければならないこと』をやっている人は、夢を実現できなくなります。
「夢を実現するために『やらなければならないこと』をやっているんです」というのは正論ではありません。
「それでは、どこまでいっても夢にたどり着かない」ということに、早く気づくことです。
 人間の寿命は、あまりにも一瞬すぎます。
「やらなければならないこと」をやっていると、それで寿命は終わります。
(中略)
 やらなければならないことは、一生なくならないのです。
(中略)
 好きなことだけをやっている人は、一見いい人にみえません。
 自分勝手な人に感じます。
 これは大切なテーマです。
「いい人になろう」「いい人に見られよう」とする人は、カッコ悪くなります。
 それが、その人のおそれになります。

   「35歳までにやめる60のこと」 第1章より  中谷彰宏:著  成美堂出版:刊

 時間が経つのは本当に早い。
 それは、歳を重ねるごとに感じることです。
「やらなければならないこと」をやっていると、それで寿命は終わります。

 周りの目を気にすると、自分がやりたいことが分からなくなります。
 そして、結局、「やらなければならないこと」必死にやる羽目になります。
 日本人は、空気を読んで周りに同調し、言いたいこともやりたいことも出来なくなりがちです。
 肝に銘じたい教訓です。

「みんなの言うことをきく」を、卒業しよう。


 自分がリスペクトしていない人からは、叱られると「よしよし、自分は間違っていない」と思えます。
 リスペクトしていない人と逆のやり方をしていくのが正しいのです。
 誰をリスペクトするかが、自分が進んでいく方向の基準となります。
 リスペクトしていない人からは嫌われるというのが、自分の生きていく正しい道を選んでいるということです。
 すべての人にほめてもらおう、すべての人に嫌われないようにしようとすると、生き方がジグザグになってしまいます。
 ムダなことをやって終わります。
 蓄積がきいてこないのです。
 何か言われるとすぐ動揺して、カッコ悪くなります。

   「35歳までにやめる60のこと」 第1章より  中谷彰宏:著  成美堂出版:刊

 これも大事ですね。
 全ての人意見を聞く必要はまったくありません。

 絶対的に正しい意見というものはありません。
 ただ、自分の進むべき方向を考えたとき、プラスになるのはどんな考えか、ということ。
 沢山の優れたコーチから教わったから、一流のスポーツ選手になれるわけではありません。
 
 リスペクトしていない人からは嫌われるというのが、自分の生きていく正しい道を選んでいるということ

 人生を生きる上での、大きな指針になりますね。

 嫌われたらいけない訳ではありません。
 嫌われても気にしなくてもいい人もいます。
 嫌われた方がいい人もいます。

 自分の中の基準に照らし合わせて判断すること。
 それが最も大切です。

他人の生き方に干渉することを、卒業しよう。


 beは、今この瞬間の意識からなれます。
 haveは時間がかかります。

 beは、自分の意識の持ち方でしかありません。
「こういうやり方をしよう」と決めるのは、なんの予算も時間もいりません。
 誰の邪魔もありません。
 嫌われてもいいし、ほめられなくてもかまわないのです。
 損得は考えません。
 今日からできることで、なんの準備もいらないのです。
「今日からこうしよう」と決めるだけです。
 自分がそう思ったことを、まわりのほとんどの人は気づきません。
 でも、見る人が見れば「変わったね」とわかります。

   「35歳までにやめる60のこと」 第1章より  中谷彰宏:著  成美堂出版:刊

 中谷さんは、人間には「have」で生きる人と「be」で生きる人の2通りしかないと述べています。
 何かを“所有すること”に価値を見出す人と、何かに“なる”ことに価値を見出す人。
 そのどちらかしかないということです。

『beは、自分の意識の持ち方』

 なりたい自分をイメージすること。
 そして、それを持ち続けること。

 それがすべてです。

焦りを、卒業しよう。


 キャリアアップは、自分をいかに成長させるかです。
 1秒前より1秒後の自分を成長させるのがキャリアアップです。
 勉強を続けていると、自分がなかなか成長している気がしません。
 でも、まわりの人は、「すごく変わった」と感じています。
 自分の成長は、自分が一番感じにくいのです。
(中略)
 日々進化、退化しているのです。
 退化に気づかないのは、進化に気づかずにイライラすることよりも、もっと怖いのです。
 何かをしていれば、昨日と変わらなくても退化はしていません。
 何もしなければ、退化します。頑張っていれば、退化はしないのです。
 焦らないことです。
 焦ると、やめたくなります。
「キャリア」とは「続けること」です。
 乗りかえることではないのです。
 続け、つなげていくことで蓄積がきくのです。

   「35歳までにやめる60のこと」 第3章より  中谷彰宏:著  成美堂出版:刊 

「キャリア」とは「続けること」
 これも30半ばを過ぎてようやく実感します。

 毎日、一歩でも進むこと。
 それが数年後には大きな差となります。
 焦らず、じっくり進んでいきましょう。

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 一杯に詰め込んだ袋には、それ以上何も入れることはできません。
 何か新しいものを詰めるには、その前に、その袋から古いものを取り出す必要があります。
 
「始めること」の第一歩は、「やめること」から。
 背負い込んだ荷物を少し下ろして、身軽になってみませんか?

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