本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『あなたに起こることはすべて正しい』(中谷彰宏)

 お薦めの本の紹介です。
 中谷彰宏さんの『あなたに起こることはすべて正しい』です。

人は、いつも「成功の一歩手前」で、立ち止ってしまう。

 私たちは、上手くいかないことや辛いことが続くと、その原因を、不運や他人のせいにしがちです。
 そして、自分の身に起こったことを、誰か別の人のせいにして、諦めてしまいます。

「自分はどんなに努力しても成功できない」

 そう思っている人のことを、私たちを作った存在、「神様」は、どう感じているのでしょうか。

 中谷さんは、以下のように述べています。

 あなたが、その曲がり角を曲がったところに、成功が待ち構えているのを神様は知っています。なぜなら、神様は、空の上からあなたの行く道を眺めているからです。ところが、地べたを歩いているあなたにとっては、曲がり角を曲がったところに成功が待ち構えていることなど、気がつきません。曲がり角を曲がっても、まだ成功がなかったらどうしようとビクビクおびえて、引き返してしまうのです。それを見て、神様はいつも、イライラしているのです。

 『あなたに起こることはすべて正しい』 P1 より  中谷彰宏:著   ダイヤモンド社:刊

 どんなことでも、成功を収めるまでには、乗り越えなければならない試練があります。
 それは多くの場合、「成功の一歩手前」にやってくることが多いです。

 諦めずに、最後の曲がり角を曲がるまで、努力し続けることができるか。
 神様は、ただ、それを見守ってくれています。

 本書は、「成功の一歩手前」の最後の曲がり角を曲がりきる勇気とやる気を与えてくれる言葉が詰まった一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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あなたに起こることはすべて正しい。

 最終的なゴールが「幸福」であるとするか、「不幸」であるとするか。
 どちらを取るかで、人生はまったく違ったものになります。

 嫌なことばかり続くことがあります。なんで、自分はこう運が悪いのだろうと、悩むことがあります。でも、一見運の悪いことに見えることでも、長い目で見ると、そのことがあったおかげで幸せになることも少なくありません。あなたの人生のゴールの結論は決まっているのです。それは、不幸ではなくて、幸福なのです。一見、不幸に見える出来事も、幸福なゴールにたどり着くために必要な出来事なのです。

 『あなたに起こることはすべて正しい』 P16 より  中谷彰宏:著   ダイヤモンド社:刊

 立ち止まったときに、この出来事も自分のために必要なことだったのだ、と受け入れる。
 そのとき、前に進む勇気が再び芽生えます。

自分で自分のことを笑えるのが、余裕だ。

 大きな失敗や試練に見舞われた時。

「自分はもうダメだ」

 と落ち込んでしまっている間はと出口は見つかりません。

 そんな時は、どうしたらいいのでしょうか。

 どんなに不幸のどん底にいても、そんなあなた自身を自分で笑うことのできる人は、余裕があります.自分で自分のことを笑うのです。取り返しのつかない大失敗をしたら、今度、誰かにあなたの失敗談を話すギャグのネタにしようと考えるのです。笑われないようにしようとするから、苦しいのです。開き直って、笑われてしまおうじゃありませんか。

 『あなたに起こることはすべて正しい』 P30 より  中谷彰宏:著   ダイヤモンド社:刊

 自分で笑うことによって、その失敗は悲劇ではなく、喜劇になります。
 笑われないようにしようとすると、苦しいし、思い切ったこともできなくなります。

 本人が長い間気にしていることも、周りは忘れてしまっていることもしばしばです。
 開き直りが大切だということですね。

あなたが歩き始めたところ、それがスタートライン。

 人生に、スタートラインやゴールラインはあるのか。
 中谷さんは、以下のように述べています。

 人生には、スタートラインも、ゴールラインもありません。一人一人のスタートラインも、ゴールラインも違うからです。あなたが歩き始めたところが、スタートラインであり、あなたが足を止めたところが、ゴールラインなのです。どこから始めても、どこで止めてもいいのです。人と競争することはありません。すべての人が、ゴールにたどり着くのです。

 『あなたに起こることはすべて正しい』 P64 より  中谷彰宏:著   ダイヤモンド社:刊

 まずは、スタートラインに立つこと。
 そして歩き始めたら、ゴールラインまで歩みを止めないこと。

 単純だけれども、成功するためには、それしかないということですね。

負けを知らない人に、勝ち方がわかるはずがない。

 人生では「勝ち方」だけではなく、「負け方」を知ることが重要です。

 スキーでは、まず転び方から学びます。転び方がうまくなれば、うまく滑ることができるようになります。転び方も滑り方のひとつなどです。人生の勝ちと負けも、同じことです。ちゃんと勝つことのできる人は、ちゃんと負けることのできる人です。負け方の練習は、勝ち方の練習でもあるのです。人生の勝ち方教習所では、第1段階で、負け方を習うようにカリキュラムが組まれています。

 『あなたに起こることはすべて正しい』 P97 より  中谷彰宏:著   ダイヤモンド社:刊

 転び方がうまくなれば、転ぶことを恐れなくなります。
 だから、思いっきり全力で滑れるようになるわけです。

 小さな失敗を繰り返す。
 そうすることで、失敗したときのダメージを最小限に抑える方法を経験として得られます。

 いつも人生を、全速力で駆け抜けている。
 そんな人は、失敗を重ねて慣れたので、転ぶことを怖がらなくなった人です。

 転んでも、また立ち上がればいい。
 そう開き直れる人は、強いです。

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 神様は、困ったときや迷ったとき、いつでも僕らに前に進めるように後押しをしてくれています。

 ここ一番のチャンスに、あなたの打順がまわって来ました。ヒーローになるチャンスです。あなたは、武者震いをしながら、ベンチの神様のサインを見ます。ここ一番の時の神様のサインはいつも決まっています。「行け」です。もう、振り返る必要はありません。神様の「行け」のサインが出たのですから、思い切って行けばいいのです。

 『あなたに起こることはすべて正しい』 P112 より  中谷彰宏:著   ダイヤモンド社:刊

 バットを振らなければ、ボールは前に飛びません。

 バッターボックスに入る勇気のない人。
 バットを振る気がなく、最初から四球狙いの人。

 そんな人に、ヒットは打てません。
 いつでも、打席に立って、バットを振る勇気を持っていたいですね。

 成功するためには試練はつきものです。
 いや、試練なしの成功はあり得ない、といってもいいです。

 多くの人がいうように、成功する最大の秘訣は、成功するまでやめないことです。

 試練に見舞われたということは、「成功の一歩手前」まできたということ。
 そこで最後の一踏ん張りできる気力を身につけておきたいですね。

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